広場の横の小道には、すみだに古くから伝わる本所七不思議をモチーフにしたレリーフがあり、まるで紙芝居を見るように散策中の目を楽しませてくれます。
『送り拍子木』
拍子木を打った後に同じように、どこからか拍子木のカチカチという音が聞こえてきます。まるで自分の後をつけてくるように。
『足洗い屋敷』
天井から血に汚れた大足がにょきッと生えてくるといいます。洗ってあげると引っ込めるという、洗わないと天井を壊すといいます。
※なんて迷惑な‼
『あかりなしそば』
毎晩、蕎麦屋がでているが、灯りがついていないという、客が点けても消えてしまいます。こうして帰った客の家には凶事が起こるという。
『狸ばやし』
稲穂がなびく頃、どこからともなく聞こえてくる太鼓の音、ついつい探し回り、疲れて家に帰り、寝てしまう・・・、朝起きてみると、自分の家ではなく、野原であったといいます。
※悪い狸だ、風邪ひくじゃないか‼
『送りちょうちん』
道を歩いていると提灯の灯りが見えます、これに向かって歩いていくと、消えてしまう・・・。しばらくするとまた灯りは現れ、しかし追いつくことはできません。
※あまり実害はありません。
『片葉のあし』
漢字では、葦と書くが、実際には足、または、手足としてもよいかもしれません。
※こわい。
『置いてけ掘』
釣り人が帰ろうとすると、堀から「おいてけー」と聞こえます。ところが周囲に人はいません、空耳だと思って帰ると・・・、必ず足がすくみ、釣った魚は魚籠から無くなっているといいます。
※魚拓がとれません‼
これで終わりです。
本所(東京都墨田区)に江戸時代ころから伝承される奇談・怪談として、本所七不思議があります。江戸時代の典型的な都市伝説の一つであり、古くから落語など噺のネタとして庶民の好奇心をくすぐり親しまれてきました。いわゆる「七不思議」の一種ですが、伝承によって登場する物語が一部異なっていることから8種類以上のエピソードが存在します。
1. 置行堀(おいてけぼり)
魚を釣って帰ろうとするとどこからともなく「置いてけ~」の声が…無視して帰ると釣った魚がからっぽに。
魚を持って逃げようとして水中から出てきた手に掴れるという別のバージョンもあります。意外と怖いかもしれません。
2. 狸囃子(たぬきばやし) 馬鹿ばやし
どこからともなく聞こえてくるお囃子につられて歩き回るうちにいつの間にか朝になっています。狸の仕業と言われるが正体不明です。あまり怖くありません。
3. 送り提灯(おくりちょうちん)
酔った侍が歩いていると、提灯を下げた女が現れます。近寄ろうとすると女はす~っと消え、離れるとまた現れます。どこまで行っても提灯の明かりは同じ距離を保って進み、追いつくことができません。これも怖いですね。
4. 落ち葉なき椎(おちばなきしい)
本所にあった新田藩松浦家の上屋敷には立派な椎の木がありましたが、なぜか一枚も葉を落とすことがなく周りは奇妙に思ったといいます。少し不思議?
5. 津軽屋敷の太鼓(つがるやしきのたいこ)
本所の津軽越中守の屋敷にあった火の見やぐらです。通常、大名屋敷の火の見櫓では板木を鳴らしますが、なぜかここには太鼓がぶら下がっていました。なぜ太鼓なのか屋敷の者にもわからなかりませんでした。え? なぜ不思議?
6. 片葉の葦(かたはのあし)
本所に住む留蔵という男が自分に振り向かない女を殺して片手片足を切り落として死体を堀に投げ込んでしまいました。この事件以降、駒止橋付近の葦はなぜか片側しか葉が伸びなかったといいます。由来は怖いですが、葦自体は微妙です。
7. 灯りなし蕎麦(灯りなし蕎麦)
夜になると現れる蕎麦屋があったが、いつ行っても誰もいません。しかし、火の灯った行灯だけは一晩中燃え続けています。誰が油をさしているかもわかりません。そっスか~そういうもんすかね~というレベルで、あまり怖くありません。
8. 送り拍子木(おくりひょうしぎ)
ある夜、夜回りの男が「火の用心」と声をあげると、自分は鳴らしていないのに拍子木の音が聞こえてきたといいます。完全に勘違いでしょう。
9. 足洗い屋敷(あしあらいやしき)
本所三笠町にあった武士の屋敷で毎晩、天井裏から巨大な足が下りてきて「足を洗え」と声が聞こえます。洗ってやると引っ込むが、次の晩も現れるといいます。めちゃくちゃ怖いですね。
八丁堀の七不思議
女性に持てた江戸の警察,与力や同心である「八丁堀の旦那」が住んでいたのは、現在の東京メトロ日比谷線とJR京葉線の八丁堀駅周辺です。
ここに七不思議なるものがありました。それをご紹介しましょう。
1.奥様あって殿様なし
亭主と女房の呼び方はその人の地位,身分で決まっていました。
それで,旗本の身分にあり,警察幹部与力の地位に任命された者のことですが,給料が200石なので,彼らの女房は「奥方さま」と呼ばれ,その亭主は「殿さま」と呼ぶべきなのですが…… これが「旦那さま」と呼ばれていました。与力よりも格下の同心の女房は「御新造さま」で、亭主は「旦那さま」。与力が「殿さま」でないのはより庶民的な印象を与え、それで女性にも人気もあったというわけでしょう。
2.女湯の刀架け
埃っぽい江戸では朝から湯屋が開いていました。早朝から職人で賑わっていたのですが,与力や同心たちの屋敷には内湯(自分の家にある風呂)がない者が多かったのです。それで町人と一緒に湯を浴びたいのですが、そこは与力、同心という地位だって武士の中の分類で言えば旗本、御家人ですから、町人と一緒じゃ格好悪いしプライドが傷つきます。だから朝は使っていない女湯へとなるのです。それで刀架けが必要となるのですが。それを知らないと、「えっ,何で女湯に刀架けがあるの、わけ分かんねー」っとなるのです。毎日何度も湯屋に行くと、垢抜けして、肌はかさかさ。「垢抜けした人」にはコラーゲンたっぷりの保湿剤が必要ですね。
3.地獄の中の極楽橋
この解釈はなかなか難しいですね。地獄とは警察官ばかり住んでいる八丁堀を指しているのでしょうか。この町内に極楽橋という橋があったのかも知れません。きっとこの七不思議を考えたのはちょっとは身に覚えのある人たちじゃなかったのかな。
※極楽橋がどこにあったかは判りません。茅場町に地蔵橋というのがあって、これを当てる説もあります。
4.寺あって墓なし
八丁堀はもともと寺地だったのですが,奉行所の組屋敷,つまり有事の際に幕府軍の先頭を仕切る腕の立つ武士たち,弓組とか鉄砲組が組織され,彼らの屋敷がここに造られ,お寺は移転。墓だってそのときに移されたはずですから,「墓なし」はいいのですが,「寺あって」は合点がいきません。この七不思議があること,これが不思議。
※江戸時代初期、「八丁堀寺院町」と呼ばれるほど八丁堀の武家地外には
多くの寺院がありましたが、明暦の大火を機に、当時西八丁堀岡崎町にあった。
玉円寺を唯一残し、他の寺院は江戸の中心から離れた場所へと移りました。玉円寺は本願寺末での布教を主とし、墓を持たなかったことからこのように言われるようになったそうです。
5.佐瀬勇太夫の裏表
これも何を言っているのか,皆目見当がつきません。江戸の時代に舞い戻って,庶民に聞くしかありませんね。これって何のこと?
一説に八丁堀のどこにあるかはわからないけど表通りには裏口があり、裏通りに玄関のある家が存在していたというのがあります。
6.金で首が継げる
奉行所(警察署)に金品をプレゼントして,つまり賄賂を贈って罪を軽くしてもらうということですね。このような技は当たり前のこと,これがどうして不思議なのでしょうか。もっと突っ込んだ表現をして貰いたいところですが,それじゃ内部告発になって奉行所が困るということなのでしょうか。
7.貧乏小路に提灯かけ横町
日本橋茅場町,つまり東京駅八重洲口を出て隅田川へ向かう途中ですが,このあたりに「提灯掛横町」があった。その隣には「神保小路」があったので,貧乏小路はこのことでしょうかね。それで「だからどうした」なのです。何が不思議なのか,これまた不思議。
というわけでして,理解できるもの,出来ないもの,合計7つ。親の七光り,七転び、・・・人々は7が好きだから,無理に不思議を7つ作ったのでしょうか。
ウェブニュースより
小泉進次郎氏と滝川クリステルさん、結婚・妊娠を公表 -―自民党の小泉進次郎衆院議員(38)とアナウンサーの滝川クリステルさん(41)が7日、首相官邸で記者団に対し、結婚することを明らかにした。小泉氏らによると、滝川氏は妊娠しており、年明けにも出産する予定。安倍晋三首相や菅義偉官房長官とも面会し、結婚の報告をしたという。
小泉氏は、滝川氏について「政治家・小泉進次郎から人間・小泉進次郎にしてくれる存在」と表現。「父としては小泉純一郎(元首相)のような父親になりたい」と語った。滝川氏も「お互いが素のまま、ありのままでいられる関係。みなさまに温かく見守っていただければ本当に幸いです」と語った。
小泉進次郎氏は1981年、神奈川県横須賀市生まれ。小泉純一郎元首相の次男で、2009年に衆院神奈川11区で初当選し、当選4回。現在は自民党の厚生労働部会長を務めている。無派閥。
東日本大震災の被災地の復興や農業、社会保障などの課題に取り組む。若手議員とともに党首討論の定例化や国会のIT化など国会改革の提言をまとめた。昨年の党総裁選では安倍晋三首相と対抗した石破茂・元幹事長を支持した。
尊敬する人物はケネディ元米大統領。趣味は落語。
滝川さんは1977年、フランス生まれ。フジテレビ系報道番組「ニュースJAPAN」のメインキャスターなどを経て、現在はフリーアナウンサーとして活動している。
東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の顧問も務めており、東京大会の招致がかかった2013年の国際オリンピック委員会(IOC)総会では、フランス語によるプレゼンテーションを担当。その際にジェスチャーを交えて使った「お・も・て・な・し」は、ユーキャン新語・流行語大賞の年間大賞にも選ばれるなど話題を集めた。WWF(世界自然保護基金)ジャパンの顧問でもある。 (朝日新聞DIGITAL 2019年8月7日14時13分)
浅間山で噴火発生 一時「噴煙1800メートル以上」 ―― 気象台によりますと、浅間山では、本日(7日)22時08分に噴火が発生し、噴煙は1800mを超えて、北へ流れました。今後も、居住地域の近くまで影響を及ぼす噴火が発生する可能性があると予想されます。
山頂火口から概ね4kmの範囲で大きな噴石や火砕流に警戒してください 。小さな噴石の落下が予想される範囲内では、屋内や頑丈な屋根の下などに移動してください。噴火警戒レベルは1(活火山であることに留意)から3(入山規制)に引上げられています。地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
※噴火警戒レベルを3とは、登山禁止や入山規制等危険な地域への立入規制等。状況に応じて要配慮者の避難準備等。
以下の市町村では、火口周辺で入山規制などの警戒をしてください。
群馬県 : 嬬恋村 長野県 : 小諸市、軽井沢町、御代田町 (tenki.jp 2019年08月07日23:21)
ダブル台風 大型で非常に強い台風9号が先島諸島へ ―― 日本の南の海上には台風9号と台風10号があり、2つとも発達しながら北上しています。
台風9号は今夜から明朝にかけて、沖縄・先島諸島に最接近する予想です。
今後も北北西に進み、今夜から明日9日(金)朝にかけて先島諸島に最接近する見込みです。
先島諸島では台風中心の発達した雨雲によって1時間に100mm近い猛烈な雨と、最大瞬間風速が50m/sを超えるような暴風に見舞われるおそれがあります。
古い木造家屋や電柱が倒壊する危険があるレベルです。沿岸では大しけになるので、海には近づかないようにしてください。
台風9号は大型で速度が遅いため、猛烈な雨や暴風が長引くことが考えられます。食料や燃料・電池などの備蓄や、飛ばされやすいものを片づけるなど、早めの対策を心掛けてください。
今日はなるべく早めに帰宅して、雨や風が強まる前から避難所へ移動するなど、安全を第一に心がけて行動するようにしてください。
台風10号はこのあとも海面水温の高い領域をゆっくり進むため急速に発達し、9日(金)から10日(土)には非常に強い勢力となって、11日(日)頃に小笠原諸島に最接近する予想です。
そのあとは、まだ進路はまだ定まっておらず、太平洋高気圧の張り出し具合によって、進路が大きく変わる可能性があります。
世界各国の気象予想モデルを見てみると、最も西側のコースをたどった場合は四国の南の海上、最も東側のコースをたどった場合は東の海上に向かう予想となっている状況です。
場合によっては来週半ば頃に本州付近にかなり近づき、お盆休みを直撃するおそれがあります。最新の情報を確認するようにしてください。
台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
台風9号のレキマー(Lekima)は、ベトナムが提案した名称で、卵黄のような黄色い実をもつ果物の名前が由来です。
台風10号のクローサ(Krosa)は、カンボジアが提案した名称で「鶴」です。 (2019/08/08 07:31 ウェザーニュース)
ウェブニュースより
広島被爆74年、核廃絶の願い次代へ 「原爆の日」 ―― 広島は6日、被爆から74回目の「原爆の日」を迎えた。広島市の平和記念公園で「原爆死没者慰霊式・平和祈念式」(平和記念式典)が開かれ、被爆者や遺族、安倍晋三首相ら約5万人が参列した。松井一実市長は平和宣言で、自国第一主義の台頭で核廃絶の動きが停滞していると指摘。「一人ひとりが主張の違いを乗り越え『寛容』の心を持たねばならない」と訴えた。
令和となって初めての原爆の日の式典。2018年より4カ国多い89カ国と欧州連合(EU)の代表が出席した。
松井市長は平和宣言で初めて被爆者の短歌を紹介した。「おかっぱの頭(ず)から流るる血しぶきに 妹抱きて母は阿修羅(あしゅら)に」。5歳で被爆した女性が、血だらけになった妹を抱きかかえる母を後に詠んだものだ。
「心身に深刻な傷を負い続ける被爆者の訴えが皆さんに届いていますか」と問いかけた。
核兵器を取り巻く情勢は不透明感が漂う。2日には米ロの中距離核戦力(INF)廃棄条約が失効。松井市長は「核競争が激化した際、米ソの間で理性の発露と対話によって核軍縮にかじを切った勇気ある先輩がいたことを思い起こしてほしい」と求めた。
17年に核兵器の開発や使用、保有を禁じる核兵器禁止条約が国連で採択されたが、唯一の戦争被爆国である日本は参加していない。「署名・批准を求める被爆者の思いをしっかりと受け止めてほしい」と政府に求めた。
安倍首相は核兵器のない世界の実現に向け努力を続けることが「令和の時代においても変わることのない我が国の使命」と述べ、非核三原則を堅持しつつ、核兵器国と非核兵器国の橋渡しに努めるとした。昨年に続き核兵器禁止条約には触れなかった。
慰霊碑にはこの1年に死亡、または死亡が確認された5068人の名簿が納められ、広島の原爆死没者は31万9186人となった。 〔日本経済新聞 2019/8/6 8:25〕
金メダルで「日本を元気に」=渋野、東京五輪へ意欲-女子ゴルフ ――約300人のファンらが待ち構えた羽田空港の到着ロビー。午後3時すぎに渋野が姿を現すと、報道陣のカメラマンが一斉にフラッシュをたいた。ファンから次々に「おめでとう」の声がかかると、今や「代名詞」になった笑顔で応えた。
偉業が懸かった最終日の3番でたたいたダブルボギーは「攻めた結果」と渋野。気落ちすることなく、その後のバーディーラッシュにつなげた。「お菓子を食べて緊張を和らげた」。自然体で臨んだラウンドを振り返った。
プロテスト合格から約1年。「一生に一度、出られたらいいな」と考えていた海外メジャーを初出場で制し、驚きを隠せない。世界ランキングは大会前の46位から14位に急上昇し、来年の東京五輪代表にも大きく近づいた。
小学校時代はゴルフとソフトボールに打ち込んでいた渋野。五輪を強く意識するようになったきっかけは自身が9歳だった時、ソフトボール女子日本代表が2008年北京五輪でエース上野由岐子の熱投で獲得した金メダルだった。日本中が熱気に包まれる東京五輪に向け、「私も日本を元気にしたい。自国開催なので(ゴルフで)金メダルを取りたい」と目を輝かせた。
笑顔でプレーする姿が海外のファンの心もつかんだ。「ギャラリーに楽しんでもらうには、自分が心の底から楽しんで笑顔でやらないと」。「時の人」になっても、プロゴルファーとしての強い自覚がにじんでいた。 (jiji.com 2019年08月06日19時48分)
藤井聡太七段17歳1勝で3連勝「負けも覚悟した」 ―― 将棋の最年少プロ、藤井聡太七段が17歳1勝を飾った。6日、東京・千駄ケ谷「将棋会館」で行われた第78期順位戦C級1組3回戦で、金井恒太六段(33)を下した。後手番ながら着実な指し手でリードを広げていたが、中盤で緩い手を出して追い上げられた。最後は自陣が詰まないのを読み切り、3連勝とした。「厳しい手を指されて、負けを覚悟した。最後まで分からなかった」と振り返った。
https://www.youtube.com/watch?v=xQAOgqd2tNw
7月19日に17歳の誕生日を迎えた。誕生日前日の王将戦2次予選では佐藤康光九段(49)を下し、16歳最後の日を白星で飾った。同月23日の竜王戦決勝トーナメント4回戦では、豊島将之名人(王位=29)に敗れ、同タイトル戦の年内の挑戦権が消えていた。
順位戦では前期8連勝しながら、9回戦で敗れたのが尾を引いた。結果的に、師匠である杉本昌隆八段(50)との師弟同時昇級と、2期連続昇級を逃した。「名人をこす」と小学生時代の文集で書いた藤井にとって、勝負の世界の厳しさを思い知らされた。
格付けに関係する順位戦での勝利は、「血の1勝」と言われるほど大きい。現実を突きつけられた。「(順位戦は)10局が1つの結果。1局1局大事に戦わないといけない」と気を引き締める。今期は負けられない。 [日刊スポーツ2019年8月6日23時50分]
東京には江戸の昔から「七不思議」が数多く伝わってきました。中でも「麻布七不思議」「本所七不思議」「八丁堀七不思議」が江戸の三大七不思議といわれています。今では大使館、芸能人著名人が住む東京を代表する町麻布ですが、起伏に富んだ地形で坂や寺社などが多いことや不思議な地名もあり何かがありそうな雰囲気です。
麻布七不思議
「狸坂」「狸穴」「暗闇坂」地名や坂の名前を挙げていくだけでも何かありそうな麻布周辺。現在もそれに関連するものが残っているものを中心に麻布七不思議を紹介していきます。どの七不思議も何故か7つ以上あるのは七不思議の宿命でしょうか…
①蝦蟇池(がまいけ)
山崎主税助(やまざきちからのすけ)という旗本の屋敷にあった池には、主である大蝦蟇が住んでいました。
この屋敷が火災にあった際、大ガマが水を吹き掛けて鎮火したという言い伝えが残っています。
この蝦蟇にあやかって火除けのお札を作ったところ、全国から注文が殺到したとのこと。
※2003年(平成15年)まで元麻布2丁目のマンションの陰に小さな池が残っていた。
②善福寺の逆さ銀杏(ぜんぷくじのさかさいちょう)
善福寺にある樹齢750年の大銀杏。親鸞聖人が地面に立てた杖から枝葉が広がり、その場に根付いて銀杏になったという。
※戦前には今の3倍のおおきさがあったらしい。
銀杏の枝先はつらら状に垂れるという珍しい形をしており、天然記念物に指定されている。
大銀杏は親鸞が開祖の浄土真宗の本山にもゆかりがあり(本願寺の水吹き銀杏)、不思議な縁を感じます。
③善福寺の柳の井戸(ぜんぷくじのやなぎのいど)
善福寺の境内の柳の根元から湧いている「柳の井戸」。東京の名水57選にも選ばれる名水です。
弘法大師が杖をさしたところ湧き出した(親鸞聖人という説有)という言い伝えがある。
関東大震災や東京大空襲では多くの人の命を救ったという。
④長坂の脚気石(ながさかのかっけいし)
現在の六本木5丁目に大きな自然石があり脚気に効くというご利益があると信じられてきた。
明治時代に区画整理で取り除かれることになったが、根が深く、いくら掘っても取り除けなかった。地上にある部分だけが削られたが根っこは今も地中にあるという。
不思議というかただのでかい石です。地中に残っていると考えるとちょっと胸熱ですが…
⑤我善坊の大鼠(がぜんぼうのおおねずみ)
我善坊にあった万屋という質屋の娘おたまは、番頭の長次郎と深い仲になった。ある夜のこと古くから住み着いていた猫が長次郎に成りすましておたまの寝所に忍び込んだ。
その恩を忘れた行動に激怒したやはり古くから住み着いていた大ねずみが猫の忘恩に憤慨して挑みかかり、成りすました猫をかみ殺してしまったという。
その後おたまは、猫のように泣く赤ん坊を産み、江戸中の評判になった。化け猫に大鼠…不思議というより完全に怪談です…
⑥広尾の送り囃子(ひろおのおくりばやし)
現在の広尾病院のあたり、はかつてススキが茂り、江戸庶民が月見や草摘みなどを楽しむ行楽地でしたが、秋の名月のころになると、どこからともなくお囃子の音が聴こえてきて近づいてはいつの間にか消えたといいます。
本所七不思議にも似たようなのがあります。
⑦一本松(いっぽんまつ)
源経基が平将門討伐の帰途、この地の民家に宿をとった際、民家の主は粟飯を柏の葉にもってもてなしました。その翌日、出立の時に経基が自分の冠装束をかけたのが、この松であると言われます。
⑧釜なし横丁(かまなしよこちょう)
江戸のころ、絶江坂付近(南麻布2丁目と3丁目の境)に「釜なし横丁」と呼ばれる貧しい長屋がありました。
長屋の住人は、氷川神社の祭礼になけなしのお金を集めて大きな釜が乗った山車(だし)を作り汚名を返上しようとしました。
…が、釜が張り子であることがバレて益々貧乏が有名になってしまったという。
まるでコントです(笑)。というか何が不思議なのか…
⑨狸穴の古洞(まみあなのこどう)
現在のロシア大使館あたりの地名を狸穴(まみあな)というが、江戸時代このあたりに大狸が住むという洞穴があったといいます。
狸穴坂の途中といわれるが、勾配の急な坂や生い茂った草があり、狸が棲むのに相応しい場所であったと考えられます。
⑩狸蕎麦(たぬきそば)
昔、橋の近くにある蕎麦屋が、子供を背負った女に蕎麦を売った。翌日女が支払ったお金を確認してみると木の葉に変わっていました。
人々は女は狸であったのだろうと噂し、以来その橋は「狸橋」という名前がついたといいます。
⑪六本木(ろっぽんぎ)
昔、この近辺に5本の榎(えのき)があった。平安末期、6人の平家の落ち武者がこの地にたどり着き、そのうち5人は榎の幼木のそばで自害したが、最後の一人は一本松のことろまで彷徨い自害したそうです。
これを哀れに思った村人が5本の榎と一本の松を足してこの地を「六本木」と呼ぶようになったという話と
六本木の地名は6本の木に由来するといいますが、その6本の木を見た人は誰もいない。…という話もあります。
※ふざけてますが、後者の方が七不思議らしいといえばらしいです(笑)
ウェブニュースより
仲邑菫初段、史上最年少で女流棋戦本戦進出決める ―― 囲碁の史上最年少プロ、仲邑菫(なかむら・すみれ)初段(10)は5日、名古屋市東区の日本棋院中部総本部で行われた第23期女流棋聖戦予選Aで、金賢貞(キム・ヒョンジョン)四段(40)に120手までで白番中押し勝ちし、本戦入りを決めた。仲邑初段の10歳5カ月での本戦進出は、藤沢里菜女流名人(20)が13歳5カ月で本戦入りを決めた記録を更新し、史上最年少記録。本戦は10月までに行われる予定。
この日の対局は、序盤で黒番の金四段が攻め、白番の仲邑初段がしのぐ進行となったが、黒が失着したのを見逃さなかった仲邑初段が厳しく反撃。一気に金四段を投了に追い込んだ。仲邑初段は終局後、「勝ててよかった。点数でいうと(今日の出来は)70点。本戦頑張ります」と話した。
仲邑初段は日本棋院が新設した「英才特別採用推薦棋士」の第1号で、4月に史上最年少の10歳0カ月でプロ入りした。同月の公式戦デビュー戦の第29期竜星戦で大森らん初段(16)に敗れたが、7月8日、第23期女流棋聖戦予選Bで田中智恵子四段(67)に勝ち、10歳4カ月の史上最年少での公式戦初勝利を収めていた。
女流棋聖戦本戦は16人によるトーナメント戦で、優勝者は上野愛咲美(あさみ)女流棋聖(17)への挑戦権を得る。 (2019.8.5 19:32 産経WEST)
“142857”という一見何の規則性もない数字が、ある面白い法則をもっています。
実は、この数字”142857″は循環する数として知られているのです。
“142857”のもつ様々な不思議な現象を紹介しましょう。
“142857”に一桁の数字を掛けてみましょう。1から6までの数を掛けた値を下に示します。
142857×1=142857
142857×2=285714
142857×3=428571
142857×4=571428
142857×5=714285
142857×6=857142
答えを見てみましょう。一見、何の規則性もなさそうですが、良く見るとすべて同じ数字、同じ順番で数字が並んでいます。数字が循環しているのです。
違うのは、どの数字から始まっているかですね。
わかりにくい場合は、“1”がどの位置から始まっているかを探せばよいでしょう。
例えば、当然1を掛けた場合の答えは“142857”であり、次に5を掛けた場合は一つだけ1の位置が右にずれて“714285”となっています。さらに1が右にずれたものが掛ける4の場合ですね。
このように、“142857”に一桁の数を掛けることで数字が循環する答えを作ることができます。
上では6までを“142857”に掛けましたが、7を掛けてみましょう。すると、
142857×7=999999
と9だけの答えとなるのです。これも美しいですね。
142857は“7”と密接な関係があります。まずは、1を7で割ってみてください。
1÷7=0.142857142857⋯
答えの小数点以下の数字に注目です。なんと、“142857”の繰り返しになっています。
次に、2から6までの数を“7”で割った結果を示しましょう。
1÷7=0.142857142857⋯
2÷7=0.285714285714⋯
3÷7=0.428571428571⋯
4÷7=0.571428571428
5÷7=0.714285714285⋯
6÷7=0.857142857142⋯
こちらも数字が循環していることがわかると思います。
142857は”9″が連続した数を作り出すことも得意です。
すでに述べたように、142857に7を掛けると、
142857×7=999999
となることを紹介しましたが、それ以外にも連続した9を作り出す方法があります。
まず、142857を二桁ずつに分けてください。
142857 → 14 28 57
そして、これらの分割した数を足します。
14+28+57=99
となり、99が出てきました。
三桁ずつに分けた場合もやってみましょう。
142857 → 142 857
これらの数を足します。
142+857=999
今度は9が三つ連続した答えが出てきました。
まとめると、
142857×7=999999
14+28+57=99
142+857=999
となります。
最後に、同じ数に戻ってくる面白い性質を紹介します。
まず、142857を二乗してください。
142857²=142857×142857=20408122449
となります。
※これは桁が多すぎて通常の電卓では計算できないかもしれません。
出てきた答え”20408122449″を五桁と六桁に分解します。
20408122449 → 20408 122449
そして、この二つの数を足してみましょう。
20408+122449=142857
なんと、142857へ戻ってきました。これはなんとも不思議ですね。
このような性質を持つ数を”カプレカ数”と呼びます。
『素晴らしき数学世界』という著書がベストセラーとなった、イギリスの作家であるアレックス・ベロスは、2011年、オンライン上で好きな数字の調査を行いました。
全世界の3万人もの人からそれぞれ好きな数字を投票してもらったのです。その結果、1000にも及ぶ数字が投票されましたが、その半数近くは1から10の間の数字を選んでおり、特に 「7」 という数字が圧倒的に多かったといいます。
投票の結果は以下のとおりでした。
第1位 7(得票率9.7%)
第2位 3(得票率7.5%)
第3位 8(得票率6.7%)
第4位 4(得票率5.6%)
第5位 5(得票率5.1%)
ではなぜ7が好きなのか?その理由を訊いてみると、回答は千差万別ですが、おもに以下のようなものでした。
●太陽系の天体の数だから。
●人体にあるとされるチャクラの数だから。精神的、肉体的なエネルギーが宿るとされるこのチャクラ(サンスクリット語で輪の意味)が人体には7ヵ所あると言われている。
●日曜日だから。
●ロシアの国際電話番号のゾーン番号だから。
●魔法の力を感じるから。
●水平と垂直のラインが合わさったシンプルな形で、成長していく感じがするから。
●少々不格好で左右対称でないところが、既存のルールに簡単に屈っすることなく、改革精神があるような感じがするから。
これらの回答から次のふたつのことがはっきりわかります。まず、わたしたちの7あるいは他の数字に関する感情は、文化、言語、視覚的イメージと複雑に関係しているということです。もうひとつは、7が好きだと答える理由を、どれかひとつに特定するのは難しいということです。
マサチューセッツ大学の心理学者スーザン・クラウス・ウィットボーンは、7という数字を説明するにあたって、宗教的、心霊的には、7つの大罪や第7天国まで、千年期へとさかのぼるといいます。
また、心理学者のジョージ・ミラーによると、わたしたちの短期記憶が一度に覚えられる限度は、7プラスマイナス2のユニットまでなので、文字や数字を5個から9個(理想は7)の塊にすれば、無限に覚えることができるといいます。
この調査を行ったベロスによると、7を好むもっとも多かった理由のひとつは、自然界に7という数字がついてまわることと関連しているに違いないといいます。
例えば昔は、夜空に見える天体は、水星、金星、火星、木星、土星、太陽、月の7つがあり、どれも常に動いています(英語のplanetは、ギリシャ語のplanetes、さすらい人の意味からきています)。
7という数字の偶然性はほかにもあります。一週間は7日だし、虹は7色、世界には7つの大陸と7つの海があります。これらはほんとうに偶然なのでしょうか?
世界の7不思議や一週間は7日などは、自然のものではなく、人間がつくったものです。わたしたち人間の行動や見解とはまったく関係なく、もともと7だというものはあるのでしょうか? わたしたちの無意識が知らず知らずのうちに影響を受け、7という数字を好むように仕向けられているのでしょうか?
算術の上でも独特なことが、7をラッキーナンバーとみなす一番いい説明になっているとベロスはいいます。この特異性が、わたしたちが世界を観察するためのレンズを損なう時間の歪みを回避してくれるのだそうです。言語、文化、数字、書は皆、時とともに変わっていきます。だが、7という数字の構造は決して変わらないのです。
7はわたしたちが両手の指で数えることができる数字ですが、1から10までの数字の中で均等に割り切ることができないのに加えて、倍にすることもできません。1から5は倍にすると2から10になるし、6、8、10は2で割って3、4、5にできるし、9も3で割って3にすることができます。だが7は特殊です。ほかの数字とひとつのグループにくくることができない独立性があり、孤高で、門外漢なのです。わたしたち人間はその算術的な特殊性を文化的に解釈し、7にまつわることは特別だと考えたのです。
人が1から10までの数字の中で7を選ぶのは、意図的でなく、いかにも自由にランダムに選んだように見せたいという欲望なのではないかといいます。
このテストの被験者たちは、1や10では始めと終わりなので任意に選んだように見えないし、5はど真ん中でランダムな感じがしないし、2や4や6や8では、あまりにもきちんときれいに並び過ぎているので、おそらく無意識のうちに、除外しようという意識が働いていたのだといいます。真にランダムに気まぐれで選ぶのにふさわしい数字として残ったのは7しかないのです。7はその並びの位置も独特な、もっとも奇妙な数字なのです。
ウェブニュースより
輸出優遇 韓国を除外 閣議決定 文氏、対抗措置表明 ―― 日本政府は二日の閣議で、安全保障上の輸出管理で優遇措置を取る「ホワイト国」から韓国を除外する政令改正を決定した。七日に公布し、二十八日に施行する。半導体材料の韓国向け輸出管理の厳格化に続く規制強化の第二弾。韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領は臨時閣議を開いて「非常に無謀な決定」と反発し、対抗措置を取る考えを表明。韓国政府は日本をホワイト国から除外する手続きを進めると発表した。元徴用工問題などを巡り対立が続く日韓の一層の関係悪化は確実になった。
菅義偉(すがよしひで)官房長官は閣議後の記者会見で「他のアジア各国や地域と同様な扱いに戻すもので、禁輸措置ではない」と強調した。世耕弘成経済産業相は「輸出管理の適切な運用に必要な見直しだ。日本企業への影響は基本的にない」と語った。
経産省は二日、「ホワイト国」の通称を今後は使わないと明らかにした。貿易相手国を輸出規制レベルに応じてグループAからDの四段階に分類する新たな区分を導入した。ホワイト国はグループAに当たり、韓国はグループBとなる。日本がホワイト国の指定を取り消すのは韓国が初めて。
これに対し、文氏は臨時閣議で、日本の決定は韓国大法院(最高裁)の元徴用工判決に対する「明白な貿易報復」と言明し、撤回を要求。「これから起きる事態の責任は全て日本政府にある。相応の措置を断固として取る」と述べた。米国の仲介案に日本が応じなかったとも主張した。
韓国政府は世界貿易機関(WTO)への提訴準備を加速させると発表した。韓国外務省の趙世暎(チョセヨン)・第一次官は日本の長嶺安政駐韓大使を呼び出し、韓国国民は日本を「これ以上、友好国と考えることはできないだろう」と抗議した。
バンコクを訪問中の河野太郎外相は二日午後、ポンペオ米国務長官、韓国の康京和(カンギョンファ)外相と会談した。日本外務省によると、ポンペオ氏は「日韓両国が協力して前に進むことを促したい」と対立緩和を求めた。具体的な仲介案は示さなかったという。康氏は会談後、河野氏に「強い遺憾の意を伝えた」と記者団に説明した。
<「ホワイト国」> 軍事転用できる物品や技術の輸出を巡り、日本政府が手続き簡略化などの優遇措置を取っている国。大量破壊兵器に関する条約などに加盟していることを要件に、貿易管理を適切に実施し兵器拡散の恐れがないと判断すれば指定する。現在のホワイト国は米国や英国などの欧米諸国のほか、韓国やアルゼンチン、オーストラリア、ニュージーランドなど計27カ国。韓国は2004年に指定された。 (東京新聞 2019年8月3日 06時54分)
世界七不思議について調べてきましたが、「七不思議」とはいっても、「五不思議」「六不思議」とはいいません。また、「不思議」が七つ以上あっても、「八不思議」とか「九不思議」とか、切りのいい「十不思議」などとは言いません。何故なのでしょう。それこそ不思議な事ではないかと思い、七という数字について調べてみました。
7という数字
「七」という字は、切断した骨の形を表したもので、元は「切る」というもとの意味をもつ漢字でした。そこから音だけ借りて数字の「七」を表しています。これは「仮借(かしゃ)」という漢字のなりたちのひとつ。その言葉を表す適当な漢字がないとき、意味や内容とは関係なく、同じ音や似た音をもつ字を借りて用います。
結局、「七」という漢字が本来もっていた「切る」という意味より、数字の七を表すほうが一般的になって、転用されてしまいました。
そのため「切る」という漢字を書くときは、「七」にわざわざ「刀」を添えることになったのです。
いにしえより「七」という数は、世界各地で特別な意味をもっていました。
西洋の神がこの世界を創りあげた七日間。
仏教や儒教における大切な七つの教え。
月の運行が七日間ごとに 新月→上弦→満月→下弦→新月 と様子を変えることから暦が生まれ、世界には七つの海と大陸があることに気づきます。
日本では子どもが生まれて七日目に「お七夜」を祝い、この世を去れば七日間ごとの法要を経て、四十九日で来世の行き先が決まるといわれています。
七つ道具に七不思議、七賢人に七人の侍。
釈迦は摩耶夫人の右脇から生まれたとされますが、その直後に七歩歩いて右手で天を指し、左手で地をさして「天上天下唯我独尊」(てんじょうてんげゆいがどくそん、もしくは、てんじょうてんがゆいがどくそん)と言った、といいます。しばしば釈迦を、崇める言葉として使われます。
「七」という数字は人々を夢中にし、力を授け、生きる指針となってきたのです。
中国の思想家、荘子の『應帝王第七』に「混沌の死」という寓話があります。
ある日、南と北に住む二人の帝が、「混沌」という名の帝が治める土地で手厚くもてなしを受けます。
「混沌」には、人が持つ七つの穴、両目、両耳、鼻の穴、口がありません。
自分たちはその穴で見たり聴いたり食べたり、息をしているのです。
そこで二人は試しに毎日ひとつずつ、「混沌」に穴を開けていきます。
ところが、すべての穴が開いた七日目に、「混沌」は死んでしまうのです。
好き嫌いを生じ、善悪や損得などを判断し、情報を得る七つの穴。
そんな穴など持たなかった「混沌」は、絶対的な価値観とは無縁な、あるがままの世界で自由に生きていました。
それなのに、穴を通じて外界とつながることで心身を乱し、命を落とすのです。
それはまるで、情報の海におぼれ、自分らしさを見失って苦しむ現代人の姿を彷彿とさせます。
今年こそ、忙しく働こうとする七つの穴をたまにふさいで、内なる想いと向き合うときをもちたいものです。
漢字は、三千年以上前の人々からのメッセージ。
その想いを受けとって、感じてみたら……、今日一日が違って見えるはずです。
⑦テーブルマウンテン(南アフリカ)
ケープタウンは、喜望峰やテーブルマウンテンがある南アフリカでも最も人気の観光地です。バスコ・ダ・ガマが1497年に喜望峰経由で欧州とインドを結ぶ航路を発見したのち、南アフリカに白人が入植した地でもあり、ヨハネスブルグやダーバンが発展するまでは、もっとも大きな都市として栄えた。南アフリカ発祥の地ということから、「マザーシティ」とも呼ばれています。
見どころは多く、特に「喜望峰」と「テーブルマウンテン」含め、周辺は珪質砂岩からなる雄大な自然が満喫できます。街は緩やかなテーブル湾を中心に栄えていて、欧風で雰囲気のよい街並みが並び、そのなかでカラフルな家屋が並ぶストリート「ボカープ」は、フォトスポットとしても人気があります。
湾のウォーターフロントにはモールが広がっていて、ショッピングを1日楽しめます。市街は観光客も多く比較的治安もよいです。特にウォーターフロントは美しく整備されていて、安心して散策を楽しめます。また内陸部の地域では、ぶどう畑が広がり一大ワイン産地となっている。少し郊外まで足を伸ばせばサファリも楽しめます。
まずは、ケープタウンといえば間近に迫るテーブルマウンテン。そして市街を見ていきましょう。
テーブルマウンテンは、ケープタウンのランドマークと言える山です。市街地から急激に切り立った岩山がそびえ立ち、山頂が平たくテーブルのように見えることから、その名が付けられています。標高は1086m、テーブルマウンテン国立公園に指定されていて、自動車やバスでロープウェイ駅まで行け、ロープウェイで気軽に山頂まで登ることができます。
ケープタウン周辺を一望できるので、南アフリカに来たことを実感できるはずです。平坦な山頂は広く、一帯を散策することができるので、滞在時間は長めでも、山頂から眺めるだけでなく、めずらしい高山植物やネズミが巨大化したような微妙にカワイイ小動物「ケープハイラックス(ダッシー)」を探したり(たくさんいるので確実に出会えます。もちろん餌付けは厳禁)、自然散策が結構楽しめます。
中央部分にテーブルマウンテンがあり、その両端にはデビルズピークとライオンズヘッドというとがった山があります。固い珪質砂岩が浸食されて作られた、切り立った崖が美しい。海からの風で雲が出来やすく、薄く雲がかかると「テーブルクロス」のように見えます。
sechin@nethome.ne.jp です。
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