瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り
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 昨日は水門会の関東在住者で花見の会をやった。
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9f169421.JPG 午前11時、東京メトロ8番出口で待ち合わせ、松屋で思い思いの弁当を購入。桜はまだ3分咲きにも届いていないが、リバーサイドスポーツセンター下のテラスで12人がかつての思い出話に花を咲かせながら、ビール、日本酒、ウィスキー、焼酎それぞれ勝手に飲んだ。
 先日のブログに書いたように、大分在住HM氏が作曲して愛弟子が歌うCDを送ってくれたので、これを横浜在住のIN氏がMDに入れ替えてくれたものを皆に聞いてもらった。
 ブログを見てくださる皆さんで、このCDを聞きたい人がいればどうぞ sechin@tctv.ne.jp に連絡してくだされば、メールに貼付送信できます。ただし、4メガバイトと容量が大きいので、ご了承下さい。
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01cf0caf.jpg 昨日は曇天の中少々風もあったが徘徊に出かけ、水神大橋を渡って隅田川周辺をひと回りしてきた。公園や川辺にはいろいろな花が咲き始めているが、ソメイヨシノの蕾はまだ固そうだ。公園内の花見の準備もすすめられているようだ。来週26日(金)の水門会の花見はどうなることやら。
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92667ec9.JPG 徘徊から帰宅後、明日の「Mさんを偲ぶ会」での弔辞を仕上げる。Mちゃんは昨年12月に30代の若さで急逝した塾友である。この爺の半分もこの世に身を置かなかった運命のいたずらに、どのように書いてよいのやら、書いては消し書いては消しで、思うような弔辞にならない。
 夜母上が門司出身のMIさんが「めかり饅頭が届いたので」と、わざわざ爺の家まで持ってきてくれた。
 今朝は寝坊してしまって、とうとう出掛けるのは止めた。

 明け方に激しい雨。徘徊は取り止め。昼食後散髪。本日のウェブニュースより。
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ef0789a2.JPG 「徳之島」の検討指示、普天間移設で首相 あくまで「県外重視」 ―― 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題で、鳩山由紀夫首相が、鹿児島県本土と沖縄本島の間にある鹿児島県「徳之島」を移設先として本格検討するよう防衛省などに指示したことが15日分かった。政府・与党内では米軍キャンプ・シュワブ陸上案(沖縄県名護市)を軸に移設先の検討が進んでいるが、首相は県外移設を重視しており、「徳之島案」が有力となる可能性がある。/複数の政府・与党関係者が明らかにした。鳩山首相は「腹案」として平野博文官房長官に徳之島を本格的に検討するよう指示。須川清司内閣官房専門調査員に現地を視察させたほか、地元自治体側との接触にも入った。2月下旬には首相は改めて「徳之島案」検討を継続するよう指示。徳之島に基地を設けた場合に、自衛隊と米軍の共同使用が可能かどうかを検討するよう防衛省に求めた。/この時期は、社民、国民新両党が沖縄基地問題検討委員会(委員長・平野氏)に各党の移設案を提出する直前。社民党は米領グアム島など国外移転案、国民新党はシュワブ陸上案など県内移転案を提示する方向だっため「首相はいずれの案でも米国、沖縄双方の理解を得るのは難しいと判断し、徳之島案を官邸主導で検討するよう動いた」(政府関係者)という。/「徳之島」案では、島の北西部にある2千メートル級の滑走路を持つ徳之島空港(鹿児島県天城町)の拡張のほか、旧日本軍が利用した飛行場の再整備、周辺地域での基地関連施設建設などが検討されている。/また、普天間飛行場の危険性除去を急ぐ観点から、移転に先立ち米軍訓練を沖縄県のキャンプ・ハンセンや伊江島のほか、暫定的に▽海上自衛隊鹿屋航空基地(鹿児島県)▽航空自衛隊新田原(にゆうたばる)基地(宮崎県)など九州地域の自衛隊基地に分散移転し、段階的に拠点を徳之島に移転することも検討されている。/政府内では平野氏を中心にシュワブ内に滑走路を建設する「陸上案」や米軍ホワイトビーチ(沖縄県うるま市)と沖合の津堅(つけん)島の間を埋め立てる案が検討されている。だが、「すでに報道されている両案では地元の反発が強く、まとめるのは容易ではない」(官邸筋)のが現状で、徳之島案が新たな有力案として浮上してくる可能性がある。現行案が「最善」とする米側の理解が得られるかが最大の焦点となる。
             ◇
 鳩山由紀夫首相は15日夜、普天間飛行場移設問題で「沖縄県民のご理解と、米国にも理解を求められる案をまとめていきたい」と語った。また「コンダクター(指揮者)的な首相をしてきたが、指導性が見えないとのおしかりを受けた。前に出て意思決定を見せるのも重要。自分なりの決断を示す必要がある」と語った。首相官邸で記者団の質問に答えた。
             ◇
97c018e8.JPG ■徳之島 鹿児島県本土から南に約400キロ、沖縄本島からは北に約200キロ離れた離島。人口約2万7千人、面積約248平方キロメートル。天城、徳之島、伊仙の3町でサトウキビや闘牛で有名。過疎化対策が課題で、核燃料再処理工場建設計画や自衛隊施設誘致が浮上したことがある。
(産経ニュース、2010.3.16 01:30)
 

c6961b38.JPG 盗跖(とうせき、春秋戦国時代の大盗)の手下が、跖に問うた。「盗みにも道があるんですかい」/跖、「あるどころか。①考えて獲物の当たりをつけるのが聖よ。②先に押し入るのが勇よ。③殿(しんがり)に逃げるのが義よ。④公平に山分けするのが仁よ。⑤潮時を見るのが智よ。 この五つを備えずに大盗となれた例(ためし)はない」/ことほど左様に、盗賊の心も聖人の道をたよって流行るのである。/はてさて『老子』にはいう。「絶聖棄智、民利百倍(聖を絶ち智を棄つれば、民利百倍す)」(淮南子・道応訓第十二より)

 『荘子』盗跖篇では、この大泥棒の盗跖が孔子と問答して言った。「……世間で賢者といわれる伯夷・叔斉は孤竹国の王位を辞退して首陽山で餓死し、屍は野晒しとなった。鮑焦は行いを飾り世を誹っていたが木を抱いて死んだ。申徒狄は諫言して聴かれないので石を背負って河に投身し魚の餌となった。介子推は至忠の男で、文公に自分の股肉を切って食べさせたが、文公が後に子推を見捨てたのを怒って木に抱き付いて焼け死んだ。尾生は橋の下で女と会う約束をしたが女が来ない。そのうち水嵩が増してきたのに待ちつづけ、橋桁に抱き付いて死んだ。この六人は磔にされた犬、溺れ死んだ豚、割れ瓢箪をさげて物乞いして歩く者と変わらない。みな名を重んじて命を軽んじた。命を大切にすることが根本であることを忘れている。……」と、儒家の信義を嘲った。/結局、孔子は再拝して小走りで門を出ると、車に乗り、手綱を取ろうとして三度も取り落とし、目は茫然としてみえず、顔色は死人のようで、軾(しょく)に縋(すが)って頭を垂れ、しょげかえったというのである。
80859c72.JPG 『史記』蘇秦列伝では、縦横家で名高い蘇秦が燕王に言った言葉として、「信なること尾生の如きは、女子と梁下に期して女子来たらず、水至るも去らず、柱を抱いて死せり」という記載がある。尾生を信義厚い男と誉め、ついで自分も尾生と同じく信義に厚いと売り込んだのである。

 マニフェストを金科玉条として、信義を貫くのも善かろうが、くれぐれも溺れ死ぬ豚にならぬようにお願いしたいものだ。今朝の3大紙の社説から。
社説:民主党予算要望 公約を「密室」で破るのか ―― 政権の信頼に直結する問題である。民主党は来年度予算編成に向けた要望でガソリン税などの暫定税率の維持と「子ども手当」支給への所得制限の導入を求め、マニフェスト根幹部分の事実上の転換を要請した。/さきの衆院選で民主党が国民に示したマニフェストの実現については、私たちも優先順位をつける必要を認め、各種の世論調査でも完全実施にこだわるべきでない、との意見が強い。だからといって、十分な議論と国民への説明もなく党の要請で唐突に変更するのでは、国民との約束は何だったのかということになる。/政治責任をかけて公約を「必ず実現する」としていた鳩山由紀夫首相の過去の発言は重い。仮に転換するのなら理由をきちんと説明し、国民に謝罪すべきである。/「党の要望は国民の思いを背に受けた要望で大事にしたい」--。小沢一郎幹事長からの要望に関し、首相は記者団にこう語ったという。だが、首相の心中にあるのは身動きが取れなくなった中で、助け舟を出された安堵(あんど)ではないか。公約実現に必要な財源確保には国債の大量増発しか道がなく、首相が追いつめられていた客観状況は理解できる。/かといって、小沢氏主導の下、党の要請で予算編成直前に主要公約をいきなり転換しようという、今回の過程はあまりに乱暴だ。党が集約した陳情は「国民の思い」ともちろん、イコールではない。しかも、公約転換という重大決定に理解を得るための党内論議が国民の前で尽くされてもいない。そもそも鳩山内閣は政府・与党の一元化による政治主導実現を目指していたはずだ。党の要望通りにさっさと公約を転換するのであれば、自公政権以上の「党高政低」である。/特に「子ども手当」への所得制限の導入は首相が「子どもを社会全体が育てる発想。所得制限を考えないのが基本線」と説明してきたはずの制度の理念の変更にかかわる。実際に導入する場合の「線引き」や、所得把握の問題をどう、解決するのか。定額給付金の同じ問題で麻生政権が迷走した轍(てつ)を踏まぬためにも、制限の見送りを求めたい。/ガソリン税の暫定税率に関しては、民主党が公約していた廃止の見合わせはやむを得ないと私たちも指摘してきた。ただし、それは環境税制をめぐる制度設計の議論などと並行すべきであり、問答無用のような転換では、国民の理解は得られまい。/政権公約の完全実施をめぐり寛容な世論があるからといって、あからさまに軽んじるようでは、国民から必ず手痛いしっぺ返しを受けよう。首相は決して、有権者を甘くみてはならない。(2009年12月18日付 毎日社説)

438a581b.JPG 来年度予算 バラマキ公約の是正は当然だ ―― 民主党が、来年度予算編成と税制改正に関する「重点要望」を政府に提出した。/衆院選の政権公約(マニフェスト)で掲げた主要政策に修正を加え、一部の政策では事実上の撤回を求めた。/税収の大幅な落ち込みで、必要な財源確保のめどが立たなくなったためだが、もともと、巨額な費用がかかる項目を並べた公約自体に無理があったといえる。/修正・撤回は当然だ。政府はこの要望を踏まえ、税制改正の取りまとめと来年度予算の編成作業を急ぐべきである。/民主党の要望で最も注目されるのは、政権公約の目玉であるガソリンの暫定税率の廃止をやめるよう求めたことだ。/鳩山首相が、来年4月から暫定税率を廃止する方針を再三強調し、政府税制調査会もその方向を打ち出していた。だが、実際に廃止されれば、国と地方はあわせて2・5兆円もの税収を失う。/政府税調はこの税収減の穴を埋めるため、地球温暖化対策税(環境税)の創設を検討してきた。/しかし、暫定税率を廃止すると同時にそれに見合う新税を導入すれば、税収は確保できるが、実質的な公約違反との批判を受ける可能性もある。/むしろ暫定税率をそのまま維持する方が正直でわかりやすい。/環境税に対しては、景気や企業経営への悪影響を懸念する声が強い。慎重に対応すべきだ。/要望には、子ども手当に所得制限を設けることも盛り込まれた。初年度となる来年度の子ども手当の支給額は、半額の月1万3000円だが、それでも2・3兆円の予算が要る。/子ども手当に対しては、景気刺激効果が薄いバラマキ政策だ、との批判がある。どうしても実施する場合は、何らかの歯止めが必要だが、所得制限はその手段の一つになろう。/ただ、手当の財源を捻出(ねんしゅつ)するため所得税の扶養控除を廃止すれば、所得制限を超える世帯は、子ども手当はもらえず、負担だけが増えることになる。所得の線引きや所得を把握する方法などを、早急に詰める必要があろう。/公約の修正・撤回は、小沢幹事長ら党側が“指示”する形になった。「政策決定は政府に一元化する」という当初の政府・与党の合意から見ると、疑問が残る。/政策の現実化は評価するが、マニフェストを変更するのなら、首相はその理由を国民にしっかり説明しなくてはならない。(12月18日付・読売社説)
 昨日は徘徊に出掛けるのも忘れて、午前中も午後もテレビの国会中継に見とれていた。
 各党代表質問で鳩山由紀夫首相の答弁に押された自民党は、2日の衆院予算委員会を今国会最大の山場と位置付け、質問者に大島理森幹事長らベテラン議員を配した。民主党政権のアキレスけんである米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題を追及し、首相から「県民の理解を頂ける結論を出さなければならない」との答弁を引き出すなど、政権の選択肢をさらに縛って追い込むことには成功した。それでも、焦点と目された、首相が抱える偽装献金問題への追及は鈍く、自民党の存在感を示すまでには至らなかった。(以下略)
 政権交代後初となった2日の衆院予算委員会は、委員会室の光景もこれまでとは様変わりした。政治主導を掲げる通り、今まで官僚が控えていた席には副大臣・政務官が陣取り、官僚の答弁は一度もなし。自公政権ではほとんど見られなかった、政務官を名指しした質問もあった。
0c58ff56.JPG 自公政権では委員会審議の際、委員長が「政府参考人」として答弁を認める官僚の名前をズラリ並べ、委員に諮る手続きがあった。しかし、この日の予算委はいきなり質疑から始まった。
 副大臣・政務官は従来、予算委にほとんど姿を見せなかったが、同日は各省の十数人が常時待機し、閣僚の補佐に駆けつけられる態勢を取った。
 政務官に質問したのは自民党の町村信孝予算委筆頭理事。長島昭久防衛政務官がインド洋の給油活動に関し、国会の事前承認を条件に継続する案を過去に表明したことを突いて閣内の混乱を狙ったが、長島氏は「日本にふさわしい方法を検討していく」との答弁でかわした。
 委員会室後方で拍手やヤジを送る委員以外の「声援要員」は、143人の新人議員を抱える民主党が自民党を圧倒。鳩山由紀夫首相の答弁が終わるたびに、委員会室には拍手がわき起こった。(以下略)――毎日j pより

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99e15fd6.jpg 昨夜は雨であったが、今朝は快晴、日本晴れであるが、北風が冷たい。朝食後、件(くだん)のように東白鬚公園から水神大橋を渡り、汐入公園内のさくら橋を渡って、隅田川沿いに南下して帰宅した。万歩計は10300歩、6.6kmを記録している。
c7cce8ae.jpg 町並みに街路樹として植えてある銀杏も色づき、秋の日を受けて黄金色に輝いている。早やもう11月、お酉様が終るころにはこの銀杏の樹々も丸裸になる。
 徒然草七段: あだし野の露消ゆる時なく、鳥部山の煙立ちさらでのみ住み果つる習ひならば、いかに、物の哀れもなからん。世は定めなきこそいみじけれ。/命あるものを見るに、人ばかり久しきはなし。かげろふの夕を待ち、夏の蝉の春秋を知らぬもあるぞかし。つくづくと一年(ひととせ)を暮らす程だにも、こよなうのどけしや。飽かず、惜しと思はば、千年(ちとせ)を過すとも、一夜の夢の心地こそせめ。住みはてぬ世に、醜きすがたを待ちえて、何かはせん。命長ければ辱(はじ)多し。長くとも四十(よそぢ)に足らぬほどにて死なんこそ、目安かるべけれ。/そのほど過ぎぬれば、かたちを恥づる心もなく、人に出(い)でまじらはん事を思ひ、夕(ゆふべ)の日に子孫を愛して、榮行(さかゆ)く末を見んまでの命をあらまし、ひたすら世を貪る心のみ深く、物のあはれも知らずなり行くなん、浅ましき。《訳:あだし野の墓地のつゆは消えることはなく、鳥部山の火葬から無情に昇っていく煙のようにこの地に留まっているのならば、感慨深さも失ってしまう。この世は、先は知れないからこそ美しいのだ。/命あるもの見てみよう、人ほど長く生きる生命はない。かげろうは夕刻にならずに死に、夏の蝉は春秋を知ることはできない。春夏秋冬を味わえる人間は、こんなに穏やかに暮らせるのだ。それなのに満ち足りぬ気分で暮らしているならば、千年もの年月を過ごしたとしても、一夜の夢であるような心地となる。この世は永劫に住めない、老いによって醜い姿へと変貌する。命長ければ屈辱多し。長くても、四十にならずに死ぬことを目安にしたい。/その年過ぎ去ると、うわべを恥らう心を失い、大衆の宴に酔うことを想い、沈没する夕日である身で子孫を愛して末広がっていく美景を見るまでの命を願い、ひたすらこの世に執着する邪心のみを深めていき、美の観念を忘れた抜け殻でしかない醜態のみがここにある。》
 荘子天地篇に曰く、「尭(ぎょう)、華(か)に観(あそ)ぶ。華(か)の封人(ほうじん)曰(い)わく、嘻(ああ)、聖人(せいじん)なり。請(こ)う、聖人(せいじん)を祝(しゅく)し、聖人(せいじん)をして寿(いのちなが)からしめん、と。尭(ぎょう)曰(い)わく、辞(じ)す、と。聖人(せいじん)をして富(と)ましめん、と。尭(ぎょう)曰(い)わく、辞(じ)す、と。聖人(せいじん)をして男子(だんし)多(おお)からしめん、と。尭(ぎょう)曰(い)わく、辞(じ)す、と。/封人(ほうじん)曰(い)わく、寿(じゅ)と富(とみ)と男子(だんし)多(おお)きとは、人(ひと)の欲(ほっ)する所(ところ)なり。女(なんじ)独(ひと)り欲(ほっ)せざるとは何(なん)ぞや、と。/尭(ぎょう)曰(い)わく、男子(だんし)多(おお)ければ則(すなわ)ち懼(おそ)れ多(おお)く、富(と)めば則(すなわ)ち事(こと)多(おお)く、寿(いのちなが)ければ則(すなわ)ち辱(はじ)多(おお)し。是(こ)の三者(さんしゃ)は徳(とく)を養(やしな)う所以(ゆえん)に非(あら)ざるなり。故(ゆえ)に辞(じ)す、と。《訳:尭が華と云う土地に遊びに出掛けたとき、そこの封人(さきもり・国境役人)が話しかけた。「ああ、聖人ですね。どうか聖人を祝福させてください。聖人が長生きでありますように」尭は「おことわりします」と答えた。「聖人が金持ちでありますように」尭は「お断りします」と答えた。「聖人に男の子が沢山ありますように」尭は「おことわりします」と答えた。封人は言った。「長生きと金持ちと、そして男の子を沢山持つことは誰もが望むところです。あなただけがそれを望まないのは、どうしてですか」尭は答えた。「男の子をたくさん持つと心配が多く、金持ちになると面倒なことが多く、長生きをすると辱(はずかし)めを受けることが多い。この三つの事は本来の徳(もちまえ)を養うためのものではありません。だから、お断りしたのです」》」

06c56da4.jpg 桜橋を渡り、桜橋通りから、水戸街道を北上。四つ木橋南から鐘ヶ淵通りに入り、水神大橋を渡ると、荒川・台東区の隅田川沿いの遊歩道を通って帰宅した。小春日和のボカボカ陽気。川風が心地よい。11157歩、7.2kmが記録されていた。

 26日(月)から臨時国会が始る。ウェブの産経ニュースは次のように報じている。曰く、『民主党の小沢一郎幹事長は19日の記者会見で、企業・団体献金禁止や選挙戦での戸別訪問解禁のための政治資金規正法と公職選挙法の改正を来年の通常国会で目指す考えを表明した。これに先行する形で、官僚が国会で答弁する「政府参考人」制度の全面禁止を盛り込んだ国会法改正案を26日召集の臨時国会で成立させる構え。小沢氏が掲げてきた一連の政治改革実現への段取りを固めたかっこうだが、与野党からは性急な改革への反対論が噴出している。/一連の改革は、小沢氏が平成5年の著書「日本改造計画」以来、掲げ続けてきた旗印だ。/19日夕、党本部で平野博文官房長官と会談した小沢氏は、国会法改正への意欲を改めて表明。同日の記者会見では「与野党がお互いに切磋琢磨するところに議会制民主主義の狙いがある」と強調した。/小沢氏は国会改革の布石を打ってきた。9月下旬には改革のモデルとする英国議会を視察し、今月16日には「新しい日本をつくる国民会議」(21世紀臨調)に、国会審議活性化、公選法、政治資金規正法の改正のあり方を諮問した。/政治資金規正法改正の焦点となる企業・団体献金の禁止については、企業献金やパーティー券収入の割合が大きい自民党を“兵糧攻め”にする狙いがありそうだ。/また、「官僚答弁の禁止」は、政治家同士の議論の活発化が狙い。臨時国会で法改正して通常国会から実施する考えで、21世紀臨調側に今月中のとりまとめを求めた。政府への政策決定一元化のために、9月に議員立法を原則禁止したが、政治改革関連法案は例外となっており、これらの課題は、閣外にいる小沢氏にとっては「選挙と並んで最も自らの存在感を示せるテーマ」(周辺)だ。/小沢氏のやる気とは裏腹に、与野党は反発を強めている。/社民党の重野安正幹事長は19日、「官僚に質問することで政治の優位性が失われるというのは飛躍した議論だ」と批判。自民党の川崎二郎国対委員長も18日のNHK番組で「現場の責任者(官僚)の声を聞くのは当たり前だ」と指摘した。共産党の志位和夫委員長も14日の党中央委員会総会で「高級官僚が不正を起こした際に責任を糾明できなくなる」と批判している。/また、小沢氏は官僚の答弁禁止にとどまらず、閣僚の答弁も4週間に1回程度に限定し、副大臣や政務官の国会出席を促そうとしている。ただ、不祥事発覚の際に、閣僚が国会への出席を避ける口実になりかねないという指摘もある。/小沢氏には政治家同士の議論を充実させる意図があると言われるが、本人が党首討論に応じなかった過去がある。そのため、民主党内にも「制度は活用しなければ意味がない。何でも英国をまねしたらいいわけではない」(中堅)との異論がある。(産経ニュース 2009.10.19 23:42)』
c21ed41d.JPG 小沢一郎という政治家については、「壊し屋」「剛腕」などと、褒めているか貶(けな)しているかハッキリしない評価がある。自民党的「ムラ社会」の日本の政治に飽きていた一般国民からすれば、自民党を飛び出し新党を創っては壊し、政界をかき回した小沢一郎をヒーロー視する向きもある。小沢一郎は現在の「民主党」側からみれば、民主党にとっての「最大の功績者」であり、身を捨てて「政権交代」をやろうとしている偉大な政治家ということになるだろう。果たして、26日からの臨時国会どのような論戦が展開されるのだろう。オモロそうだなあ。
1fd50941.jpg 朝食後、桜橋通りから四つ目通り、春日通りを西進、厩橋を渡り、並木通りから浅草寺境内に入る。秋晴れの好い天気で空気も心地よい。昨日から浅草菊花展が開かれている。朝から修学旅行や外国人観光ツアーなどで境内は混み合っているなかを抜けて、東参道から隅田公園に入り、公園内を通って帰宅する。万歩計の記録は10095歩、6.5km。
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d7c7a098.JPG 浅草寺境内で出品作品をカメラに収めながら、つい先だって目を通した陶潜の「飲酒二十首」の「其七」を思い出す。飮酒其七《読み:秋菊(しゅうきく)佳色(かしょく)有り、露(つゆ)を裛(まと)うて其(そ)の英(はなぶさ)を掇(と)る。/此の忘憂の物に汎べて、我が世を遺るるの情を遠くす。/一觴(いっしょう)獨(ひと)り進むと雖(いえ)ども、杯(さかずき)盡(つ)きて壺(つぼ)自(おのずか)ら傾(かたむ)く。/日(ひ)入(い)りて群動(ぐんどう)息(や)み、歸鳥(きちょう)林(はやし)に趨(おもむ)いて鳴く。/嘯傲(しゅうごう)す東軒(とうけん)の下(もと)、聊(いささ)か復(ま)た此(こ)の生(せい)を得(え)たり》訳:「秋の菊がみごとな色に咲いた、露にぬれながらその花びらをつんだ。「憂さ払い(酒)」に浮かべると、世俗から遠くはなれたわたくしの思いがいっそう深まるようだ。独酌でちびりちびりやっているが、杯が空になると、知らぬまに手が動いて、徳利を傾け杯を満たしている。/日が暮れて、もろもろの動きもやみ、鳥たちも林のねぐらに鳴きながら帰って行く。わたくしも東の軒下で心のびやかに放吟する。まずはこの人生の真骨頂(自由)をとりもどしたか、今日もまずまず無事に過せたか」
菊は不老長寿の薬とされている。忘憂の物とは酒のこと。この酒に菊の花を浮かべて飲むことは中国古来の慣習であった。「嘯傲」嘯は口笛を吹くこと、またはうそぶくこと、傲は自由で物事に縛られないことである。
 こんな糞ったれ爺にとって、この先政治向きのことはどうでもよいと思いながらも、ついついニュースに目が行ってしまう。
fd453c01.JPG 《民主、社民、国民新3党による鳩山内閣の発足から16日で1カ月がたった。衆院選マニフェスト実現の前に「現実」という名の壁が立ちはだかっている印象だ。鳩山由紀夫首相や閣僚は、政治主導でこの壁を乗り越えることができるのか。
 「対等な日米関係」を掲げる首相は、いきなり米国の意向に突き当たっている。マニフェストでは米軍再編を「見直しの方向で臨む」としていたが、普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題で、米側が同県名護市に移設する現行計画の実施を強く求めており、事態打開のめどは立っていない。平野博文官房長官は十五日の記者会見で「オバマ米大統領の来日時に答えを出すように努力はするが、現時点で答えを持っているわけではない」と認めざるを得なかった。インド洋での海上自衛隊の給油活動は、方針通り来年一月に撤収することを米国側に伝えた。とはいえ、給油に代わるアフガニスタンへの人的支援策は定まっていない。
 前原誠司国土交通相は就任早々に八ッ場ダム(群馬県)建設中止を表明した。マニフェストに忠実な行動といえるが、地元住民や関係自治体は反発。前原氏は地元の理解を得るまで中止手続きに入らないと明言し、調整には手間取りそうだ。対照的に、慎重さが目立つのは長妻昭厚生労働相だ。前政権の方針を容認し、日本年金機構を来年一月に発足させることにした。野党時代には反対していたが、新規採用者が内定している現実に配慮。結果として歳入庁創設を記したマニフェストを軌道修正した。
 一カ月でマニフェストがぶつかった課題をどう克服するのか。鳩山首相は十五日も「マニフェストは国民との契約だ」と力説。「マニフェストの実現よりも、国債をこれ以上発行してはならないと国民の意思が伝えられたら、そういう(見直しの)方向もある」と述べながらも「(赤字国債の抑制と政策実現の)両立は決して不可能ではない」と語気を強めた。》(10月16日 東京新聞朝刊より)

 今朝は朝から雨。朝食後雨の中を花川戸の「クロネコ」にメール便を出しに行く。
28ce7237.JPG つい最近墨田区観光協会で、「両国歴史散歩、高札めぐり」という冊子が出来たということなので、徘徊の参考にしようと、吾妻橋を渡った所にある「すみだ観光案内所」に買い求めに行った。ところが、午前10時開店ということで、30分ばかり早かったので、墨田区役所裏の「あづま」という喫茶店で、時間を過した。再び案内所に行って冊子を求めて帰路についた。
2dcabcc5.jpg 雨はかなり強く降っていたが、吾妻橋から水上バスの仮設ステーションを見ると、水上バスのお客さんが列をなして乗船中。次の水所バス「ひみこ号」が次の着岸を待っていた。いやはやこんな雨の中でも水上バスの乗客は満席のようである。


40508672.jpg 江戸通りを南下→ 春日通を西進→ 昭和通りから2つ目の通りを左折→ 御徒町台東中学校→ 隣は御徒町公園(台東区旧町名由来板「旧御徒町」、八幡神社)→ 春日通りを東進→ 清洲橋通りを北上→ 淺草通りを東進→ 江戸通りを北上→ 帰宅  本日、小銭入れ・Suica・万歩計の持参を忘れる。従って、記録は取れず。
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9fa0c071.jpg ここ御徒町には伊予の大洲(おおず)藩の上屋敷があった。大名は幕府から江戸に屋敷を与えられていて、上中下の三ヶ所の屋敷を持つのが一般的で、大洲藩は江戸時代後半、上屋敷が御徒町、中屋敷が下谷竹町、下屋敷が浅草諏訪町にあった。大洲藩の支藩である新谷藩の屋敷も遊郭吉原の近くにあったという。現在このあたりは台東区になっているが、上中下屋敷がすべて台東区内にある大名は大洲藩加藤家のみである。藩主が居住した上屋敷は、7254坪(約2.4ha)の広大な屋敷地で、現在は御徒町公園と御徒町中学校になっている。御徒町公園には八幡神社と庭園があり、「史蹟旧加藤邸久森山跡」と刻んだ標柱がある。この八幡神社は大洲八幡神社から勧請されたといわれているが、「旧加藤邸」の文字と八幡神社がかろうじて、大洲藩上屋敷と判る程度である。それ以外にほとんど昔日の面影はが残っていないが、大正時代までは加藤家の屋敷があったという。大洲藩の江戸留守居役の日記というのが残っていて、天保4(1832)年5月14日、江戸町奉行所から大洲藩に呼び出しがあり、現在で言う所の証人喚問の記録が書かれている。それに拠ると、7年前の文政9(1826)年3月14日の夜、大洲藩邸に賊が入り、藩主の妹に仕えていた瀧尾という女中の部屋の箪笥をこじ開け8両を盗んだとあり、この女中は40歳位の女性で、盗難事件が理由なのか、その年の6月に辞めている。この盗っ人こそ江戸の大名屋敷を中心に99箇所に122回にわたって押し入り、合計2121両2分、銭9貫260文と大量の金銭を盗んだ鼠小僧であったという。天保4年8月、36歳の鼠小僧は江戸市中引き回しの上、獄門となった。その後、講談・歌舞伎などに義賊として取上げられていくが、記録によると盗んだ金は、博奕や飲食に使われ、本当に義賊であったかどうかは不明であるという。
 言問通りから国際通りへ、寿2丁目の信号まで南下。ここから右折して2つ目の信号の所に菊屋橋公園という小さな公園がある。左折して少し南下すると、右側に「孫三(まごぞう)稲荷神社」というのがある。このあたりは、その昔浅草阿部川町といい、元禄9 (1696) 年、それまでの幕府下級官吏の大縄拝領地から代官細井九左衛門の支配地となり、その翌年誕生した町である。町名は、この地の地主が皆 現静岡市内の安部川から移ってきた者であったため付けられたという。
 春日通に出て東に向かう。国際通りを横切ると春日通の北側は寿3丁目、南側は蔵前3丁目である。都営大江戸線の蔵前駅の前辺りで寿3丁目の路地に入ると「廣澤稲荷社」というのがある。昔この辺りは「千束郷廣澤新田」といったらしい。先日「宗吾殿」でも記したようにこの辺りは正信(1631~1680年)の子、正休(まさやす、1655~1731年)の家系である近江国宮川藩主・堀田家の屋敷地であったという。
a7ab9827.jpg 再び春日通に出ると厩橋を渡り、三つ目通りを北上する。北十間川かかる源森橋から見る東京スカイツリーは何となく塔の形になりだしたようである。言問通りに出て、言問橋を渡り帰宅した。9958歩、6.4kmの記録であった。


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09484419.jpg 孫三稲荷については、台東区教育委員会の案内板に曰く「この付近は、『御府内備考』によると、慶安年中(1648~52年)、川村某が駿河国安倍川(現在、静岡県静岡市域を中心に流れる一級河川)の鎮守「孫三稲荷」とともに駿河から当地へ移したことにより阿部川町と称していた。/孫三稲荷は、当地に伝わっている由来によると、天正年間(1573~92年)、徳川家康が、「孫三」と名乗る者に馬の轡を取らせ安倍川を渡ったが、後にその孫三を探したところ該当者はなく、ただ安倍川の川辺に「孫三」の名を持つ嗣があり、実はこの稲荷の化身であったという霊験から、天正18 (1590) 年関東入国の際、家康の命により稲荷の神体ごと川村其の手により江戸にもたらされ、慶安年中当地へ移したという。この伝承は、江戸へ招来した年も『御府内備考』と異なるが、『町方書上』に、慶安に阿部川より移安したことが記されており、江戸初期には地域の鎮守として信仰を集めていたことが知られる。/『町方書上』にはまた、当町に店借していた修験者の善明院という人物が「正一位孫三稲荷大明神」を司っており、神像は木造で長さ3寸(約10㎝)であったと記されている。/現在、静岡の孫三稲荷の所在は不明であり、当地も関東大震災、東京大空襲などによって、記録や社殿を失ったが、昭和26年、当町会(阿部川町・菊屋橋町会)によって、社殿が再建され、毎年3月8日に例祭が行われている。/平成8年7月/台東区教育委員会」
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e86e2bff.jpg 廣澤稲荷社については、境内にある寿3丁目町会の案内板に曰く「『宇迦之魂神』を祭神とし古くは田原町(旧町名千束郷広沢新田のうち紙漉町部分を改名)あたりに鎮座されたのを浅草寺門前町の発展に伴い当時佐倉藩堀田家の屋敷の馬場の一隅の現在地に移転されたといわれます。鎮座されて以来町民先達に依り厚く守護され本日迄町内安全火防の神様としてお守りを頂いて居ります。/今度、町会発足50周年を迎え神社の敷地に付き地主世田谷区在住 土屋徳之助様に御相談申し上げました処、永年にわたり町会員崇敬者により守護されている意を汲まれ、50周年記念として計台地を贈与頂ける事と相成りました。誠に有り難く、ここに神社の経緯と土屋様の御意志を永く伝えるべく記念の標を建てることにいたしました。/平成13年5月吉日/寿3丁目町会」
プロフィール
ハンドルネーム:
目高 拙痴无
年齢:
92
誕生日:
1932/02/04
自己紹介:
くたばりかけの糞爺々です。よろしく。メールも頼むね。
 sechin@nethome.ne.jp です。


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