瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り
朝4時30分、目覚めて所用の後、仕事場の窓をあけてみると、外は小雨模様。暫く様子を未定たが、そのうち雨音がするようになるので、寝所に引き返し、枕元の「唐代詩集」をパラパラとめくってみる。
訳)荘子は夢に蝶となり、覚めれば元の荘子となっていた。/一つのものが交互に変化するのだから、万事が変化してその様子はさまざまである。/そこで蓬莱山を巡る水も、また①清く浅い水となるのがわかる。/②青門の瓜を植えている人は、もとは秦の東陵侯であった。/富貴の身分なぞはもともとこのようだ。/一心にもとめるなど何のためか。(中国古典文学大系 唐代詩集 平凡社刊)
①神仙伝に麻姑仙人の言葉として「生涯に三度、東海が桑田になるのを見、蓬莱の水が昔より浅くなった」と言ったとある。
②邵平は秦王朝の臣。前漢王朝の臣。東陵侯。召平は秦の東陵侯であったが、秦の滅亡とともに庶民となる。召平は貧乏をし、瓜を長安城の東に植えたが、非常においしかったので、世間はこれを東陵の瓜と呼んだ。
朝のテレビはドレもこれもチリの落盤救出劇で沸いている。国会中継を見てもあまり有効な論議はされていないようだ。10時半、時代劇大岡越前に見とれて、とうとう朝の徘徊はお流れとなった。
今日のウェブニュースより。
チリ 地底から全員生還 ―― 【コピアポ(チリ北部)=加藤美喜】チリ北部サンホセ鉱山の落盤事故で、地下七百メートルに閉じ込められた作業員三十三人の救出作業が十三日夜(日本時間十四日午前)、完了し、事故発生から六十九日ぶりに全員が地上に生還した。世界中がかたずをのんで見守った世紀の救出作戦は大成功を収めた。/午後十時(同午前十時)前、最後の一人のルイス・ウルスアさん「54」が引き上げられると、鉱山前の家族のテント村や近郊のコピアポ市中心部では一斉に歓声がわき起こった。作業員の後に残った救助隊員も、無事に地上に引き上げられた。ウルスアさんは、出迎えたピニェラ大統領に「救助隊員の皆さんに感謝します」と語った。/作業員たちは順次医師の診察を受け、ヘリでコピアポ市内の病院へ搬送された。マニャリク保健相は十三日夕、作戦完了の数時間前の時点で、七人が集中治療室で治療を受け、うち一人は急性肺炎にかかっていると述べた。二人が深刻な歯の感染症にかかり、全身麻酔による手術が必要な状態だという。/落盤事故は八月五日に発生、二十二日に三十三人全員の生存が確認された。地中深くまで直径約七十センチの縦穴を掘り、一人乗りの特殊カプセル「フェニックス(不死鳥)」を使って一人ずつ引き上げる救出作戦は大幅に短縮され、二カ月弱での成功となった。
◆結束守った『ボス』 「三十三番目」はボスだった。最後に救出されたルイス・ウルスアさんは、リーダーとして作業員を統率、地中に閉じこめられた後も、同僚がパニックに陥らないよう強い指導力を発揮し、三十三人全員の結束を守りあげた。/「あなたをとても誇りに思う。ありがとう」。出迎えたピニェラ大統領は、チリ国旗を首に巻いたウルスアさんを抱き締めると、感謝の言葉を述べた。/ウルスアさんは「今の気持ちは言葉にならない。みな強い精神力があった。必ず脱出できると信じていた」と落ち着いた声で答えた。/鉱山労働者の組合幹部だった義父の影響を受け、二十代から鉱山労働に従事。/八月五日の落盤事故後は、全員で手分けをして脱出口を捜索。それがないと分かると、自らが過去に遭遇した鉱山事故の経験を生かしながら、冷静に仲間に規律を守らせ、救助を待った。/全員が閉じ込められた地下約七百メートルの避難所には、わずか二、三日分の備蓄食糧しかなかった。ウルスアさんは一人あたりの食料分配を一日おきにツナ缶スプーン二口、牛乳をコップ半分、缶詰の桃を一切れだけと決め、食事は毎回皆で一緒に食べることと定めた。/救助を待つ間は、落盤の影響がない坑道の長さや位置をしっかり把握し、空間を有効に使って生活した。 (東京新聞、2010年10月14日 14時06分)
訳)荘子は夢に蝶となり、覚めれば元の荘子となっていた。/一つのものが交互に変化するのだから、万事が変化してその様子はさまざまである。/そこで蓬莱山を巡る水も、また①清く浅い水となるのがわかる。/②青門の瓜を植えている人は、もとは秦の東陵侯であった。/富貴の身分なぞはもともとこのようだ。/一心にもとめるなど何のためか。(中国古典文学大系 唐代詩集 平凡社刊)
①神仙伝に麻姑仙人の言葉として「生涯に三度、東海が桑田になるのを見、蓬莱の水が昔より浅くなった」と言ったとある。
②邵平は秦王朝の臣。前漢王朝の臣。東陵侯。召平は秦の東陵侯であったが、秦の滅亡とともに庶民となる。召平は貧乏をし、瓜を長安城の東に植えたが、非常においしかったので、世間はこれを東陵の瓜と呼んだ。
朝のテレビはドレもこれもチリの落盤救出劇で沸いている。国会中継を見てもあまり有効な論議はされていないようだ。10時半、時代劇大岡越前に見とれて、とうとう朝の徘徊はお流れとなった。
今日のウェブニュースより。
チリ 地底から全員生還 ―― 【コピアポ(チリ北部)=加藤美喜】チリ北部サンホセ鉱山の落盤事故で、地下七百メートルに閉じ込められた作業員三十三人の救出作業が十三日夜(日本時間十四日午前)、完了し、事故発生から六十九日ぶりに全員が地上に生還した。世界中がかたずをのんで見守った世紀の救出作戦は大成功を収めた。/午後十時(同午前十時)前、最後の一人のルイス・ウルスアさん「54」が引き上げられると、鉱山前の家族のテント村や近郊のコピアポ市中心部では一斉に歓声がわき起こった。作業員の後に残った救助隊員も、無事に地上に引き上げられた。ウルスアさんは、出迎えたピニェラ大統領に「救助隊員の皆さんに感謝します」と語った。/作業員たちは順次医師の診察を受け、ヘリでコピアポ市内の病院へ搬送された。マニャリク保健相は十三日夕、作戦完了の数時間前の時点で、七人が集中治療室で治療を受け、うち一人は急性肺炎にかかっていると述べた。二人が深刻な歯の感染症にかかり、全身麻酔による手術が必要な状態だという。/落盤事故は八月五日に発生、二十二日に三十三人全員の生存が確認された。地中深くまで直径約七十センチの縦穴を掘り、一人乗りの特殊カプセル「フェニックス(不死鳥)」を使って一人ずつ引き上げる救出作戦は大幅に短縮され、二カ月弱での成功となった。
◆結束守った『ボス』 「三十三番目」はボスだった。最後に救出されたルイス・ウルスアさんは、リーダーとして作業員を統率、地中に閉じこめられた後も、同僚がパニックに陥らないよう強い指導力を発揮し、三十三人全員の結束を守りあげた。/「あなたをとても誇りに思う。ありがとう」。出迎えたピニェラ大統領は、チリ国旗を首に巻いたウルスアさんを抱き締めると、感謝の言葉を述べた。/ウルスアさんは「今の気持ちは言葉にならない。みな強い精神力があった。必ず脱出できると信じていた」と落ち着いた声で答えた。/鉱山労働者の組合幹部だった義父の影響を受け、二十代から鉱山労働に従事。/八月五日の落盤事故後は、全員で手分けをして脱出口を捜索。それがないと分かると、自らが過去に遭遇した鉱山事故の経験を生かしながら、冷静に仲間に規律を守らせ、救助を待った。/全員が閉じ込められた地下約七百メートルの避難所には、わずか二、三日分の備蓄食糧しかなかった。ウルスアさんは一人あたりの食料分配を一日おきにツナ缶スプーン二口、牛乳をコップ半分、缶詰の桃を一切れだけと決め、食事は毎回皆で一緒に食べることと定めた。/救助を待つ間は、落盤の影響がない坑道の長さや位置をしっかり把握し、空間を有効に使って生活した。 (東京新聞、2010年10月14日 14時06分)
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目高 拙痴无
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1932/02/04
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