Pandōrā(パンドーラー)は、ギリシア神話に登場する女性で、神々によって作られ人類の災いとして地上に送り込まれました。人類最初の女性とされています。パンは「全てのもの」であり、パンドーラーは「全ての贈り物」を意味するといいます。かつては地母神であり、冥界の相を強く打ち出した地下に住む太女神だったとされます。
Promētheus(プロメーテウス)が天界から火を盗んで人類に与えた事に怒ったZeus(ゼウス)は、人類に災いをもたらすために「女性」というものを作るよう神々に命令したといいます。
Hēsíodos(ヘーシオドス、古代ギリシアの叙事詩人。紀元前700年頃に活動したと推定されます)の『仕事と日々』によればHēphaistos(ヘーパイストス)は泥から彼女の形をつくり、神々はあらゆる贈り物(=パンドーラー)を与えたといいます。Athēnā(アテーナー)からは機織や女のすべき仕事の能力を、Aphrodītē(アプロディーテー)からは男を苦悩させる魅力を、Hermēs(ヘルメース)からは犬のように恥知らずで狡猾な心を与えられたのです。そして、神々は最後に彼女に決して開けてはいけないと言い含めて甕(後代に「箱」といわれるようになります。)を持たせ、Epimētheus(エピメーテウス)の元へ送り込んだのです。
美しいパンドーラーを見たエピメーテウスは、兄であるプロメーテウスの「Zeus(ゼウス)からの贈り物は受け取るな」と忠告されていたにもかかわらず、彼女と結婚してしまいます。そして、ある日パンドーラーは好奇心に負けて甕を開いてしまうのです。すると、そこから様々な災い(Eris〈エリス、不和と争いの女神〉やNyx〈ニュクス、夜の女神〉の子供たち、疫病、悲嘆、欠乏、犯罪などなど)が飛び出してしまいます。しかし、Elpis(エルピス、希望)のみは縁の下に残って出て行かず、パンドーラーはその甕を閉めてしまったのです。こうして世界には災厄が満ち人々は苦しむことになったというのです。Hēsíodos(ヘーシオドス)は、「かくてゼウスの御心からは逃れがたし」という難解な言葉をもってこの話を締めくくっています。因みに、最初の女性であるパンドーラーが人類に災厄をもたらしたという神話が作られたのは、ヘーシオドスが徹底した女嫌いだったためであるともいわれています。ヘーシオドスは『神統記』においてもパンドーラーについて触れ、神々から遣わされた女というものがいかに男たちの災いとなっているかを熱弁しています。
Babrius(バブリウス)の『寓話』(2世紀頃成立)では、これとは違った物語を説きます。パンドーラーは神々からの祝福が詰まった箱を与えられますが、エピメーテウスがこの箱を開けてしまいます。祝福は飛び去ってしまいますが、ただElpis(エルピス、希望)だけは残って「逃げてしまった良きものを我々に約束した」というのです。
パンドーラーはその後、エピメーテウスと、娘Pyrrha(ピュラー)と、ピュラーと結婚したDeukaliōn(デウカリオン)と共に大洪水を生き残り、デウカリオーンとピュラーはギリシア人の祖といわれるHéllēn(ヘレーン)を設けたといいます。
こんにちは。つぶやき48「膨張」です。
数年前のとある厳寒の日、親戚の法事に出席しました。
その日、たまたま携帯の電池残量が少なくなってきたので、
私は携帯をストーブのそばへ持っていき、温めていました。
Aさん「何してるの?」
私「電池が少ないから温めているの」
それを聞いた親戚一同は大爆笑。
私は笑ってごまかすしかありませんでしたが、法事の席で皆が
しんみりせずに良かったと思っています。
数週間後、私はスカイツリーを見るために言問橋のたもとに
行きました。そこで偶然スカイツリーの建設にたずさわったという
紳士に出会い、少しだけ電波塔の話を伺いました。
その過程で、ストーブで携帯を温め、皆に笑われた事を話すと
紳士「でも電池少しもどったでしょう?」 私「はい」
その紳士はニコっとなさいました。
その笑顔を見た時、ほっとしました。
やはりバカげた行為ではなかったのだと。
「だって低温下より高温下の方がたいてい何でも膨張するもの」
と法事の席で考えていた私。
先生は笑いながら私の味方をして下さるでしょう。
「いいんだもん、分かってくれる人にだけ分かってもらえれば」
と、今、心の中でつぶやいています。
いつもお読み下さりありがとうございます。 Kより(*^_^*)
sechin@nethome.ne.jp です。
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