萩を詠める歌24、衆院解散、銀河戦、日大理事長を任意聴取

萩を詠める歌24
巻10-2258：秋萩の枝もとををに置く露の消かもしなまし恋ひつつあらずは

巻10-2259：秋萩の上に白露置くごとに見つつぞ偲ふ君が姿を

巻10-2262：秋萩を散らす長雨の降るころはひとり起き居て恋ふる夜ぞ多き

巻10-2271：草深みこほろぎさはに鳴くやどの萩見に君はいつか来まさむ

巻10-2273：何すとか君をいとはむ秋萩のその初花の嬉しきものを


ウェブニュースより
　議席数、政権基盤を左右　首相「与党過半数」　自公44議席減でも絶対安定多数　野党は政権交代めざす ―― 与野党は14日、衆院解散を受け事実上の選挙戦に入った。自民、公明両党は同日時点で合計305議席あった。両党で過半数の233を確保した上で、予算や法律を円滑に成立させるのに必要な安定多数（244）や絶対安定多数（261）を狙う。野党は政権交代を訴える。
　岸田文雄首相（自民党総裁）は14日、衆院解散後の記者会見で「与党で過半数が勝敗ラインだ」と話した。
　自民党の議席は14日時点で276、公明党は29だ。衆院定数（465）の過半数の233は自公が72減っても届く。過半数を確保すれば衆院選後の特別国会で与党だけで首相を選ぶことができる。
　自公は2014、17年の衆院選で3分の2を超える議席を得た。当時の安倍晋三首相も選挙前に与党で過半数と言い続けた。難易度が低い目標なら責任は問われにくい。
　菅義偉前首相の内閣支持率が下がったときは自民党内で与党過半数割れの懸念が浮上した。総裁選を経て新政権が誕生すると大敗の予測は乏しくなった。

　与党過半数を確保しても現状から減れば幅が重要になる。不信任の度合いとみられるからだ。
　自民党幹部は「単独過半数を死守したい」と述べた。同党が43減る水準だ。「割り込めば22年夏の参院選前に政権が揺らぐ」と説く。単独で政権を維持できるなら新型コロナウイルスの「第6波」などで苦境に陥っても乗り切る基盤になる。
　与党過半数を確保しても現状から減れば幅が重要になる。不信任の度合いとみられるからだ。
　自民党幹部は「単独過半数を死守したい」と述べた。同党が43減る水準だ。「割り込めば22年夏の参院選前に政権が揺らぐ」と説く。単独で政権を維持できるなら新型コロナウイルスの「第6波」などで苦境に陥っても乗り切る基盤になる。
　自民党の甘利明幹事長は与党で安定多数（244）を目標に据える。自公で61減らしても達成できる。公明党の石井啓一幹事長も3日「自公で過半数が最低限。そのうえで安定した議席数を取りたい」と語った。
　安定多数なら衆院の全常任委員会の委員長と委員の半数をとれる。法案の処理などで国会が行き詰まる事態は起こりにくい。委員の過半数までとるには絶対安定多数（261）が必要だ。自公で44の減少なら満たせる。12年衆院選以降、自公は割ったことはない。
　安定多数も絶対安定多数も自民党が単独でとれば首相の求心力はより高まる。与党内で自民党の主張は通りやすくなる。
　憲法改正の発議には3分の2（310）が必要だ。参院が否決した法案も衆院で再可決できる。首相は14日の記者会見で日本維新の会などを含む「改憲勢力」や、自公で3分の2を目指すかを問われ「選挙だけで確保する考え方は無理がある。その後の議論でより多くの方の理解を得る」と説明した。
　野党第1党の立憲民主党は小選挙区の候補214人を公認し、比例代表を合わせ過半数（233）の擁立を目指す。立民幹部は「現実的目標として03年衆院選が目安」と指摘する。民主党が177をとった時だ。
　立民と国民民主党はそれぞれ連合と政策協定を結び、選挙協力を確認した。国民民主党の小選挙区候補21人中19人は立民候補が不在の選挙区で出馬する。
　共産党は13日、立民との競合を回避するため21人の候補を取り下げた。立民との競合選挙区は40程度の見通しだ。
　日本維新の会は既に90人ほどの擁立を決めた。17年衆院選の倍近い。立民が軸になる野党共闘と一線を画す戦略だ。松井一郎代表は「自民党の過半数割れ」を唱える。　　　　【日本經濟新聞　2021年10月14日 20:30 (2021年10月14日 21:17更新)】

　銀河戦連覇へ藤井聡太３冠決勝Ｔ進出　Ｂ級１組１位佐々木勇気七段破る ―― 将棋の藤井聡太3冠（19）が14日、CS囲碁将棋チャンネルで放送されたテレビ棋戦「第29期銀河戦本戦トーナメントＨブロック決勝」で佐々木勇気七段（27）を105手で破り、同ブロックを制した。先手で相掛かりから積極的に踏み込んで攻略した。
https://www.youtube.com/watch?v=taTwZ83A0JY
　前期、銀河戦初優勝の藤井は連覇に向けて好発進するとともに、16人による決勝トーナメント進出を果たした。

　順位戦ではともにＢ級1組に在籍。現在５勝１敗の藤井に対し、佐々木は６戦全勝で単独トップを走る。両者はこちらでは最終戦で激突する。また、デビュー29連勝の藤井に初黒星をつけた相手でもある。
　銀河戦は予選の後、Ａ～Ｈの８ブロックに分かれて本戦トーナメントを行い、各ブロックの優勝者と最多勝ち抜き者の各２人が決勝トーナメントに進む。
　Ｈブロックでは、村山慈明七段、丸山忠久九段、行方尚史九段を下した佐々木が最多勝となり、決勝トーナメントに進出した　　　　[日刊スポーツ　2021年10月14日20時58分]

　日大理事長を任意聴取　特捜部、金銭授受を捜査　側近ら逮捕後初めて ――日本大学付属病院の建て替え工事をめぐって大学の資金２億２千万円が外部に流出したとされる事件で、東京地検特捜部は13日、田中英寿・日大理事長（74）から任意で事情聴取した。田中氏の聴取は側近の理事らが7日に背任容疑で逮捕されてから初めて。特捜部は不透明な金が田中氏にも流れた可能性があるとみており、資金流出への関与や金銭授受について確認した模様だ。

　特捜部は７日、日大理事・井ノ口忠男容疑者（64）と医療法人「錦秀会（きんしゅうかい）」（大阪市）の前理事長・籔本雅巳容疑者（61）を逮捕し、田中氏の自宅を９月８日に続いて家宅捜索した。田中氏は最初の捜索直後に２回聴取を受け、現在は持病の悪化を理由に入院している。田中氏は周囲に、資金流出の経緯は「知らない」と述べ、両容疑者からの金銭提供も否定しているという。事件について「日大に損害はないのでは」とも話しているという。
周囲には関与否定
　特捜部の調べや関係者の話によると、井ノ口容疑者が取締役を務めた日大の子会社「日本大学事業部」は、板橋病院の建て替え工事の設計・監理業者を選定する業務を日大から委託された。井ノ口容疑者は、評価点を改ざんして都内の設計事務所を選定。日大から約７億３千万円の着手金が支払われた事務所に指示し、２億２千万円を籔本容疑者が出資した実体のないペーパー会社に2020年8月に送金させたという。
　翌９月には錦秀会の関連会社から井ノ口容疑者の知人側の会社に6600万円が送られ、井ノ口容疑者は最終的に計2500万円を受領した。籔本容疑者はペーパー会社の株主として１億円の配当を得たという。
　特捜部は両容疑者が自らの利益を図って日大に２億２千万円の不要な支出をさせた疑いで調べている。両容疑者は逮捕後の取り調べでも容疑を否認。特捜部は田中氏への金銭提供についても聴いているという。
　田中氏は保健体育事務局長などを経て08年に法人トップの理事長に就任した。井ノ口容疑者は名刺に「理事長付　相談役」と印刷する側近で、籔本容疑者と田中氏もアマチュア相撲を統括する日本相撲連盟の副会長を共に務める間柄だ。　　　　（朝日新聞DIGITAL　2021年10月14日 5時00分）