昨夜の天気予報によれば、関東地方には暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が不安定になり、所々に活発な雨雲が発生しているといいます。今日は、あちらこちらで、傘をさしても濡れるような激しい雨が降る見込みだそうです。
午前4時、外は風が少々強いようでしたが、雨は降っていませんでした。簡単な準備体操をしたのち、ためしにビニール傘を持って出かけました。隅田公園を南下して、東武鉄道の橋梁辺りまで来ると、雨交じりの風に変わりました。テラスに降りて、北上。テラスの終わる白鬚橋手前まで来る頃には、雨も激しくなり、傘をさしていても上着は横殴りの雨で、びっしょり。引替えして、桜橋水上バス乗り場から遊歩道に出ると、そのまま早めに切り上げて帰宅しました。
今日のウェブニュースより、
歌麿の肉筆、水墨美人画 福岡市美術館で8月公開 [福岡県] ―― 福岡市美術館は22日、美人画の第一人者として江戸中期に活躍した浮世絵師、喜多川歌麿の肉筆の美人画が新たに見つかった、と発表した。彩色せず、黒い墨だけで童女の禿(かむろ)を従えた花魁(おいらん)を描いている。肉筆は木版画の刷り物ではなく、絵師が絵筆で描いた「一点もの」で、歌麿作は50点余り確認されているが、墨一色の美人画は初めて。同館は8月8日から9月20日まで開く特別展「肉筆浮世絵の世界」(西日本新聞社など主催)で展示する。
同展を監修する国際浮世絵学会の石田泰弘理事が4月、東京のコレクターから所蔵していることを明かされ、「花魁と禿図」と名づけた。床の間に掛けるよう表装されており、紙の大きさは縦117.6センチ、横46..3センチ。上部に、大衆文学を手がける人気戯作(げさく)者だった山東京伝(さんとうきょうでん)の賛文がある。
賛文は文字通り、絵をたたえて書く文章だが、京伝は「ヲイラン界は馬鹿羅洲(ばからす)(=馬鹿らしい)アリンスの北に安(あ)り」と遊女言葉で花魁の世界を茶化し、「頭に鼈甲(べっこう)の如(ごと)き角(つの)を生(はや)し目は糸に似て口は剃刀(さすが)(=かみそり)の如し」とその姿を皮肉っている。
石田理事は、花魁と禿の着物のすそにある菊の模様に着目。「歌麿は、遊女から京伝の妻になった菊園という女性を描いたのでは」と推論する。歌麿と京伝は同じ版元から出版し、親しい間柄だった。歌麿が、色香をたたえた女性美の表現を確立するのは1793~95年ごろ。「花魁と禿図」の制作は90~93年ごろと考えられ、京伝と菊園が夫婦になったのも90年という。
歌麿の研究で知られる大和文華館(奈良市)の浅野秀剛(しゅうごう)館長は「美人画には、主に墨で描き、着物に金や黄色を加える技法が流行した時期がある。歌麿はさらに一歩進め、墨だけでどう描けるか挑戦したのでは」とする。
人物の顔を正面から描いた構図も珍しく、挑戦の表れと考えられるという。 (2015年07月23日 00時10分 =2015/07/23付 西日本新聞朝刊=)
sechin@nethome.ne.jp です。
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