朝顔
・昼顔(ひるがお)科。
・学名 Ipomoea nil
Ipomoea : サツマイモ属
nil : 藍(あい)色
Ipomoea(イポメア)は、ギリシャ語の「ips(芋虫)+homoios(似た)」が語源です。物にからんで這い登るところに由来します。
(Pharbitis(ファルビティス属)との説もあります。)
・平安時代に日本に渡来しました。
・日没してから約10時間後に開花します。(夏の日没が18:00頃だとすると、翌日早朝4:00頃から咲き出します)
・夏から秋まで長い間咲き続けます。さまざまな色で楽しませてくれます。
・夏は全国各地で「朝顔市」が開かれます。東京では、台東区入谷(いりや)の「朝顔市」が有名です。
・園芸店などで売られている鉢植えは、「行灯(あんどん)づくり」がほとんどです。(竹やプラスチック製の輪がついた支柱につるをからませて花を咲かせる方法)
・「朝顔 = 朝の美女」の意味らしい。
・古代の中国では朝顔は高価な薬で、牛と取引されたほどのものだったので漢名の「牽牛(けんぎゅう)」はそれにちなむものです。(牽牛子と呼ばれていた)
今でも漢方では種子を下剤や利尿剤に使います。
・朝顔づくりがブームになると、やがて「変化朝顔」がつくられ、新しいもの好き、珍奇なもの好きの江戸の人々に支持されました。「朝顔師」という職業が生まれたり、共通の趣味・興味を持つ仲間が集まるクラブの原型「朝顔連」の活動が活発に行われたりして、全国に広まったのです。
・「西洋朝顔」の花はふつうの朝顔によく似ています。葉っぱには毛がなく葉の形も異なる。「ヘブンリーブルー」などの品種が有名。
・「朝顔や 釣瓶とられて もらひ水」(または「朝顔に ~」)
加賀千代女
・「朝顔や 客が好みの 立ち話」 水原秋桜子
・「暁の 紺朝顔や 星一つ」 高浜虚子
・東京周辺の見どころ <入谷の朝顔市>
毎年、「七夕」の前後の7月6、7、8日に開催。
言問(こととい)通り沿いに朝顔売りの店がズラリと並びます。
その時期にはふつうの朝顔はまだ咲いていないことが多いが、開花調整して早めに咲かせたものを朝顔市に並べているそうです。
台東区下谷。 最寄駅 地下鉄入谷駅
ウェブニュースより
幸せトリこめ 台東 鷲神社で一の酉 ―― 江戸時代から毎年十一月の酉(とり)の日に行われ、浅草に冬の訪れを告げる酉の市が八日、「おとりさま」の愛称で知られる台東区の鷲(おおとり)神社(千束三)で開かれた。境内には「福をかき込む」とされる縁起物の熊手がところ狭しと並び、買い求める参拝客でにぎわった。
伝統神事の酉の市は「一の酉」で午前零時から始まり、例年通り約九十の露店が並んだ。来年の干支(えと)のねずみをあしらった熊手や「ますます発展するように」との語呂合わせから升に入った置き熊手などを、参拝客が購入するたびに、家内安全や商売繁盛を願う三本締めが響いた。
さいたま市の熊手商店「西藤(にしふじ)」三代目の西野豊さん(53)は「毎年、新しいデザインの熊手を作っている。お客さまが幸せになるよう願って、これからも作り続けたい」と話した。熊手を買った江戸川区の経営者の男性(42)は「熊手を鷲神社で買うのは二回目。商売繁盛を願って、自宅に飾りたい」と笑顔を見せた。
高さ約六メートル、幅約五メートルで日本一の認定をされた江戸飾り大熊手の展示や、災害復興支援のための熊手チャリティーオークションもあった。
二十日に「二の酉」が開かれる。 (東京新聞 2019年11月9日)
sechin@nethome.ne.jp です。
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