女郎花
・女郎花(おみなえし)科。
・学名 Patrinia scabiosaefolia
Patrinia : オミナエシ属
scabiosaefolia :マツムシソウ属のような葉のPatrinia(パトリニア)は、18世紀のフランスの鉱山学者「Patrin」の名前にちなみます。
・開花時期は、 7/ 5 ~ 10/10頃。「秋の七草」ですが、夏頃から咲いています。
・黄色い清楚な5弁花。山野に生えています。
・「おみな」は「女」の意、「えし」は古語の「へし(圧)」で、美女を圧倒する美しさから名づけられました。
また、もち米でたくごはん(おこわ)のことを「男飯」といったのに対し、「粟(あわ)ごはん」のことを「女飯」といっていましたが、花が粟つぶのように黄色くつぶつぶしていることから 「女飯」→「おみなめし」→「おみなえし」 となった、との説もあります。
・漢字で「女郎花」と書くようになったのは平安時代のなかば頃から、と言われている。
・薬効 消炎、利尿 薬用部位:全草、根
生薬名:「敗醤草(はいしょうそう)、敗醤根(はいしょうこん)」
・「男郎花(おとこえし)」という花もあり、こちらは白い花です。形はそっくりですが女郎花より「力強く」見えるとのことです。
・別名:「粟花」(あわばな)、黄色い花が粟に似ているから。「思い草」(おもいぐさ)。
・「手にとれば 袖さへ匂ふ 女郎花
この白露に 散らまく惜しも」
万葉集巻十 2115 作者不詳
(手に取れば袖にさえ染まりそうな女郎花が、この白露に散ってしまうのは惜しいことです。)
「女郎花 秋萩凌ぎ さを鹿の
露分け鳴かむ 高円(たかまど)の野そ」
万葉集巻二十 4297 大伴家持
(ここ高円の野は一面のおみなえしや秋萩。そのような中を、雄鹿が白露をいっぱい置いた花々を踏み分け、やがて鳴きたてることであろう)
「さを鹿の 己が棲む野の 女郎花
花にあかずと 音をや鳴くらむ」
金槐和歌集 源実朝
「ひょろひょろと 猶(なお)露けしや 女郎花」 松尾芭蕉
『更科紀行真蹟草稿』では、「ひよろひよろと転けて露けし女郎花」
福岡在住の N doctor からメールで宮島の弥山七不思議の写真が送られてきました。
いずれこの弥山七不思議についても詳しく調べてみようと思います。
sechin@nethome.ne.jp です。
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