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ウェブニュースより
 
「文化の日」を「明治の日」にする動き、狙いは ―― 11月3日の「文化の日」を「明治の日」にすることをめざす運動が10年を超えて続いている。1030日には祝日法の改正を実現しようという集会が、東京・永田町であった。明治維新から150年となった昨年までには実現しなかったものの、国会議員連盟は法案提出を急ぐ。こうした動きに、「戦前回帰」の政治的意図が隠されていると警戒する声も上がる。

 
運動の中心は「明治の日推進協議会」(会長・塚本三郎元民社党委員長)。30日の集会では、100万人の署名を国会議連の古屋圭司会長に手渡した。
 
古屋氏は「『復古調』とか一部メディアに言われることがないようにしたい。改正実現に向け、昭和の日制定運動にならって、自民党以外の他党にも運動を広げていきたい」などと述べた。
 
 
推進協議会は、昭和天皇の誕生日だった4月29日を「みどりの日」から「昭和の日」へ改めた人々が中心。2005年の昭和の日制定の後、しばらくして活動を始めた。戦前の「明治節」にちなんで11月3日を「明治の日」に改めることをめざしている。
 
明治節は大正末期から昭和初期、明治天皇の功績を後世に伝えようと、国民運動の高まりの中で実現した祝日だ。主唱者は戦時下の海外進出を正当化したスローガン「八紘一宇(はっこういちう)」を造語した新宗教「国柱会(こくちゅうかい)」指導者の田中智学(ちがく)だった。その縁で、明治の日運動にも、田中の流れをくむ人々が数多く合流している。
 
■「日本回復」の目標
 
そもそも戦後の保守陣営にとって、占領期に消えた祝日の復活は「日本回復」の大目標だった。神武天皇が即位した日とされる紀元節の復活運動は全国で繰り広げられ、明治100年の前々年、紀元節だった2月11日を「建国記念の日」とすることが決まった。
 
初めての祝典は1967年。当時の佐藤栄作首相はその日の日記にこう記している。「復活紀元節第一回。名も代(変)わって『建国記念の日』となり」
■推進側にも消極論
 
戦前は一目瞭然だが、現在の祝日も、建国記念の日に限らず、皇室祭祀(さいし)と重なる日程のものが少なくない。「春分(秋分)の日」は「春季(秋季)皇霊祭」、「勤労感謝の日」は「新嘗祭(にいなめさい)」だ。
 
「暦は人心への影響が大きい」。そう話す島薗進・東大名誉教授(宗教学)によると、天皇崇敬を鼓舞するため、戦前、天皇崇敬と不可分の様々な祝祭日が作られたと歴史を振り返る。
 
戦後になっても、建国記念の日、元号法、昭和の日、明治の日へと動きが続いた。「一連の運動は、戦前のような社会に戻したいという流れの一つだろう」と指摘する。
 
 
一方、推進側が「祝日正常化運動」とも呼ぶ息の長い取り組みは、明治の日だけでも10年を超えた。世論喚起の絶好の機会と期待した「明治150年」はさほど盛り上がらず、保守系団体「日本会議」の中にも、「憲法改正に専念すべき時期だ」と消極論がくすぶる。
 
そんな中、推進協議会の副会長に日本会議の田久保忠衛会長が就き、日本会議のメンバーへの影響力に期待が集まっている。来年は明治神宮創建100年にあたるという。運動の熱は高まるのか。   (朝日新聞DIGITAL 20191120500分)


 

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