桔梗
・桔梗(ききょう)科。
・学名
Platycodon grandiflorum
Platycodon : キキョウ属
grandiflorum : 大きい花の
Platycodon(プラティコドン)はギリシャ語の「platys(広い)+ codon(鐘)」が語源。花の形に由来。
・開花時期は、 6/10 ~ 8/10頃。夏の花ですが、「秋の七草」のひとつに数えられています。
・漢名の「桔梗」を音読みしたら「ききょう」となります。
・色は紫または白。ピンク色のものもあります。
・「桔梗(ききょう)色」■
・開花直前の丸くふくらんだ状態がおもしろい。これは、開花前には花びらが互いのふちでくっついたまま膨れていくために、ぼみのときは風船のようにふっくらして見える、ということらしい。プチュッとつまむと水がはじけ出ます。
・薬効 せきどめ、去痰 薬用部位 根 生薬名 「桔梗根」
また、この薬用成分のサポニンというものは昆虫にとっては有毒なため、昆虫からの食害から自らを守っています。(キキョウサポニンと呼ばれる)
・昔から武士に好まれたようで、家紋に取り入れられたり、江戸城には「ききょうの間」や「桔梗門」の名前があります。
・万葉集に出てくる「あさがお」は、この桔梗のことだろうといわれています。
・平安時代の辞書には「阿利乃比布岐(ありのひふき)」として載っています。
→ 「蟻(アリ)の火吹き」蟻が桔梗の花びらをかむと、蟻の口から蟻酸が出て、桔梗の花の色素アントシアンという成分を変色させるために、紫の花の色が赤く変わります。(蟻が火を吹いたように見える)
・「桔梗」は「きちこう」とも読みます。
・「桔梗の花 咲く時ぽんと 言ひそうな」 加賀千代女
・「朝顔は 朝露負(お)ひて 咲くといへど
夕影にこそ 咲きまさりけれ」
万葉集巻十 2104 作者不詳
(朝顔はその名のように朝露を浴びて咲くものだと聞いていたが、夕方の淡い光の中でこそ、ひときわ見事に咲きにおうものであった。名とは違って、夕方の朝顔の見事さに気づいた興趣を歌ったものです。)
※(朝顔=桔梗)
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