ウェブニュースより
大相撲春場所千秋楽 中入り後の勝敗 ―― 大相撲春場所は千秋楽、関脇の若隆景が平幕の高安との優勝決定戦を制して初めての優勝を果たしました。
中入り後の勝敗です。
▽十両の英乃海に一山本は一山本が寄り切りで勝って、勝ち越しを決めました。
☆一山本「(5連勝で勝ち越し)3勝7敗になった時はまた幕内で負け越すのかと思ったが、そこからしっかり自分の相撲をとれたのでよかった。」
▽輝に照強は、輝が寄り切り。
▽妙義龍に栃ノ心は、妙義龍が寄り切り。
★栃ノ心「無事に終わったのはよかったが、勝って終わりたかった。その点、残念な気持ちがある。」
▽志摩ノ海に荒篤山は、志摩ノ海が寄り切りで勝ち越し。荒篤山は負け越しました。
★荒篤山「(新入幕で)特に変わったところはないが、前に出る相撲が少なかった。立ち合いもっと強く当たれるように、一生懸命稽古していきたい。」
▽錦木に若元春は、若元春が上手投げ。
☆若元春「上手を取れずあせって前に出そうになったが、師匠の「上手を引きながら出なきゃダメ」という言葉を思い出した。(今場所は)全体的に前に出ることができた。」
▽千代翔馬に琴勝峰は、琴勝峰が押し出しで勝ちました。
☆琴勝峰「序盤戦の内容が全然ダメでどうかなと思ったが、修正できてよかった。(弟の琴手計が序ノ口優勝)自分が緊張した。どっしり相撲をとっていたのでよかったです。」
▽北勝富士に豊山は、北勝富士が押し出し。豊山は負け越しました。
★豊山「勝ちたかったけど全部出し切ってこの結果。受け止めて、また来場所に向けて明日から頑張りたい。」
▽天空海に石浦は、天空海が押し出し。
▽宝富士に千代の国は、宝富士が押し出し。
▽霧馬山に琴恵光は、霧馬山が小手投げ。
▽千代大龍に明生は、千代大龍がはたき込みで勝ちました。
★明生「(2日目から14連敗で)これをいい経験にしたいと思います。自分の相撲を見つめ直して、またコツコツやっていきたい。」
▽阿武咲に千代丸は、阿武咲が押し出し。
★千代丸「(15日間振り返り)苦しかったというか思い切りとれなかった。最初の4連敗から切り替えできなかった。」
▽遠藤に玉鷲は、遠藤が寄り切りで勝ち越し。玉鷲は負け越しました。
▽逸ノ城に翔猿は、翔猿が寄り切り。
▽翔猿「いい形になれたのでよかったです。久々に勝ち越しもあったんでうれしいです。」
▽隠岐の海に宇良は、宇良が押し出し。
☆宇良「(場所を振り返り)もっと力をつけないといけないと思いました。」
▽大栄翔に碧山は、大栄翔が押し出しで勝って、勝ち越し。碧山は負け越しました。
☆大栄翔「(場所の)真ん中で連敗が多くて(勝ち越しが)ギリギリになってしまった。そこを変えていかないといけない。」
▽琴ノ若に豊昇龍は、豊昇龍が下手出し投げで勝ち越しました。琴ノ若は4敗目で優勝争いから脱落しましたが、敢闘賞を受賞しました。
☆豊昇龍「めちゃくちゃ緊張しました。とにかく勝ちたかったんで勝ててよかったです。また一からやり直して、一生懸命稽古して5月場所は自分の相撲をとりきりたい。」
★琴ノ若「気持ちは変わらずいつも通りいきました。(優勝争いは)意識はしてなかった。そんなに頭に入れてなかった。」
▽隆の勝に佐田の海は、佐田の海が上手投げ。
☆佐田の海「立ち合いから押し込めた。それがすべてだったと思う。来場所につながる相撲だった。」
▽高安に阿炎は、阿炎が送り倒しで勝ち越しました。高安は12勝3敗となりました。高安は敢闘賞受賞です。
☆阿炎「自分の相撲とることしか考えていなかった。まだまだ強くなれると思える場所だった。これからその努力を重ねていきたい。(勝ち越しは)素直にうれしかった。来場所も頑張ろうと思った。」
▽大関 御嶽海に大関 貴景勝は、御嶽海が上手出し投げ。
▽大関 正代に若隆景は、正代が寄り切りで勝ちました。若隆景も12勝3敗で優勝決定戦となりました。若隆景は技能賞受賞です。
▽優勝決定戦は、若隆景が上手出し投げで高安を破り初優勝を果たしました。新関脇の優勝は昭和11年の双葉山以来、86年ぶりです。
若隆景「実感まだわかない」
初めての優勝を果たした関脇 若隆景は土俵下の優勝インタビューで、「うれしい。実感はまだちょっとわかない」と優勝直後の心境を話しました。
千秋楽の本割では2敗で並んでいた平幕 高安が先に敗れましたが、「心境は変わらなかった。自分の相撲を取るだけだった」と振り返ったうえで、土俵際の勝負となった高安との優勝決定戦について、「最後になんとか残せたというのは自分の感覚としてあった。一生懸命相撲を取るだけだった」と述べました。
また、優勝の要因について、「下からの攻めが今場所は特によかった」と話していました。
そして、地元の福島に向けて、「震災から11年たってまだまだ復興が進んでいないところもある。自分が土俵でできることを精いっぱいやっていい姿を届けたい」と思いを述べました。
高安「すべて出し尽くした」
平幕の高安は優勝決定戦で敗れて初優勝を逃し、「力が足りなかった。最後は気持ちしかなかったので、すべて出し尽くしました。悔いは無い」とことばを振り絞るように話しました。
そのうえで、「負けたから、まだまだ稽古が足りないということ。この気持ちを忘れず、もう1回挑戦したい」と話していました。
琴ノ若「勝って終わりたかった」
平幕 琴ノ若は3回目の敢闘賞に、「頂けるのはありがたいが、最後は勝って終わりたかった」と悔しさをにじませました。
27日の一番は優勝争いに絡んだ中での相撲でしたが、「別に意識していなかったので、そんなに頭には入れていなかった」と振り返りました。
また、11勝4敗の成績で終えた今場所について、「攻める相撲をしっかり取り切れた。この相撲を忘れず、悔しさを忘れず、しっかり来場所に向けてやっていきたい」とさらなる成長を誓いました。
千秋楽終えて各力士の談話
一山本は11日目から5連勝で、幕内では去年名古屋場所以来の勝ち越しを決め、「また負け越すかなと思ったが、なんとか気持ちを切り替えて勝ち越せてよかった。5連勝した相撲のように前に出て頭を下げない相撲で来場所もしっかり勝ち越せるように頑張ります」と笑顔を見せました。
志摩ノ海は3場所ぶりの勝ち越しに「最後は我慢我慢でいい相撲がとれた。勝ち越しはうれしいけれど、相撲にムラがあるので毎日同じルーティンでできるようにしたい」と冷静でした。
若元春は新入幕から2場所連続で9勝をあげ、「思うように取れなかった相撲もあったけれど、全体を通して、前に攻められた相撲が多かったのでよかった」と振り返りました。また、弟で関脇 若隆景について、「僕の成績は弟に引っ張ってもらっているので、かなり感謝している」と弟の活躍が刺激になっていることを話していました。
9勝をあげた琴勝峰は「序盤は内容が全然ダメだったが、修正していけたのでよかった」と返り入幕だった今場所を振り返りました。また、序ノ口で優勝した弟の琴手計について、「どっしり相撲を取っていたのでよかった。おめでとうと言ってあげたい」と話していました。
大栄翔は千秋楽に勝ち越しを決めるも、「終盤はよくなってきたが連敗が多くてぎりぎりになってしまった。そういうところをもっと耐えていきたい」と満足はしていませんでした。
小結 豊昇龍は優勝争いに残っていた琴ノ若を制して勝ち越しを決め、「めちゃくちゃ緊張したけれど、何より勝ちたかったので勝ってよかった。一から稽古をやり直して来場所は自分の相撲を取れるように頑張る」と気を引き締めました。
関脇 阿炎は優勝争いがかかっていた高安との一番に勝って、「自分の相撲を取ることだけだった」と振り返りました。そして、新関脇としての勝ち越しに「まだまだ強くなれると思える場所だった。出足がはやくなったり強くなったり、そういう体に鍛えていきたい」と来場所の活躍を誓いました。
御嶽海は新大関として迎えた今場所、11勝4敗だったことについて、「悪くないと思う。しっかり集中していけばこれぐらいはやれるんだなと改めて思った」と振り返りました。一方、大学の後輩の若隆景が初優勝を果たしたことについて「大関として恥ずかしいなと思う」と話していました。
大関 正代は若隆景に勝って、大関としての力を示したことについて、「きのう勝ち越せたのできょうはのびのびできた。相手はすごく好調なのがわかっていたので当たり負けしたら厳しいところはあるかなと思っていた」と振り返りました。そして今場所について、「序盤から勝てないと優勝は遠のいていく。序盤から勝てるようにしたい」と話していました。 (NHK WEB NEWS 2022年3月27日 20時48分)
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