昔から瀬戸内地方は一年を通して雨の少ない地方で古くからのため池等も沢山存在する地方として知られていました。だから、豪雨に対する対策は日頃から考えてもいなかったことでしょう。このような地方に前代未聞の大雨が降れば被害も倍増したに違いありません。今朝のウェブニュースより、
広島土砂災害39人死亡 安佐南・安佐北、7人不明 ―― 広島市内は20日未明、局地的に1時間に100ミリを超える豪雨となり、安佐南区と安佐北区で土砂崩れや土石流が発生して多数の住宅がのみ込まれた。広島県警によると、2歳男児や消防隊員を含む39人が生き埋めになるなどして死亡し、7人が行方不明となった。同県の豪雨災害としては、1999年に広島、呉両市などで計31人が死亡した「6・29豪雨」を超す被害となった。/広島地方気象台によると、日本海の前線に南から湿った空気が流れ込み、局地的に雨雲が発達。安佐北区可部町で、20日午前3時50分までの1時間雨量が130ミリを記録。同区三入でも20日午前1時半からの3時間雨量が観測史上最多の217.5ミリに達した。24時間雨量は、三入で257ミリ、安芸高田市美土里で91.5ミリ、広島市中区78.5ミリだった。/広島市の災害対策本部によると、20日未明から、生き埋めや川で流されたなどの119番が相次いだ。安佐南区山本では、民家に裏山の土砂が流れ込み、小学5年平野遥大(はると)君(11)と弟の都翔(とわ)君(2)が生き埋めになり、相次ぎ亡くなった。/県警は、いずれも安佐南区緑井の無職沢本範子さん(77)、広島市都市交通部長の竹内重喜さん(54)たちの死亡も確認。安佐北消防署の政岡則義消防司令補(53)=安佐南区毘沙門台=は、安佐北区可部東で住民を避難誘導した際、近くの畑中和希君(3)を抱えたまま土石流に巻き込まれ、2人とも死亡した。/同気象台は午前3時50分ごろ、大雨警報を超える「県記録的短時間大雨情報」を発表。広島市は、4時15分以降に、約20地区に避難勧告を出した。/交通機関も寸断された。国道54号は安佐南区と安佐北区の計2カ所で通行止め。JRは可部線緑井―可部間、芸備線三次―広島間で終日、運転を見合わせた。21日も運休する。/中国電力によると、落雷などで広島市を中心に延べ約5万9千世帯が停電。20日夕時点で、安佐南、安佐北両区で計約1300世帯が停電した。
広島市の土砂災害で亡くなり、身元が判明した方々は次の皆さん。(広島県警の発表による) 【安佐南区】岡村健二さん(89)▽沢本範子さん(77)▽竹内重喜さん(54)▽鳥越勇司さん(46)▽平野遥大君(11)▽平野都翔君(2)▽星野藤夫さん(79)▽政岡則義さん(53)▽真鍋美千子さん(68)
【安佐北区】畑中和希君(3) (中国新聞 2014/8/21 朝刊)
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