世界の七不思議とは、諸説あり、数多くの学者などがそれぞれに選定していますが、一般的にはフィロンが書いた「世界の七つの景観」の中で選ばれた、下記の7つの巨大建造物のことを指し、最近選定された「新世界の七不思議」と区別して「古代世界の七不思議」とも呼ばれます。
一般的に挙げられる七不思議は以下の7つです。
①ギザの大ピラミッド
②バビロンの空中庭園
③エフェソスのアルテミス神殿
④オリンピアのゼウス像
⑤ハリカルナッソスのマウソロス霊廟
⑥ロドス島の巨像
⑦アレクサンドリアの大灯台
この内「アレクサンドリアの大灯台」は、実際にはフィロンの選んだ7つには含まれていない。これは、フィロンが自分の国の不思議は入れないことに決めていたためで、フィロンが選んだのは「バビロンの城壁」でした。バビロンの空中庭園とバビロンの城壁が誤って同一視された結果、「アレクサンドリアの大灯台」が導入されたとされています。
これらのほとんどは地震や破壊などで消滅してしまい、「ギザの大ピラミッド」のみが現存する唯一の建物になっています。また、「マウソロス霊廟」や「エフェソスのアルテミス神殿」のように遺構や遺跡がわずかに残っている例もあれば、「バビロンの空中庭園」や「ロドス島の巨像」のように完全に破壊されて痕跡も残っていない例もあります。
この他、シドンのアンティパトロス(紀元前2世紀後半の古代ギリシャの 詩人)、ローマの大プリニウス(ピラミッドやスフィンクス、アレクサンドリアの大灯台、エフェソスのアルテミス神殿、エジプト・クレタ島・リムノス島などの迷宮、キュジコスの神殿や競技場、テーベ、パクス神殿や競技場・劇場・水道橋などのローマの建築物)など、さまざまな学者・歴史家・詩人が七不思議を選定しています。
現存しないものが多いので、「当時の土木技術のレベルを超越している」「物理的に可能とは思えない」と思えるような絵だけのものもありますが、古代のロマンを夢見ることができるので、色々と調べてみることにします。
sechin@nethome.ne.jp です。
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