①ギザの大ピラミッド
三大ピラミッドは、エジプト、ギザの砂漠にある、3基のピラミッドの総称です。英語ではGiza pyramid complex(ギザのピラミッド群)と呼ばれます。隣接するスフィンクスとともに、エジプトを象徴するイメージとなっています。
造営時期は現在より約4500年前の、紀元前2500年頃とされ、いずれもエジプト第4王朝期に建設されています。古代エジプト王国のファラオの墓陵であり、被葬者はクフ王、カフラー王、メンカウラー王とされます。また、それぞれのピラミッドには王妃たちのピラミッドや衛星ピラミッド、参道やマスタバ墓群などが付属しており、いわゆるピラミッド複合体(ピラミッド・コンプレックス)を形成しています。カフラー王のピラミッドの参道入り口にそびえたつギザの大スフィンクスも、このピラミッド複合体の一部に含まれています。こうしたギザに広がるピラミッド付属の墓地遺跡を総称してギザの墓地遺跡(ギザ・ネクロポリス)と呼び、メンフィスとその墓地遺跡の一部として世界遺産に登録されています。
メンカウラー王のピラミッド
メンカウラー王のピラミッドは三大ピラミッドの中ではいちばん小さく、高さは65.5m(現在は62m)、底辺は105m、勾配は51度と、他の2基の半分ほどの大きさしかありません。
この理由としては、当時の財政事情が悪化していたために建設費を削ったという説が一般的に唱えられています。
1837年から1838年にかけてのイギリス軍人ハワード・ヴァイスの調査によって、ここがメンカウラー王のピラミッドと判明しました。玄室では遺体の一部が見つかりましたが、残念なことに輸送中に船が沈んでしまい、失われてしまいました。
その後、1905年から1927年のハーバード大教授ジョン・ライスナーらの調査では、幾つかの彫像が発見されました。その技術は非常に高度なもので、加工が難しいといわれるアラバスター(美しい白い鉱石の変種)を使用したものでした。
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