小松菜は、中国から伝来したカブを祖先にもつ、最も古い漬け菜のひとつです。濃い緑色の丸い葉と、しっかりした茎を持つこの野菜は、今では、全国のお店で見かけることができますが、関東地方では古くから栽培され、冬が旬の野菜として親しまれてきました。
江戸時代に、現在の江戸川区小松川の辺りで栽培されていたとされ、その地名が小松菜の名前の由来といわれています。
京都でも、すまし汁の具や、おひたし、和え物など日々のおかずとしても、すっかり身近な冬野菜として定着している小松菜。八百一では、小松菜の別口として、京都産小松菜も販売しております。同じ野菜とはいえ、栽培される地域によって、味も微妙に変わってきます。
京都盆地特有の冬の底冷えと、昼夜の温度差は、冬野菜の栽培にもぴったりで、寒くなるたびに、葉がふっくらとし、甘みが増していきます。
小松菜はもともと古事記にも記載があるほど古い野菜のひとつです。中国から直接、あるいは朝鮮半島経由で伝来したそうです。その地なりの品種が数多くある青菜の中でも、小松菜は全国に普及した野菜です。おもに関東で栽培されていましたが、今では全国で周年にわたって栽培されています。これは小松菜がハウス栽培、露地栽培のどちらにも向き、耕地面積が比較的少ない都市型農業にも適するので、生産しやすいという利点が理由としてあげられます。寒さに強く霜にあたると甘味が増しておいしくなります。
小松菜は、江戸時代、武蔵国葛飾郡小松川村(現在の東京都江戸川区小松川付近)で多く栽培されたことにちなむとされます。徳川綱吉(吉宗の説もあり)に献上された際、この地名から「小松菜」と名付けられたともいわれるが定かではない。小松菜の別名「鶯菜」は、3~4月に出荷されるため「鶯の鳴く頃の菜」の意味です。
小松菜(コマツナ)はチンゲンサイなどと同じアブラナ科アブラナ属の植物で、収穫せずにそのままにしておくととうが立ち、アブラナと同じ黄色い花を咲かせます。
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