今朝のウェブニュースより
日本地図:初の全国測量の原図見つかる 徳川吉宗の時代 ―― ◇広島で確認 「伊能」前に完成:広島県立歴史博物館(福山市)は9日、江戸幕府八代将軍、徳川吉宗が命じて初めて全国的に測量して作られた日本地図「享保日本図」の測量原図が見つかったと発表した。享保日本図は清書が2枚あることが江戸時代の書物に記されているが、原図が確認されたのは初めて。専門家は「当時の測量技術を知る貴重な資料」と話している。/原図の縮尺は21万6000分の1で、縦152センチ、横336センチ。江戸後期に伊能忠敬(1745〜1818)らが全国を測量して作った「大日本沿海輿地(よち)全図」より前の1725年ごろに完成したとみられ、蝦夷(えぞ)地(北海道)南部から種子島(鹿児島県)まで記されている。/博物館によると、江戸幕府は計6回日本地図を製作。4回までは各藩に提出させた地図を組み合わせていたため、あまり正確ではなかった。5回目の享保日本図は、見通しが良い山や港など測量地点203カ所を幕府が指定し、各藩の測量データを集めて完成させた。一つの地点を複数の地点から見通す「望視交会法」という測量手法が取られ、富士山や彦根城などと各地点を結ぶ赤い直線が引かれている。/原図は福山市出身で元米証券メリルリンチ日本法人会長の守屋寿さん(72)=東京都在住=が、博物館に寄託した古地図などの資料848点の中にあった。守屋さんが10年以上前に都内で購入したという。東亜大の川村博忠客員教授(歴史地理学)は「江戸時代の高い技術や幕府の地図作製過程が裏付けられる」と評価している。/原図は博物館で13日から公開される。 (毎日新聞 2014年05月10日 07時30分〈最終更新 05月10日 07時59分〉)
橋田氏「あまちゃん」見ずに表彰!? ―― 脚本家の橋田壽賀子氏(89)が、放送文化に貢献したテレビ番組や個人に贈る「第22回橋田賞」の表彰式が10日、都内で開かれた。昨年大ヒットしたNHK連続テレビ小説「あまちゃん」が橋田賞を、主演の女優・能年玲奈(20)が橋田賞新人賞を受賞したが、橋田氏は「あまちゃん」を見ていないと仰天告白。これには能年も驚きを隠せなかったが、世代を超えた絶妙なやりとりも見せた。/軽妙な開会の辞を述べる橋田氏に能年もウケていたが、いざ「あまちゃん」が受賞の段になると笑ってはいられなかった。/橋田氏は「すいません、私『あまちゃん』見てないんです、実は…。朝はトレーニングや水泳の時間でして、全部は見てません」と告白。ちなみに次の「ごちそうさん」は「食いしん坊なので」見ていたという。/びっくりした表情の能年だったが、「あまちゃん」のスタッフに壇上に呼び込まれると、腰に手を当て、「皆さん初めまして、海女のアキです!」とあいさつ。「橋田壽賀子さんに『あまちゃん』全編を見ていただけるよう、今日は身を引き締めて頑張ります!」と気合を入れた。/受賞スピーチでは「(橋田氏は)朝ドラの大先輩『おしん』の生みの親で、お会いするのが恐れ多かった」と話したところでフリーズした能年だが、橋田氏がすかさず「『じぇじぇじぇ』でいいのよ!」と助け舟。解凍した能年は「これがスタートライン。ちゃっかりしっかりいただきたいと思います。じぇじぇじぇ!」と、無事に乗り切った。/ともに国民的な人気を博した朝ドラ「おしん」の作者と「あまちゃん」のヒロインが出会った歴史的な日。橋田氏は「他の人じゃ『あまちゃん』はあんなに評判にならなかった」と、ピュアな能年に好感を抱いた様子だった。 (ディリースポーツ 2014年5月11日)
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