ウェブニュースより
大相撲 九州場所 横綱 照ノ富士 自身初の全勝優勝 ―― 大相撲九州場所は千秋楽、27日に優勝を決めた横綱 照ノ富士は大関貴景勝に勝って、自身初めての全勝優勝を果たしました。
中入り後の勝敗です。
▽栃ノ心に照強は、照強が下手ひねりで勝ちました。
★栃ノ心「最初の休場が大きかったですね。初日から出ていたらもう少し勝てたかもしれない。腰を治して来場所、初日から最後まで相撲とれるようにしたい」
▽琴ノ若に輝は、輝が寄り切り。
★琴ノ若「自分の足りないところ、力不足を感じた。来場所はしっかり準備して攻める相撲を心がけたい。けがもあったが、それは自分の問題。それは言い訳にしたくない。自分で受け止めてやっていきたい」
▽千代大龍に佐田の海は、佐田の海がとったり。
★千代大龍「千秋楽なんで相撲の話はやめましょう。(1年を振り返り)2月に新しい部屋ができて墨田区民から葛飾区民になった。師匠が新しい部屋を作って稽古環境を整えてくれたが負け越した方が多かった。幕内にいれたこと、大けがをしなかったことが大きい」
▽千代の国に英乃海は、千代の国が突き落とし。
▽碧山に天空海は、天空海が押し出し。
▽琴恵光に豊山は、豊山がはたき込みで勝ちました。
▽北勝富士に千代翔馬は、北勝富士が寄り切り。
☆北勝富士「(11勝目に)番付を落とした分、少しは元いた地位に近づけたかなと思います。上位と下位の違いを肌で感じた。同じ幕内でも世界が違う感じがした」
▽宇良に千代丸は、千代丸が上手投げで勝ち越しました。宇良は技能賞を受賞しました。
▽志摩ノ海に松鳳山は、松鳳山が寄り切り。
★志摩ノ海「いいときと悪いときの差が激しすぎるんで、そこは修正していきたい。来場所もしっかり頑張ります」
▽魁聖に遠藤は、遠藤が送り出しで勝ち越し。魁聖は負け越しました。
★魁聖「(幕尻で負け越し)負け越しの魁聖です。自分の四つになれず、あっさりの相撲が多かった。(十両に落ちても)幕内に戻れるよう頑張ります」
▽宝富士に豊昇龍は、豊昇龍が上手投げ。
★宝富士「上手取られると投げが強い相手なので取られたくなかったが、立ち合いの変化は考えていなかった。悔しいですね」
▽隠岐の海に妙義龍は、隠岐の海が引き落とし。
▽阿炎に隆の勝は、隆の勝が押し出しで勝って敢闘賞です。阿炎も敢闘賞受賞です。
★阿炎「勝って締めたかったというか、自分の相撲が取れずに終わった。次への課題が見つかった。隆の勝関の立ち合いが良かった。(敢闘賞は)部屋にいるときに聞きました。うれしいです。(来年に向けて)今場所新たに見つかった自分の課題に向かって、相撲自体を良くしていきたい。もっと鋭い立ち会いができれば、もっと勝ち星を伸ばせたと思う。突き詰めるところはたくさんある」
▽阿武咲に高安は、高安がはたき込み。
▽翔猿に若隆景は、若隆景が押し出しで勝ち越し。翔猿は負け越しました。
▽大栄翔に石浦は、大栄翔がはたき込みで勝ち越しました。石浦は負け越しです。
☆大栄翔「前半は内容が良かったけど、後半はボロボロでがたがただった。勝ち越せたことにはホッとしているけど、内容が伴っていない。もっと稽古しなくちゃいけない。全体的に足が出ていなかった。稽古場から直していきたい。(三役復帰が濃厚)可能性はあると思うので、戻れるならしっかり稽古してどんどん上を目指していきたい」
▽玉鷲に霧馬山は、霧馬山が寄り切り。
▽逸ノ城に明生は、明生が押し出し。
▽大関 正代に御嶽海は、御嶽海が押し出し。
▽横綱 照ノ富士に大関 貴景勝は、照ノ富士が押し出しで勝って自身初めての全勝優勝です。
全勝優勝 横綱 照ノ富士「大きい目標 ふた桁の優勝」
千秋楽の結びの一番に勝って初めての全勝優勝を果たした横綱・照ノ富士は、土俵下のインタビューで「久しぶりの九州場所で、開催出来ることをありがたく思って土俵に上がっていた。皆さんの応援のおかげで土俵に上がるときは自信を持っていつもやっている」と話し、館内から拍手が送られました。
自身初の全勝優勝については「今まで出来なかったことなので、本当にうれしく思う」と話したうえで、28日の取組前の心境を問われると「重圧を感じてもしようがない。土俵に上がっている以上は自分のベストを尽くしてやりきることしか考えていない」と話しました。
初めて番付上の一人横綱として臨んだ今場所は、大鵬以来59年ぶりとなる新横綱から2場所続けての優勝を果たしました。
照ノ富士は「1日、一番という気持ちで臨んでいるのが、少しでもつながったのかなと思う」と話した上で、来年に向けては「大きい目標を立てて、ふた桁の優勝回数を目指して頑張っていきたい。そう簡単にできることはないと思うので、自分なりに努力して頑張りたい」と6回となった優勝回数を伸ばしていくことへの意欲を語りました。
敢闘賞 阿炎「変わるための1年だった」
敢闘賞を受賞した阿炎は「うれしいです」と述べた後、優勝争いに絡んだことについて「気にしないように、一番一番に集中していたので自分なりに思い切りのいい相撲を取ることができた」と話していました。
阿炎は接待を伴う飲食店に出入りし、日本相撲協会のガイドラインに違反したなどとして3場所出場停止の処分を受けたあと、ことしの春場所で復帰し、さらに今場所、7場所ぶりに幕内に戻りましたが、「変わるための1年だった。これで止まらずもっと変われるように頑張っていきたい」と話していました。
敢闘賞 隆の勝「もっと上を目指して」
2回目の敢闘賞を受賞した隆の勝は「本当にうれしい。勝ったら敢闘賞というのは直前に知ったのでちょっと緊張した」と話していました。
好調の阿炎との取り組みについては「突きが強いので、止まらず前に攻めようと思っていた」とした上で、勝って11勝4敗となった成績を受け「ことし最後の場所で大勝ちできたのでよかった。もっと上を目指して頑張っていきたい」と来年を見据えました。
技能賞 宇良「1つ夢をかなえられてうれしい」
初めての三賞となる技能賞を受賞した宇良は「1つ夢をかなえられてうれしい。途中けがもあって三賞を取れないと思っていた」と話していました。
また、ことしを振り返り「幕内に戻ってこられるとも思っていなかったので、感慨深いところがある」と話した上で、来年に向けて「しっかり稽古に励んで幕内で十分戦える力士を目指して頑張りたい」と意気込みました。
八角理事長「一人横綱で大変 よくやってくれた」
日本相撲協会の八角理事長は全勝優勝を果たした横綱・照ノ富士について「ひざと体調を直して、よく戻ってきた。横綱に上がってからは精神的にも立派だ。一人横綱で大変だと思うがよくやってくれた」と評価しました。
一方、12勝3敗の大関・貴景勝について「先場所、先々場所のことを考えると、よく頑張った。ただ、いい時と悪い時の波が大きい。波を小さくして、いい相撲で、常にこれくらいの番数を勝てるよう心がけてほしい」と話しました。
また、2年ぶりの開催となった九州場所を終えて「コロナ禍で大変だったが、多くのお客さんに来てもらってありがたい。感染者が1人も出ず、土俵上もそうだが感染対策もよく頑張ってくれた」と振り返りました。
伊勢ヶ濱審判部長「横綱の責任を果たしている」
日本相撲協会の伊勢ヶ濱審判部長は、初めての全勝優勝を果たした横綱・照ノ富士について「しっかり横綱の責任を果たしていると思う。落ち着いて相撲を取っていたというのがいいのではないか。全然慌てなかった」と話しました。
また、関脇で9勝をあげた先場所に続いて、今場所も関脇で11勝をあげた御嶽海について「1つでも2つでも上の成績を目指してやればいいのではないか」と話した上で、来場所、成績次第で大関昇進があるか聞かれると「数だけで決めるわけではない。すべて見たり、相撲の内容を見たり、いろんなものを見ながらみんなで決めていくものだ」と述べました。
また今場所全体の取組について、伊勢ヶ濱審判部長は「1年納めの場所で、久しぶりの九州場所だった。みんな結構、いい相撲を取っていたと思う。九州の皆さんに見せようと思って、頑張っていたのではないか。今場所のような気合いが入った相撲を取り続けて、お客さんに見てもらえばいいと思う」と話していました。 (NHK WEB NEWS 2021年11月28日 19時00分)
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