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今日から春の大型連休ゴールデンウィークが始まります。
 
かつては、4月29日(天皇誕生日)、5月3日(憲法記念日)、5月5日(こどもの日)に土日をからめた連休でしたが、1988年に5月4日が「国民の休日」、2007年に「みどりの日」となったことから、更に魅力を増しています。(4月29日は、1989年から「みどりの日」、2007年から「昭和の日」に)
 
年によっては祝日と日曜日が重なって振り替え休日があったり、メーデーの5月1日がお休みの会社もあるようです。
 
今ではすっかり定着している『ゴールデンウィーク』という言い方ですが、その語源・由来は何なのでしょうか? そして、いつ、誰が名付けたのでしょうか?
 
ゴールデンウィークについて調べてみました。
 
この和製英語『ゴールデンウィーク』の語源・由来には諸説あるようですが、有力なのが、映画会社が名付けた宣伝用語だという説です。
 
当時獅子文六による小説『自由学校』が『朝日新聞』に1950年5月26日から1211日まで連載され評判を得ました。映画化にあたっては松竹、大映とが競作、同じ週に封切られる異例の作品となりました。また、5月初めの連休に公開され、2作品とも興行成績がよかったため、「ゴールデンウィーク」という用語が生まれたといいます。

 
映画会社「大映」にとって創設以来最高の売上を記録しました。多くの観客が期待できるお正月映画やお盆映画を上回る興行成績を残したことから、より多くの人にこの期間に映画を見てもらおうと、当時大映で取締役を務めていた松山英夫氏が命名したと言われています。
 
始めは『黄金週間』と呼ばれていたものが、『ゴールデンウィーク』に変わったともいわれています。『ゴールデンウィーク』は和製英語の宣伝用語であり、命名早々の1952年(昭和27年)~1953年(昭和28年)には早くも一般に広まり、映画業界以外でも使われるようになったようです。

 
今では広く世の中で使われている『ゴールデンウィーク』という言葉ですが、NHKでは使用していません。この期間中にNHKのニュースをご覧になるとわかりますが、『(春の)大型連休』という言い方をしています。
 
これは、NHKが公共放送であり公平性を担保するために、元々映画会社の宣伝用語である『ゴールデンンウィーク』という言葉を当初から使っていなかったことが、現在まで引き継がれているものと考えられます。
 
ただ、命名した当時からはかなりの年月が経ち、映画業界の宣伝用語ではなく一般的な言葉として広く定着しているにもかかわらず使っていないのは、現在では一部の企業が『ゴールデンウィーク』という言葉を商標登録しているからかもしれません。


 


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1932/02/04
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