Homerus(ホメーロス)には、Zus(ゼウス)を始め諸々の神たちが、遥かなる雲の上、Ólympos(オリュンポス)の頂上に、青銅(あらがね)を敷く宮居に饗宴の日々を送る様子が謳われています。彼らは不死で「常磐(とこよ)にいます」と呼ばれ、その体内にはichor(イコール、神血)というものが流れていて、その色は青いとされています。その食べ物はambrosia(アンブロシア)、その飲み物はnektar(ネクタル)というものだったといいます。
オリュンポス12神は、ギリシア神話において、オリュンポス山の山頂に住まうと伝えられる12柱の神々のことです。主神ゼウスをはじめとする男女6柱ずつの神々です。現代ギリシア語では「オリュンポスの12神」と呼称されますが、古典ギリシア語では単に「12神」と呼びました。
通常、12神の神々とは
全能の神 1.Zeus(ゼウス)
ゼウスの妻 2. Hērā{(ヘーラー)
ゼウスの娘 3. Athēnā(アテーナー)
4. Aphrodītē(アプロディーテー)
5. Artemis(アルテミス)
6. Hestiā(ヘスティアー)
ゼウスの息子 7. Apollōn(アポローン)
8. Ārēs(アレース)
9. Hēphaistos(ヘーパイストス)
10. Hermēs(ヘルメース)
ゼウスの姉 11.Dēmētēr(デーメーテール)
ゼウスの兄 12. Poseidōnポセイドーン
であるといわれています。
Zeus(ゼウス)の娘にHestiā(ヘスティアー)を入れるのが通常なのですが、息子のDionȳsos(ディオニューソス)を入れることもあります(この場合、6柱ずつではなく、男神7柱、女神5柱となる)。これは、12神に入れないことを嘆く甥ディオニューソスを哀れんで、ヘスティアーがその座を譲ったためとされています。また、ごくまれにポセイドーンやデーメーテールなどが外されることもあります。
ほかに12神と同格の神として、Hādēs(ハーデース、=Plūtōn〈プルートン〉)とその妃Persephonē(ペルセポネー、デーメーテールの娘)がいます。通常は12神には含まれないが、ごくまれに含めることもあります。12神にハーデースが含まれないのは他の神と違って冥界の神であり、冥界は地下の存在と考えられていたためで、属性が異なるとの理由から12神から外されているのです。
sechin@nethome.ne.jp です。
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |