瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り
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 今日は旧暦3月1日で新月。昨日の菜種梅雨の雨も夕刻にはスッカリ止んで、夜桜見物の人もかなり出たようです。今朝は少々風が強いようでしたが、4時15分、家を出て桜橋を渡り、隅田川沿いに並ぶ向島の千本桜の下を南下、吾妻橋を渡り、何時ものように隅田公園を南下して、帰宅しました。浅草の水上バス乗り場を通る頃には東の空は明るくなり始め、染井吉野がスカイツリーをバックにして、ライトに照らされて咲き誇っています。気がつくと何時も持参するデジカメを忘れてきたらしいので、携帯に夜明けの染井吉野を収めました。テラスに下りると、新月で大潮のためでしょうか隅田川の水嵩が増えて歩く場所まで水が上がってきています。

 桜橋まで来ると、道が二段に分かれているのですが、何時も歩く下段の道は水浸しで、桜橋の橋桁を写し出しています。桜橋の水上バス乗り場から遊歩道に出ると、人っ子一人おらず満開の染井吉野の並木が続いています。誰もいないお花見なんてそうそう見物できるものではありません。景色を携帯に収めました。

 

 午前10時、何時も「つぶやき」をコメントに書き込んでくれるK女史から電話があり、明日の朝は一緒に花見がてら何時ものコースを歩きたいということです。「では、明日の朝、4時15分我が家の玄関前でね」

 

 ウェブニュースで、毎日新聞が長命寺の桜餅を取り上げていましたので、転載しました。

 

長命寺桜もち:ヒットまで100年 恋の香りもほのかに ―― 東京・靖国神社のソメイヨシノが25日、開花した。この時期は桜もちが店頭に並んでいることも多い。東京都墨田区向島の桜並木が続く一角に和菓子の老舗「長命寺桜もち」がある。桜もち発祥の店との説もある。この店の桜もちは手焼きしたもちにあんをくるみ、それを桜の葉の塩漬けでくるんだシンプルな和菓子だ。江戸の味を今に伝え、隅田川の桜とともに人々に愛された長命寺桜もち。その歴史をたどってみた。/四角い杉箱の中央に桜もち。店では江戸のころからこうして供していたという。持ち帰りは竹で編んだかごに入れる。震災や戦禍をくぐり、現在は11代目の山本幸生・祐子さん夫妻が切り盛りしている。/長命寺桜もちの特徴の一つが桜の葉の香りだ。塩漬けにしている過程で葉が発酵して独特の芳香物質が出る。小話に「皮をむいて」を「川を向いて」と勘違いして、店の前を流れる隅田川の方に顔を向けて食べたとあるように、この桜葉を食べるかどうか、悩むところだ。祐子さんは「正解はないので、お好みで召し上がるのは何よりですが」としたうえで、「香りを楽しんでほしいので、桜葉ははずして召し上がるのがお勧め」と話す。

◇一口サイズ、葉は2枚:「長命寺桜もち」の始まりは1717(享保2)年、大岡越前守忠相が町奉行になった年という。長命寺の寺男だった山本新六が、土手の桜の葉を塩漬けにして、あんを皮でくるんだ菓子にその桜葉をまいたものを考案し、寺の門前で売り始めたことからと伝わる。今も長命寺と店は隣同士だ。菓子作りを思いついたことの記録は残っていない。当時は桜の葉の塩漬けには1年を要したというから、この新六、発売の1年前から、漬けた桜葉を使ってどうしようかと構想を練っていたのかもしれない。ちなみに新六は銚子(千葉県)の出身で、塩漬けに使ったのはしょうゆだるもあったそうだ。/祐子さんによると、江戸時代の桜並木は現在より隅田川の上流にあったという。手前には水戸藩の屋敷があったため、庶民が立ち入ることはできず、上流側の桜堤が今でいうお花見スポット。長命寺よりやや下流側の三囲(みめぐり)神社付近に「竹屋の渡し」があり、花見の季節は大勢の人でにぎわったようだ。店に残されている安政年間の向島絵図には、長命寺桜もちの店も載っており、名所だったことがしのばれる。/当時の桜もちは、一口サイズ。小豆や砂糖が貴重だったことが大きさに関係しているのではと祐子さんは推測する。現在の大きさになったのは、戦後のこと。それまでは桜の葉は2枚で足りていたのが、大きくなったので3枚に増やしたそうだ。  (毎日新聞 20140328)
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目高 拙痴无
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