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 Mētis
(メーティス)は3000人いるというŌkeanos(オーケアノス)とTēth
ȳs(テーテュース)の娘であるŌkeanides(オーケアニデス)の1人であり、Tītān(ティーターン」神族に数えられます。

 Zeus(ゼウス)はKriti(クレタ)島で育てられ、成人すると母Rheā〈レアー〉と知恵の女神Mētis(メーティス)と共に、食べられた兄姉たちの仇を討つことにしました。ゼウスはメーティスに命じ、メーティスは自分の作った嘔吐薬をnectar(ネクタル、神酒)に混ぜてKhronos(クロノス)に飲ますことに成功します。クロノスはまずゼウスと偽られて飲み込んだ石を吐き出し、続いてPoseidōn(ポセイドーン)、Hādēs(ハーデース)、Hērā(ヘーラー)、Dēmētēr(デーメーテール)、Hestiā(ヘスティア」と、飲み込んだ際とは逆の順で彼らを吐き出しました。ただし、一説によればメーティスは関与しておらず、ゼウス自身がクロノスの背中をたたき吐き出させたといいます。

そして、ゼウスは吐き出された兄姉たちと力を合わせ、クロノスを始めとするTītān(ティーターン)との戦いTītānomakhiā(ティーターノマキアー)に勝利します。この戦いにはティーターン神族の長兄であるメーティスの父Ōkeanos(オーケアノス)は参加しなかったといいます。

その後、神々の王となったゼウスはメーティスを妻として迎え入れました。一説によればメーティスはゼウスの妻ではなく、ゼウスから逃げ回った末に子を身ごもったとされています。このことを知ったGaîa(ガイア)とOurano(ウーラノス)は、メーティスの子はゼウスよりも聡明で剛毅であり、もし男児であったらゼウスの地位を脅かすであろうと予言しました。そのため、ゼウスは祖父Ouranos〈ウーラノス〉や父クロノスのように子に権力を奪われることを恐れ、用心のために父クロノスのようにメーティスを飲み込んでしまいます。一説では飲み込まれる際にメーティスは様々な姿に化けて逃れたものの、蠅に変身したところを飲み込まれてしまったともいわれています。このことでメーティスとゼウスは同化し、ゼウスは知恵の神としても信仰されるようになりました。

 

 しかし時はすでに遅く、メーティスはすでに懐妊しており、胎児はゼウスの頭部へ移って生きていました。さらにメーティスは胎児のために甲冑を作り、その行為がゼウスに激しい頭痛をもたらしたといいます。やがて子が生まれる月になると、ゼウスは痛みに耐えかね、Libya(リビア)のTritonis(トリートーニス)湖のほとりでPromētheus(プロメーテウス)やHēphaistos(ヘーパイストス)、Hermēs(ヘルメース)などに相談し、ヘパイストスに斧で頭を叩き割るように命じます。すると、中からすでに成人し、甲冑で完全に武装した女神が飛び出したのです。これがAthēnā(アテーナー)であったといいます。この後、メーティスはゼウスの体内で善悪を予言するようになったのだといわれます。
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つぶやき52
日高先生
 こんばんは。つぶやき52「朝桜」です。

 先日ふと「そういえば私は先生とお花見したことがない」と
気付き「よし桜を眺めながらお散歩をご一緒しよう」と思い立ち
ました。先生に電話すると快諾して下さいました。
 当日私には未知なる時間の3時半に起床し、カフェオレを飲み
4時過ぎに自転車で伺いました。玄関前で1分ほど待っていると
窓が開き笑顔の先生が「今下に行くよ」とおっしゃいました。
辺りはまだ真っ暗で完全に夜です。
先生とそれはそれは美しい桜並木の下を歩いていると、隅田川
に灯りのついた桜橋が映っていました。
私「キレイですね」
先生「川面が鏡のような日もあって、もっとハッキリ橋や
スカイツリーが映る事もあるよ」
だんだんと白んできた空にひときわ明るい星が一つ見えました。
私「先生、あの星は何ですか?金星みたい」
先生「そうだよ」
私「金星は夕方の一番星では?今は夜明けなのに・・・」
先生「金星は太陽と一緒にまわっているから宵の明星でもあり
明けの明星でもあるんだよ」
私は夜明けの空がこんなにも美しいなんて知りませんでした。
 前日から「絶対に先生と夜明けのコーヒーを飲むんだ」と
決めていた私。お付き合い下さりありがとうございました。
今まで何度もお花見をしましたが、あの日ほど贅沢な光景の
中にある桜を見たことがありません。
私の心の宝物がまた一つ増えました。
 いつもありがとうございます。        Kより
K 2014/04/04(Fri) 編集
プロフィール
ハンドルネーム:
目高 拙痴无
年齢:
92
誕生日:
1932/02/04
自己紹介:
くたばりかけの糞爺々です。よろしく。メールも頼むね。
 sechin@nethome.ne.jp です。


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