瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り
今は受験シーズン真っ只中。今朝のウェブニュースより
合格へ「はばたく」切符、今年も ―― ●JR福島駅で配布/ 受験シーズンを迎え、受験生を応援する「合格きっぷ」をJR福島駅が無料配布している。/同駅の社員が毎年アイデアを出し合って作る。今年は新幹線はやぶさをイメージした絵柄で、しおりにもなる。佐倉(千葉県、総武線)、花咲(北海道、根室線)、羽場(長野県、飯田線)、多久(佐賀県、唐津線)の駅名が書かれ、途中に名前や志望校を記入する空欄があり、つないで読むと「さくらはなさき、○○の合格へ、はばたく」。/きっぷを手にした福島市の中学3年、石戸谷(いしとや)枝美さん(15)は「あと30日間、全力で頑張りたい」と県立高校の受験に向け、気持ちを引き締めていた。/限定5千枚。既に約3500枚が配布された。31日もJR福島駅の東、西の両改札口で配る。 (asahi.com 2012年01月31日)
夢渓筆談巻9より 擧人は駱駝なみ
舊制:天下貢舉人到闕。悉皆入對、數不下三千人、謂之群見。遠方士皆未知朝廷儀範、班列紛錯、有司不能繩勒。見之日、先設禁圍於著位之前、舉人皆拜於禁圍之外、蓋欲限其前列也。至有更相抱持、以望黼座者。有司患之、近歳遂止令解頭入見、然尚不減數百人。嘉祐中。余忝在解頭、別為一班、最在前列。目見班中唯從前一兩行稍應拜起之節、自余亦終不成班綴而罷、每為閤門之累。常言殿庭中班列不可整齊者、唯有三色、謂舉人、蕃人、駱駝。
〔訳〕旧制では、全国の擧人が宮城に来て、全員入内して天使に拝謁したが、その数は三千人を下らず、これを「群見」と呼んだ。 遠方の士はみなまだ朝廷の儀礼を知らないから列も滅茶苦茶で、役人も整理しようがない。で、群見の日には、まず玉座の前に囲みをつくり、擧人たちは囲みの外で拝することにした。その前列だけに接見を限ろうとしたのである。ところが互いに抱き上げあって玉座を望むものまででてきたので、これを憂えた係りの役人が、近年になって解頭〔首座合格者〕だけに接見を許すようにした。とはいってもまだ数百人にしか減らない。
嘉祐年間〔宋、仁宋の年号、1056~63年〕に、私も解頭になり特別の一般に入って最前列に並んだ。見たところ班中の前一、二列だけが、何とか拝起の礼に応ずることが出来るが、あとは結局いい加減のまま、朝廷の儀式係りに面倒をかけるばかりであった。よく言われることであるが、宮庭できちんと整列できないものが三つある。それは擧人と蕃人と駱駝であると。
※ 宋代の科挙〔高等文官試験〕は郡で行う解試、中央の礼部で行う省試、皇帝自らが行う殿試からなる三層制で、進士の試験を受けるものを擧人とか貢擧人と呼んだ。ここではあとに解頭〔解試首席合格者〕に限ったとあり、人数も三千人の多きを数えているから、解試合格者のことであろう。
※ 沈括は嘉祐年間に科挙を受験し、同八〔1063〕年、33歳の時に進士となっている。
合格へ「はばたく」切符、今年も ―― ●JR福島駅で配布/ 受験シーズンを迎え、受験生を応援する「合格きっぷ」をJR福島駅が無料配布している。/同駅の社員が毎年アイデアを出し合って作る。今年は新幹線はやぶさをイメージした絵柄で、しおりにもなる。佐倉(千葉県、総武線)、花咲(北海道、根室線)、羽場(長野県、飯田線)、多久(佐賀県、唐津線)の駅名が書かれ、途中に名前や志望校を記入する空欄があり、つないで読むと「さくらはなさき、○○の合格へ、はばたく」。/きっぷを手にした福島市の中学3年、石戸谷(いしとや)枝美さん(15)は「あと30日間、全力で頑張りたい」と県立高校の受験に向け、気持ちを引き締めていた。/限定5千枚。既に約3500枚が配布された。31日もJR福島駅の東、西の両改札口で配る。 (asahi.com 2012年01月31日)
夢渓筆談巻9より 擧人は駱駝なみ
舊制:天下貢舉人到闕。悉皆入對、數不下三千人、謂之群見。遠方士皆未知朝廷儀範、班列紛錯、有司不能繩勒。見之日、先設禁圍於著位之前、舉人皆拜於禁圍之外、蓋欲限其前列也。至有更相抱持、以望黼座者。有司患之、近歳遂止令解頭入見、然尚不減數百人。嘉祐中。余忝在解頭、別為一班、最在前列。目見班中唯從前一兩行稍應拜起之節、自余亦終不成班綴而罷、每為閤門之累。常言殿庭中班列不可整齊者、唯有三色、謂舉人、蕃人、駱駝。
〔訳〕旧制では、全国の擧人が宮城に来て、全員入内して天使に拝謁したが、その数は三千人を下らず、これを「群見」と呼んだ。 遠方の士はみなまだ朝廷の儀礼を知らないから列も滅茶苦茶で、役人も整理しようがない。で、群見の日には、まず玉座の前に囲みをつくり、擧人たちは囲みの外で拝することにした。その前列だけに接見を限ろうとしたのである。ところが互いに抱き上げあって玉座を望むものまででてきたので、これを憂えた係りの役人が、近年になって解頭〔首座合格者〕だけに接見を許すようにした。とはいってもまだ数百人にしか減らない。
嘉祐年間〔宋、仁宋の年号、1056~63年〕に、私も解頭になり特別の一般に入って最前列に並んだ。見たところ班中の前一、二列だけが、何とか拝起の礼に応ずることが出来るが、あとは結局いい加減のまま、朝廷の儀式係りに面倒をかけるばかりであった。よく言われることであるが、宮庭できちんと整列できないものが三つある。それは擧人と蕃人と駱駝であると。
※ 宋代の科挙〔高等文官試験〕は郡で行う解試、中央の礼部で行う省試、皇帝自らが行う殿試からなる三層制で、進士の試験を受けるものを擧人とか貢擧人と呼んだ。ここではあとに解頭〔解試首席合格者〕に限ったとあり、人数も三千人の多きを数えているから、解試合格者のことであろう。
※ 沈括は嘉祐年間に科挙を受験し、同八〔1063〕年、33歳の時に進士となっている。
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プロフィール
ハンドルネーム:
目高 拙痴无
年齢:
92
誕生日:
1932/02/04
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くたばりかけの糞爺々です。よろしく。メールも頼むね。
sechin@nethome.ne.jp です。
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