瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り
今日は立春、『暦便覧』に拠れば「春の気立つを以って也」と記されている。冬至と春分の中間に当たり、昼夜の長短を基準に季節を区分する場合は、この日から立夏の前日までが春となる。九州など暖かい地方では梅が咲き始める。暦の上ではこの日が寒さの頂点となり、翌日からの寒さを「残寒」又は「余寒」といい、手紙や文書等の時候の挨拶などで用いられる。/立春は八十八夜、二百十日、二百二十日など、雑節の起算日(第1日目)となっている。立春から春分の間に、その年に初めて吹く南寄り(東南東から西南西)の強い風を春一番と呼ぶ。/一般的な節分とは、立春の前日のことである。立春の早朝、禅寺では門に「立春大吉」と書いた紙を貼る習慣がある。また、中国では立春の日に春餅(チュンビン)を食べる習慣がある。
本日は爺の誕生日。1932年はこの日節分であったので、「節夫」と名付けられた。爺も八十歳、 ―― 傘という字は略字で「仐」書くことが出来るので ―― 八十歳を傘寿と言うのだそうだ。
昨今日本人女性の平均寿命は86.39歳、男性の平均寿命は79.64歳というから、80歳といってもさほど珍しくもあるまいが、昨年暮れ姉は86歳8か月まさに平均寿命の歳に亡くなっている。爺もまさに男性の平均寿命に達したわけだ。
傘というと何故か永井荷風の姿が思い出される。きっと、若き日に浅草の街中で降らずの傘とボストンバッグを提げた荷風の姿をよく見かけたからであろう。彼の断腸亭日乗によれば、昭和34(1959)年3月1日に長年通い続けた浅草アリゾナで昼食中、『病魔歩行殆困難』となったという。この年の4月30日の朝、自宅で遺体で見つかったという。胃潰瘍に伴う吐血による心臓麻痺と診断されたそうだ。荷風80歳傘寿の年であったという。時折しも爺と婆の結婚式の10日ほど前であった。
府西池 白居易
柳無気力枝先動 柳 気力無くして 枝先ず動き
池有波紋氷尽開 池 波紋有りて 氷尽(ことごと)く開く
今日不知誰計会 今日知らず 誰か計会するを
春風春水一時来 春風春水 一時に来る
〔訳〕柳は力無さそうにして 枝の先が風に揺れ
池には波紋が広がって 氷が皆とけてゆく
今日のこの様子は誰が一体計算したのか
春の風と春の水が一度にやって来るなんて
春たちける日よめる 紀貫之
袖ひちて むすびし水の こほれるを
春立つけふの 風やとくらむ 《古今和歌集2》
〔訳〕夏に袖が濡れて手に掬った水が、冬の間に氷ったのを、春になった今日の風が解かしているだろうか。
昨夕、ブログ集19の到着の電話があった水門会のヤントからのメールが入っていた。曰く、
「日高 節夫 様/今日は節分ですが我が家では先ほど老父婦でささやかに真似事ながら豆まきをしました。/節分の今日は貴兄の誕生日、月並みだけど傘寿おめでとうございます。これからもまだまだ達者で過ごされたし。(夕方電話のときに言うのを忘れていました。)」
水門会のN氏からも、メールが届く。曰く、
「日高 節夫 様/本日、君の80歳の誕生日。おめでとう。/足はときどき痛むようだが、頭と口はまだしゃんとしている。/どうかこれからも、元気で、われわれ同期生を勇気づけてください。/昔の徴兵適齢、つまり軍隊に徴兵されるときの同年兵に年令基準は、前年の12月1日から、その年の11月30日に生まれた男の子が、同年兵になるということを知ってから、われら同年兵の仲間はとくに懐かしい。/これからもがんばりましょう。奥様にもよろしく…。」
皆さんからのメールやコメントに励まされてこれからも大いに生き恥を晒してまいりましょう。
本日は爺の誕生日。1932年はこの日節分であったので、「節夫」と名付けられた。爺も八十歳、 ―― 傘という字は略字で「仐」書くことが出来るので ―― 八十歳を傘寿と言うのだそうだ。
昨今日本人女性の平均寿命は86.39歳、男性の平均寿命は79.64歳というから、80歳といってもさほど珍しくもあるまいが、昨年暮れ姉は86歳8か月まさに平均寿命の歳に亡くなっている。爺もまさに男性の平均寿命に達したわけだ。
傘というと何故か永井荷風の姿が思い出される。きっと、若き日に浅草の街中で降らずの傘とボストンバッグを提げた荷風の姿をよく見かけたからであろう。彼の断腸亭日乗によれば、昭和34(1959)年3月1日に長年通い続けた浅草アリゾナで昼食中、『病魔歩行殆困難』となったという。この年の4月30日の朝、自宅で遺体で見つかったという。胃潰瘍に伴う吐血による心臓麻痺と診断されたそうだ。荷風80歳傘寿の年であったという。時折しも爺と婆の結婚式の10日ほど前であった。
府西池 白居易
柳無気力枝先動 柳 気力無くして 枝先ず動き
池有波紋氷尽開 池 波紋有りて 氷尽(ことごと)く開く
今日不知誰計会 今日知らず 誰か計会するを
春風春水一時来 春風春水 一時に来る
〔訳〕柳は力無さそうにして 枝の先が風に揺れ
池には波紋が広がって 氷が皆とけてゆく
今日のこの様子は誰が一体計算したのか
春の風と春の水が一度にやって来るなんて
春たちける日よめる 紀貫之
袖ひちて むすびし水の こほれるを
春立つけふの 風やとくらむ 《古今和歌集2》
〔訳〕夏に袖が濡れて手に掬った水が、冬の間に氷ったのを、春になった今日の風が解かしているだろうか。
昨夕、ブログ集19の到着の電話があった水門会のヤントからのメールが入っていた。曰く、
「日高 節夫 様/今日は節分ですが我が家では先ほど老父婦でささやかに真似事ながら豆まきをしました。/節分の今日は貴兄の誕生日、月並みだけど傘寿おめでとうございます。これからもまだまだ達者で過ごされたし。(夕方電話のときに言うのを忘れていました。)」
水門会のN氏からも、メールが届く。曰く、
「日高 節夫 様/本日、君の80歳の誕生日。おめでとう。/足はときどき痛むようだが、頭と口はまだしゃんとしている。/どうかこれからも、元気で、われわれ同期生を勇気づけてください。/昔の徴兵適齢、つまり軍隊に徴兵されるときの同年兵に年令基準は、前年の12月1日から、その年の11月30日に生まれた男の子が、同年兵になるということを知ってから、われら同年兵の仲間はとくに懐かしい。/これからもがんばりましょう。奥様にもよろしく…。」
皆さんからのメールやコメントに励まされてこれからも大いに生き恥を晒してまいりましょう。
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プロフィール
ハンドルネーム:
目高 拙痴无
年齢:
92
誕生日:
1932/02/04
自己紹介:
くたばりかけの糞爺々です。よろしく。メールも頼むね。
sechin@nethome.ne.jp です。
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