今日は重陽の節句、菊を愛したという陶淵明をパラパラとめぐる。俗世間の柵から抜けきれないで、朝っぱらからパソコンのウェブニュースなどに取り付いている自分が情けなくなる。
陶淵明の「飲酒 其七」から。
いつの間にか雨も止んで薄日が射してきた。昨夜の雨のお陰で今朝は28℃と幾分涼しかったが、また暑くなりそうだ。
本日の東京の日の出は5時18分。午前5時の山谷堀広場はまだ薄暗い。黎明の中に東京スカイツリーが一際聳え立っている。桜橋~水神大橋間を一巡。
瑞光橋を過ぎた桜並木にとりの集団が屯している。先日のテレビ報道で何でも我孫子周辺でムクドリの大群が棲み付き住民が困惑していると聞いていたので、「もしや?」と、そばに近寄ると、数十羽の群れが一斉に飛び立った。かろうじて逃げ遅れた2羽をカメラに収めてみたが、果たしてムクドリかどうかは判定できない。
明治通り辺りで、冷たいものが顔に当たるようになったが、帰宅までどやら振られずに済んだ。現在台風9号が日本海を東進中という。長期間の酷暑の上、雨知らずであったので、好いお湿りになれば良いが……。
今日のウェブニュースより。
原口氏が小沢氏支持 閣僚で初 ―― 原口一博総務相は八日午前、国会内で記者会見し、民主党代表選で小沢一郎前幹事長を支持すると表明した。小沢氏支持を明言した閣僚は原口氏が初めて。/原口氏は「国民生活の厳しい状況を立て直すには、改革に大なたを振るう必要がある。菅直人首相にそう進言してきたが、今のスピードでは間に合わない」と指摘。その上で「国民の生活を安定させるためには大きなリーダーシップが不可欠だ。小沢氏は国民の生活目線が分かっていて、改革を実現できる」と支持の理由を述べた。閣僚辞任については「閣僚としての仕事を粛々と行い、職責をまっとうする」と否定した。 (2010年9月8日、東京新聞 夕刊)
昨日はブログへの書き込みをうっかりしてわすれてしまったが、桜橋~水神大橋間の隅田川を一巡する。
本日の徘徊は風があり、少々秋の気配が感じられた。吾妻橋~白鬚橋間を一巡。
昨夕、藤沢のY氏よりメールが入った。曰く、「略 ―― 小生の足のことご心配いただき恐縮しています。僅かながらよい方に向かっている ように思えますが普通に歩けないのでまだまだ暫く掛かることになりそうです。/医者は半年ぐらいは覚悟せよと言っています。焦っても仕方ないので腹を括って養生するつもりです。10月の門司の水門会は出席できるかどうか微妙なところですので出欠の返事はギリギリまで待ってから出すつもりです。/つれづれ短編集は「5」を先に一気に読み終わりました。若き日の圓朝がどんなだったか掴めて面白くよみました。後から「4」を読んでる最中ですが間もなく終わります。勝手ですが「6」「7」もよろしくお願いします。林 不忘の「安重根」 楽しみにしています。私は17~8年前に佐木隆三の「伊藤博文と安重根」を読んで初めて安重根のことを少し詳しく知ることができました。いろいろな見方を知りたいものと思います。/ブログは毎回読んでいます。「川の水讃歌」のCD、できましたらいつでも結構ですからコピーしていただけると有難いです。暫くこの暑さは続きそうですから熱中症などにお気をつけください。―― 攻略」
早速、つれづれ短編集6をコピー編集、さらに「川の水讃歌」をコピーしたCDを送った。
代表選、小沢氏はネットでPR 集票策練る菅氏 ―― 民主党代表選で小沢一郎前幹事長は4日午後、東京・麹町でインターネットサイト「ニコニコ動画」の公開生中継に出演し、党員・サポーターに向けて自らの政策をPRした。/一方、菅直人首相は公邸で側近議員らと、態度未定の国会議員らへの働き掛け策など集票戦略を練った。/ネット中継で小沢氏は、普段の生活ぶりなどを紹介し、親しみやすさもアピール。「どちらが首相にふさわしいか」に対する視聴者の回答が菅氏21%、小沢氏78%と出ると、「こうやって意思疎通できるのは面白い」と満足げな表情を見せた。これに先立ち陣営が開いた東京・池袋駅西口での街頭演説では、菅政権について「役所を説得できていない。経験のある私が先頭に立ってやる」と意気込みを語った。/菅氏は福山哲郎官房副長官、寺田学首相補佐官と、支持拡大に向けた活動を再点検。演説やメディアで訴える政策についても意見を交わした。 2010/09/04 19:27 【共同通信】
朝の報道特集番組に菅首相と小沢氏が出るというので、午前中はテレビに齧りついていた。
日曜日にも関わらず、速達便が舞い込んできた。速達便は普通は郵便受けに放り投げされるのが常であるが、今日の配達人は親切で、チャイムで速達便が届いたことを知らせてくれた。大分の松本氏からCDが送られてきた。添書に曰く、「日高様/9月というのにこの暑さはどうしたことでしょう。/お変わりありませんか。/のびのびになっていました歌の録音がやっと終わり、「川の水讃歌」CDが出来ましたので、本日お送りいたします。/歌っているのは今年の滝廉太郎音楽コンクールで金賞を受賞した女の子です。/大分県立上野丘高校三年の吉野温子さんと云います。/私もはじめて歌わせる女の子で楽しい時間が過ごせいい思い出が出来ました。/お聴きになられてください。/尚N君にもCD送らせていただきました。/またまだ暑いのでご自愛ください。/とり急ぎご連絡まで。早々/松本弘幸」
昨夜は10時までNHKテレビの小沢氏のインタビューを見ていたにも拘らず、今朝は4時に眼が覚めてしまった。
まだ暗い、隅田公園を南下。桜橋~両国橋の隅田川を一巡。公園を抜けると江戸通りを南下、蔵前警察署の横から榊神社前から柳橋へ。両国橋をわたるとテラスにおりて、吾妻橋まで北上。厩橋のテラス昇降口を降りたところで、久し振りにT氏と会ったしで、少しの間立ち話。厩橋から駒形橋にかかるところで、鴨の一家か? 9羽の群れが隅田川の川面で朝日を浴びながら川を溯っていた。墨田区役所裏か向島の遊歩道を桜橋まで北上。桜橋を渡って帰宅する。万歩計は久し振りに11331歩、7.36kmと1万歩を越えていた。
ウェプニュースを見るも、どれも民主党の代表選ではその勝敗の行方を追っているものばかり。今朝のウェブニュースから。
民主党代表選・序盤の国会議員票の情勢 ―― 毎日新聞は、民主党代表選《14日投開票》の序盤情勢を探るため、党所属国会議員412人の支持動向を調査した。3日現在、小沢一郎前幹事長が180人超、菅直人首相が160人超の支持を得ている。国会議員票では小沢氏が一歩リードし、菅首相が猛追している。投票先を決めかねている議員が60人異常いる他、世論動向などにより投票態度を変える議員もいるとみられ、両陣営の争奪戦は激しさを増しそうだ。/1日の告示後、衆参両院の党所属国会議員に対する本人取材を基本に、党内各グループの対応や民主党支持労組の動向を加味して集計した。国会議員票は1人2ポイントに換算され、総計1224ポイントのほぼ3分の2を占める。/3日現在で、小沢氏は185人に届く情勢。このうち、本人の意思表明など確実に小沢氏に投じる議員は122人。最終決断には至っていないが、投票が有力な議員が63人。党内最大勢力の小沢グループ《約150人》と支持表明した鳩山由紀夫前首相グループ《約50人》で計約200人となるが、現段階では固め切れていない。/一方、菅首相は164人。やや後れを取るが、確実な議員は122人と拮抗(きっこう)している。菅首相支持が有力なのは四十二人。首相グループ《約40人》に、支持表明した前原誠司国土交通相グループ《約40人》、野田佳彦財務相のグループ《約30人》の2グループの合算数《約110人》を上回り、支持を上積みしていることを示している。/衆院306人の内訳は小沢氏139人、菅首相129人、未定38人。参院106人では小沢氏46人、菅首相35人、未定25人。衆参とも小沢氏が先行しているが、参院での優位は小沢氏と密接な協力関係にある労組系議員が多いためとみられる。今後は態度を決定していない旧民社党グループ《約30人》の動向も焦点の一つだ。/衆院の新人議員143人は、小沢氏が代表、代表代行時代に擁立され、「小沢チルドレン」とも呼ばれる。しかし、投票先は小沢氏65人、菅首相55人、未定23人で、菅首相が善戦している。党本部の判断で名簿に掲載された比例単独議員35人に限ると、小沢氏22人、菅首相8人、未定5人で、小沢氏が引き離している。/衆院の新人議員は所属国会議員の35%を占める。菅首相の陣営も「新人の動向が勝敗を左右する」(幹部)とみて、菅首相が告示前の先月下旬、新人を対象とする3日間の懇談会を開き、取り込みに動いた。小沢氏に対しては、「政治とカネ」問題への世論の批判が強くあり、小沢氏の陣営では「切り崩された新人議員も少なくない」(幹部)と見ている。/「確実」「有力」の衆院議員は計268人で、小沢氏139人、菅首相129人だが、小選挙区に基盤を持つ議員(比例復活を含む)では、小沢氏111人に対し、菅首相が119人でリード。後援会員などが多い党員・サポーター《計300ポイント)の動向に影響を与える可能性もある。 (毎日新聞 2010年9月4日 2時30分《最終更新 9月4日 2時40分》)
今日も、興味本位のウェブニュースから。
【民主党代表選】「僕には夢がある」 小沢氏のキャッチフレーズ ―― 民主党代表選に立候補した小沢一郎前幹事長のキャッチフレーズが2日、「僕には夢がある。国民の生活が第一。」に決まった。これを記載したチラシを10万枚作成し、3日以降、希望する党員・サポーターに配布する。一方、菅直人首相のキャッチフレーズは「元気な日本の復活を目指して」に決まった。 (産経ニュース、2010.9.2 22:54)
今朝も桜橋~水神大橋間の隅田川を一巡。どこやら秋の気配は見え始めているのだが、お天道様が姿を現すと暑い。とくに風が無いので、余計に蒸す。
今朝のウェブニュースは最も興味本位なものを取り上げてみよう。
【民主代表選】菅陣営「これは戦争。小沢をつぶす)―― 「この官邸は近代的で美しい。ここの主人になるには、かなりの競争があるでしょう」(サパテロ・スペイン首相)/「今も競争しています。あははっ」(菅直人首相)/1日夜、日本・スペイン首脳会談でも民主党代表選が話題になった。前幹事長の小沢一郎との決戦に突入した菅の興奮はまだ冷めていなかった。/同日夕、都内で開かれた菅と小沢の共同会見は、いきなり「ネガティブキャンペーン」の場となった。/「小沢さんの国会での首相としての行動も、率直に言って想像がつきにくい。予算委員会に長い間、座っているなんて、なかなか想像できないものですから」/菅は、衆院本会議で長く座っていることが少ない小沢に強烈な皮肉を放った。/内心ムッとしたに違いない小沢だが(私も20年異常前に閣僚を経験し、長時間予算委に座って、いろいろ答弁してまいりました」と、笑顔で切り返す。/参院選に大敗したばかりの菅が自身の政策を押し出してもインパクトに欠ける。小沢の「政治とカネ」の問題や政治行動への批判を通じ、「脱小沢」路線を掲げた方が、世論や党員・サポーター、そして議員に訴えやすい。/「脱小沢」路線の是非が最大の争点かと記者から問われた小沢は「間違いだ。マスコミの諸君も、政策論争の観点でとらえてほしい」と反論したが、代表選は「親小沢」「反小沢」で推移しそうだ。/菅は1日夜、都内の中華料理店で、自身を支持する野田グループにあいさつし「明治維新に西郷隆盛の力は必要だったが、西南戦争があって本格的な明治政府ができた」と語った。/菅陣営幹部は解説する。 「代表選は西南戦争なんだ。小沢をつぶす」/明治10年の西南戦争では維新の功労者の西郷が敗れた。官軍と「菅軍」をもじり、政権交代の立役者の小沢を重ね合わせたのだ。/だが、野田グループ議員の間では、山口県出身の菅にちなんで「長州征伐になったらいけないよなあ…」とのヒソヒソ話も出た。/小沢は1日夜、国会近くの居酒屋で、選対政策班長の中塚一宏らと、2日の日本記者クラブ主催の菅との討論会について協議した。/「オレは政局の人間と思われてるが、政策の話は大好きなんだ。どんな質問が効果的かな」/政策班の1人が「首相が菅のままだったら、離党しようかと思います」と思い詰めたように語ると、小沢は「フフフッ」と笑った。/小沢の戦闘意欲も増している。この日、民主党議員らが意識したのは2人が発表した政策などではない。双方の総決起集会の数だった。/午前11時、衆院第2議員会館の会議室で開かれた小沢の総決起集会には125人が出席した。廊下で出番を待つ小沢に、参院議員会長の輿石(こしいし)東(あずま)が駆け寄り、がっちり握手した。/菅の総決起集会は午後5時から。直前まで選対事務総長の鉢呂吉雄らは電話をかけまくった。「あまり少ないと大変」(鉢呂)だからだ。/出席は114人。鉢呂は「(出席しなかった)閣僚たちには公務もある。国民の支持率は7、8割もある」と声を張り上げた。/双方の集会に現れた議員は少なくとも3人いた。偵察なのか、迷いなのか…。/両陣営の間では、熾烈(しれつ)な情報戦も始まった。/「菅陣営はしょせん風頼み。こっちが勝つぞ」「某幹部が1人300万円配っているらしい」 「小沢の集会に出た若手にも『菅と書く』と確約したやつがいる」/対立は修復不可能だ。 =敬称略 (産経ニュース、2010.9.2 00:24)
民主党の代表戦は、思ったとおり小沢氏出馬で落着したらしい。まあ、これで政策論争を鮮明にしてくれれば、どちらにしても小沢氏優勢は明らかだ。ウェブニュースでは、どうやら勝敗の行方を追う記事ばかり。今朝のウェブニュースから。
各社の世論調査をもとに、国民の意思に反するとして明らかに小沢排除の論理を組み立てている新聞やテレビには辟易するところである。最近の政治ニュースでは、揚げ足取りや批判合戦が報じられるのみで、一体何が決まって、我々の生活の何に関わって来るのかが全く伝わってこない。そういった中でアンケートを行うのなら、いっそ自分たちのスタンスを主張し、どういった結果を求めて調査したのかをはっきりとすべきである。爺も統計学を齧ったことは有るので、統計学の手法を疑うものではない。しかし、司法のプロである検察が起訴できないというものを来る日も来る日もまるで悪の権化のように報道された続けた結果での世論調査なんて何処に信憑性があるのだろう。
小沢氏のことだから、丸め込まれて、出馬を翻すこともあるまいが、あくまでも代表戦で堂々と政策論争をやってもらいたい。
今日のウェブニュースから。
◇首相、告示2日前で譲歩…鳩山氏と会談
首相が告示2日前というぎりぎりのタイミングで譲歩したのは、首相と小沢氏の全面対決に突入すれば、代表選後に党分裂につながるとの危機感が極限まで高まり、分裂回避が最優先と最終的に判断したためだ。首相周辺は「代表選をやめてくれと言う声は相当、首相の耳に入っている」と首相の判断に影響を与えたことを認めた。/党分裂への懸念は民主党の政権交代を後押しした党外からも強まっていた。官邸関係者は「首相は連合からも、(民主党の有力後援者の)稲盛和夫日航会長からも政治的空白を作らないよう言われている」と明かした。「首相対小沢氏」の構図が、支援者も含めた、「首相対党内外」に変化したことが首相を譲歩させた。「脱小沢」から「トロイカ」への変化は、鳩山氏との会談前からにじんでいた。首相は官邸で記者団に対し、小沢氏側が批判している仙谷由人官房長官や枝野幸男幹事長交代について「適材適所で挙党態勢を作ることを常に考えていきたい」との表現にとどめた。/小沢氏は30日後後、鳩山氏、輿石東参院議員会長と衆院議員会館で会談。小沢氏は「首相の言う挙党態勢の具体的な中身がわからない限り会うわけにはいかない」と指摘。首相を支持するグループも動向を見極めるため、当初予定していた30日のグループ横断の選対本部設置を延期するなど、首相の動向を見極めるムードが高まった。
◇31日に菅・小沢会談…分裂回避へ
こうした中、鳩山氏は局面打開に向け、30日結う、東京都内のすし店で、小沢氏の有力後援者で菅政権に影響力を持つ稲盛会長と会談した。稲盛氏は「党分裂を心配している。激突を回避し、代表選はしない方がいい」と懸念を表明。鳩山氏も「同じ意見だ」と同意し、29日に続く首相との再会談に臨んだ。/一方、前原誠司国土交通相は30日、東京都内のホテルで開かれた前原グループの会合で「自分たちが突出して発言するのはやめ、31日の首相と小沢氏の会談を見守ろう」と事態を静観するよう求めた。前原氏は首相と小沢氏の会談に、調整役として稲盛氏が立ち会う可能性があるとの見方を示した。稲盛氏が最終局面で動いたことも、対立回避への機運を高める要因となった。/首相と鳩山氏は約1時間10分会談し、その後、そろって記者会見。鳩山氏は「経済的にも円高などで対策が急がれている。挙党態勢を築くことが大変重要だ」と述べ、「トロイカ体制」の再構築の必要性を指摘した。/首相は「トロイカ体制と、輿石会長を加えた中でやっていくという原点を大事に考えて進めていくことに同意した」と述べ、「脱小沢」路線を修正する考えを表明した。鳩山氏は会談後、小沢氏に首相の考えを説明し、小沢氏は31日二種章との会談に応じる意向を鳩山氏に伝えた。/焦点の小沢氏の要職起用について首相は記者団に「鳩山氏から具体的な話は全くない。要求に応じた、応じなかったということは全くない」と強調。鳩山氏も「ポストや取引のような話をするつもりはない」と述べた。/ただ、首相は周辺に「人事権とカネをよこせと言われても無理だ。そこは妥協できない」と漏らしている。/「脱小沢」路線の修正で「反小沢」の急先鋒(せんぽう)、前原氏や野田佳彦財務相らのグループには不満がくすぶる。官房長官や党幹事長など重要ポストの扱いが焦点になるが、首相の対応次第では前原氏らが反発を強める可能性があり、政権運営にも影響しそうだ。 (毎日jp、2010年8月31日 2時32分)
昨日日曜日のウェブニュースより
クローズアップ2010:(普天間)民主党代表選争点に 「小沢氏勝てばやり直し?」――
◇政府内に懸念の声
民主党の小沢一郎前幹事長の党代表選出馬が、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題にも影響を与えそうだ。沖縄県名護市辺野古に移設するとする日米共同声明を継承する菅直人首相に対し、小沢氏は辺野古移設に慎重で、代表選でも普天間は争点になるとみられる。菅政権は代替施設の工法などの決定を11月の知事選後まで先送りし、仲井真弘多(なかいまひろかず)知事の再選を経て連携に期待を抱くが、小沢氏が知事選で「第3の候補」擁立に動くとの見方も浮上。普天間問題の行方は混とんとしてきた。
「民主党の基本的な考えが分かりにくく、県民の怒りがどこまで通じているかも分からない。代表選で何が争点になるかは、私としては見守るしかない」/仲井真知事は27日の記者会見で、民主党代表選への感想を問われ、困惑した表情を浮かべた。県幹部は「小沢さんが当選すれば政府の対応が変わる可能性もある。誰も先が見通せなくなった」と知事の思いを代弁する。/菅政権は沖縄との協議機関を設置し、共同声明を実施したい考え。だが協議機関は、沖縄側にとって県内移設を受け入れたと見られ反対派を勢いづかせかねず、政府は知事選が終わるまで待つ方針。知事は「県内移設反対」を明言しておらず、政府は知事との関係維持を最優先に慎重に対応する構えだ。/28日は外務省で日米の外務・防衛当局の専門家協議を開き、代替施設の滑走路2本をV字形に配置する案と1本にする案を併記する報告書の31日公表に向けた最終調整をした。/これに対し小沢氏は、かつて「きれいな海を埋め立てるのはダメだ」と発言し、辺野古移設に否定的な考えを示しており、共同声明見直しも視野に入れているとみられている。代表選で「小沢氏支持」を明言する川内博史衆院議員《鹿児島1区》は6月11日、東京都内で小沢氏に対し「普天間は国外移設」との持論を説明。川内氏の説明によると、その際、小沢氏は「普天間問題は代表選の争点になるよな」「まず米国にしっかり話すべきだよな」と語ったという。/防衛省幹部は「代表選で小沢氏が勝って首相になったら普天間はどうなるのか。またやり直しか」と嘆く。
◇知事選、「第三極」の動き焦点
11月の知事選は、自民、公明両党が支援する現職の仲井真氏と、社民、共産両党などの支援を受けて「県内移設反対」を掲げる伊波洋一・宜野湾市長との「一騎打ち」と見られてきた。だが、小沢氏の代表選出馬で、同氏と親交がある儀間光男・浦添市長を中心とする「第三極」と呼ばれるグループの動きが焦点となってきて、「三つどもえ」の可能性も出てきた。儀間氏は「指導力ある人が求められている。荒療治でも小沢さんが必要かもしれない」と話す。/「第三極」は「辺野古移設反対」を掲げる一方、一時的な県内移設は容認する立場。菅政権は「政府の方針が『県内移設』だから知事選で民主候補擁立は困難」との方針で、参院選でも「不戦敗」を喫した。これに対し小沢氏は「民主党の影響が及ばない知事になれば、普天間問題は4年間平行線という危機感がある」(小沢氏支持の若手議員)という。/伊波市長は27日、「小沢さんが辺野古移設以外への転換を打ち出して勝てば、転換が始まる。そうでなければ知事選で転換を図りたい」と語った。/民主党県連は知事選への対応を代表選後に決定する方針だ。日米共同声明から3カ月、知事選の投開票まで3カ月。普天間問題の霧は深まるばかりだ。
◇米、早期安定望む
オバマ米政権は過去1年間で、日本の国内事情に配慮する柔軟路線に転換してきた。鳩山前政権でぎくしゃくした日米関係が、菅政権発足で同盟関係深化に向け仕切り直しになったばかりだけに、日本政治の早期安定化を望んでいるというのが米政府の本音だ。/先月の下院軍事委員会の公聴会。キャンベル国務次官補(東アジア・太平洋担当)は「次々と首相や閣僚が代われば関係を確立するのは極めて困難だ。政府の関係は組織だけではなく個人の関係でもあり、日本政治の継続性を望んでいる」と答弁した。内政干渉と受け取られかねない、米政府高官としては極めて異例の発言だった。/日米同盟をアジア政策の礎石と位置づけるオバマ政権は、菅政権が、発足直後から日米同盟を重視する姿勢を強調していることを高く評価。時間をかけながらも、普天間移設を実現する素地が整いつつあるとの認識が広がっている。/それだけに、小沢氏の代表選出馬は想定外で、当惑しているというのが実態だ。小沢氏については、昨年末に民主党国会議員約140人を連れて訪中したことや、キャンベル氏の訪米の誘いを受け入れなかったとの印象が強い一方、現実主義者との評価もあり、必ずしも米国での見方は定まっていない。/有力シンクタンク、外交問題評議会(CFR)のシーラ・スミス上級研究員は「同盟関係を強化する余地があるにもかかわらず、日本の政治状況でその機会が失われるような事態にならないか懸念している」と語る。 (毎日jp、毎日新聞 2010年8月29日 東京朝刊)
今朝は、言問橋を渡り、東武業平駅に出る。東武橋を渡り、北十間川の南道を京成橋まで東進。押上商店街から桜橋通りを西進、桜橋を渡って帰宅した。どうやら今日も一日猛暑になりそう。
8月も後2日。スカイツリーのすぐ傍に下弦の月が残っていた。
民主党の菅総理周辺はどうやらブレまくっている。一方小沢氏周辺は泰然としたもの、一旦決めた事柄にブレがない。今後、政策論争に入るだろうが、どうも菅総理側に勝ち目は無いように思える。世論調査では、菅支持が73%で小沢支持は僅か17%というが、この信憑性にも疑問がある。政策論争に入れば、世論調査の数値なんてすぐに変わってしまうものだ。Speech is silvern,silence is goldem. を実感する。
今朝のウェブニュースより。
【民主党代表選】全面激突回避で、仙谷官房長官の更迭論が急浮上 ―― 民主党代表選(9月1日告示、14日投開票)の対応をめぐり、菅直人首相は29日夜、首相公邸で鳩山由紀夫前首相と25日に続き再会談した。代表選で小沢一郎前幹事長と一騎打ちとなる公算が大きくなり、党内に「党分裂」への懸念が高まる中、首相は全面対決回避に向け、土壇場の調整を求めたとみられる。「脱小沢路線」を主導してきた仙谷由人官房長官の更迭論も急浮上しており、首相と小沢氏の直接会談が実現するかどうかが焦点となる。/会談で鳩山氏は、小沢氏の処遇を含め、「挙党一致」態勢の構築を重ねて要請するとともに小沢氏との直接会談による事態打開を求めた。併せて仙谷氏の更迭を求めたとみられる。/首相は鳩山氏に小沢氏との会談の調整を要請した。首相と小沢氏は31日二種つば会見を予定しており、会談が実現するならば30日よるとなる公算が大きい。/会談後、鳩山氏は記者団に「挙党態勢でまとまったか」と問われ、「挙党態勢は挙党態勢だ」と答えた。側近には「言いたいことはすべて言った」と伝えた。/鳩山氏は29日午後、都内のホテルで仙谷氏とも会談。仙谷氏は会談後、記者団に「深刻な事態にならないように私も努力したい。(無投票の可能性は)十二分にある」と述べた。/仙谷氏が所属する前原グループ(凌雲会)にも仙谷氏更迭を条件に小沢氏の出馬回避を模索する動きが出ている。仙谷氏本人も周辺に「オレの首を差し出して収まるならば、いつでも辞めてやる」と漏らしているが、仙谷氏の更迭は政権の命取りになりかねないため慎重論も根強い。/一方、小沢氏サイドでは枝野幸男幹事長の更迭を求める声も強い。これに対して仙谷氏は、参院選大敗を念頭に「幹事長に小沢氏が就くのはダメだが、向こう(親小沢派)に渡してもいい」との考えを周囲に漏らしたとされる。
首相との会談に先立ち、鳩山氏は29日午後、都内のホテルで鳩山グループ幹部と対応を協議。鳩山氏は「首相は党内の厳しい情勢を把握しているのか。誰でも代表選に立候補する権限はある。まずは首相と小沢氏が話し合うことだ」と語った。グループ幹部は「党分裂を避けるため、首相が小沢氏に頭を下げるべきだ」と要請し、鳩山氏は首相に伝えたとみられる。/鳩山氏は25日の会談でも小沢氏の要職での起用を求めたが、首相は拒否した。鳩山氏は周辺に「子供扱いされた」と首相への不信感を漏らしたという。/鳩山氏に近い中山義活前首相補佐官は29日、「民主党には新進党のトラウマがある。両巨頭がぶつかれば『ひょっとしたら』とみんな思っている」と語り、党分裂の可能性を危惧(きぐ)した。 (産経ニュース、2010.8.30 01:29)
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