瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り
今朝のウェブニュースより
小沢“控訴”で大ダメージ! 再び被告で復権戦略を大幅転換か ―― 資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐり、政治資金規正法違反(虚偽記載)罪で強制起訴された民主党の小沢一郎元代表(69)を無罪とした東京地裁判決について、検察官役の指定弁護士3人は9日、控訴の可否を協議し、無罪を不服として控訴する方針を決定した。小沢氏の無罪は確定せず、再び刑事裁判を抱える「被告」となる。剛腕政治家の「完全復権」は先送りとなり、今後の政治活動も大幅に制約されそうだ。
「特段、高揚や緊張はない。よく話し合って結論を出したい」
指定弁護士のまとめ役、大室俊三弁護士(62)は9日午前9時半ごろ、東京都内の個人事務所に立ち寄った際、待ち受けた報道陣に話した。大室弁護士は今月2日、「心証としては『黒』(有罪)だと思うからこそ控訴したい」と話していたが、その思いを通したことになる。
先月26日の東京地裁判決は、元秘書らによる虚偽記載を認定し、小沢氏の「事件後も収支報告書など見たこともない」という証言も、「およそ信用できない」と断定。小沢氏と元秘書の間に政治資金収支報告書の記載をめぐる「報告・了承」があったことまで認めた。/ところが、なぜか「元秘書との共謀」までは認めず、禁錮3年の求刑に対して「無罪」を言い渡した。/小沢氏や周辺議員らは大喜びしたが、「限りなく黒に近い灰色」(東京都の石原慎太郎知事)、「政界の霧はさらに深くなった」(自民党の小泉進次郎衆院議員)といった論評や感想が続出した。
通常の刑事裁判では、検察が判決に不服がある場合、上級庁(高検、最高検)と協議して控訴や上告を決定する。今回の裁判は、一般人による検察審査会での二度の起訴議決を受けて指定弁護士が強制起訴したため、指定弁護士3人で控訴を判断した。
運命の日、小沢氏は午前7時半前、黒っぽいスーツに白いマスク姿で東京都世田谷区の自宅をワゴン車で出発。知り合いを見つけたのか窓を開け、手を振る姿も。文京区の日本医大病院で診察を受け、出てきた際はマスクを外しており、その表情は硬かった。
今回の控訴は、小沢氏にとってダメージが極めて大きい。
1審無罪を受け、小沢氏は「党員資格停止」処分を解除し、完全復権に動き出す戦略を描いていた。野田佳彦首相が「不退転の決意」で進める消費税増税路線を、小沢氏は「国民への背信行為」と批判してきたが、党内最大勢力を率いる立場を生かし、さらに圧力を強めるとみられていた。
ところが、再び「被告」となり、刑事裁判を抱えることで、復権戦略は大きく方針転換されそうだ。
政治評論家の浅川博忠氏は「これで、小沢氏自身が9月の民主党代表選に出馬することは不可能になった。党の役職復帰も無理だろう。小沢グループでも『もう付いていけない』という議員が出てくる。党内各派の草刈り場となり、小沢グループは半減するのでは。小沢氏の政治力・影響力は激減する。一方、野田首相は一体改革成立に強気になり、小沢氏やグループ議員の党議拘束違反に厳しく対処するはず。離党→新党結成しても、大阪市の橋下徹市長は小沢新党とは組まないだろう」と語っている。 〔zakzak 2012.05.09〕
小沢裁判「国民騙したメディアは猛省すべき」と鳥越俊太郎氏 ―― それは、小沢一郎氏の“陸山会裁判”でも繰り返された。なぜ、新聞・テレビは捜査や裁判の冤罪構造に斬り込もうとしないのか。/ジャーナリスト・鳥越俊太郎氏は、「それは陸山会事件そのものがメディアによってつくりあげられた事件だったからだ」と指摘する。
すべてのスタートは政権交代前の2009年の「西松建設事件」だった。/検察は建設業者がダム建設の受注を有利にしようと小沢氏の事務所にお金を持っていったという古典的な贈収賄シナリオを描き、新聞にバンバンとリークしたことが発端だった。新聞はそれを検証せずに垂れ流すように書いていった。/新聞が建設会社から小沢氏にカネが渡ったのが事実のような書き方をして、それを追いかけるように特捜部の捜査が進んでいく。情報の出元は同じだから各紙横並びの記事になり、国民には、『どの新聞も書いているから小沢氏は何か悪いことをしている』という印象が植え付けられる。その繰り返しを何年も続けたので、“小沢一郎は巨悪”というイメージがつくられてしまった」(鳥越氏)
判決後にもテレビは街頭インタビューで、「無罪? おかしいんじゃないか」と答える国民の声を放映した。メディアが国民に「小沢は巨悪」のイメージを植え付け、無罪判決が出ると今度は国民に「おかしい」といわせていかにも国民が判決に納得していないように報じる。これこそ戦前のメディアが得意としていた危険な世論操作である。こんなかつて取った杵柄はしまっておくほうがよい。/鳥越氏が続ける。
「総選挙前の西松事件は政権交代を阻止する、政権交代後の陸山会事件は小沢氏を政治の中枢からできるだけ遠ざけるという特捜部の考える“正義”のための捜査だった。それにメディアが完全に乗って世論はつくられた。国民はメディアに騙されてきたのであり、メディアは猛省しなければならない」
毎日新聞記者から『サンデー毎日』編集長、テレビ朝日『スーパーモーニング』のコメンテーターを歴任し、新聞・テレビの報道第一線に立ってきた鳥越氏の発言だけに迫真性と説得力がある。(週刊ポスト2012年5月18日号)
小沢“控訴”で大ダメージ! 再び被告で復権戦略を大幅転換か ―― 資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐり、政治資金規正法違反(虚偽記載)罪で強制起訴された民主党の小沢一郎元代表(69)を無罪とした東京地裁判決について、検察官役の指定弁護士3人は9日、控訴の可否を協議し、無罪を不服として控訴する方針を決定した。小沢氏の無罪は確定せず、再び刑事裁判を抱える「被告」となる。剛腕政治家の「完全復権」は先送りとなり、今後の政治活動も大幅に制約されそうだ。
「特段、高揚や緊張はない。よく話し合って結論を出したい」
指定弁護士のまとめ役、大室俊三弁護士(62)は9日午前9時半ごろ、東京都内の個人事務所に立ち寄った際、待ち受けた報道陣に話した。大室弁護士は今月2日、「心証としては『黒』(有罪)だと思うからこそ控訴したい」と話していたが、その思いを通したことになる。
先月26日の東京地裁判決は、元秘書らによる虚偽記載を認定し、小沢氏の「事件後も収支報告書など見たこともない」という証言も、「およそ信用できない」と断定。小沢氏と元秘書の間に政治資金収支報告書の記載をめぐる「報告・了承」があったことまで認めた。/ところが、なぜか「元秘書との共謀」までは認めず、禁錮3年の求刑に対して「無罪」を言い渡した。/小沢氏や周辺議員らは大喜びしたが、「限りなく黒に近い灰色」(東京都の石原慎太郎知事)、「政界の霧はさらに深くなった」(自民党の小泉進次郎衆院議員)といった論評や感想が続出した。
通常の刑事裁判では、検察が判決に不服がある場合、上級庁(高検、最高検)と協議して控訴や上告を決定する。今回の裁判は、一般人による検察審査会での二度の起訴議決を受けて指定弁護士が強制起訴したため、指定弁護士3人で控訴を判断した。
運命の日、小沢氏は午前7時半前、黒っぽいスーツに白いマスク姿で東京都世田谷区の自宅をワゴン車で出発。知り合いを見つけたのか窓を開け、手を振る姿も。文京区の日本医大病院で診察を受け、出てきた際はマスクを外しており、その表情は硬かった。
今回の控訴は、小沢氏にとってダメージが極めて大きい。
1審無罪を受け、小沢氏は「党員資格停止」処分を解除し、完全復権に動き出す戦略を描いていた。野田佳彦首相が「不退転の決意」で進める消費税増税路線を、小沢氏は「国民への背信行為」と批判してきたが、党内最大勢力を率いる立場を生かし、さらに圧力を強めるとみられていた。
ところが、再び「被告」となり、刑事裁判を抱えることで、復権戦略は大きく方針転換されそうだ。
政治評論家の浅川博忠氏は「これで、小沢氏自身が9月の民主党代表選に出馬することは不可能になった。党の役職復帰も無理だろう。小沢グループでも『もう付いていけない』という議員が出てくる。党内各派の草刈り場となり、小沢グループは半減するのでは。小沢氏の政治力・影響力は激減する。一方、野田首相は一体改革成立に強気になり、小沢氏やグループ議員の党議拘束違反に厳しく対処するはず。離党→新党結成しても、大阪市の橋下徹市長は小沢新党とは組まないだろう」と語っている。 〔zakzak 2012.05.09〕
小沢裁判「国民騙したメディアは猛省すべき」と鳥越俊太郎氏 ―― それは、小沢一郎氏の“陸山会裁判”でも繰り返された。なぜ、新聞・テレビは捜査や裁判の冤罪構造に斬り込もうとしないのか。/ジャーナリスト・鳥越俊太郎氏は、「それは陸山会事件そのものがメディアによってつくりあげられた事件だったからだ」と指摘する。
すべてのスタートは政権交代前の2009年の「西松建設事件」だった。/検察は建設業者がダム建設の受注を有利にしようと小沢氏の事務所にお金を持っていったという古典的な贈収賄シナリオを描き、新聞にバンバンとリークしたことが発端だった。新聞はそれを検証せずに垂れ流すように書いていった。/新聞が建設会社から小沢氏にカネが渡ったのが事実のような書き方をして、それを追いかけるように特捜部の捜査が進んでいく。情報の出元は同じだから各紙横並びの記事になり、国民には、『どの新聞も書いているから小沢氏は何か悪いことをしている』という印象が植え付けられる。その繰り返しを何年も続けたので、“小沢一郎は巨悪”というイメージがつくられてしまった」(鳥越氏)
判決後にもテレビは街頭インタビューで、「無罪? おかしいんじゃないか」と答える国民の声を放映した。メディアが国民に「小沢は巨悪」のイメージを植え付け、無罪判決が出ると今度は国民に「おかしい」といわせていかにも国民が判決に納得していないように報じる。これこそ戦前のメディアが得意としていた危険な世論操作である。こんなかつて取った杵柄はしまっておくほうがよい。/鳥越氏が続ける。
「総選挙前の西松事件は政権交代を阻止する、政権交代後の陸山会事件は小沢氏を政治の中枢からできるだけ遠ざけるという特捜部の考える“正義”のための捜査だった。それにメディアが完全に乗って世論はつくられた。国民はメディアに騙されてきたのであり、メディアは猛省しなければならない」
毎日新聞記者から『サンデー毎日』編集長、テレビ朝日『スーパーモーニング』のコメンテーターを歴任し、新聞・テレビの報道第一線に立ってきた鳥越氏の発言だけに迫真性と説得力がある。(週刊ポスト2012年5月18日号)
この記事にコメントする
プロフィール
ハンドルネーム:
目高 拙痴无
年齢:
92
誕生日:
1932/02/04
自己紹介:
くたばりかけの糞爺々です。よろしく。メールも頼むね。
sechin@nethome.ne.jp です。
sechin@nethome.ne.jp です。
カレンダー
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
最新記事
(10/07)
(10/01)
(09/07)
(09/05)
(08/29)
最新コメント
[m.m 10/12]
[爺の姪 10/01]
[あは♡ 09/20]
[Mr.サタン 09/20]
[Mr.サタン 09/20]
[ままだいちゅき 09/20]
[ままだいちゅき 09/20]
[ままだいちゅき 09/20]
[爺 09/20]
[ままだいちゅき 09/20]
最新トラックバック
ブログ内検索
カウンター