ウェブニュースより
大相撲夏場所5日目 横綱 照ノ富士は北勝富士を破り4連勝 ―― 大相撲夏場所は5日目、横綱 照ノ富士は平幕の北勝富士を破って、2日目から4連勝としました。
中入り後の勝敗です。
▽東龍に翠富士は、東龍が小手投げで勝ちました。
☆東龍 中に入られるとうるさい。抱え込んでいこうと先場所のような相撲をイメージしていた。あまり動かれると足がもつれたりもあるんで。(35歳の誕生日)別に変わらないですね。いつも場所中なんで。若い衆がケーキ持ってきてくれたりもあるけど分かんないですね。
▽王鵬に一山本は、一山本が引き落としで5連勝。
▽輝に明生は、明生が押し出し。
▽千代大龍に荒篤山は、千代大龍が送り出し。
☆千代大龍 振り返ると何回も引いてますよね。押しては引いて、突っ張っては引いて。一発で持っていくのはまだできてませんよね。(前日4日目、徳利投げの反響は)知り合いから「いつから業師になったの?」って連絡ありましたよ。一生に1度、出るか出ないかなんで。
★荒篤山 まだ10日間あるんで、勝ち負けとかは意識せずに自分の相撲を取りたいですね。今は負けが続いているんで、1番、1番考えていきたい。体の方は問題ない。1個勝てば、流れが変わってくる。
▽豊山に佐田の海は、佐田の海が寄り切り。
☆佐田の海 立ち合いが強い相手に当たり負けしなかったので、流れが良い相撲でした。体重が違うので押されるのは仕方ないけど、立ち合いで負けないことを意識していた。そこで一歩でも前に出れたら良いと思った。自分が若いころから師匠が「偶数月にきちんと稽古しろ」と言われて、しっかりできているのが良かった。部屋でしっかり稽古して、体のケアも東京なのでできている。(昨日誕生日)入門してまさか35歳まで相撲をやると思っていなかった。自分の相撲が取れれば通用すると思っている。
★豊山 右を差させない、前みつ取らせないを考えていたが、しっかり取られてしまった。おっつけきれなかったのがすべてですね。明日から立て直したいと思います。
▽碧山に千代翔馬は、碧山が小手投げで勝って5連勝としました。
☆碧山 中に入られないように意識したが。それでも入られた。あせらず、うまく最後は決められてよかった。自然に体が動いた。今のところ勝ち続いているので悪くないと思う。(要因は)分からないですね。いつも通りやっているだけ。(全勝の1人)初めてのことじゃないから、ここからが大事です。
▽妙義龍に錦木は、妙義龍が突き落とし。
▽琴勝峰に栃ノ心は、栃ノ心が押し出し。
▽隠岐の海に照強は、隠岐の海が寄り切り。
▽宝富士に琴恵光は、琴恵光が送り出し。
▽宇良に若元春は取り直しの一番となり、若元春が送り出しで勝ちました。
★宇良 攻めていたつもりだった。(取り直しは)もう一番頑張ろうと思いました。狙いは何もなかったです。(中盤戦に向けて)元気な相撲を見せたい。
▽志摩ノ海に翔猿は、志摩ノ海が押し倒し。
☆志摩ノ海 負けられないというか、気合。気合と我慢と思いました。小兵だったら(同部屋に)宇良がいるが、(翔猿は)もう一段階軽くて速いのでやりにくいっちゃやりにくい。
▽隆の勝に琴ノ若は、隆の勝が寄り切り。
☆隆の勝 最初もろ差し許して焦った部分もあるけど、その後落ち着いて右を差し返せた。
▽高安に霧馬山は、霧馬山が突き落とし。
▽大栄翔に阿炎は、大栄翔が押し出し。
☆大栄翔 しっかり落ち着いて前に出られた。同じ突き押しなので、先に自分が攻めることが大事。先場所の悔しい負け方を頭に入れてやった。
▽若隆景に豊昇龍は、豊昇龍が送り出しで勝ちました。
▽大関 御嶽海に玉鷲は、玉鷲が押し出し。
▽阿武咲に大関 貴景勝は、貴景勝が押し倒し。
▽遠藤に大関 正代は、遠藤が寄り切り。
▽横綱 照ノ富士に北勝富士は、照ノ富士がきめ倒しで勝って、4勝目をあげました。
夏場所は、5日目を終えて一山本、碧山の平幕2人が5連勝です。
力士の談話
▽東龍は、35歳の誕生日を白星で飾り「いつも場所中なので別にこだわらないが、だいたい誕生日は勝っていると思う。迷っても硬くなるだけなので思い切り当たって前に出る相撲を取りたい」と笑顔を見せました。
▽一山本は、初日から5連勝として「負けると止まらなくなるけれど」と笑って話したあと「黒星より白星、1つでも多く勝ちたい」と話しました。
また今場所前から1人暮らしを始めたということで「好きな物を食べて体を作っている。好きなものを好きなだけ食べられるので、気分転換になっている。きょうはハンバーグを作って食べようと思う」とにっこりして話していました。
また、23歳で初土俵を踏んだ一山本は東大から初めての力士となった24歳の須山について「僕も負けないように頑張るので上で対戦してみたい」と対戦を待ち望んでいました。
▽碧山は、おととし春場所以来となる初日からの5連勝に「今のところ勝ち続いているので悪くないと思う」と充実した様子でした。そのうえで、同じ春日野部屋でこれまで付け人をしていたという栃丸が新十両で順調に白星を重ねていることについて「場所前に稽古して、何回も負けたことがあった。彼が頑張ってるから僕も頑張らないと」と刺激を受けていました。
▽宇良との取り直しの一番を制した若元春は、最初の一番について「きわどい相撲だった。取り直しとなりありがたいと思った」と振り返りました。そして取り直しの一番について「相手が反りをしてきたので落ち着いていけた。また、残しながら何かされたら厳しかった。星のことは考えていないが、僕も落ち着いて自分の相撲が取れるようにしたい」と話していました。
▽隆の勝は、2場所続けて優勝争いに絡んだ琴ノ若に勝って「自分は先場所ボロ負けしたけど、優勝争いした人を倒せたのは自信になる」と充実した様子でした。
▽敗れた琴ノ若は「立ち合いの時点で踏み込めていない。ただ、攻めているので、いいところは忘れず、切り替えていきたい」と話していました。
▽霧馬山は高安との1分を超える相撲を制し「危なかったけれど、相手を見て動けた。我慢して自分の形にしようと思っていた」と喜んでいました。
▽小結 大栄翔は同じ突き押しが持ち味の関脇 阿炎に勝って4勝目をあげ「突き押し相手には先に自分から攻めることが大事なので、先に攻めることを意識した。しっかり稽古してきたし、自分の中でも自信もある。それが場所の中でいい感じで出ている」と手応えを口にしました。
▽小結 豊昇龍は関脇 若隆景に立ち合いすぐにまわしを取りに行ったあと、送り出しで勝ち、「まわしを取りたかったのでその取り口を考えた。とりあえず、何より勝ってよかった」と淡々でした。
▽37歳の玉鷲は過去の対戦では大きく負け越していた大関 御嶽海から白星をあげ「すごくよかった。落ち着いて相撲が取れた」と喜びを語りました。また、初土俵からの通算の連続出場を1426回とし、元関脇 高見山を抜いて歴代単独4位となったことについて「全然気にしていない。現役時代はあまり意識しない、辞めたらようやく感じると思う。まだまだこれから、あしたから頑張っていきたい」と笑顔を見せました。
▽遠藤は大関 正代に勝ち「連敗が続いてたので、しっかり自分らしい相撲をと思っていた。一日一番しっかり集中して頑張るだけだ」といつもどおり淡々でした。
▽横綱 照ノ富士は北勝富士に勝って4連勝とし「落ち着いて圧力かけて前に出られたかなと。まだ余裕もあったし、よかったんじゃないか」と冷静でした。
玉鷲 初土俵からの通算連続出場1426回 歴代単独4位に
大相撲の幕内、37歳の玉鷲は、平成16年に初土俵を踏んで以来、18年余り一度も休場せず、夏場所5日目の12日、大関 御嶽海との取組で通算の連続出場を1426回としました。
これで玉鷲は、アメリカ ハワイ出身の元関脇 高見山の通算連続出場1425回の記録を抜いて、歴代単独4位となりました。
今場所は、2日目に先場所優勝の関脇 若隆景に勝ったほか、12日も大関 御嶽海を破るなど、5日目まで4勝1敗と、現役の幕内力士で最年長ながら持ち味の力強い突き押し相撲が好調です。
取組後、玉鷲は「記録はあまり気にしていない。一番一番自分の相撲をしっかり取りたい」と話していました。 (NHK WEB NEWS 2022年5月12日 20時44分)
ウェブニュースより
大相撲夏場所 4日目 横綱 照ノ富士は琴ノ若に勝って3勝目 ―― 大相撲夏場所4日目、横綱 照ノ富士は三大関から白星を挙げている平幕の琴ノ若に寄り切りで勝って3勝目を挙げました。
中入り後の勝敗です。
▽荒篤山に東龍は東龍が押し出しで今場所初白星です。
☆東龍 うれしいですね。勝ちたい、勝ちたいで体が動いていなかった。(あせりは)なかった。1日一番集中していこうと。明日から思い切り前に出る相撲をとりたいですね。
▽豊山に輝は輝が押し出し。
▽翠富士に千代大龍は千代大龍がとっくり投げで初白星。
☆千代大龍 決まり手が「とっくり投げ」になってびっくりしました。狙ってできるもんじゃないし。決まり手とか内容じゃなく、1勝できたのがうれしいです。今日負けてたら0-4なっていた。内容より白星とれていたのがうれしいですね。ここから気を引き締めて内容より白星をとることを優先に頑張りたい。
★翠富士 当たって持って行かれない自信があったが、見事に(とっくり投げを)食らった。
▽一山本に妙義龍は一山本が突き出しで勝って4連勝。
☆一山本 妙義龍関は差すのがうまい。今日は手も伸びて回転して良かった。昨日の一番はすごくいい相撲だった。それで調子に乗れている。
▽佐田の海に王鵬は佐田の海が寄り切り。
☆佐田の海 いい流れで相撲取れた。相手が大きいので止まらないようにいった。(35歳誕生日に白星)誕生日がめでたいというほどでもないけど、35歳まで元気にできているという捉え方。
★王鵬 思ったより低くて中に入られてしまった。(立ち合い)よく当たれなかった。立ち合いの薄さというか、相手にとってはやりやすいのかなと。相手どうかより自分の相撲なんで。しっかり前に出ていい相撲とれるよう頑張ります。
▽明生に碧山は碧山が突き落としで勝って4連勝としました。
☆碧山 たまたま残れました。体は動いているんですけど、相撲内容は今日はよくないですね。勝ったのはよかったですけど、明日はこうならないよう気をつけます。(合同稽古で)違う相手とやって体の動きが変わっているかもしれない。(部屋の関取衆と)1日40番近く相撲とったこともあった。いつもよりめちゃくちゃ疲れたです。
▽錦木に千代翔馬は錦木が小手投げ。
▽隠岐の海に志摩ノ海は志摩ノ海が押し出しで初白星です。
☆志摩ノ海 動いてきた感じはします。しっかり、いつも通り自分の相撲をとりきることしか考えていなかった。勝てたのはうれしいが、自分の相撲をとれたことがうれしい。これを継続していきたい。
▽栃ノ心に宝富士は栃ノ心が寄り切りで初白星を挙げました。
▽琴勝峰に宇良は宇良が寄り切り。
☆宇良 勝ててよかったです。(準備は)できていなかったですね。(体が動いたか)そうですね。まだ4日目なんで。前半の一部でしかないんで、特に何もないですね。(東大の須山について)相撲を学ぼうという姿勢があれですね。理論派じゃないが、人の意見を聞き出そうという姿勢が東大らしいというか。そういうのを感じますね。自分、聞かれたことないですね。この人は違うなと思われてるかもしれない。
▽若元春に照強は若元春が押し倒し。
☆若元春 変化があるかもしれないなって思ったんで、ちょっと遅れ気味に立っった。先場所くらった肩透かし、たぐられる感じが出たときは、内心焦りました。調子は良いと思います。あとは実力が足りるかどうか。(好調の要因は)稽古相手が充実しているので、同じ幕内に荒篤山関と弟(若隆景)がいるんで。前に攻める相撲を意識しながら、まだまだ1日、1日次のことを考えていきたい。
▽翔猿に琴恵光は翔猿が押し出しで勝って4連勝です。
☆翔猿 下から、下からと、どんどん攻められたのは良かったです。(初日から無傷の4連勝だが)体の調子が良いです。1日、1日集中して頑張ります。
★琴恵光 相手を起こす前に自分が起きてしまって、先手をとられてしまった。考えすぎず、立ち合い当たって自分の流れで相撲をとっていきたい。
▽阿武咲に北勝富士は北勝富士が引き落としで初白星です。
☆北勝富士 ラッキーだったというか、当たりがよかったからこその相撲。勝ちにつながってよかった。全部負けているのと、1つ勝つのでは全然違う。明日は横綱。自分らしくいけたらと思います。
▽玉鷲に隆の勝は隆の勝が下手出し投げ。
☆隆の勝 起こされたんで、次にはたきくるかなと思って、落ち着いていけたのがよかった。右まわし取れていたので逆転ができた。(最後は)たまたまというか流れ。狙ったわけじゃないです。
▽大栄翔に若隆景は大栄翔がはたき込み。
☆大栄翔 立ち合いもしっかり踏み込めた。流れが良かった。集中してやりたいと思います。立ち合いしっかり当たれているのが良いのかな。(好調の要因は)しっかり踏み込み当たれているのが良いのかなと思います。稽古場でも立ち合いからしっかりぶつかることを意識してきましたし、ぶつかり稽古でもしっかり当たることをしてきました。しっかり集中して、勝ち星につなげたい。
★若隆景 先に前に出られたんで。そこですかね。下から、そういう意識だけでしたが。(先場所との違い)特にないですね。しっかり自分の相撲をとるだけ。
▽阿炎に遠藤は阿炎が寄り切り。
☆阿炎 (対戦した遠藤は)すごく突きにくかったというか、突けなかった。距離を保つのに必死に手を伸ばしてたんですけど、うまい具合に突けなかった。稽古でも流れからの四つをやっていたんで、それが出て良かった。昔だったらすぐに投げていたけど、寄るということができたのは稽古をしてきたからかな。まだまだ自信を持ってではないけど、集中できている証拠かな。これを糧に明日からも一番、一番集中してやりたい。
▽大関 貴景勝に豊昇龍は貴景勝が突き落とし。
☆貴景勝 今日の相撲は今日だけなので、一生懸命やりました。(しぶとい相手に突き落としで白星に)流れの中で出たので、また明日から集中してやりますよ。明日の相撲があるので、また頑張ります。
▽大関 正代に高安は正代が押し出しで初白星を挙げました。
☆正代 (初日が出た)ちょっとほっとしている。立ち合いから圧力負けした感じだったけど、最後まで崩れなかった。ちゃんと俵に足がかかったのが良かった。今場所の立ち合いがちょっと決まっていない。つかめていない気がしますが、この白星でだいぶ楽になります。この調子で連勝したい。
▽霧馬山に大関 御嶽海は御嶽海が小手投げ。
▽琴ノ若に横綱 照ノ富士は照ノ富士が寄り切りで3勝目。琴ノ若は初黒星です。
☆照ノ富士 落ち着いてやれたかなと思います。(前に出る圧力)よかったと思います。特に自分の相撲を取りきるのは毎日同じ。変わってないです。勢いのある相手とやるのは自分も楽しいんで。そういう部分でしっかり、力をだしきれたと思う。力つけてきている若い相手とやるのは、こっちも燃えるものありますね。自分もまだ若いんでね。(壁になる意識)それももちろんあるが、勢いある相手となるとこっちも勢いをもらうというか、よしやってやるという気持ちになる。どんどんそんな力士が出てきてほしいですね。
★琴ノ若 (横綱戦での狙いは)理想は突き放したかった。本当は取らせたくなかったけど、まわしを先に引かれてしまった。踏み込みも負けた。強いのは分かっている。自分の力が足りていないだけ。それだけです。
横綱・大関陣が今場所初めて安泰でした。
4日目 各力士の談話
東龍は、幕内でおととし春場所以来の白星に「うれしい」と率直な心境を話したうえで「勝ちたい、勝ちたいと体が動いていなかった。あしたから思い切り前に出るような相撲を取りたい」と冷静に話していました。
千代大龍は、幕内では去年の九州場所以来となる決まり手「とっくり投げ」で今場所初白星を挙げ「はたき込みだと思ったら、とっくり投げになってびっくりした。人生で初めて決めた。狙ってできるものではないので」と笑顔を見せていました。
一山本は、関取となって以降では初めてとなる初日からの4連勝に「きのういい相撲だったので、きょうもという意味で調子に乗れていると思う。ただ、調子乗りすぎると悪くなるので、1日1日頑張る」と充実した様子でした。
佐田の海は、35歳の誕生日を白星で飾り「もう誕生日がめでたいことでもないので、35歳まで現役を取れているという捉え方だ。自分の相撲を取れれば通用すると毎日感じているので、まだ長くできるかなと思う」と冷静でした。
錦木は、通算500勝の節目の白星に「きりがよくていい。500は考えていなかったが、勝つにはちゃんとした形でやりたい」と内容には反省していました。
志摩ノ海は「勝てたのでうれしかったが、自分の相撲を取れたのがうれしい」と初白星を喜んでいました。
また所属する木瀬部屋に入門した、東大から初めての力士、須山については「稽古していても頭がいい、物覚えもいいので、賢いなというイメージ。素直で吸収力がある」と話していました。
同じ木瀬部屋の宇良は、須山について「人の意見をいっぱい聞き出そうという姿が東大らしい。ただ、自分は聞かれたことがない。この人の意見は違うなと思われているかもしれない」と冗談交じりでした。そのうえで「学ぼうという姿勢が自分たちも刺激になる。僕も負けないように頑張りたい」と話していました。
翔猿は、新入幕を果たしたおととし秋場所以来となる初日から4連勝に「どんどん攻められたのでよかった。体の調子がいいので、ここから頑張る」と淡々と話していました。
初白星の北勝富士は「全部負けているのと1つ勝っているのでは、あすにかける気持ちが変わってくる」としたうえで、あすの横綱 照ノ富士との一番に向けては「思いきって自分らしくやりたい」と気合い十分でした。
小結 大栄翔は、関脇 若隆景に勝って3勝目を挙げ「立ち合いで踏み込んで当たれているのが良いと思う。一日一番なので、しっかり集中して勝ち星をつなげていきたい」と話しました。
一方、敗れた若隆景は「相手に先に前に出られたので、そこですかね。しっかり自分の相撲を取るだけ」といつもどおり淡々としていました。
大関 正代は、初白星を挙げ「ちょっとほっとしている。前半どうしても悪いイメージが残っていたので まずいな、悪い流れだなと思っていた。この調子で連勝できたら」と話していました。
横綱 照ノ富士は、初日から三大関を倒した琴ノ若を退けて「落ち着いてやれたかな。勢いがある力士と対戦するのは楽しい。しっかりと力を出しきって相撲を取れたかな」と振り返りました。
そのうえで「勢いある力士からはこっちも勢いをもらうというか『よしやってやるぞ』という気持ちにもなる。どんどんそういう力士が出てきてほしい」と若手の挑戦を待ち望んでいる様子でした。 (NHK WEB NEWS 2022年5月11日 21時36分)
ウェブニュースより
大相撲 夏場所3日目 平幕 琴ノ若 初日から大関戦で3連勝 ―― 大相撲夏場所は3日目、平幕の琴ノ若が大関 御嶽海に勝って、琴ノ若は初日から3日続けて大関に勝ちました。
中入り後の勝敗
▽荒篤山に翠富士は、翠富士が「寄り切り」で勝ちました。
○翠富士 立ち合いから一気にいって(左前まわしを)がっちり取り、絶対に離さないようにしようと思いました。(幕内に戻ってきて、取り口の進化は)特に相撲スタイルの変化はないですけど、体は大きくすることは意識しています。基本的に幕内の時は120キロ近い感じでしたけど、今は114キロ。増えないですね。(4日目以降に向けて)とりあえず一番、一番頑張ろうと思います
●荒篤山 立ち合いからまわしを取られてしまった。まだまだ始まったばかり。一番一番に集中したい
▽東龍に輝は、輝が「押し出し」。
○輝 落しっかり足を出して、前に体重をかけていこうと思いました。ブレずに自分の形でいけたのが良かった。(白星先行になったことには)しっかり1日一番やって、最後まで頑張ります
▽一山本に豊山は、一山本が「押し出し」。
○一山本 今日は自分をほめたいですね。いい相撲だったと思う。幕内で戦えるのはうれしい。より勝ちたい相手に勝ててよかった
●豊山 (対戦した一山本は)気持ちが入っていたのが目で見て分かった。落ち着いていこうと思ったんですが、逆にもうちょっとやっとけば良かったと後悔が残ります。毎場所(一山本と)2人で話していますけど、「お前には負けられないよ」と言われているんですよね。彼とやるときは絶対に負けないという思いでやっている。それが上回ったほうが勝つという意味では、今日は自分の気持ちで負けた。本来は余計な気持ちは土俵に持ち込んではいけないんですけど、同級生は他の人とは違う感情を持ってしまいます。(初黒星を喫したが)明日大事になると思うので、しっかり気持ちを作り直したい
▽千代大龍に王鵬は、王鵬が「突き落とし」。
○王鵬 (想像以上に対戦相手の千代大龍が強く踏み込んできて)立ち合いがやばいなと思ったんですけど、体が動いていたので良かったです。(白星先行について)体はすごく動く。調子は良いと思います
▽明生に佐田の海は、佐田の海が「寄り倒し」。
○佐田の海 攻めないと勝てないと分かっていた。先手が取れて攻めれたんで、流れは良かった。足の感覚がすごく良くて、土俵の砂をよくかんでいる。調子自体は悪くないんで、明日もしっかりやっていきます
▽碧山に妙義龍は、碧山が「小手投げ」で勝ちました。
○碧山 勝ってよかったです。先場所も立ち合いをずらされた。うまくいけてよかったです。相手のことも考えて、うまく相撲とれています
▽隠岐の海に千代翔馬は、千代翔馬が「下手投げ」。
○千代翔馬 (対戦した隠岐の海は)自分とやるときだけ両手で当たってきて体を起こされるんで、今日は自分から先手を取っていきました。そのまま持っていけるかなと思ったら相手が引いたので、自分が左を差したら先に上手を取られてやばいと思った。もし、そこで止まっていたら相手の相撲になっていた。止まらないのが良かった。(場所前は)関取衆とは稽古できなくて、幕下と稽古していた。体自体は悪くない
▽琴勝峰に錦木は、琴勝峰が「下手投げ」。
○琴勝峰 (土俵際での)残し方がダメ。怒られるやつですね。体を縮めて前傾姿勢で残さないといけない。けがにつながるので
●錦木 最後の詰めが甘かった。(対戦した琴勝峰は)柔らかいし、重たかったですし大変でした。最後はもうちょっと落ち着いてやれば良かったんですけど、相手の投げに乗ってしまった
▽栃ノ心に照強は、照強が「寄り切り」。
▽志摩ノ海に若元春は、若元春が「上手投げ」。
●志摩ノ海 先場所、四つで負けたんで。無理に出なくてもよかったかなと。体は動いている。あとは気持ちと自分の相撲をとりきれるか。流れとかは大丈夫。勝ちがついていないだけ
▽宇良に琴恵光は、宇良が「押し出し」で勝ちました。
○宇良 自分では分からないですね。15日間とっての結果ですから。1番よかったからといって(残り)全部負けたら仕方がない
▽宝富士に翔猿は、翔猿が「寄り切り」。
▽阿武咲に玉鷲は、玉鷲が「突き落とし」。
●阿武咲 押し切れなかった。勝たなければ意味ないです
▽豊昇龍に北勝富士は、豊昇龍が「突き落とし」。
○豊昇龍 思い切りいきました。何より勝ってよかったです
▽隆の勝に阿炎は、阿炎が「突き落とし」。
●隆の勝 勝ち急いでしまった。悔しいけど、しょうがないかなと。また明日からやっていきます
▽若隆景に遠藤は、若隆景が「上手出し投げ」で勝ちました。
○若隆景 下から相撲をとれたと思います。自分の相撲に集中して、1日一番、しっかり相撲をとるだけです
▽大栄翔に大関 正代は、大栄翔が「押し出し」。正代は3連敗です。
○大栄翔 (正代に4連勝)大関が相手なので自分は向かっていくだけ。ただ、自信にはなります
▽大関 御嶽海に琴ノ若は、琴ノ若が「突き落とし」で勝って、初日から大関戦3連勝です。
▽高安に大関 貴景勝は、高安が「押し倒し」。
○高安 (大関戦で今場所の初日)切り替えて前に出て勝てたのでよかった。体調もいいのでまた明日から頑張りたいです
▽横綱 照ノ富士に霧馬山は、照ノ富士が「切り返し」で2勝目を挙げました。
○照ノ富士 じっくりいけたと思う。まだ始まったばかり。できることはやれている
夏場所3日目は、3大関がすべて敗れました。
横綱 照ノ富士「できることはやれている」
▽28歳の一山本は同学年の豊山に勝って3連勝とし「きょうは自分をほめたい。いい相撲だった。学生のころは、向こうは僕なんかよりも全然強かった。大相撲に入ってからずっと勝ちたいと思っていたので、勝ててよかった。負けると寝つきが悪いので、きょうはぐっすり眠れる」とご満悦でした。
敗れた豊山は「彼と対戦するときは絶対に負けたくないという気持ちだったが、きょうは気持ちで負けた」と悔しさをにじませました。
▽35歳の碧山は、ほぼ同じ時期に初土俵を踏んだ妙義龍に勝って3連勝とし、「少しでも負けたくない気持ちはあるが、きょうは落ち着いて相撲が取れてよかった」と振り返りました。
▽若元春は逆転の上手投げで2勝目をあげ、幕内での対戦する相手について「強い、すごい人とやれるのは光栄だし楽しい」と笑顔を見せました。
▽37歳の玉鷲は阿武咲との激しい相撲を制して3連勝とし「前はだめだったので、今回はよかった。よく残って逆転した」と満足げでした。
▽関脇 若隆景は遠藤に勝って2勝目をあげ「下からよく攻められた。一日一番しっかり相撲を取るだけ」といつもどおり淡々と話していました。
▽小結 大栄翔は大関 正代を破って2勝目をあげ「思い切って前に攻めようと、連敗してはいけないという気持ちで相撲を取った。しっかり前に出る内容で、圧力もかけられたのでよかった」と振り返りました。
そのうえで、初日に横綱、3日目に大関を破ったここまでの取組を振り返り「スタートはいいが、場所は15日間なのでしっかり集中していきたい。前半よくて、後半だめだと意味がないので、最後までしっかりやりたい」と気を引き締めました。
初日から3連敗となった正代は、大栄翔には、これで4連敗となり「苦手意識があるかもしれない。最近、合い口もよくなくていいイメージがない」と元気なく応えました。
▽琴ノ若は大関 御嶽海との、物言いがつく相撲を制し「攻め込まれたので、土俵際ギリギリだったけど、なんとか残せてよかった」とほっとした様子でした。
初日から三大関を倒したことについて「うれしい。体が動いている。その日、その日で気持ちを作っている」と話したうえで、11日の横綱 照ノ富士戦に向けて「特別なことはなく、いつもどおり自分の相撲を貫ければいい」と集中していました。
▽高安は大関 貴景勝に勝って、今場所初白星に「前に出て勝ったのでよかった。内容がよかったのであしたにつながると思う。ファンの皆さんに喜んでもらえるようないい相撲を取りたい」と充実した様子でした。
▽横綱 照ノ富士は2勝目を挙げ「できることはやれているのでは。始まったばかりだから、残りも気合いを入れていきたい」と話し、11日の琴ノ若との一番に向け「落ち着いてやりたいなと思っている」と話していました。 (NHK WEB NEWS 2022年5月10日 21時03分)
ウェブニュースより
横綱 照ノ富士が初白星 大関2人が敗れる 大相撲夏場所2日目 ―― 大相撲夏場所は2日目、横綱 照ノ富士は、平幕の高安に勝って今場所初白星を挙げました。
中入り後の勝敗です。
▽翠富士に輝は、翠富士が肩透かしで勝ちました。
○翠富士 めちゃくちゃうれしいです。いつも突っ張られて顔がボロボロになるイヤな相手。昨日、情けない相撲でダメかなと思ったが、1つ勝ってやる気が出てきました。
▽一山本に荒篤山は、一山本が押し出し。
▽東龍に王鵬は、王鵬が寄り切り。
○王鵬 立ち合いで差さずに、上手を取れたのが良かった。(再入幕の今場所は)前に出ないと勝てないので、しっかりと前に出る。(秋田の後援会からなまはげをあしらった化粧まわしを贈呈されて)すごいかっこいいまわしを送っていただいたので、気分がいいですね。
●東龍 自分が先に攻めるべきだった。
▽明生に豊山は、豊山が押し出し。
https://www3.nhk.or.jp/sports/movie/RuIbsqzudWwqut/
▽千代大龍に妙義龍は、妙義龍が押し出し。
○妙義龍 (対戦した千代大龍は)は立ち合いのはじきが強い。土俵際までいったけど、体を寄せたのが良かった。立ち合いで結構決まると思ったんで、これからも集中したい。
▽千代翔馬に佐田の海は、千代翔馬が下手投げで勝ちました。
https://www3.nhk.or.jp/sports/movie/cUzt5rcCCqv7kT/
▽碧山に隠岐の海は、碧山が押し出し。
https://www3.nhk.or.jp/sports/movie/g0y9I72I58xBAG/
▽栃ノ心に錦木は、錦木が押し倒し。
▽琴勝峰に志摩ノ海は、琴勝峰が突き出し。
https://www3.nhk.or.jp/sports/movie/iCvjnV9mzkaLuG/
▽琴恵光に照強は、琴恵光がはたき込み。
https://www3.nhk.or.jp/sports/movie/HJclJhh5fwBGHx/
▽宝富士に宇良は、宇良が押し出しで勝ちました。
https://www3.nhk.or.jp/sports/movie/n09YJ8AVhUfC2F/
▽翔猿に若元春は、翔猿が引き落とし。
●若元春 (対戦した翔猿は)もともと苦手な相手でした。攻めきれなかったというか二歩目がついてこなかったけど、内容的には悪くない。
○翔猿 いきなりいなくなった感じでした。
▽阿武咲に遠藤は、阿武咲が押し出し。
▽大栄翔に隆の勝は、隆の勝が突き落とし。
▽玉鷲に若隆景は、玉鷲が引き落とし。
○玉鷲 冷静に判断してよかったと思います。土俵をうまく使えてよかった。下から攻められないように崩して崩していけた。今日はしっかりやることはできたと思います。
▽阿炎に北勝富士は、阿炎が突き出しで勝ちました。
○阿炎 よかった。集中できたと思います。星は気にしていない。自分の相撲を取りきれるよう準備していきたい。
●北勝富士 (阿炎に敗れ初日から2連敗)左前みつを取りにいったけど、(手が)すっぽ抜けてしまって。そのタイミングで体が起きちゃいました。しっかり前に圧力をかけたかったという意味では悔しい部分はありますけど、やろうとしていることは間違ってない。
▽豊昇龍に大関 御嶽海は、豊昇龍が押し出し。
○豊昇龍 相手は大関なんで、自分を信じて思い切りいきました。
▽大関 貴景勝に霧馬山は、貴景勝が寄り切り。
○貴景勝 自分の形を崩さないことを意識していきました。(寄り切りに)自分の流れで相撲がとりたい。突き押しだけではやっていけないところもある。他の攻め方もできればと思っている。
●霧馬山 自分の相撲をしっかり取ろうと思ったけど、詰めの部分が甘かった。(3日目の横綱照ノ富士戦に向けて)良い相撲を取りたい。
https://www3.nhk.or.jp/sports/movie/xx0XITXvl4F00B/
▽大関 正代に琴ノ若は、琴ノ若が突き落とし。
●正代 もう少し密着できたら残れていたかと思います。明日から切り替えて頑張りたいです。
▽高安に横綱 照ノ富士は、照ノ富士が小手投げで勝って、今場所初白星です。
○照ノ富士 慎重に前からしっかりいこうと思った。(相撲内容は)良かったと思います。(初日の黒星について)その日の一番に集中している。終わったことは終わったこと。(体調面は)できることだけしっかりやる。
夏場所は、初日に横綱と大関2人が敗れましたが、2日目も御嶽海、正代の大関2人が敗れました。
力士の談話
▽返り入幕の翠富士は、去年の春場所以来7場所ぶりの幕内での勝ち星に「めちゃくちゃうれしい。きのうは情けない相撲だったので、もうだめかと思ったが、一番勝って調子が出てきた」と明るく話していました。
▽同じく返り入幕の王鵬は、今場所初白星を挙げ「立ち合いでまわしを取られたが、変に差さずに上手を取れたのでよかった」と振り返りました。
王鵬は祖父が昭和の大横綱 大鵬の納谷幸喜さんで、その妻で王鵬の祖母、芳子さんが秋田市にあった老舗旅館の生まれです。
王鵬は今場所、秋田県内の有志から贈られた「男鹿のナマハゲ」がデザインされた化粧まわしを締めていて「かっこいい化粧まわしで気分がいい。応援するから頑張ってといっぱい言ってもらったのでうれしい」と満足げに話していました。
▽先場所は4勝11敗と負け越した隆の勝は、小結 大栄翔を破り初白星を挙げ「踏み込めたのでよかった。先場所は大負けしてしまったので、今回は大勝ちできるように気を引き締めていきたい」と意気込んでいました。
▽関脇 若隆景は、過去の対戦で5勝負けなしだった玉鷲に敗れて初黒星を喫しました。
「最後に足が流れてしまったので、そこを反省してやっていきたい」と淡々と答えていました。
▽勝った玉鷲は「押したら軽いし、逃げられるし、止まったら下から押されてすごくやりづらかった。しっかりやれることはやったと思う」と上機嫌でした。
▽関脇 阿炎は、今場所の初勝利に「きのうは立ち合いで押し負けたので、立ち合いを意識して臨んだ。集中できていた」と手応えを感じていました。
▽小結 豊昇龍は、大関 御嶽海を破り「相手は大関だったので、自分を信じて思い切りいこうと思っていた。なにより勝てて本当によかった」とうれしそうでした。
▽大関 貴景勝は、霧馬山に勝って初白星を挙げ「自分の形を崩さないことを意識してやった。その日にとにかく集中してやりきることを頑張りたい」と話していました。
▽琴ノ若は、正代の攻めにも土俵際で残して勝ち、2日続けて大関から白星を挙げました。
「うれしいが、ここで終わりではないので、きょうはきょうで、あしたから切り替えていきたい」と冷静でした。そして「まずは勝ち越して、そこから1つでも多く白星を重ねたい」と今場所の目標を示しました。
▽一方、敗れた正代は「密着できたらもう少し残れたと思う。立ち合いから攻めるまでにワンテンポあいているので、立ち合いのまま攻めていきたい」と修正点を口にしました。
▽横綱 照ノ富士は、高安を退けて1勝目を挙げ「慎重に前に攻めていこうと思っていた」と取組を振り返りました。
そのうえで「その日の一番に集中している。やってきたことを信じるだけ」と10日以降に向けて意気込みました。 (NHK WEB NEWS 2022年5月9日 20時00分)
ウェブニュースより
大相撲夏場所初日 横綱 照ノ富士が初日黒星 2大関も敗れる ―― 大相撲夏場所は8日、東京 両国の国技館で初日を迎え、休場明けの横綱 照ノ富士は小結の大栄翔に敗れ黒星スタートとなりました。
中入り後の勝敗
▽荒篤山に輝は輝が「押し出し」で勝ちました。
☆輝 しっかり焦りすぎず、自分の立ち合いができた。稽古場で結構やってきたので、それが出せた。しっかり15日間取った上で結果が出る。一番、一番しっかり取りたい。
▽翠富士に一山本は一山本が「突き出し」。
☆一山本 (対戦した翠富士は)中に入ったら、力出すタイプ。中に入らせないよう、しっかり相手を見られた。引いてしまうことが多いので、しっかり前に出て一番でも多く勝ちたい。
★翠富士 幕内の土俵は小さいのかな。距離感が間違っていました。情けない負け方でした。
▽東龍に豊山は豊山が「突き出し」。
☆豊山 一番良い内容。前半は毎回良いのでなんともいえないけど、場所前に大関(兄弟子の正代)の胸を借りていたので初日に良い入り方ができてよかった。(ぺこちゃんの化粧まわしを付けた)大関と一緒に、不二家さんから化粧まわしをいだきました。小さい時から食べていたお菓子屋さんからいただけると、モチベ-ションになりますね。
★東龍 久々の幕内の土俵で硬かったですね。体がぎこちなかった。また明日から思い切りいきます。
▽王鵬に明生は明生が「押し出し」。
★王鵬 当たって突き放していきたかったが、動かれると後手後手になってしまう。(相手を)正面に置いて相撲をとりたい。
▽千代大龍に佐田の海は佐田の海が「寄り切り」。
☆佐田の海 (対戦した千代大龍は)馬力のある相手だったので、力負けしないようにしました。攻める相撲を心がけてきたので、見ている人たちがスカッとするような速い相撲を取りたい。
★千代大龍 くそみたいな相撲でした。すみません。相手が粉々になるぐらい、思い切り当たっていけばよかった。
▽妙義龍に千代翔馬は妙義龍が「押し出し」で勝ちました。
☆妙義龍 相手の相撲をとらせないよう、動き負けしないようにいきました。まだ始まったばかり。流れに任せていくしかないんで。
▽碧山に錦木は碧山が「引き落とし」。
☆碧山 (体が)伸びてしまったが前に出ようと思った。まだ初日。頑張っていきたい。
▽隠岐の海に栃ノ心は隠岐の海が「寄り切り」。
☆隠岐の海 よかったと思います。(番付の)後ろの枚数もそんなにないので思い切りいけたらと思っています。すべてが1日1日の積み重ね。油断のないようにいきたい。
★栃ノ心 差すことができなかった。初日なので、まだまだこれから。明日からはしっかり上手を取れるようにしたい。
▽琴勝峰に照強は照強が「肩透かし」。
★琴勝峰 いつも通り立ち合いに集中していこうと。呼び込む形の悪い癖が出てしまった。
▽志摩ノ海に琴恵光は琴恵光が「寄り切り」。
☆琴恵光 (志摩ノ海相手に逆転勝ち)最後まで諦めることなかった。慌てることなく落ち着いて土俵に上がれて、体の反応もうまくできた。先手を取って圧力をかけることを意識して、目の前の相撲に集中したい。
▽宝富士に若元春は若元春が「寄り切り」で勝ちました。
☆若元春 相手(宝富士)にまわしを引かせなかったのが大きかったと思います。いまだに手応えや実感はないです。慢心が一番よくない。積み重ねていかないといけない。
▽宇良に翔猿は翔猿が「押し出し」。
★宇良 必死ですね。
▽阿武咲に隆の勝は阿武咲が「突き落とし」。
▽豊昇龍に遠藤は遠藤が「突き落とし」。
▽玉鷲に阿炎は玉鷲が「突き出し」。
☆玉鷲 まだ初日なので。これからですね。
▽春場所で優勝した若隆景に北勝富士は、若隆景が「寄り切り」で勝ちました。
☆若隆景 下からということだけ。立ち合い当たってという意識だけです。
▽琴ノ若に大関 貴景勝は琴ノ若が「押し出し」。
▽霧馬山に大関 正代は霧馬山が「寄り切り」。
▽大関 御嶽海に高安は御嶽海が「押し出し」。
▽横綱 照ノ富士に大栄翔は大栄翔が「押し出し」で勝ちました。
大相撲夏場所の初日は1横綱2大関が敗れる波乱となりました。
力士談話
翔猿は同学年の宇良に勝って「どんどん攻めようと。声援を力にかえて頑張る」と話していました。
敗れた宇良は「相手の勢いに押されるばかりで、自分で動きがいいのかわからない」と8日の取組を振り返ったうえで、会場の国技館の入場者数の上限が通常の87%にあたる9000人余りまで増えたことについて「以前よりも活気があるように感じた。力になる。今場所も精いっぱい力を出せるように頑張りたい」と話していました。
37歳のベテラン・玉鷲は、関脇の阿炎に勝って白星スタートを切り「初日なので、ここから。若手に負けないように激しい相撲を取りたい」と意欲を示しました。
先場所初優勝を果たした関脇・若隆景は「しっかり下から、そういう意識。一日一番しっかり自分の相撲を取りきりたい」といつもどおり淡々と応えました。そして、先場所よりも観客の声援が増えたことついて「力にしていきたい」と話していました。
琴ノ若は大関・貴景勝に初白星をあげ「うれしい。相手の間合いになると自分も受け身になるので、とりあえず攻めようという意識だった。自分が中途半端にならないように攻めることだけを考えた」と振り返りました。そのうえで「まだ始まったばかりなので、しっかりまた、あすから集中してやっていきたい」と気を引き締めました。
一方、敗れた貴景勝は「だめなところを修正して、また、あす一生懸命やるだけ」と淡々でした。
霧馬山は大関・正代に勝って幕内で通算100勝とし「全然知らなかったが、うれしい。もうちょっとのところでいつも負けているので、自分の相撲を取って勝ててよかった」と充実した様子でした。
敗れた正代は初日から4連敗となった先場所と重ね合わせて「先場所も初日から崩れたので意識してしまったかもしれない。もっと鋭く当たればよかった。次からこういう立ち合いにならないように気をつけないといけない」と悔しさをにじませました。
大関・御嶽海は過去の対戦では大きく負け越している高安に勝ち「やりにくい相手だったが、初日から勝てたのはうれしい。あすも気持ちよく臨めると思う」と振り返りました。また、場所前に「母の日には白星をプレゼント」と話していたことについて「いい白星だったと思う」と述べました。また、入場者数の上限が緩和されたことについては「こちらも迫力があって取組のやりがいある」と話していました。
小結・大栄翔は横綱・照ノ富士に2場所続けて勝ち「先場所は立ち合いがダメだったが、今場所は立ち合いがよかった。思い切り当たっていこうと自分の相撲を取っているだけだが、勝てたのはうれしい」と振り返りました。また母の日の8日を横綱への白星で飾ったことについて「感謝を示そうと母には花を贈りました。いろいろな花が入ってるものです。そういう意味で、きょうの白星はよかった」と話していました。
一方、敗れた横綱・照ノ富士は取材に応じませんでした。
八角理事長「若隆景は落ち着いていた」
日本相撲協会の八角理事長は、白星スタートを切った関脇・若隆景について「落ち着いていた」としたうえで、優勝した先場所からの好調を維持しているかどうかを問われると「もちろんそうだ」と述べました。また、先場所に続き小結・大栄翔に敗れた横綱・照ノ富士については「照ノ富士にとっては手ごわい相手。本人も残れると思っただろうが、あのあたりが休場明けだ」と話していました。 (NHK WEB NEWS 2022年5月8日 21時24分)
前回「夏の七草Bに関する難読漢字」の解答です。
1 猪子槌 →イノコヅチ 2 滑莧 →スベリヒユ
3 藜 →アカザ 4 姫女菀 →ヒメジョオン
5 白詰草 →シロツメグサ 6 莧 →ヒユ
7 露草 →ツユクサ
ウェブニュースより
製鉄所「ロシア軍再突入」 マリウポリ、民間人退避に支障 ―― ウクライナ軍参謀本部は6日、ロシア軍が南東部マリウポリの製鉄所の一部で突入作戦を再開したと明らかにした。ウクライナは攻撃が民間人退避の支障になっていると批判を強めている。ロシアは9日に控える対独戦勝記念日で一定の「戦果」を示すため、製鉄所の制圧を急いでいるとみられる。
ウクライナ当局の6日の発表によると、ロシア軍がマリウポリで一時的な停戦を破って退避関連の車両を攻撃し、1人が死亡、10人が負傷した。抵抗が続く製鉄所内部への突入作戦も再開したという。ロシア軍はマリウポリのほぼ全域を制圧したが、製鉄所では約200人の民間人が取り残されているとみられる。
ウクライナのベレシチュク副首相は6日、約50人が同日退避に成功したと明らかにした。ただロシアの攻撃が続いているとして「退避のスピードは大変遅い。明日も退避の作戦を続ける」と表明した。
英国防省は6日発表した戦況分析で「ロシア軍が製鉄所制圧に向けた攻勢を再度強めたのは、対独戦勝記念日が関係しているだろう」とした。ロシアで同記念日は国威発揚のために極めて重要で、首都キーウ(キエフ)攻略に失敗したプーチン政権はなんらかの成果を出すことが必須になっている。
ウクライナメディアの6日の報道によると、同軍の対艦ミサイル「ネプチューン」が黒海にいたロシア軍のフリゲート艦「アドミラル・マカロフ」に命中し、大規模な破壊を引き起こしたという。英BBCによると同艦は最新鋭の装備を持ち、巡航ミサイルで船や潜水艦、地上の目標物を破壊できる。
事実なら4月中旬に撃沈された黒海艦隊旗艦の巡洋艦「モスクワ」に続く大きな打撃となる。ウクライナ軍はこのときもネプチューンを使ったとされる。 【日本經濟新聞 2022年5月7日 14:30】
複雑な海流で捜索難航 海難専門船が現場へ―不明12人、7日で発生2週間・知床事故 ―― 北海道・知床半島沖で26人が乗った観光船「KAZU I(カズワン)」が沈没した事故は7日、発生から2週間となった。第1管区海上保安本部(小樽市)などは船舶や航空機による行方不明者12人の捜索を続けるが、複雑な海流の影響で難航している。
7日午後にも、海難事故を専門とする民間業者のサルベージ船が網走港に入港する。その後、現場海域に移動し、同本部などと不明者の捜索と船体引き揚げに向けた準備を進める。
カズワンは水深約120メートルの海底に沈んでいるが、海上保安庁の潜水士が潜れるのは60メートル程度が限度とされる。民間船到着後は無人潜水機による調査を実施。5月中旬にも、特別な設備で潜水深度の水圧に体を慣らして潜る「飽和潜水」という技術を用いて船内の捜索を始める。
(JI COM 2022年05月07日00時14分)
女児行方不明の山梨・道志村 警察より先に人骨を発見した「ボランティア」の捜索力 ―― 家族や友人たちと訪れたキャンプ場から当時7歳の小倉美咲さんが忽然と姿を消してから2年7か月──。行方不明になった山梨県道志村のキャンプ場から約600メートルの山中で子どもの頭部とみられる人骨が発見された。人骨の身元の確認を進めていた山梨県警は5月2日、個人の特定には至らなかったことを明らかにしたが、周辺では美咲さんが当時履いていたものと特徴が似ている左右の靴と片方の靴下、さらに衣類や新たな人骨らしきものも相次いで見つかっている。
膠着状態が続いた現場で、なぜ今になって続々と関連が疑われるものが発見されているのか。
当初から現場取材を続ける元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏は、3つの可能性があると言う。
「1に人骨の発見場所周辺で行方不明になった可能性、2に別の場所で行方不明となり、台風などの増水によって発見場所まで流された可能性、そして3に第三者があの場所に置いたという可能性があります。現状から考えると、自然現象が重なり偶然地面から露出する形になって発見者の目に留まったと考えるのが最も合理的だと思います」
事態を動かすことになった人骨を発見したのは捜索ボランティアの40代男性だった。4月23日に骨のようなものを発見、写真を撮って確認し、25日に駐在所に届け出たという。
「今回、発見したボランティア男性については警察も詳細の発表をせず、情報をかなり絞っています。男性に取材が行かないようにするためのようですが、本人からの希望もあったのかもしれません」(全国紙社会部記者)
2019年9月に美咲さんが行方不明になってから県警に地元消防団、自衛隊なども加わり大規模捜索が行なわれてきた。さらには今回の発見者となった男性のような捜索ボランティアも、団体や個人で現地入りした。
「2019年の発生当時は地元消防や猟師、ボランティアの方々とも協力体制を敷くような形で捜索をしていましたが、はじめの大規模捜索は16日間で打ち切りに。その後ボランティアが捜索する際はあくまで自発的な形で、警察が要請したり、介入したりするようなことは基本的にありません」(小川氏)
そうしたなかで警察よりも早く、捜索ボランティアによって人骨が発見されたのだ。
発見者となったボランティアの対応について、発生当時の捜索現場を知る民間山岳捜索隊員の三苫育氏はこう語る。
「通常であれば警察は秘密保持の観点から捜査情報を教えてくれることはないので、警察と連携するようなことはありません。私たちが捜索ボランティアとして参加した際に、遺体や遺留物などを発見した場合は手を触れずに警察に知らせることになります。触ってしまってあらぬ疑いをかけられるのも問題ですから。
あくまで憶測ですが、今回、ボランティア男性が駐在所に届け出たのが発見から2日後になったのは、警察にも予定があるので緊急性がなければまずは写真を撮ってからという対応になったのかもしれません。ボランティアの男性は以前から捜索に参加されていたとのことなので、何か発見した場合はまず写真を撮るといった注意点が前もって共有されていた可能性もあります。いずれにせよ、捜索ボランティアとして賢明な判断をされたと思います」
県警は新たに見つかった衣類や人骨についても、美咲さんとの関連について鑑定を進めている。
5月13日には、美咲さんは10歳の誕生日を迎える。
※週刊ポスト2022年5月20日号 (週刊ポスト 2022.05.08 07:00)
前回「夏の七草Aに関する難読漢字」の解答です。
1 葦 →ヨシ 2 藺 →イ
3 沢瀉 →オモダカ 4 未草 →ヒツジグサ
5 蓮 →ハス 6 河骨 →コウホネ
7 鷺草 →サギソウ
夏の七草Bに関する難読漢字の問題です。
1945年6月20日、日本学術振興会学術部・野生植物活用研究小委員会が、戦時中の食糧難の時節にも食べられる植物として、以下の7種類を「夏の七草」に選定しました。さらに、戦後の1946年9月10日に、雑誌と同じ内容のパンフレットが出版されました。
和歌のリズムにしてみますと、
1 猪子槌、 2 滑莧 3 藜、 4 姫女菀、
5 白詰(草) 6 莧 7 露(草)、 夏の七草
となります{但し、( )の草は詠みません}。
1 猪子槌 →猪子の膝のように見えることから、これを槌に見立ててこの名がついきました。別名、フシダカ、コマノヒザとも呼ばれます。
2 滑莧 →各地の田畑や路傍に生えます
3 藜 →生長した茎は干して老人用の杖(つえ)になります。
4 姫女菀 →「姫」は「小さい」、「女菀」は「中国産の野草」を表す。
5 白詰草 →白クローバとも言います。乾燥したクローバーを緩衝材として使用しました。
6 莧 →江戸時代には広く栽培されました。
7 露草 →朝咲いた花が昼しぼむことが朝露を連想させることから「露草」と名付けられたという説があります。
福岡市在住の甥の中村東樹氏よりメールがありました。曰く、
太宰府の実家を立て直そうと考えています。古いものを整理していたら、70年前の写真が出てきました。叔父さんも持っておられると思いますが、早稲田大学の帽子を被っている珍しいものですね。私は2歳でしょうか。いまの新泰や知樹、琴ちゃんと近い年代です。叔父さんには70年間もずっとお世話になりっぱなしです。
GWには元気でお会いしたいですね。 中村東樹
ウェブニュースより
マリウポリ、市民「100人」脱出 ウクライナ大統領 ロシア軍包囲の製鉄所、国連協力し避難始まる ―― ロシア軍が包囲するウクライナ南東部マリウポリの巨大製鉄所から民間人の脱出が始まった。同国のゼレンスキー大統領は1日、第1陣として「約100人が(同国の)支配地域に向かっている」と明らかにした。ただ製鉄所にはまだ1千人規模の民間人が取り残されているもようで、人道危機のリスクは残る。
製鉄所に立て籠もるウクライナ内務省系軍事組織「アゾフ連隊」によると、4月30日に局地的な停戦が始まり、民間人の女性と子供計20人が脱出した。プーチン大統領が21日に製鉄所の完全封鎖を命じて以降、脱出は初めてとみられる。ウクライナ側は負傷兵の救出も求めている。
脱出は1日も続いた。ロイター通信によると、製鉄所付近を脱出した50人超がウクライナナンバーのバスに乗り近郊の村に設けた臨時滞在施設に着いた。ロシア軍が護送し国連のマークが付いた車両もみられた。ここからウクライナ支配地の南部ザポロジエに向かう。
ゼレンスキー氏はツイッターに「アゾフスターリ(製鉄所)からの民間人避難が始まった」と投稿した。残された人々の退避を国連と協力して続けていると説明した。国連の報道官もマリウポリからの民間人の脱出開始を同日確認した。ロシアメディアによるとロシア国防省は退避規模を80人と説明している。
一方、戦闘も激しさを増す。南部の港湾都市オデッサの空港に30日、ミサイルが着弾し滑走路が破壊された。オデッサ州知事によると、ミサイルはロシアが一方的に併合した南部クリミア半島から発射された。負傷者はいなかった。滑走路は観光拡大のため2021年7月に使い始めたばかり。ゼレンスキー大統領は30日深夜のビデオ演説で「必ず再建する」と述べた。
オデッサ州では26~27日、貨物鉄道が港に向かう際に通る橋も攻撃を受け損傷しており、ロシアはオデッサ港からの輸出を妨害する狙いとみられる。ロイター通信はウクライナ政府筋の話として、金属や穀物のコンテナ輸送が1日に150個以上減るとの見方を報じた。
英国のウォレス国防相は28日の英LBCラジオで、ロシアが5月9日の対独戦勝記念日に「世界のナチ勢力と戦っているとして戦争状態を宣言するのではないか」との見方を述べた。根拠となる情報はないという。ロシアは現在「特別軍事作戦」と位置づけている。 【日本經濟新聞 2022年5月1日 19:05 (2022年5月2日 1:12更新)】
前回「春の七草に関する難読漢字」の解答です。
1 芹 →セリ 2 薺 →ナズナ
3 御形 →オギョウ 4 繁縷 →ハコベ
5 仏の座 →ホトケのザ 6 菘 →スズナ
7 蘿蔔 →スズシロ
夏の七草Aに関する難読漢字の問題です。
昭和初期に勧修寺経雄が詠んだ和歌
涼しさは 1 葦 2 藺 3 沢瀉、 4 未草、
5 蓮 6 河骨、 7 鷺草の花
による夏の七草です。
※勧修寺経雄(かじゅうじ-つねお、1882~1936年)
明治-昭和時代前期の華族です。明治15年4月13日生まれ。宮内省の掌典、殿掌をつとめたのち貴族院議員となります。園芸研究家としても知られました。伯爵。昭和11年11月1日死去。55歳。東京高等農学校(現東京農大)卒。
1 葦 →本来の呼び名はアシでしたが、「悪し」に通じるため、言い換えられたものです。日本の在来植物で、『日本書紀』に著れる日本の別名「豊葦原千五百秋瑞穂国」とあるように、およそ平安時代までは「アシ」と呼ばれていたようです。
2 藺 →茎で畳やゴザをつくります。
3 沢瀉 →人の顔に似た葉を高く伸ばしている様子を指して「面高」とされたとも言われます。
4 未草 →未の刻 (午後2時) 頃に花が咲きます。
5 蓮 →花托の形状を蜂の巣に見立てます。
6 河骨 →底泥中を這う白い地下茎が骨のように見えます。
7 鷺草 →シラサギが翼を広げた様に似ています。
ウェブニュースより
「KAZUⅠ」の引き揚げに失敗なら…知床遊覧船・桂田精一社長の刑事責任は問えない可能性 ―― 北海道知床半島の沖合で事故を起こした観光船「KAZUⅠ」が、水深120メートルの海底で見つかった。
29日午前、海上自衛隊の掃海艇「いずしま」が、水中カメラで発見した。発見場所は、「KAZUⅠ」が「船首が浸水している」と救援要請していた「カシュニの滝」から沖合約1キロの海底。水深120メートルは、太陽光が届かない深さだ。
23日の事故発生から1週間。海上保安庁は、船体を引き揚げて事故原因を究明することになる。しかし、船の引き揚げには、時間がかかるとみられている。海上保安庁の潜水士が潜れる水深の限度は60メートル。現状がどうなっているのか、人の目による確認は難しそうだ。
一般的に船舶が沈没した場合、海上保安庁が所有者に引き揚げを命じ、民間のサルベージ船が委託を受けて引き揚げることが多い。引き揚げには多額のカネがかかる。ただし、船主の義務ではないという。
作業は天候に左右されやすい。作業前には、船体が海底の水圧にどの程度、耐えられるのか確認する必要もあるという。強度が弱いと作業の過程で破損する恐れがあるからだ。「KAZUⅠ」は、建造から約40年も経つ古い船のうえ、過去には事故を起こして修理もしている。引き揚げ作業は、相当慎重に行う必要がありそうだ。
海上保安庁は、業務上過失致死などの容疑で捜査を続けているが、「KAZUⅠ」の引き揚げが難航すると、捜査が行き詰まる恐れがあるという。運航会社「知床遊覧船」の桂田精一社長(58)の刑事責任を問うためには、事故原因の特定が不可欠だ。そのためには、船体を確認する必要があるという。
船体を検証できないと事故原因確定が困難に
東京地検検事の落合洋司弁護士が言う。
「今回、桂田社長を罪に問うとしたら、業務上過失致死罪になるでしょう。自動車事故ならば、運転手が対象になるので分かりやすい。しかし、船舶事故は、事故発生に対して、誰が注意義務を負うべき者だったのか、誰が注意義務を怠ったのか、認定するのは簡単ではありません。第一義的には船長に責任があります。果たして桂田社長が注意義務を負う者だったのかどうか。出航するのか出航しないのか、誰が決定権を握っていたのかがポイントになるでしょう。海が荒れると分かっていたのに出航にゴーサインを出した桂田社長の責任を問う声もありますが、これも罪に問うのはハードルが高い。天候を予測するのは困難だからです。山の天気が急変して遭難事故が起きた場合も、ガイドの責任を問うのは簡単ではありません。さらに、船体を海底から引き揚げられないと、船体を検証できず、事故の原因を確定することが難しくなるので、刑事責任を問うのは、もっと難しくなると思います。疑わしきは罰せずが、大原則ですからね」
事故の原因を確定するのも、かなり時間がかかるかも知れない。
■国のずさん検査も一因に?
北海道・知床沖の観光船沈没事故で、事故3日前の20日に受けた日本小型船舶検査機構の船舶検査の際、運航会社の知床遊覧船が故障した衛星電話の代わりに陸上との通信設備として携帯電話を申請し、機構側がこれを認めていたことがわかった。30日のNHKなどが報じた。
現場海域には携帯電話の電波が届かないエリアもあるというからあまりにズサンだ。
神戸大学大学院の若林伸和教授もNHKに「チェック機能が働かない国の検査にも問題がある」と指摘した。 (日刊ゲンダイ 公開日:2022/04/30 13:50 更新日:2022/04/30 13:50)
ウクライナ東部戦線膠着 米英当局「ロシア進軍に遅れ」 ―― ロシア軍が戦力を集中させるウクライナ東部ドンバス地方の戦線が膠着状態になりつつある。29~30日、米英の国防当局はウクライナ軍の抵抗に加えて運用や士気低下の問題などを抱え、ロシア軍の進軍が遅れているとの見方を示した。一方、ウクライナのゼレンスキー大統領は停戦協議を打ち切る可能性を示唆した。
米国防総省高官は29日、ドンバス地方の戦闘について「ウクライナの強固な抵抗に直面し、予定より遅れている」と述べた。首都キーウ(キエフ)の制圧に失敗した教訓を踏まえ、慎重に作戦を進めているとの認識も示した。
米政府はロシアが東部地域で北、東、南の3方向から支配地域の拡大をめざしていると分析している。南東部の要衝でロシア側がほぼ掌握したマリウポリに投入していた部隊を北と北西に向かわせているとみる。
同高官は記者団に対し「進軍はゆっくりで決定的なものではない」と強調した。ロシア軍が精密誘導弾の補充に課題を抱えていることも指摘した。兵器生産能力の問題に加え、経済制裁でハイテク部品の調達に支障が生じているもようだ。
英国防省は30日、ウクライナ北東部での失敗でロシア軍が部隊の再配置を強いられ、士気の低下に苦しんでいると指摘した。「部隊の練度不足や一貫性に欠ける航空支援」によって投入した兵力が十分な戦闘力を発揮できていないと指摘した。
ウクライナ軍参謀本部は30日、「ロシア軍の攻撃は成功しておらず、戦闘は続いている」と述べた。鉄道施設があるドネツク州ライマンなど3地域へのロシア軍の攻略の試みを食い止めたという。
ロシア国防省は30日未明にかけて司令拠点や武器弾薬庫などウクライナの389の拠点を攻撃したと発表した。ウクライナと接するロシア・ブリャンスク州の知事は30日、ウクライナ軍機の侵入を阻止したと表明した。石油の備蓄設備とその周辺に砲撃があり、物流施設の一部が損害を受けたという。
両国の停戦協議は難航している。
ウクライナのゼレンスキー大統領は29日、首都キーウ近郊などでのロシア軍の残虐行為と国民の激しい報復感情に触れ「このような時に話をするのは難しい」と述べ、協議打ち切りのリスクが高いとの認識を示した。
ロシアのラブロフ外相は中国国営の新華社通信が30日報じたインタビューで、停戦協議について対ロ制裁の解除が議題の一つだとも表明した。
ラブロフ氏は停戦交渉を巡り「協議の議題には(ウクライナの)非ナチ化、地政学上の新たな現実の承認、制裁の解除、ロシア語の地位などが含まれる」と主張した。「容易ではないが、交渉継続に賛成だ」と述べたものの、制裁解除など一連の難題を突きつけることで停戦協議に後ろ向きな姿勢を改めて示した。 【日本經濟新聞 2022年4月30日 23:58】
前回「花Fに関する難読漢字」の解答です。
1 梔子 →クチナシ 2 合歓木 →ネムノキ
3 蕺草 →ドクダミ 4 落葉松 →カラマツ
5 柘植 →ツゲ 6 咱夫藍 →サフラン
7 山椒 →サンショウ 8 海松 →ミル
9 水雲 →モズク 10 勿忘草 →ワスレナグサ
11 吾亦紅 →ワレモコウ
七草
春の七草に関する難読漢字の問題です。
現在の7種は、1362年頃に書かれた『河海抄(かかいしょう)』(四辻善成による『源氏物語』の注釈書)の
1 芹 2 薺 、 3 御形 4 繫縷 、 5 仏の座 、
6 菘 7 蘿蔔 、これぞ春の七草
が初見とされます(ただし、歌の作者は不詳とされている)。
1 芹 →競り合うように群生することから
2 薺 →ぺんぺん草や三味線草とも
3 御形 →母子草のこと
4 繁縷 →越年草やハコベラとも
5 仏の座 →小鬼田平子のこと
6 菘 →蕪のこと
7 蘿蔔 →大根のこと
※四辻善成(1326〜1402年)
南北朝時代の学者です。順徳天皇の曽孫で源姓を賜りました。幼時より宮内卿丹羽忠守に『源氏物語』を学びました。足利義詮に献上した『河海抄』20巻は、『源氏物語』の最初の総合的な注釈書として有名です。
ウェブニュースより
出口若武六段「誤算に気づいた」藤井聡太叡王に敗れる 両者とも持ち時間使い切り1分将棋の激戦 ―― 将棋の藤井聡太叡王(竜王・王位・王将・棋聖=19)が、タイトル戦初登場となる出口若武六段(27)の挑戦を受ける、第7期叡王戦5番勝負第1局(主催・不二家、日本将棋連盟)が28日、東京・神田明神で行われ、先手の藤井が93手で出口を破り、連敗へ向けて好発進した。出口はタイトル戦初白星を逃した。
戦型は相掛かり。序盤から出口が研究手を繰り出すと、藤井は長考に沈んだ。難解な中盤から終盤の激しい攻防へ。両者とも持ち時間4時間を使い切り、1分将棋に突入。出口は藤井の鋭い踏み込みに粘りを見せたが、寄せきられた。
https://www.youtube.com/watch?v=0AiM13f8HWo
終局後、出口は中盤の攻防に「違う展開を描いていたけど、誤算に気づいた。一番、息が長く指せる順が本譜かなと思った」と振り返った。
出口は奨励会三段時代の18年、新人王戦決勝3番勝負で藤井と対戦し、連敗して準優勝に終わった。19年にプロ入り後、対藤井戦では連敗が続いたが、20年3月の棋王戦で初勝利を挙げた。大きな自信を得て、4年目でタイトル戦の初舞台に立った。出口のほうが藤井よりも約2年半、プロ入りが遅く、藤井がタイトル戦で対局する初の“後輩”棋士になった。
この日が誕生日だったが、バースデー白星はならなかったが、初のタイトル戦で初体験もあった。「いい環境で(将棋を)指すことができた。ご飯も、泊まるところも、ありがたい。いや、ちょっと将棋のほうをちゃんと指したかった」と苦笑い。
第2局は5月15日に名古屋市で行われる。「もう少し内容を良くして、つぎを迎えたい」と気持ちを切り替えた。 [日刊スポーツ 2022年4月28日19時12分]
前回「花Eに関する難読漢字」の解答です。
1 椰子 →ヤシ 2 沙羅双樹 →サラソウジュ
3 紫苑 →シオン 4 含羞草 →オジギソウ
5 紫蘇 →シソ 6 薊 →アザミ
7 沈丁花 →ジンチョウゲ 8 仙人掌 →サボテン
9 団栗 →ドングリ 10 朮 →オケラ
11 木槿 →ムクゲ 12 馬酔木 →アセビ
花Fに関する難読漢字の問題です。
1 梔子 →名前の由来の一説は果実が熟しても割れないことから
2 合歓木 →夜になると葉が眠るように閉じます
3 蕺草 →苦いお茶のインパクトが強いです
4 落葉松 →六つ子のひとり
5 柘植 →かんざしに使われるイメージ
6 咱夫藍 →香辛料の原料にもなり、この名が付くライスもあります
7 山椒 →うな重にふりかけます。舌がピリピリしてきます
8 海松 →海藻の一種。まさに字の通りの見た目
9 水雲 →海藻の一種。酢との相性が良い模様
10 勿忘草 →街にうもれそうな小さな
11 吾亦紅 →あなたに、あたなにぃー
ウェブニュースより
「私の至らなさ」繰り返す 土下座3回、事故を謝罪―観光船社長、初の会見 ―― 「判断は間違っていた」。観光船「KAZU I(カズワン)」が北海道・知床半島沖で消息を絶って以降、27日に初めて記者会見を開いた運航会社の桂田精一社長(58)。事故当日の出港判断に誤りがあったと認めた上で、「私の至らなさだ」と繰り返し、計3回土下座して謝罪した。
北海道斜里町内のホテルで行われた会見は、家族向けの説明会が長引き、当初の予定より1時間以上遅れて始まった。
マスクを着け、黒のスーツに赤いネクタイ姿で会場に姿を見せた桂田社長は冒頭、立ったまま深々と頭を下げた。その後、意を決したように「このたびはお騒がせして大変申し訳ございませんでした」と口にすると、床に額をこすりつけた。席に戻ってからも涙声で謝罪の言葉を繰り返し、再び土下座した。
報道陣からは厳しい質問が相次いだ。会見までに時間を要したとの指摘には、被害者家族への対応に追われたとし、「私一人では対応できなかった」と釈明した。その上で、安否不明者を捜索するために力を尽くすと強調。「被害者の方の気持ちを第一に考えて対処し、事故の原因究明の協力を全力で行う」と断言した。
船体に傷が付いた昨年の座礁事故については、写真を示しながら傷の箇所や修理した部分を説明。一方で、船が消息を絶った際、衛星電話を積んでいなかったとみられ、安全管理が行き届いていなかったとの認識も示した。
説明会での家族の反応を問われた際にはじっと目を閉じ、沈黙が続く場面もあった。会見は約2時間半に及び、桂田社長は最後にもう一度土下座をしてから、疲れた様子で会場を後にした。 (JIJI COM 2022年04月28日00時03分)
sechin@nethome.ne.jp です。
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |