瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り
中国史上、有名な家族がある。父の曹操は、軍事戦略家で詩人でもあり、二人の息子曹丕と曹植は文学的にも非常に造詣があることから、この親子三人は“三曹”と呼ばれ、中でも曹植の文学的成果が最高とされた。曹操は文学評論家でもあり、その「典論・論文」は中国の文学評論史上、画期的傑作とされている。そして曹植は曹操の五男として生まれる。生母の卞氏(べん し、160~230年)は倡家(歌姫)の出身だが、『世説新語』賢媛篇に名を列ねる賢婦であった。同母兄に魏の文帝曹丕(そうひ、187~226年)、任城威王曹彰(そう しょう、? ~223年)、同母弟に蕭懐王曹熊(そう ゆう、生没年不詳)、子は曹苗(そうびょう、早世)、曹志(そう し、?~288年)、他に2人の娘がいた。異母兄の曹昂(そうこう、? ~197年)と曹鑠(そうしゃく、生没年不詳)が早世すると、197年頃に卞氏が正室に上げられ、曹植は曹操の正嫡の三男となる。幼い頃より詩など数十万言を諳(そらん)じ、自身も詩人であった曹操の溺愛を受ける。211年、平原侯(食邑5000戸)に封ぜられ、214年、臨葘(りんし)侯(同)に転封される。三男ではあるが、抜群の才能をもち、特に文学では当時最も優れた人物といえる。兄の曹丕は即位した後、弟の曹植の才能を妬んだ。ある日、小さなことで曹は「七歩のうちに詩を作れ」との難題を吹っかけ、曹植を処罰しようとしたが、皇帝となった兄の企みを悟った曹植は逆らえないと知って、仕方なく、「豆を煮て豆がらは燃え、豆は釜の中で泣く。もとはといえば同じ根から生まれたのに、どうしてそんなに激しくいりつけるのか」との詩を瞬く間に作った。これを聞いた曹丕は後悔し、その後は弟に害を加えなくなったという。
さらに、賢媛篇第十九に曰く《魏の武帝(曹操、帝位に就かなかったが死後に武帝の諡を贈られた)が崩じたとき、その子の文帝はすっかり武帝の宮女を自分のものにして侍らせた。文帝の病気が重くなったとき、卞后(べんこう、?~204年、文帝の生母、もと倡家の身であるが曹操の皇后となり、没後は太后となった)は病気の見舞いに出掛けた。太后(卞后)が戸の内に入ると、とのいをしている宮女は、すべてむかしの武帝が寵愛していた者ばかりである。太后は訊ねた。「いつごろ、ここへきのか」宮女たちは答えた。「ちょうど、お亡くなりになりましたすぐあとです」そこで太后は前に進もうとせず、嘆息していった。「狗や鼠も、お前の食べ残しを食おうとはすまい。死んでも当たり前じゃ」
山稜の墓所へ行っても、とうとう哭泣の礼をしようともしなかった。》(いずれも平凡社刊、中国古典文学大系、世説新語)
今朝は起き抜け、腰が痛くて朝食後も出掛けるのを躊躇った。昼食後、外を見ると小春日和で、余りにも好い天気なので出かけて見ることにした。午後2時過ぎ、桜橋を渡り、隅田川沿いに北上、冷たい風がやや強かったが、明治通りを東進、曳舟川通りを南下、飛木稲荷神社の前を通り、桜橋通りを西進、さらに水戸街道を南下、言問橋を渡って帰宅した。9531歩、6.1kmの記録であった。
久し振りの晴天予報。起き抜けに隅田川沿いの遊歩道を北上。水神大橋を渡り、東白鬚公園を抜け墨堤通りを南下桜橋を渡って帰宅する。9940歩、6.4kmの徘徊であった。
今朝のウェブニュースより、普天間移設問題についての記事2つ。
普天間移設、できねば「日米関係に打撃」 米高官が警告 ――【ワシントン=伊藤宏】米国防総省高官は在沖米軍の普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題で、名護市辺野古崎を移設先とする現行計画の大幅変更は認めないとしたうえで、沖合に50m程度移動する微修正に応じる考えを示した。現計画が実行できなければ「日米の信頼関係に打撃になる」と警告し、県外や国外移設も模索する鳩山政権に早期の合意履行を迫った。/ゲーツ国防長官の20日の訪日を前に記者団に語った。現計画は06年、海兵隊のグアム移転や、沖縄県内のほかの米軍基地や施設の返還などと「パッケージ」として日米両政府が合意。その後、沖縄県の仲井真弘多知事が沖合への移動を求めており、鳩山政権は辺野古崎が移設先に選ばれた経緯を検証している。/高官は「新政権が今の合意がどのようにできたか、再び目を向けるのは自然なことだが、我々は合意は履行する価値が十分あると確信している」と指摘。計画の大幅変更は「ほかにさまざまな決定が続くことになる」として米軍再編のほかの合意内容にも影響すると指摘、「現行の合意の履行を期待する」と繰り返した。/沖合への移動については「もし知事が50mの移動を求めるなら、それは知事と日本政府の問題だ」と理解を示し、「それを日本政府が米国に提案したら、現行の合意の枠組みのなかで検討するだろう」と語った。/日本政府の検討では、環境影響評価(アセスメント)をやり直さずに施設を移動できるのは55m程度。高官発言は50m程度の移動であれば、環境アセスなどの手続き変更を伴わず、これまでの合意の枠組みで計画を実行できるとの考えを示したものだ。/一方、インド洋での自衛隊の補給支援活動について「非常に価値のあるものだが、日本が活動を継続できないのであれば別な方法での貢献を支持する」と述べ、派遣期限を迎える来年1月の自衛隊撤退に理解を示した。鳩山政権はこの活動に代わる新たなアフガニスタン支援策のとりまとめを急いでいるが、高官は「軍事的なものである必要はない」と語り、民生や治安面での貢献に期待感を示した。(asahi com 2009年10月18日20時9分)
気温7℃、少々寒かったが、まだ明け初めぬ暗いうちから家を出て、台東区側の隅田川沿いの遊歩道を北上。瑞光橋付近で明るくなるが、曇り空でご来光を見ることはできない。水神大橋を渡って東白鬚公園を南下。昨日のNHKテレビの「おはよう日本」で放映していた「皇帝ダリア」を此処東白鬚公園で見つけることが出来た。曇り空でなんだか花も寒さに震えているようだった。墨堤通りを南下、三囲神社の裏参道から秋に色づいた木立越しにスカイツリーが見える。言問橋を渡るとユリカモメの群れが川べりで飛び交っている。まさしく冬の到来である。10189歩、6.6kmを記録していた。
王昭君(おう しょうくん、BC1世紀ごろ)は、字を、昭君。通常、王昭君と呼ばれる。荊州南郡(現在の湖南省沙市)出身で、楊貴妃・西施・貂蝉(ちょうせん、架空の人物)と並ぶ古代中国四大美人の一人に数えられる。前漢の元帝(BC76~33年)の時代、匈奴の呼韓邪単于(こかんや ぜんう、?~BC31年)が、漢の女性を閼氏(えんし、匈奴の言葉で君主の妻)にしたいと、元帝に依頼したところ(逆に漢王朝が持ちかけたという説もある)王昭君が選ばれ、以後呼韓邪単于の閼氏として一男を儲けた。しかしその後、呼韓邪単于が死亡したため、当時の匈奴の習慣(遊牧民に多く見られるLevirate 婚―死亡した夫の代わりにその兄弟が結婚する習慣)に習い、義理の息子に当たる復株累若鞮単于(ふくちょうるいじゃくていぜんう)の妻になって二女を儲けた。漢族は父の妻妾を息子が娶ることを実母との近親相姦に匹敵する不道徳と見なす道徳文化を持つため、このことが王昭君の悲劇とされ、民間伝承となった。『西京雑記(伝劉歆撰)』によると、元帝は匈奴へ贈る女性として後宮の中の一番醜い女性を選ぶため、宮女の似顔絵帳の中の一番醜い女性を選ぶことにした。似顔絵師であった毛延寿(もうえんじゅ)に賄賂を贈らなかった王昭君は一番醜く描かれていたため、王昭君が匈奴への嫁として選ばれた。皇帝に別れを告げるための式で王昭君を初めて見た元帝は王昭君の美しさに目を奪われたが、匈奴との関係悪化を恐れ、この段階になって撤回することも出来ないため渋々送り出した。その後、画工の不正に気付いて激怒した元帝は毛延寿の首を刎ねた。その後、呼韓邪単于が亡くなり、匈奴の習慣に習い息子の復株累若鞮単于の妻になった。そのとき、王昭君は、反発したが漢王朝から命令されしぶしぶ妻になったと記述があるという。以下、王昭君(王嬙)作と伝えられる「昭君怨」という四言詩を記す。
早紀江さんは「恐怖に満ちた北朝鮮で生きるめぐみの姿を見るのは辛すぎる」と沈痛な思いをのぞかせながら、「拉致を知らない若い方も増えるなか、1人でも多くの方に事実を知ってほしい」と語った。飯塚さんも「問題を風化させないために継続が一番大事。家族の気持ちの一端を感じてもらえれば」と話した。/滋さん役を俳優の小野寺昭さん、田口さん役を川上麻衣子さんが演じる。来年1月26日から31日まで、東京・新宿の紀伊国屋サザンシアターで公演される。《産経ニュース、2009.11.18 20:00》
昨日は1日中雨。夕刻、テレビで大相撲観戦。
今朝のウェブニュース毎日jpに曰く、「大相撲:魁皇「新旧怪力対決」制し幕内通算800勝 ―― 大相撲九州場所3日目は17日、福岡国際センターで行われ、魁皇が把瑠都との「新旧怪力対決」を制し、史上3人目となる幕内通算800勝を達成した。地元九州のファンの大声援を浴び、“魁皇スペシャル”の小手投げで先場所5大関を破った難敵を粉砕した。上位では朝青龍、白鵬、琴欧洲が3連勝を飾り、平幕の全勝は嘉風と高見盛の2人になった。/魁皇が立ち合いで動いた。1m97、184㎏の巨体を受け止めた次の瞬間、右へ変わりながら右腕で相手の左手を抱え込んで小手投げ。把瑠都は右肩から崩れ落ちた。/前人未到の幕内98場所目。93年夏場所の新入幕以来コツコツと白星を積み重ね、千代の富士、北の湖に次ぐ史上3人目の800章を達成した。久々の“魁皇スペシャル”には「差しにいくと最近ダメだったし、体が動いてしまった」と苦笑い。記録に関しては「まだ3日目。相撲が終わったら、あすのことを考えるだけ。感傷的な気持ちはない」と無関心を貫いた。/1年前とは大違いだ。若の里と対戦した昨年の九州場所3日目。土俵下へ真っ逆さまに転落し、左上腕三頭筋挫傷などで途中休場。「このまま終わってしまうのか」と引退も覚悟した。だが、その屈辱をバネに今回もご当地場所に帰ってきた。満身創痍(まんしんそうい)ながら場所中も必ず稽古場に顔を出し、取組後は入念にマッサージを受けて翌日に備える。土俵入り時の声援が横綱をしのぐ鉄人は「1日でも長く自分の相撲を取り続けたい」と全力投球を誓った。(スポニチ)
昨夜は、咽喉がイガイガする。嗽薬でうがいし、ルル3錠飲んで就寝。今朝は起床8時。大した風邪でもないのに、これを口実に徘徊中止。
民主党政権による「事業仕分け」について、大きく二つの意見に分かれているようだ。一つは事業仕分けを通して、これまでの官僚と政治の合体による事業予算に対する不合理な面が明らかになったことへの期待と評価。もう一つは、その手法について「少々乱暴」ではないかという意見である。これら両方の意見に賛意が持てるという人も多いようである。もう少し突き詰めて言うならば、乱暴でなければ、「真実」は見えてこないという思いがあるからである。仕分け人が、質問ばかりで説明を聞かないという意見もある。しかし、それで善いのではないかとも思う。過去の経緯から見て、官僚(役人)に説明の時間をたくさん与えると、必ず焦点をいくつも作り、どこに説明の核心があるか判らなくなるからである。背景を長々と説明し、結論をはぐらかすのは彼らの常套手段なのである。仕分け人は、それを知っているから矢継ぎ早に質問し、説明を簡略にさせているふしもある。このようにすると、ほとんど説得力のある説明ができなくなるのである。もともと、税金で行なっている事業は、無駄か無駄でないかの説明は、何とでも理由付けできるものなのである。全部、詳細に時間をかけて説明させたら、税金はいくらあっても足りなくなってしまうだろう。はてさて、今朝の朝日新聞に拠ると自民党内でもこの「事業仕分け」についての意見は2分されているらしい。
昨夜は、咽喉がイガイガする。嗽薬でうがいし、ルル3錠飲んで就寝。今朝は起床8時。大した風邪でもないのに、これを口実に徘徊中止。
今日は朝から雨、徘徊は休んでしまった。
我々大多数の日本人が死ねば仏教儀礼によって葬られ、遺族が定期的に墓参し法事を営む。そしてね大部分の家庭には仏壇が設けられ、必要があればいつでも仏具屋やデパートで購入することができる。さらには仏教に関する単行本や雑誌が数多く刊行されて、相当に売れているし、寺院及び寺院以外における説教や講演の集会も盛んに行われ、これによって大儲けしている俗物宗教家も見受けられる。座禅やその他の実践に参加する人々も多い。まあ、これらを観れば、仏教は日本人の生活に溶け込んでいるとも見られる。しかしながら、日本には仏教の立場に立つ政党と言うものはない。特定の宗教団体を背景とする政党があるにしても、実際の政治活動からみて、仏教の理想を実現するための政党であるとは思えない。言論界でも同じで、一流の新聞・雑誌における宗教の扱い方にそれが現れている。目にする新聞で宗教欄をもつものは殆んど見当たらず、仏教が記事になることもごく稀である。代表的な週刊誌や月刊してもご同様である。欧米の一般雑誌におけるキリスト教の扱い方と比較すると、わが国では公の場で仏教が如何に冷遇されているかは明らかである。概して、個人的ないし家庭的生活においては仏教は実際に重要な地位を占めているのだが、公的な場においては軽視されているといわねばならない。
今朝の朝日新聞4面に曰く、「『仏教 死ねばみな仏様』小沢氏、宗教・文明観を改めて観披露 ―― 民主党の小沢一郎幹事長が16日の記者会見で、仏教観と文明観を改めて披露した。/10日に和歌山県の高野山金剛峯寺を訪れた際に、キリスト教を「排他的」「独善的」と指摘。これに対し、「日本キリスト教連合会」が「キリスト教に対する一面的理解に基づく、それこそ『排他的』で『独善的』な発言」と抗議文を送っている。/これを受けて小沢氏は16日、「(仏教の世界観では)生きながら仏にもなれるし、死ねば皆、仏様。ほかの宗教で、みんな神様になれるところがあるか。根本的な宗教哲学と人生観の違いを述べた」と説明。さらに、エベレストに挑んだ登山家の「そこに山があるから」という発言を引用し「西洋文明は自然も人間のために存在する考え方。(エベレストの)地元では霊峰としてあがめられて、征服しようという考え方はアジア人にはほとんどない」と語り、西洋思想は人間中心だが、東洋思想は人間が自然の一部だと強調。最後は「僕も君も、死にゃ仏になれるんだ、だから」と締めくくった。(10/17、asahi com よりコピー掲載)
日本語の用例に従うならば、「仏」という後は死者を指し、死者の霊が安らかに鎮まることを「成仏」と言うらしいが、仏教経典の中にはそのような用法を見ることはない。生理的死によってすべての人が「仏陀」になることを承認すれば、仏教の体系は無用となる。また、読経ないし念仏によって死者が成仏するということも仏典の中にその根拠を求めることは出来ない。
人間はすべて死によって消滅するのではなく、現在の生涯の総決算の結果として、生まれ変わって次の生涯を開始する。かくして生涯の連続は無限に続く、これを輪廻という。この輪廻から脱出するためには宗教の理論と実践が必要となる。輪廻から脱出することを解脱といい、解脱した人はもはや再生することはない。仏陀はこの世においてすでに解脱しているから死後に再生することはない。我々の住む世界に生まれて仏陀となった人間は釈迦牟尼ただひとりだけである。「仏陀となる」すなわち「成仏する」ことは仏教の理想ではあるが、それを実現することは極めて困難なことなのである。
我々大多数の日本人が死ねば仏教儀礼によって葬られ、遺族が定期的に墓参し法事を営む。そしてね大部分の家庭には仏壇が設けられ、必要があればいつでも仏具屋やデパートで購入することができる。さらには仏教に関する単行本や雑誌が数多く刊行されて、相当に売れているし、寺院及び寺院以外における説教や講演の集会も盛んに行われ、これによって大儲けしている俗物宗教家も見受けられる。座禅やその他の実践に参加する人々も多い。まあ、これらを観れば、仏教は日本人の生活に溶け込んでいるとも見られる。しかしながら、日本には仏教の立場に立つ政党と言うものはない。特定の宗教団体を背景とする政党があるにしても、実際の政治活動からみて、仏教の理想を実現するための政党であるとは思えない。言論界でも同じで、一流の新聞・雑誌における宗教の扱い方にそれが現れている。目にする新聞で宗教欄をもつものは殆んど見当たらず、仏教が記事になることもごく稀である。代表的な週刊誌や月刊してもご同様である。欧米の一般雑誌におけるキリスト教の扱い方と比較すると、わが国では公の場で仏教が如何に冷遇されているかは明らかである。概して、個人的ないし家庭的生活においては仏教は実際に重要な地位を占めているのだが、公的な場においては軽視されているといわねばならない。
日本語の用例に従うならば、「仏」という後は死者を指し、死者の霊が安らかに鎮まることを「成仏」と言うらしいが、仏教経典の中にはそのような用法を見ることはない。生理的死によってすべての人が「仏陀」になることを承認すれば、仏教の体系は無用となる。また、読経ないし念仏によって死者が成仏するということも仏典の中にその根拠を求めることは出来ない。
人間はすべて死によって消滅するのではなく、現在の生涯の総決算の結果として、生まれ変わって次の生涯を開始する。かくして生涯の連続は無限に続く、これを輪廻という。この輪廻から脱出するためには宗教の理論と実践が必要となる。輪廻から脱出することを解脱といい、解脱した人はもはや再生することはない。仏陀はこの世においてすでに解脱しているから死後に再生することはない。我々の住む世界に生まれて仏陀となった人間は釈迦牟尼ただひとりだけである。「仏陀となる」すなわち「成仏する」ことは仏教の理想ではあるが、それを実現することは極めて困難なことなのである。
本日は朝から小雨模様。天気予報に拠ると一日中降ったり止んだりの天気らしい。
中国、前漢代の説話集で儒教的立場から様々の伝説・故事を収録した劉向(りゆうきよう)編の「説苑(ぜいえん)」の談叢(だんそう)に曰く、「梟(ふくろう)あり、鳩に逢ふ。鳩が曰く、『汝は是より何所へか行く』/梟、答へて曰く、『我は之より東の方へ移らん』と。/鳩が曰く、『如何なる故ぞ。』/梟また答へて曰く、『郷人が皆鳴く声を嫌ふが故なり。』/鳩は曰く、『汝、鳴く声を改めればよからん。鳴く声を改める事能はずば、たとへ東に移るとも尚、汝が声を悪(にく)まれん』と言へり。」

オバマ大統領が来日した。「疾行(しっこう)には善迹(ぜんせき)なし」とて、普天間基地問題は先送りされるらしい。今朝のウェブニュース、毎日jpに曰く、「日米首脳会談:同盟の深化へ協議開始 普天間移設は先送り ―― 鳩山由紀夫首相は13日夜、オバマ米大統領と首相官邸で約1時間半会談した。首相は10年の日米安全保障条約改定50年に向け日米同盟の深化を目指す政府間協議を始めることを提案し、大統領も同意した。両首脳は同盟関係を基礎に、地球温暖化対策や核軍縮など世界規模の課題で日米協力を進めることで一致。懸案の米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題は結論を先送りしたが、同県名護市辺野古に移設する日米合意通りの早期決着を大統領が迫る場面もあり、日米間の認識の違いも残した。/政府関係者によると、普天間問題は大統領が取り上げ「早ければ早いほどいい結論が出せる。そうすれば新しいテーマに移ることもできる」と指摘。首相は「前政権の合意は重要だが(衆院)選挙で県外・国外(移設)と言ったことも理解してほしい。沖縄県民の期待も高まっている。必ず答えは出すので私を信頼してほしい」と述べ、日米の閣僚級作業グループを設置して協議し早期の解決を図ることを確認した。/一方で両首脳は同盟協力の強化をアピール。会談後、共同記者会見を行い、首相は「日本外交にとって日米同盟がすべての礎だ。世界環境の変化によって日米同盟をさらに深化・発展させ、建設的、未来志向の新しい日米同盟を作り上げていきたい」、大統領も「両国だけでなくアジア太平洋地域の安定と繁栄のための基軸だ。同盟関係を強化し、新たなパートナーシップを作りたい」と強調した。/また、首相は海上自衛隊によるインド洋の給油活動に代えアフガニスタンへの民生支援を充実させる方針を説明。5年間で50億ドル拠出することを伝え、大統領は謝意を表した。/核軍縮では、大統領が「首相と『核のない世界』というビジョンを共有している」と表明した。首相は「日本国民も期待しているので、機会があればぜひ行っていただきたい」と広島、長崎訪問を要請。大統領は「将来、訪問できれば名誉なことだが、短期的には訪れる計画はない」と述べるにとどめた。/首相は「東アジア共同体構想」について「アジアにおける米国の存在が高まることを期待したい」と米国の関与を前提としていることを強調。大統領も「アジアの重要なプレーヤーとして積極的に関与していく」と応じた。/オバマ大統領は13日午後、大統領専用機で羽田空港に到着した。1月の就任後、初の来日。鳩山首相との会談は9月の米ニューヨーク以来2回目。アジア歴訪の皮切りで、14日に東京都内でアジア政策演説を行い、シンガポールに向かう。」
また、午後のウェブニュース産経ニュースに曰く、「オバマ大統領「拉致」解決求める 都内で演説、日米同盟を強調 ―― 来日中のオバマ米大統領は14日、都内のサントリーホールで、米国のアジア政策について演説し、アジア太平洋地域への関与の基本は「揺るぎない日米同盟にある」と強調するとともに、同地域において米国が指導的役割を果たす決意を示した。北朝鮮に対しては、核問題をめぐる6カ国協議への復帰と日本人拉致事件の解決を求めた。さらに、日本と協力して「核兵器なき世界」の実現に向けて取り組む考えを表明した。/オバマ大統領はハワイで生まれ、少年時代をインドネシアで暮らしたことに触れ、自らのアジア太平洋地域との結びつきの強さをアピールした。そのうえで、共通の価値観に基づく日本などとの同盟関係を強化すると同時に、地域の諸国とのパートナーシップを構築していくと述べた。/北朝鮮の核問題では「脅しに屈しない」と述べ、北朝鮮に対して6カ国協議への復帰とともに核放棄を約束した協議の合意順守を求めた。また、北朝鮮と日本との国交正常化は、拉致事件の解決が前提との立場を表明した。/大統領は「日米両国ほど核兵器がどのようなものか知っている国はなく、ともに核のない未来を追求しなければならない」と述べ、核廃絶に向けた日米協力の必要性を訴えた。その一方で、核兵器が存在する限り、日本や韓国などへの「効果的な核抑止力を維持する」と明言した。中国については、「封じ込めをする意図はなく、中国との関係強化が(日本などとの)同盟関係を弱めることを意味しない」と指摘とともに、国際社会での中国の役割拡大を歓迎する、とした。中国の人権問題などを取り上げていく考えを示したが、チベット問題には言及しなかった。/ミャンマーに対しては、民主化運動指導者アウン・サン・スー・チーさんの無条件解放を要求した。/また、世界経済の回復に向けて、アジア各国に内需拡大型の経済成長を促した。地球温暖化問題では、「すべての国が責任を受け入れなければならない」として、温室効果ガス削減に向けた各国の努力を求めた。/約30分行われた演説には、国会議員をはじめ約1500人が招待された。拉致被害者家族の横田滋さん(77)夫妻も招かれた。オバマ大統領は皇居での天皇皇后両陛下との昼食会後、アジア太平洋経済協力会議(APEC)出席のためシンガポールに向け、14日午後離日する。(2009.11.14 11:25)
町人文化が華ひらいた江戸時代に、この酉の市の盛況ぶりは文芸の格好の主題ともなった。芭蕉の弟子其角(きかく)に「春をまつ 事のはじめや 酉の市」と詠まれたり、辻賭博や新吉原と関連させた川柳なども多数残っている。長國寺の東隣に位置する、その新吉原も市の日に限り、大門以外の門も開放して祭りの賑わいに華を添えた。また、錦絵などにもたびたび描かれ、広重の描いた江戸のガイドブックとも言える『絵本江戸土産』(第六編)には「浅草酉の町」と題して浅草たんぼから眺めた酉の市が紹介されている。
その中で朝日朝刊の社説にも取上げられたていた、今日から始る事業仕分けの記事を拾ってみた。曰く、「事業仕分け始まる 初日は独立行政法人などを論議 ―― 来年度予算要求の無駄を洗い出す行政刷新会議の「事業仕分け」が11日、国立印刷局市ケ谷センター(東京都新宿区)で始まった。初日は、文部科学省などが所管する独立行政法人の運営のあり方や、下水道、港湾整備などの公共事業、診療報酬などが取り上げられる。/延べ9日間続く事業仕分けでは、国の447事業を取り上げる予定で、約95兆円の概算要求をどこまで削減できるかが焦点。午前9時すぎに始まった開会式で、事業仕分け人の「統括役」を務める民主党の枝野幸男元政調会長は「納税者、国民の視点で事業の進め方がこれでいいのかどうかを、国民の前に示してほしい」とあいさつした。(asahi com 2009年11月11日10時32分)」
プロフィール
ハンドルネーム:
目高 拙痴无
年齢:
93
誕生日:
1932/02/04
自己紹介:
くたばりかけの糞爺々です。よろしく。メールも頼むね。
sechin@nethome.ne.jp です。
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