昨日は、浅草寺病院の帰りに隅田公園を散策してみました。
ウェブニュースより
貴景勝2敗守る、浅香山審判長も評価「良い相撲」 5日目2敗から横綱昇進した朝汐再現狙う ―― <大相撲春場所>◇5日目◇16日◇エディオンアリーナ大阪
綱とりに挑む大関貴景勝(26=常盤山)が不安を払拭するかのような強気な攻めで2敗を守った。
前日に続き左膝にテーピングをした中で、立ち合いから力強く当たり、電車道で竜電を押し出した。幕内後半戦の浅香山審判長(元大関魁皇)は「相手を見て押して、突いていった。良い相撲ですね」と評した。
年6場所制が定着した1958年(昭33)以降で横綱昇進した29人のうち、綱とり場所の5日目終了時点で2敗した力士は59年春場所の朝汐(のちの3代目朝潮)のみ。朝汐はそこから負けなしの10連勝を飾り、13勝2敗(優勝次点)で場所を終えた。序盤戦3勝2敗と再び白星先行とした貴景勝。朝汐の再現を狙う。 [日刊スポーツ 2023年3月16日20時31分]
【WBC】大谷翔平と同僚対決“1勝1敗”イタリアDa・フレッチャー「大谷が1段階高かった」 ―― <WBC:日本9-3イタリア>◇準々決勝◇16日◇東京ドーム
イタリア代表のデビッド・フレッチャー内野手(28=エンゼルス)が、侍ジャパン大谷翔平投手(28=エンゼルス)との同僚対決を振り返った。
普段はチームメートだが、世界一をかけた戦いで対決。日の丸が入ったユニホームを着た大谷を見て「エンゼルスのユニホームがいいとは言いたいですけど、ジャパンのユニホームでもかっこよかったです」と笑顔だった。
第1打席はは三ゴロ、第2打席は右翼へ安打を放ち、“1勝1敗”だった。試合には敗れ、一足先にエンゼルスへ戻ることに。「今日は敵としてやれたので、とても楽しかった。今日みたいな試合は大谷選手のレベルがもう1段階高かった。日本にも来られたので良かったですし、ベストを尽くせたので良かったです」と晴れやかだった。 [日刊スポーツ 2023年3月16日23時28分]
今日は、午後から浅草寺病院で定期検診。天気は上々であるようです。
ウェブニュースより
貴景勝2敗目で綱とり暗雲 テーピングが左膝に巻かれ「かばっているような感じ」佐渡ケ嶽審判長 ―― 綱とりに挑む大関貴景勝(26=常盤山)に暗雲がたれこめた。過去の対戦成績で3勝5敗と負け越している平幕の阿炎のはたき込みに屈し、横綱昇進を目指す上で手痛い2敗目。左膝に前日にはなかったテーピングが巻かれた中で、阿炎の強気な攻めについていけなかった。ご当地場所で期待するファンからは大きなため息が漏れた。初日から引き続きリモート取材には姿を見せなかった。
幕内後半戦の佐渡ケ嶽審判長(元関脇琴ノ若)は「ちょっと(脚を)かばっているような感じでしたね。本来の貴景勝の足腰だったら残せている」と話した。年6場所制が定着した1958年(昭33)以降で横綱昇進したのは29人。綱とり場所で4日目終了時点で2敗を許した力士はいない。
横綱昇進には「2場所連続優勝もしくは、それに準ずる成績」という横綱審議委員会の内規があり、2場所連続優勝なら場所後の横綱昇進は濃厚。大栄翔らトップ5人を2差で追う展開。今後激しくなる優勝争いに加わるためにも、もう負けられない。左脚の状態が不安視される中で、5日目に竜電と対戦する。 [日刊スポーツ 2023年3月15日21時47分]
ガーシー氏の除名決定、議員資格失う 参院で懲罰案可決 ―― 参院は15日の本会議で政治家女子48党のガーシー氏に「除名」の懲罰を科す案を可決した。尾辻秀久議長が除名を宣告し、ガーシー氏は議員の身分を失った。同氏は2022年7月の参院選で当選して以来、国会に欠席し続けていた。
議員の資格を失う除名は懲罰のなかで最も重い処分にあたる。現行憲法下での国会議員の除名は72年ぶりで3例目となる。
憲法の規定に基づき、出席議員の3分の2以上の賛成で議決した。記名投票で採決し、賛成は235票、反対1票だった。
政女党の浜田聡政調会長が本会議でガーシー氏の代理として弁明し、除名処分の要件に該当しないと主張した。「除名処分は違法である」と述べた。
国会法は議員に召集日に登院するよう定める。ガーシー氏は当選してから一度も国会に来ていない。
議員への懲罰は重い順に「除名」「登院停止」「議場での陳謝」「戒告」の4種類がある。参院は8日に本会議場で陳謝するようガーシー氏に求めていたものの、ガーシー氏は本会議を欠席した。
尾辻氏は再び懲罰委に付託して新たな懲罰の検討を求めた。参院懲罰委員会は14日、ガーシー氏への新たな懲罰案を除名とすることを全会一致で決めた。
現行の憲法下での除名は衆参両院を通じて1950年と51年の2例のみだ。国会の欠席を理由とする除名は初めてのケースとなる。 【日本經濟新聞 2023年3月15日 7:15 (2023年3月15日 10:40更新)】
【WBC】大谷翔平イタリア警戒「かなり厳しい試合になる。1点1点大事にしながら頑張りたい」 ―― 侍ジャパン大谷翔平投手(28=エンゼルス)が15日、イタリア代表を警戒した。
全体練習に参加した東京ドームで会見し、リアル二刀流で臨む16日のWBC準々決勝の相手イタリアについて「データはこれからなので、どういうメンバーで来るのかっていうのは把握してないんですけど」と前置きした上で「フレッチャー兄弟を始め、マイナーでプレーしてる選手、メジャーでプレーしてる選手もいるので。ピッチャーもそうですし。かなり厳しい試合になるんじゃないかなとは思いますけど、1点1点大事にしながら、頑張りたいなと思います」と、話した。 [日刊スポーツ 2023年3月15日12時5分]
高市氏、レク記録「内容違う」 野党に「もう質問しないで」―参院予算委 ―― 高市早苗経済安全保障担当相は15日の参院予算委員会で、放送法の政治的公平性に関する総務省行政文書にある、2015年2月13日当時総務相だった自身への大臣レク(説明)の記録について、「内容が間違っている。放送法の政治的公平に関するレクは受けていない」と主張した。
高市氏はレクの存在をいったんは全面否定したが、14日の衆院本会議ではNHK予算などに関するレクを「受けた可能性はあり得る」と表明、行政文書に関する発言が変遷している。15日の参院予算委で、立憲民主党の杉尾秀哉氏が「ずるずる答弁が変わっている」と追及すると、高市氏は「私が信用できないのであればもう質問しないでほしい」などと反発した。
立民はこの発言を問題視。予算委散会後の理事会で、高市氏の謝罪を要求した。 【JIJICOM 2023年03月15日18時59分】
東京のサクラの開花予想は昨日の3月14日でした。昨日の標本木は咲いている花もあったものの、「開花」基準の5,6輪に達せず見送りとなりました。
昨日の3月14日でも一昨年と同じく過去最も早い開花タイ記録となります。
「サクラ」の語源については以下の説があります。
・春に里にやってくる稲の神が憑依する座であることから。これは天つ神のニニギと木花咲耶姫の婚姻譚によります。
・「咲く」に複数を意味する「ら」を加えたものとされ、元来は花の密生する植物全体を指しました。
・富士の頂から、花の種をまいて花を咲かせたとされる(木花之開耶姫)の「さくや」をとったものとされます。
ウェブニュースより
左足ひきずり引き揚げた貴景勝は「攻めていたから大丈夫だと思います」元白鵬の宮城野親方が推察 ―― <大相撲春場所>◇3日目◇14日◇エディオンアリーナ大阪
綱とりを目指す大関貴景勝(26=常盤山)に、優勝45回の大横綱がエールを送るとともに、自らの綱とりを振り返った。
この日のNHKテレビの大相撲中継で正面の解説を務めたのが、元横綱白鵬の宮城野親方。断髪後、初の解説登場だった。前日の2日目、玉鷲を破り初日を出した貴景勝について「(初日に負けて)よく切り替えてやってくれたと思います。前半で切り替えられたということは中盤、終盤に生きると思います」と今後に期待。さらに「(優勝争いは)追いかける方が楽ですから」と精神的にもポジティブにとらえられることを強調した。
自らは三度目の正直で綱とりに成功したが、2度は失敗した経験がある。その失敗の後、ケガで本場所中に入院したことを振り返り「自分に横綱(昇進)は無理かな…と思っていたけど、病室でNHKの相撲中継を見ていて、仲間たちが一生懸命に相撲を取っているのを見て『もう1回、頑張ろう』と思いました。それで(その後の綱とりに)成功しました」と感慨深そうに思い返していた。
結びの一番では正代を押し出して白星先行となったが、テレビ画面には左足を、やや引きずるようにして引き揚げる姿が映し出された。どの場面で痛めたのかについて宮城野親方は「正代に残された時に膝が伸びたのかな」と推察。実況アナウンサーの心配の声を制するかのように、宮城野親方は柔和な口調で「攻めていたから大丈夫だと思います。勝ったんで大丈夫です」と大事には至らないことを推察していた。
[日刊スポーツ 2023年3月14日18時22分]
再審の扉ふたたび開く 袴田事件、死刑確定から42年 ―― 1966年の「袴田事件」で死刑が確定した袴田巌さん(87)について、東京高裁は13日、再審開始を認める決定をした。再審を認めなかった2018年の高裁決定と結論を分けたのは、犯行時の着衣とされた衣類に付いた「血痕」の評価だ。今回の決定は捜査機関による証拠の捏造の可能性に言及。約42年前に死刑確定した事件でも、科学鑑定が結論を覆しうることが示された形だ。
袴田事件で再審開始決定が出るのは、14年の静岡地裁決定に次いで2度目。検察が期限の20日までに最高裁に特別抗告するかどうかが焦点となる。
今回、高裁で審理が始まったのが21年3月。争点は一つに絞られていた。事件発生から約1年2カ月後、現場近くの工場のみそタンクから見つかった「5点の衣類」に残る血痕の色だ。
長期間みそに漬かっていたにもかかわらず、付着した血痕が完全に変色せず、「赤み」が残っていたとされた。
最初に再審開始を認めた14年の静岡地裁は、弁護側の実験を踏まえ、変色しないことを「不自然」と指摘した。18年の東京高裁は実験手法に疑問を呈し、地裁決定を覆し再審開始を認めなかった。
今回の高裁決定は赤みが消えるとする方が「化学的メカニズムとして合理的」と言及。袴田さんを死刑とした確定判決の証拠について「犯人性を推認させる力がもともと限定的、または弱いもの」としたうえで、5点の衣類を犯行の着衣としたことに合理的な疑いが生じたと指摘、再審開始を導き出した。
今回の高裁の審理の特徴は、検察・弁護側双方が実験に基づいて2年にわたり論戦を繰り広げたことだ。
再審請求をする場合、弁護側が実験などに基づく「新証拠」を提出し、検察側が専門家の鑑定を踏まえた反論をするのが通例。今回は検察側も実験に取り組むという異例の展開をたどった。
背景には近年、科学技術の進展を踏まえて証拠を見直し、再審開始が認められてきたことがある。10年に再審無罪が確定した足利事件や12年にネパール国籍の男性が無罪となった東京電力女性社員殺害事件は、DNA型の再鑑定で事件時の鑑定結果が覆った。
高裁は今回、弁護側の見方を採用。検察側の実験については「むしろ血痕に赤みが残らないことが一層明らかになり、弁護側の見解が裏付けられた」と位置づけた。
赤みが残るとされる衣類がみそタンクから発見されたことについて、袴田さん以外の第三者が混入させた可能性に言及。「事実上、捜査機関による可能性が極めて高い」と指摘した。
高裁の決定を受け、今後、検察側が特別抗告するかどうかがポイントとなる。
選択肢は2つある。1つは特別抗告し、最高裁で争う方法だ。特別抗告は憲法違反や判例違反などがある場合に限られている。結論には年単位でかかるとみられる。
もう1つは特別抗告を見送り、静岡地裁で開かれる再審公判で改めて争う方法だ。
東京高検の山元裕史次席検事は「検察官の主張が認められなかったことは遺憾。決定の内容を精査し、適切に対処したい」とコメントした。
ベテラン裁判官は「捜査機関の関与は、再審可否を判断する上で必ずしも言及しなければならない要素ではなかった。その意味でも、再審開始に向け強いメッセージが込められているとみることもできる」と指摘している。
田淵浩二・九州大教授(刑事訴訟法)の話
再審制度の趣旨を踏まえれば、今回の検察側のみそ漬け実験のような大規模な実験は、再審開始後の公判で実施すべきものだ。再審開始のハードルを高く設定しすぎたと言える。再審手続きの長期化が当事者に与える不利益は計り知れず、今後は裁判官の裁量に委ねられている部分が多い再審制度の見直しを議論する必要がある。
決定は、捜査機関が証拠を捏造した可能性にも言及した。また、事件当時と比べて刑事訴訟法が一定程度改正されているとはいえ、自白の強要を防ぐための取り調べの可視化はまだ途上にある。警察や検察は今回の決定を機に捜査手法を改めて自省し、冤罪防止を強化する契機としてほしい。
元東京高裁部総括判事の門野博弁護士の話
焦点となった血痕の色について、東京高裁は専門家の意見や弁護側、検察側の双方の実験結果を踏まえて検討した。科学的・実証的な観点から再審開始の判断を導いた決定で、専門的な知見での精査を求めて審理を差し戻した最高裁の「宿題」に対し、明確に答えたと言える。
再審開始は妥当な判断だが、静岡地裁の再審開始決定から既に9年が経過しており、遅きに失した感がある。袴田さんの年齢や健康状態なども考慮すると、再審の入り口の段階で時間をかけている場合ではない。検察側は特別抗告を見送り、一日も早く再審開始を確定させて再審公判を始めるべきだ。 【日本經濟新聞 2023年3月14日 0:00 (2023年3月14日 5:05更新)】
ウェブニュースより
ノーベル文学賞作家 大江健三郎さん死去 平和・護憲の言論活動を展開 ―― 「個人的な体験」「万延元年のフットボール」などの作品で戦後日本を代表する作家として知られ、ノーベル文学賞を受賞した大江健三郎さんが、3日、老衰のため死去した。88歳。愛媛県出身。葬儀は家族葬で行った。喪主は妻ゆかりさん。後日、お別れの会を開く予定。
東京大在学中に「奇妙な仕事」で注目され、「死者の奢り」で学生作家に。1958年、「飼育」で芥川賞を受賞した。
知的障害の長男・光さんが誕生した63年に広島、65年に沖縄を訪ね、「弱者との共生」「核と文学」「中心と周縁」というテーマを得る。それらは小説「個人的な体験」、エッセー「ヒロシマ・ノート」「沖縄ノート」に結実した。
安保闘争など前半生を総決算する作品「万延元年のフットボール」(67年)で谷崎潤一郎賞、連合赤軍事件をモチーフにした「洪水はわが魂に及び」(73年)で野間文芸賞を受賞。
四国の村が国家と戦う奇想天外な物語を描いた「同時代ゲーム」(79年)以降、「『雨の木レイン・ツリー』を聴く女たち」(82年)など話題作を連発した。
94年、日本人として川端康成に次ぐ2人目のノーベル文学賞に選ばれ、授賞式で「あいまいな日本の私」と題して記念講演した。
平和・護憲の言論活動でも知られ、2004年には評論家加藤周一さんらと護憲団体「九条の会」を結成。05年には作家生活50周年を記念して大江健三郎賞を創設(14年で終了)して若手作家らを後押し。11年の東日本大震災後は「反原発」の訴えを強めた。 【東京新聞 2023年3月13日 19時58分】
扇千景氏が死去 女性初の参院議長、89歳 ―― 女性初の参院議長を務めた扇千景(本名=林寛子)氏が3月9日午前7時56分、食道胃接合部がんのため東京都内の病院で死去した。89歳だった。告別式は3月27日正午から東京・増上寺光摂殿。喪主は長男、中村鴈治郎(本名=林智太郎)氏。
扇氏は宝塚歌劇団出身の元女優で、1977年に自民党から出馬し初当選した。新生、自由両党などをへて保守党党首に就任。初代の国土交通相を務め、2004年に参院議長に就いた。07年に政界を引退した。08年4月、日本経済新聞に「私の履歴書」を連載した。
自民党の茂木敏充幹事長は13日の党役員会で「常に『女性初の』という言葉を背負いながら重責を果たした。政治の世界で女性活躍の道を切り開いた第一人者だ」と故人をしのんだ。
立憲民主党の小沢一郎氏は「エネルギッシュなお姿が目に浮かぶ。積極的にアイデアを出して果敢に取り組む素晴らしい政治家だった」と自身のツイッターに記した。扇氏は新生党や自由党などで小沢氏と行動をともにした。 【日本經濟新聞 2023年3月13日 16:03 (2023年3月13日 20:16更新)】
3年ぶり平幕陥落の正代が連勝発進 八角理事長「プレッシャーから解き放たれたのか」 ―― <大相撲春場所>◇ 2日目◇13日◇エディオンアリーナ大阪
20年初場所以来、3年ぶりに平幕へ陥落した西前頭筆頭の正代(31=時津風)が、ここ数場所と比べれば見違えるような、力強い相撲で連勝した。
初日は次期大関候補の関脇豊昇龍(23=立浪)を、右ノド輪押しから圧倒し快勝。この日も大関昇進への足固めを狙う関脇霧馬山(26=陸奥)に、左腕を手繰られながらもはねのけると、その左を霧馬山の締め込みの結び目あたりまで深く差し、強烈に圧力をかけ、最後は左ハズで押し倒した。
昨年九州場所で大関陥落が決定。10勝で大関復帰となる今年1月の初場所も、6勝9敗と負け越して平幕に落ちた。まるでプレッシャーから解放されたかのような、大関に上がった頃のようなパワー発揮に、報道陣のリモート取材に応じた日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)も「大関時代と違ってよく攻めている。勝たなきゃいけないというプレッシャーから解き放たれたのか、昨日、今日とよく動いている。積極的にかいなを返すところなんか、よく動いている」と目を見張るような「元大関」の動きを評価した。
遅きに失した感もあるが「攻める気持ちになってきたというのかな」と心中を察した同理事長。ただし、場所は始まってまだ2日、ということにも留意し「この2日だけを見るとね」。さらに「稽古をどれだけやってきたか。15日間は長い。前半良くても後半で崩れることもあって難しい」と付け加えることも忘れなかった。 [日刊スポーツ 2023年3月13日18時51分]
ウェブニュースより
翔猿が綱とり大関貴景勝に土つける 土俵際でのはたき込みを鮮やかに決め「自信になります」 ―― <大相撲春場所>◇初日◇12日◇エディオンアリーナ大阪
西小結の翔猿(30=追手風)が、綱とり大関の前に立ちはだかった。
「1人大関」として、看板を背負う貴景勝と対戦。立ち合いから押されたが、土俵際でのはたき込みを鮮やかに決めた。「体が動けたんでよかったです」と振り返り、「(大関に勝ったのは)うれしい。自信になります」と言った。
貴景勝には最近2連勝中だった。対戦成績はこれで4勝4敗と五分にした。「(相手の綱とりは)意識せず。一番一番に集中してます」ときっぱり。通常開催で迎えた声援を「力に変えて頑張ります」と意気込んだ。 [日刊スポーツ 2023年3月12日18時48分]
藤井王将見えた年内8冠!羽生九段を4勝2敗で下し最年少20歳7カ月で王将防衛 ―― 第72期ALSOK杯王将戦第6局第2日 ( 2023年3月12日 佐賀県上峰町「大幸園」 )
藤井聡太王将(20)=竜王、王位、叡王、棋聖含む5冠=に羽生善治九段(52)が挑む将棋の第72期ALSOK杯王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)7番勝負第6局は12日、佐賀県上峰町の「大幸園」で第2日が指し継がれ、88手で後手藤井が勝利した。対戦成績を4勝2敗とし、初防衛に成功。史上最多99期を誇る羽生から、従来の記録を3年以上更新する20歳7カ月での最年少王将防衛を達成した。最年少5冠から1年。全ての防衛に成功し、史上初の全8冠独占を目指す戦いが始まる。
終局後の一礼は、羽生が頭を上げても前傾を保った。そしてその後の取材。いつもの当意即妙な姿はなく、羽生とのタイトル戦初対決の印象を問われ、慎重に言葉を選んだ。
「持ち時間8時間で6局指すことができた。羽生先生の強さ、自分の課題を一番感じた」。タイトルを争った渡辺明名人(38)=棋王との2冠=らと比べても最年長の32歳差。常識を疑い、一手ごとの価値を問い直す姿に感銘を受けた。「今までのタイトル戦と比べても充実感があった」。この日も66手目△4五銀上と強く出た瞬間、攻め合われた▲2一角を「本譜のタイミングは気づかなかった。嫌な形にしたと思った」。反撃の起点にしたのは前日の封じ手後、第2日のポイントに挙げた50手目△7四角だった。
64手目△3六銀、70手目△4五同桂。遠見の角のにらみを生かした進撃を午後から開始する。そして76手目△5六角に「角が働く形になって寄せが見えた」。藤井将棋における角桂の重用を「三次元の読み」としたのが師匠の杉本昌隆八段(54)。常人には気づきづらい異次元の攻めが、羽生陣に突き刺さった。
https://www.youtube.com/watch?v=Mk0CsvfPtVs
強者は強者を知るという。5歳から通った将棋教室で羽生による入門書「羽生の頭脳」を熟読した。戦前、「印象深い」として挙げたその対局が08年竜王戦第1局。羽生が渡辺に挑み、先手渡辺の穴熊を右王から攻略した。「堅い陣形の価値が高かった時代。薄くてもバランスを取って“こういう戦い方ができるんだ”と思った」。くしくも今局、羽生が採用した右王を突破した。第1局から先手が勝利し合い、第6局にして初めて後手でのブレークに成功。持ち時間を1時間35分も残す圧勝だった。
第36期、中村修九段(60)による24歳4カ月の最年少王将防衛を20歳7カ月に更新すると同時に、タイトル戦は初出場から敗退なしの12連勝。通算12期獲得は歴代8位で18世名人の資格保持者・森内俊之九段(52)に20歳で並んだ。
王将奪取で始まった専守防衛の一年は、王将防衛で5冠を堅持し、反転攻勢へ移る。19日は2勝1敗で王手の棋王戦第4局、4月からは名人戦。例年秋開催の王座戦で全8冠独占が視界に入る。開幕前、今期の意気込みを記す揮毫(きごう)を「初心」とした。この日その選択を振り返り、「分からない局面が多く、将棋の奥深さを感じた。盤上に没頭して指すことができたかなと思う」。分からないから分かりたい。分からない限り、その前進は続く。 [Sponicho Annex 2023年3月13日 05:10 ]
【WBC】大谷翔平出た!1号「看板直撃弾」に「少し低めの球だったけどしっかり振り抜けた」 ―― <WBC:日本-オーストラリア>◇1次ラウンドB組◇12日◇東京ドーム
ジャパン大谷翔平投手(28=エンゼルス)が自身の大会1号となる「看板直撃弾」を放った。
3番DH」でスタメン出場。1回無死一、二塁の第1打席、オーストラリア先発の左腕シェリフの2球目、真ん中付近に入ったカーブを振り抜き、右中間席上部に設置された、自身の写る「Salesforce(セールスフォース)」の看板を直撃する特大の先制3ラン。「序盤にチャンスが回ってきて、少し低めの球だったのですけどしっかり振り抜けて良かったです」と喜んだ。
オオタニサンが1次ラウンド最終戦となる4戦目でついに、チームもファンも待望の1発を放った。打った瞬間、それと当たる打球にスタンドからは大歓声。ゆったりと歩き出し、悠然とダイヤモンドを周回した。
この日の試合前練習では、フィールドでは「投手調整」に専念。ファンを沸かせる“プレミアムフリー打撃”は行わず、外野でキャッチボールを行っていたが、打席でキッチリ結果を示した。
大谷は大会初戦の9日中国戦で野手として4打数2安打2打点2四球。投げても先発で4回1安打無失点と「リアル二刀流」で勝利投手となり、チームの白星発進に大きく貢献。
10日韓国戦では「3番DH」で先発し、3打数2安打1打点。前日11日チェコ戦では3試合連続となる二塁打を放つなど、3打数1安打1打点。ここ3試合で10打数5安打の打率5割、4打点と期待通りの大活躍を見せていた。 [日刊スポーツ 2023年3月12日19時20分]
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【WBC】「白旗」報道の中国監督「時間通りにバスに乗ってきた」大谷翔平打てずもユーモア回答 ―― <WBC:日本8-1中国>◇1次ラウンドB組◇9日◇東京ドーム
中国代表のディーン・リロイ監督(75)がユーモアを交え、大谷を打てなかった打線を振り返った。
「残念ながら、時間通りにバスに乗ってきた」
そう言ってニヤリと笑った。4回1安打無得点に抑えられた。6日の強化試合後、日本の警戒する選手について問われ「もし可能なら、大谷が球場入りする時にタクシーやバスが遅れることを祈っているよ」とジョークで答えていた。ところが、その発言が戦う前に「白旗」を揚げたという文脈で報じられた。8日の前日会見では「それ(報道)は正しいことではない。どこに白旗がはためいているかと言えば、日本の国旗だけです。試合の前にギブアップしたことはありません」と怒りを露わにしていた。
そうして迎えた一戦。結果的に大谷を打てなかった。大谷対策は何だったのかを問われ「時間通りにバスに乗ってきた」と、ユーモアを交えた回答だった。
実際には早いカウントから積極的に振ることを指示。「選手たちは忠実に守ってくれたが、彼の力がそれを上回った。大谷に向かっていく姿勢はあった。明日につながる」と大谷の力を認めながら、選手たちの奮闘をねぎらった。 [日刊スポーツ 2023年3月10日1時15分]
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藤井聡太竜王、初の名人挑戦決めた「後手玉を寄せる形が見えてきた」プレーオフ制し7冠へ前進 ―― 藤井聡太竜王(王位・叡王・王将・棋聖=20)が名人戦の初挑戦を決めた。東京・千駄ケ谷「将棋会館」で8日に行われた、将棋の第81期A級順位戦プレーオフで、午後11時45分、125手で後手の広瀬章人八段(36)を下し、渡辺明名人(棋王=38)への挑戦権を獲得した。10人総当たりのリーグ戦は広瀬と並んで7勝2敗で終えたため、5年ぶりに挑戦者決定戦が開催された。
「攻めがつながるか微妙かと思いました。先手3七桂(115手目)と打って、難しいですけど、後手玉を寄せる形が見えてきたと思いました」。大一番で勝利をつかみ、ホッとした表情を見せた。角換わり腰掛け銀から攻め合いになったが、「相手の急所が見えづらい形で、距離感のつかめない局面が多かったです」とした。
https://www.youtube.com/watch?v=_EP4p2nWU1E
20歳8カ月での初挑戦権獲得は、加藤一二三・九段(引退=83)が1960年(昭35)の第19期で記録した20歳3カ月に次ぐ。1クラス下のB級1組からA級に初昇級即挑戦の例は、藤井で10例目。このうち83年(第41期)谷川浩司、94年(第52期)羽生善治、16年(第74期)佐藤天彦が名人を獲得した。藤井が第7局で獲得したとしても20歳11カ月で、谷川の持つ21歳2カ月の最年少名人記録を更新する。「意識することではないんですけど、谷川先生の記録にチャレンジできるのは光栄なことですし、精いっぱい頑張りたいです」と語った。
7番勝負第1局は4月5日、東京都文京区「ホテル椿山荘東京」で開幕する。 [日刊スポーツ 2023年3月8日23時47分]
ウェブニュースより
【棋王戦】渡辺明棋王が後手番ブレーク1勝2敗「負けになっていてもと思ってやっていた」 ―― 将棋の第48期棋王戦コナミグループ杯5番勝負第3局が5日、新潟市「新潟グランドホテル」で行われ、後手の渡辺明棋王(名人=38)が、挑戦者の藤井聡太竜王(王位・叡王・王将・棋聖=20)を174手で下し、シリーズ対戦成績を1勝2敗とした。
渡辺は、これまで藤井とのタイトル戦での対戦成績は1勝12敗、10連敗中だったが、後手番ブレークで逆襲の1勝を挙げた。「冬将軍」の異名を持つ渡辺が、棋王11連覇を狙う。第4局は19日、栃木県日光市「日光きぬ川スパホテル三日月」で行われる。
藤井のエース戦法「角換わり」を真っ向から受けて立った。変化球なしの“ガチンコ勝負”。藤井が前例のない局面に誘導すると、渡辺は68手目に1時間23分の大長考。深く読み合った終盤戦、粘り強くプレッシャーをかけ続け渡辺が、相手のミスを誘った。
https://www.youtube.com/watch?v=SSTwSuZFWLE
両者とも持ち時間の4時間を使い切って1分将棋となり、超ハイレベルな攻防戦となった。あわやの局面もあったが、最後は渡辺が鋭く寄せきった。
終局後、渡辺は「ちょっとよくなったところはあったが、その後、寄せ合いでドンドンと差を詰められた。だいぶ追い込まれて、ちょっと負けになっていてもと思ってやってました」と振り返った。
王10連覇中。冬の棋王戦の戦い方を熟知している。豊富な経験がここ一番で、発揮された。第4局へ向け「1つ返すことができたので、次からも目の前の一局の気持ちでやっていきたい」と意気込んだ。 [日刊スポーツ 2023年3月5日20時41分]
ウェブニュース
藤井聡太竜王が稲葉陽八段に圧勝「あれは時効にして」文集に書いた「名人をこす」挑戦権は目の前 ―― 藤井聡太竜王(王位・叡王・王将・棋聖=20)が2日、静岡市「浮月楼」で行われた将棋の第81期A級順位戦最終9回戦一斉対局で、午後7時52分、91手で後手の稲葉陽八段(34)に圧勝した。角換わり腰掛け銀から積極的に仕掛け、攻め切った。渡辺明名人(38)への挑戦権を争い、 同じ6勝2敗で並走していた広瀬章人八段(36)も菅井竜也八段(30)を下した。10人総当たりのリーグ戦でお互いに7勝2敗で並んだだめ、挑戦者を決めるプレーオフを8日、東京・千駄ケ谷「将棋会館」で行う。どちらが勝っても、名人戦には初挑戦となる。
勝つか負けるかで大きく状況が変わるはずだった。「特に意識せず、いつも通り盤に向かいました」と話した。A級初参加でリーグトップの成績は立派だ。「負けた将棋はチャンスを作れなかったのが反省点。最高の舞台は、1局1局が非常に重いと感じました」。
https://www.youtube.com/watch?v=1GhoItwL8fk
ようやく名人への挑戦が手の届く位置まで来た。最も歴史と重みのあるタイトルと思っている。「名人をこす」。小学校低学年時代に文集で書いた。「あれは、そろそろ時効にしてほしいです」。最後は報道陣を笑わせる余裕すらあった。
◆A級順位戦の最終成績
7勝2敗 藤井聡太竜王、広瀬章人八段
6勝3敗 永瀬拓矢王座、豊島将之九段
5勝4敗 斎藤慎太郎八段、菅井竜也八段
4勝5敗 稲葉陽八段
3勝6敗 佐藤天彦九段
1勝8敗 糸谷哲郎八段、佐藤康光九段 [日刊スポーツ 2023年3月2日22時53分]
ウェブニュースより
【王将戦】羽生善治九段「正確に読み切れなかった」不利な展開で一時逆転思わせる受けの強さ発揮 ―― 藤井聡太王将(竜王・王位・叡王・棋聖=20)が初防衛を国民栄誉賞棋士・羽生善治九段(52)の挑戦を受ける、将棋の第72期ALSOK杯王将戦7番勝負第5局が26日、島根県大田市「さんべ荘」で再開された。25日午前9時から同所で始まった対局は、26日午後6時11分、101手で先手の藤井が激戦を制した。
これで3勝2敗として、初防衛まであと1勝とした。第6局は3月11、12日、佐賀県上峰町「大幸園」で行われる。
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羽生は最後の最後まで藤井を苦しめた。小学校低学年時代に将棋を覚えた頃から得意としていた横歩取りに誘導する。今期の挑戦者決定リーグ戦で2勝、本年度は後手番で7勝3敗と、結果も出している戦法だ。
中盤、藤井の激しい踏み込みに自玉は押しつぶされそうだった。「対応を誤ると一気に終わってしまうので、止めづらい将棋かなと思っていました」。26日午後の早い段階での終局すら考えられた。
髪の毛をかきむしったり、額に左手を当てて苦慮する。時折、盤の前でうなる。努めてポーカーフェースを装うはずが、苦しい様子が色に出る。それでも、決め手はなかなか与えない。最善を尽くして受けた。4筋の最下段に金を打ち、自陣に手を入れる。「後手4一金(76手目)では、ほかの手も考えたんですけど、しょうがないと思っていました」。
https://www.youtube.com/watch?v=gNBwqg4vB7Q
経験値を生かして局面を複雑化させ、相手の時間を削る勝負術で、1度は逆転したかにみえた。「後手6九飛(84手目)ではなく、何か違う手を選ぶべきだったかもしれません。後手5一銀打(88手目)で、後手5七銀ですか。それは足りないんじゃないかと思ってしまった。正確に読み切れなかった」。寄せ合いで屈したが、見せ場たっぷりの大善戦。後手番ながらチャンスをうかがう指し回しは、藤井も脅威を感じただろう。
次は先手番。第2局は相掛かり、第4局は角換わり腰掛け銀で快勝した。「しっかり調整して、いい将棋を指せるように頑張ります」。第6局でかど番をしのぎ、最終第7局(3月25、26日、栃木県大田原市「ホテル花月」)に望みをつなぎたい。 [ニッカン日刊 2023年2月26日19時14分]
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