ウェブニュースより
【WBC】トラウト「他の終わり方があったと思うかい?」 大谷翔平との対決振り返った ―― <WBC:日本3-2米国>◇決勝◇21日(日本時間22日)◇ローンデポパーク(米フロリダ州マイアミ)
米国代表で、9回の最終打者としてエンゼルスの同僚である大谷翔平選手と対戦したマイク・トラウト外野手が「全ての野球ファンが望んでいた対戦」と、そのシーンを振り返った。
侍ジャパンが3-2で迎えた9回のマウンドには、「3番DH」で先発した大谷がDHを解除してクローザーとして登場。トラウトは2死走者なしで大谷との夢の対決を迎え、空振り三振という結果だった。日本は2009年大会以来、3大会ぶり3度目の世界一を果たしている。
トラウトは「全ての野球ファンが見るのを望んでいた対戦。この1カ月半で何度もそれについての質問をされてきた。他の終わり方があったと思うかい?」とコメント。そして、大谷について「彼はすごいボールを持っている。最後はいい球を投げてきた」と振り返った。
米国のマーク・デローサ監督は、大谷と対戦した主将トラウトについて「彼が深い深呼吸をして感情をコントロールしているのが分かった」と明かし、「自分だったら、あのような場面に立つ姿を想像できない。地球上最高の選手であり、チームメートでもある2人が向かい合っているんだ」と語った。二刀流で活躍し大会MVPに輝いた大谷に関しては「彼のやっていることは、おそらくこの大会に出た選手の9割がリトルリーグやユース大会で同じことをやってきたかもしれないが、彼は最高の舞台でそれを続けることができている。野球界のユニコーン(唯一無二の存在)。他にも試してみる選手はいるだろうが、彼のレベルでできる人はいないだろう」と称賛を惜しまなかった。(AP) [日刊スポーツ 2023年3月22日14時34分]
元春が三役の意地 全勝翠富士を下し4場所連続の勝ち越し「小結という看板を背負っている」 ―― <大相撲春場所>◇11日目◇22日◇エディオンアリーナ大阪
小結若元春(29=荒汐)が全勝だった翠富士に土をつけ、三役で2場所連続の勝ち越しを決めた。
小兵をつかまえ、押し倒しで8勝3敗とした。新三役だった先場所は14日目に勝ち越し、最終的に9勝6敗。今場所は早々に勝ち越し、2ケタ白星へと目標を上方修正した。勝ち続ければ、初優勝も見えてくる。1敗の翠富士を2敗の大栄翔が追う展開となった。
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若元春が三役の意地を見せた。右かち上げの立ち合いから、16センチの身長差を生かし、171センチの翠富士にじりじりと圧力をかけた。左へ動いて肩透かしを仕掛けてきた10連勝中の相手を逃さず、体を預けて押し倒し。「体が小さくても立ち合いが軽い相手ではなかったので、しっかりと当たりたかった。小結という看板を背負っているので、2ケタぐらい勝たないといけない」。昭和以降で初の横綱、大関不在場所で、平幕の快進撃を止めたい使命感にあふれていた。
力がついた実感を問われると「実感はない。毎日必死に取っているので、自信を感じる余裕もない」と謙遜した。4場所連続勝ち越しは成長の証し。さらに三役で2ケタ白星となれば、大関とりの起点となる上、来場所の新関脇昇進も見えてくる。何よりも勝ち続ければ、今場所での初優勝もあり得る。「三役として最低限、それ(2ケタ白星)を目指していかないといけない」。翠富士を止めた勢いで突き進む。 [日刊スポーツ 2023年3月22日20時20分]
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