瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り
[95] [96] [97] [98] [99] [100] [101] [102] [103] [104] [105]

春の七草・蘿蔔(すずしろ)
・油菜(あぶらな)科。
・学名
  Raphanus sativus
   Raphanus : ダイコン属
   sativus : 栽培された、耕作した
 Raphanus(ラファナス)は、ギリシャ語の「raphanos(早く割れる)」が語源。発芽が早いことに由来。
 
・「すずしろ」は大根の昔の呼び名。「すずしろ」は「清白」とも書きます。
・花は白か、うすピンク色。
・春の七草のひとつです。
 
・中央アジアまたは地中海地方が原産地です。中国経由で日本に渡来しました。
 
「古事記」には「大根(おおね)」という名で出てくるようです。
 
・地面すれすれに出ている部分は、冬の寒さによる凍結を防ぐために糖分を多めに出すような仕掛けになっているのです。
 そのため、大根は、寒い冬ほど、より甘い野菜とななります。
 
・愛知県の宮重(みやしげ)大根、東京都の練馬(ねりま)大根、京都の聖護院(しょうごいん)大根、鹿児島の桜島大根などいろいろあります。
 
・ダイコンの浅漬に「麹(こうじ)」をまぶしたものを、1020日の「えびす講」の日と その前日に売るのが「べったら市」です。日本橋の宝田恵比寿神社のものがよく知られている。
 
・「沢庵(たくあん)」は、干したダイコンを漬物にしたものです。
 
・薬効   せきどめ、去痰
・薬用部位 根
・生薬名 「萊菔子(らいふくし)」
 


ウェブニュースより
 
新型コロナ感染10万人超 3カ月で世界的流行に ―― 【ジュネーブ】世界の新型コロナウイルスの感染者数が10万人を超えた。201912月に中国湖北省武漢で初の患者が出てから他のアジアや欧米にも急速に広がった。現在も感染拡大が収束する見通しはたたず、渡航制限や大規模イベントの中止などが相次ぐ。ウイルスの脅威が暮らしや企業活動に大きな影を落としている。
 
感染者数は200203年に流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)や、12年に発生した中東呼吸器症候群(MERS)を大きく上回り、世界的な流行となった。
 
米ジョンズ・ホプキンス大学の集計データによると、世界の感染者数は約102千人(日本時間7日午前6時時点)。このうち約8割は中国(本土)が占める。中国以外では韓国が最も多く、約6600人。次いでイラン(約4750人)、イタリア(約4640人)と続く。日本は400人を超えた。
 
 
最近は中国で新たな感染者数が減ってきた半面、それ以外の国・地域での感染が急増している。6日に記者会見した世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は世界的な広がりについて「深く憂慮している」と述べた。特に医療インフラが脆弱な途上国への感染拡大に強い懸念を表明した。「すべての国がウイルスの封じ込めを最優先事項にしてほしい」と訴え、医療態勢や水際対策の強化など一段の措置を講じるよう求めた。
 
各国ではワクチンや治療薬の研究が動き出している。WHOによると、現在は20のワクチンが開発中で、治療薬も多くの臨床研究が進行している。ただ、新型コロナは感染力など不明な点も多い。これから夏に向けて気温の上昇とともに感染が鈍化するとの声もある。ただ、WHOは「夏にウイルスがなくなるという証拠はなく、拡散能力を持ち続けると想定しておくべきだ」と警戒を緩めないように訴えた。
 
新型コロナの感染拡大を受け、各国では渡航制限や出張・旅行のキャンセルが広がっている。感染が急増するイタリア北部では自動車部品の工場が操業停止に追い込まれた。ヒトやモノの動きが急速に停滞しており、世界経済に深刻な打撃となると懸念する声は多い。国際通貨基金(IMF)は20年の世界経済の成長率予測について、金融危機直後の09年以来、11年ぶりの低成長になる可能性を示した。
 
WHO130日に新型コロナについて「国際的に懸念される公衆衛生の緊急事態」と宣言した。約1カ月後の228日には、世界全体の危険度を4段階で最高レベルの「非常に高い」に引き上げた。WHOによると、感染を防ぐには手洗いの徹底や、パソコンなどを消毒剤で定期的にふき掃除することが重要になる。一方で、症状がない人は予防目的でマスクを着用する必要はないとし、過度な使用を控えるよう求めている。  (日本経済新聞 2020/3/7 1:50 (2020/3/7 6:47更新)


 

春の七草・菘菜
・油菜(あぶらな)科。
・学名  Brassica rapa
   Brassica : アブラナ属
   rapa : カブラ形の
 Brassica(ブラシカ)は、古いラテン名で「キャベツ」を意味します。
 
・いわゆる「蕪(かぶ)」。「すずな」は蕪の昔の呼び名です。「鈴菜」とも書きます。花は黄色で、春の七草のひとつです。
 
・薬効   しもやけ
・薬用部位 根

・「食薦(すごも)敷き あをな煮持ち来(こ) 梁(うつばり)
    行縢(むかばき)懸けて やすむこの君」 (あをな=すずな)
       万葉集   長意吉麿(ながのおきまろ)
 
 「おく霜の一味付けし蕪(かぶら)かな」   小林一茶
 
ウェブニュースより
 
徳勝龍、初日は先場所V争いの正代 2日目は朝乃山 ――日本相撲協会審判部は6日、新型コロナウイルスの感染防止のため無観客開催として8日に初日を迎える、大相撲春場所の取組編成会議を開催する大阪市浪速区のエディオンアリーナ大阪で開き、初日と2日目の取組を発表した。
 
今場所12勝すれば、大関昇進目安とされる三役で3場所通算33勝に到達する関脇朝乃山(26=高砂)は初日が隠岐の海(34=八角)、2日目は先場所優勝の徳勝龍(33=木瀬)の平幕相手のスタートとなる。
 
両横綱は東の白鵬(34=宮城野)が、先場所敗れた小結遠藤(29)、2日目は平幕の大栄翔(26)と追手風勢との対戦が組まれた。西の横綱で、今場所は番付上で大関も兼ねる「横綱大関」の鶴竜(34=陸奥)は、初日が大栄翔、2日目は小結北勝富士(27=八角)の挑戦を受ける。
 
38年ぶりの一人大関となる貴景勝(23=千賀ノ浦)は、初日が高安(30=田子ノ浦)、2日目は隠岐の海と戦う。1月の初場所で20年ぶりの幕尻優勝を果たし、西前頭17枚目から同2枚目へと一気に番付を上げた徳勝龍(33=木瀬)は、初日が19場所ぶり関脇復帰の正代(28=時津風)戦。先場所は千秋楽まで優勝争いを演じた注目カードが組まれた。2日目は近大の後輩にあたる朝乃山と対戦する。
 
 
小兵の人気力士で今場所は上位総当たりが予想される東前頭4枚目の炎鵬(25=宮城野)は、初日が御嶽海(27=出羽海)、2日目は竜電(29=高田川)と平幕勢との対戦で滑り出す。師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)との史上9組目の「親子幕内」を果たした、東前頭18枚目の琴ノ若(22=佐渡ケ嶽)は初日に大奄美(27=追手風)、2日目は明生(24=立浪)と対戦する。
 
十両以上の初日からの休場力士は、西十両13枚目の友風(25=尾車)だけ。また、前任の阿武松部長(元関脇益荒雄)の退職で空席となっていた審判部長は、引き続き九州場所担当部長の境川理事(元小結両国)が代理で務める。
 
7日は同所で無観客、さらに通常なら三役以上が対象となっている力士の出席も見合わせた中で土俵祭が執り行われ、8日の初日を迎える。    [日刊スポーツ 2020361112]


 

春の七草・仏の座
・紫蘇(しそ)科。
・学名  Lamium amplexicaule
   Lamium : オドリコソウ属
   amplexicaule : 抱茎の
 Lamium(ラミウム)は、ギリシャ語の「laipos(のど)」が語源で、葉の筒が長くてのど状に見えることに由来する、との説があります。
 
・開花時期は、2/5~5/末頃。
・半円形の葉が茎を取り囲んでつくようすを蓮華座(れんげざ)に見立てました。
 
・春の七草のひとつの“ほとけのざ”はこの花ではなく、正しくはキク科の「田平子」(たびらこ)のことを指します。
 
・別名 「三界草」(さんがいぐさ)。葉が段々になることから。

 
33日は雛祭りでした。雛人形の種類について調べてみました。 
お殿様とお姫様
 
有名な「うれしいひなまつり」の歌詞では「お内裏様とお雛様」と表現されていますが、お内裏様は殿と姫の二人を合わせて指す言葉で、実は歌詞のほうが間違っています。歌の作者「サトウハチロー」も晩年その事を後悔したそうです。
三人官女(さんにんかんじょ)
 
お内裏様とお雛様にお仕えする三人のかしこい侍女です。向かって右側から、長柄の杓、三方、銚子を持っています。
五人囃子(ごにんばやし)
 
能楽のお囃子を奏でる五人の男の子です。向かって右から、謡、笛、小鼓、大鼓、太鼓を持っています。
隋臣(ずいじん)
 
お内裏様とお雛様を守る用心棒です。右大臣(向かって左側、若者)、左大臣(右側、おじいちゃん)の二人です。
仕丁(しちょう)
 
お仕えする三人の雑用係です。向かって右から、ほうき、ちりとり、熊手をもっています。(外出用の付き人として、立傘、くつ台、台傘を持っている場合も)
 
段数が増えると、他のキャラクターが置かれることもあります。


3つのお供え物が持つ意味
 
1)「桃の木」は災いの身代わり
 
桃の木は、日本に伝わってきた当時は邪気をはらうためのもので、ひな人形にも身に降りかかる災いを代わりに受けとめるという役割があったようです。
2)祝の席には「白酒」
 
白酒は、清酒や焼酎にこうじやもろみなどを加えたもので強い甘みがある祝い酒です。
3)色に意味を持つ「ひしもち」
 
ひしもちはその名の通り、ひし形をしたもちで、地方によってはこれに青や黄を加えて五色のものもありますが、ピンク、白、緑の三色のもちを重ねられています。
 
 
鮮やかな色使いの理由には諸説ありますが、一番下の緑は「草」を、真ん中の白は「雪」を、そして一番上のピンクは「桃の花」を表しているといわれています。
 
そのほかにも緑は「健康」、白は「清浄」、ピンクは「魔よけ」の意味も込められているという説もあります。三色のひしもちには、無事な成長を願う家族の愛情が込められているといえるかもしれません。


 

春の七草・繫縷(はこべ)
・撫子(なでしこ)科。
・学名 Stellaria media
   Stellaria : ハコベ属
   media : 中間の
 Stellaria(ステラリア)は、ラテン語の「stella(星)」が語源です。
 花の形が星形をしていることから。
 
・春の七草の一つ。
・春、道ばたでよく見かけます。
・すごく小さく白い5弁花。(さらにそれが2裂するので10弁花に見える)
 
・春の七草では「はこべら」、千曲川旅情の歌では「はこべ」の名で登場します。
 
・茎は地上をぐるりと這います。
 
・タンパク質、ビタミンB、Cなどに富みます。
 昔は食用にしていました。また、これを炒った粉に塩を混ぜて歯磨き粉としても使えます。
・薬効   歯槽膿漏、虫歯予防
・薬用部位 茎葉
 
・「はびこりめむら(蔓延芽叢)」が変化して「はこべら」になった、という説があります。
 また、茎がよくはびこり、種が落ちるとその年のうちに芽が出て繁茂することから、ともいわれます。
 
・漢字の「繁縷」は漢名です。茎の中に目立つ筋(縷(る))があることから。
 
・別名 「朝しらげ」(「日出草」とも書きます。)
   朝日が当たると花が開くことから“朝開け”それが変化して”朝しらげ”。
 
・よく似た品種に「牛繁縷(うしはこべ)」があります。葉っぱはしわしわ。花柱は5個(「繁縷」の花柱は3個)。とても見分けにくい。ここでは「繁縷」として1まとめにしました。
 
・「カナリヤの餌に束ねたるはこべかな」  正岡子規

ウェブニュースより
 
春場所無観客決定も課題山積み 10億円余り損失か ――日本相撲協会は1日、大阪市で臨時理事会を開き、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて大相撲春場所(38日初日、エディオンアリーナ大阪)の無観客開催を決定した。
 
 
本場所の無観客開催は史上初。場所中に感染者が出た場合は、その時点で春場所は中止になる。力士は朝必ず体温を図り、375度以上なら休場。勝ち力士や控え力士が行う力水は口をつけず、形だけにするなど感染防止を徹底する。なおNHKの中継は実施される。
   ◇   ◇   ◇
 
日本相撲協会が史上初の決断に踏み切った。臨時理事会後に行われた記者会見に出席した八角理事長(元横綱北勝海)が、春場所の無観客開催を発表。会議は約2時間半に及び、中止の声も上がるなど慎重に議論を重ねた結果「お客さんへ迷惑をかけられないと思った」と観客への感染防止を最大の理由に挙げた。本場所中に会場に入れるのは力士ら協会員と報道陣のみ。1日に7000人前後の観客が入る見込みだったが0に。「力士には厳しい土俵になる。気持ちの高め方は非常に難しいと思う」と力士を思いやった。
 
さまざまな懸案事項についても話し合った。本場所中に感染者が出てしまった場合については「現状では中止にします」と明言。また2日には師匠会を開き、各師匠に弟子らの平熱を測るように要請する。そして本場所中は毎朝体温を測定。375分以上の場合は休ませることも決まった。
 
土俵周りも通常と大きく異なる。十両以上の取組で、勝ち力士や控え力士が土俵に上がった取組前の力士に、ひしゃくにくんだ水をつける力水。取組前の力士は口をすすいで身を清めるが「濃厚接触ではなく濃密接触」と芝田山広報部長(元横綱大乃国)。八角理事長は「形だけにする。(ひしゃくに)口をつけないようにする」と形式的なものにする。報道陣の土俵下での写真撮影や支度部屋への出入りも禁止。取組は2階席から見て、支度部屋の外に取材エリアを設けるなどして接触を減らす。
 
課題は山積みだ。完売している前売り券は払い戻しを前提に、どのように対応するかをこれから検討。関係者によると、10億円余りのチケット収入が消えるという。春場所後の29日から始まる春巡業についても、開催か延期かを検討するとした。また力士らの会場への移動方法について八角理事長は「公共機関ではなくバスや車を使って場所入りするようにしようと思う」。しかし取組時間は力士によって違う上に、宿舎の場所もバラバラで現実的に厳しい。史上初の決断に、角界が大きく揺れている。   [日刊スポーツ 2020312049]


 

春の七草・御行(おぎょう)
菊(きく)科。
・学名  Gnaphalium affine
   Gnaphalium : ハハコグサ属
   affine : 関係のある
 Gnaphalium(グナファリウム)は、ギリシャ語の「gnaphallon (一握りの尨毛(むくげ))」のことばが語源。 (尨毛・・・獣の毛)
 
・開花時期は、 4/初~5/末頃です。(3月以前に咲きだすものもときどき見かける)
 
・春の七草のひとつです。(春の七草では「御行(おぎょう)」と呼びます。)
・柔らかいうす緑色の葉の先に、黄色の花がつぶつぶになってかたまって咲きます。
 
・名前は「母」と「子」の人形(ひとがた)に由来する、との説があります。
 
・薬効   せきどめ
・薬用部位 全草
 
・昔は草餅の材料だったが、明治の頃から次第に「蓬(よもぎ)」が材料にされるようになりました。
 
・別名 「ほうこぐさ」
   茎も葉も白い細かな毛におおわれているために「ほうけた」ように見えるところから。
 
・「老いて尚なつかしき名の母子草」   高浜虚子


ウェブニュースより
 
藤井聡太七段が勝利、挑戦権獲得まであと3勝 棋聖戦 ―― 将棋の高校生棋士、藤井聡太(そうた)七段(17)が29日、大阪市福島区の関西将棋会館で指された第91期ヒューリック杯棋聖戦(産経新聞社主催)の決勝トーナメントの初戦で、斎藤慎太郎八段(26)に93手で勝った。渡辺明棋聖(35=棋王、王将と合わせて三冠=への挑戦権獲得まで、あと3勝となった。藤井七段が棋聖戦で挑戦者になれば、将棋界のタイトル挑戦の最年少記録(1710カ月)を更新する可能性がある。
 
 
棋聖戦での次の対戦相手は、行方(なめかた)尚史(ひさし)九段(46)と菅井竜也(たつや)八段(27)の勝者。
 
将棋のタイトル挑戦のこれまでの最年少記録は、屋敷伸之九段(48)が四段時代の198912月に第55期棋聖戦で挑戦した際の1710カ月24日。
 
棋聖戦は例年、6~8月に五番勝負が行われている。7月19日生まれの藤井七段が挑戦者となった場合、第1局の日程次第だが、最年少挑戦の記録を更新する可能性がある。
 
この日の対局は午前10時に始まり、午後7時34分に終局した。藤井七段は「次戦以降も全力を尽くして、少しでも上に行けるよう頑張りたい」。敗れた斎藤八段は「ちょっとずつ不利になってしまったかな、と。細かく(=丁寧に)指されてしまった気がします」と話した。
https://www.youtube.com/watch?v=YcIA4qNHVFY
 
棋聖戦は、将棋界に八つあるタイトル戦の一つ。全棋士と女流棋士2人が参加。まず一次予選、次に二次予選が、いずれもトーナメントで行われる。最後に、予選を勝ち上がった棋士8人と、前期4強らシード棋士8人の合計16人が決勝トーナメントで、挑戦権を争う。
     ◇     
 
藤井七段の次の対局は33日。第78期名人戦・C1組順位戦(朝日新聞社、毎日新聞社主催)の最終10回戦で真田圭一八段(47)と対戦する。藤井七段は今期C1組でただ一人、無傷の9連勝で、一つ上のB2組への昇級をすでに決めている。最終局には、全勝での昇級が成るかが、かかっている。
意識するような段階ではない
 
229日に大阪市福島区の関西将棋会館で指された将棋の「第91期棋聖戦」の決勝トーナメント初戦で、高校生棋士の藤井聡太七段(17)は93手で、来期A級に昇る若手実力者の斎藤慎太郎八段(26)に勝った。
 
終局後の質疑応答は、以下のとおり。
 
〈まず、勝った藤井七段に〉
――本局を振り返ると?
 「
中盤以降、一手一手、非常に難しい将棋で。もう、ちょっと、よく分からないまま指していた、というのが正直なところだった気がします」
――90分考えた手もあった。難しかったということですね。
 
「手が広い(=選択肢が多い)局面が続いているのかな、という気がしました」
 
〈続いて、敗れた斎藤八段に〉
――本局を振り返ると?
 
「難しい変化なのかな、と思ったんですけれども。中終盤で有効な手段がずっと見えなくて。最終盤、ちょっと粘りを欠いてしまったので、もうちょっと(他に粘る順が)無かったかな、という反省はありますけど。ちょっとずつ不利になってしまったかな、という。(相手の藤井七段に)細かく(=丁寧に)指されてしまった気がします」
 
〈再び、藤井七段に〉
――初出場の(棋聖戦の)決勝トーナメントで、初戦を突破。あと3勝で、挑戦だが。
 
「次戦以降も全力を尽くして、少しでも上に行けるように頑張りたいと思います」
――タイトル挑戦の最年少記録も、かかっているが。
 
「そうですね。まだ、全然、意識するような段階ではありませんし。盤上に集中することを一番に、やっていきたいと思っています」 (朝日新聞DIGITAL2020229 2020分)


 

春の七草・薺(なずな)
・油菜(あぶらな)科。
・学名  Capsella bursa-pastoris
   Capsella : ナズナ属
   bursa-pastoris : 羊買いの財布 (実の形から)

 Capsella(カプセラ)は、ラテン語の「小箱」の言葉が語源です。
 
・開花時期は、 115 ~ 515頃。
・「薺」は「撫菜」(なでな)からの変化したものといいます。なでたいほどかわいい菜、の意から。
 また、夏に枯れて無くなることから「夏無(なつな)」、これが変化したともいわれています。

・秋に芽が生え、早春に咲き始めます。
・春の七草のひとつ。
・薬効   止血、目の充血
・薬用部位 全草
・生薬名 「薺菜(さいさい)」

・別名 「ペンペン草」(ぺんぺんぐさ) 風に揺れたときの音から。
    「三味線草」(しゃみせんぐさ) 実が三味線の撥(ばち)に似ているから。
 
・「妹(いも)が垣根三味線草の花咲きぬ」 与謝蕪村(よさぶそん)
 
 「よく見ればなづな花咲く垣根かな」   松尾芭蕉


ウェブニュースより
 
揺らぐ東京五輪開催 コロナ収束、見通せず 判断迫られるIOC〔深層探訪〕 ―― 新型コロナウイルス感染の世界的拡大を受けて、今夏に迫る東京五輪・パラリンピック開催が揺らいでいる。国際オリンピック委員会(IOC)委員で最古参のディック・パウンド氏が「開催可否の判断は5月下旬が期限」「1年延期も不可能ではない」との見解を示したのが発端となった。
 
準備状況を監督するジョン・コーツ調整委員長も同調し、開催可否を判断するまでの期間は3カ月だと語った。トーマス・バッハ会長が電話会見で打ち消したものの、混乱に拍車がかかった。
 
 
パウンド氏はIOC委員を40年以上務め、要職を歴任するベテラン。調整委員長を務めるコーツ氏の言葉は、さらに重い。大会組織委員会幹部も感染が収束した後に準備を立て直す期間を考慮し、「ゴールデンウイークまでにけりをつけないと(開催は)難しいのではないか」と私見を述べた。
◇複数NOCが視察取りやめ
 
各競技で国内外の大会が中止、延期され、無観客での実施も含む措置が続いている。しかし、五輪は選手と関係者だけで約18000人が200を超える国・地域から一堂に会する巨大なイベント。競技ごとの国際大会と比べても規模が段違いに大きく、リスクはより高まる。
 
直接の影響も既に広がっている。各国・地域の国内オリンピック委員会(NOC)が五輪会場や選手村などを順次視察しているが、関係者によると、複数のNOC3月に予定していた視察を取りやめた。大会前には全国各地で各国・地域の代表チームが事前合宿を行うが、現時点で感染収束の見通しは立っていない。「NOCの立場では、危険な場所に選手を送れない」との懸念は残る。選手が来なければ大会自体が成り立たない。
◇中止の権限はIOC
 
感染拡大の最中、五輪開幕の5カ月前というタイミングでパウンド氏が有事を意識した発言を続け、それにコーツ氏が同調した。これを「IOCが気球を上げて組織委やNOC、競技団体の反応を探っているのでは」とみる五輪関係者もいる。
 
巨額の放映権料を手にするIOCにとっては予定通りの開催が第一だが、中止を決める権限も握っている。東京都と結んだ開催都市契約には、IOCが開催都市における本大会を中止できる権利を有する条件が記されている。和訳の一部を抜粋すると「IOCがその単独の裁量で、本大会参加者の安全が理由のいかんを問わず深刻に脅かされると信じるに足る合理的な根拠がある場合」とあり、今回の感染拡大は当てはまるだろう。
◇危機管理、甘い組織委
 
IOCは組織の体面を保ち、五輪ブランドが傷つかないことをまず考える。夏の酷暑への危機感から、開幕まで1年を切った昨秋、マラソンと競歩の札幌開催をトップダウンで押し付けたのもその一例。組織委は煮え湯を散々飲まされてきたにもかかわらず、今回もまだ有事のシミュレーションをしていない。危機管理の備えは甘い。   JIJI.COM 2/29() 8:33配信)


 

春の七草・芹
・芹(せり)科。
・学名  Oenanthe javanica
   Oenanthe : セリ属  javanica : ジャワ島の
 Oenanthe(オエナンサ)は、ギリシャ語の「oinos(酒)+ anthos(花)」が語源です。
 
・田んぼや川べり、湿地に自生します。
・1ヶ所に「せり」(競)合って生えることから「せり」とよばれるといいます。
・春の七草のひとつで、食べられます。
 
・食の味を味わうのは主に春ですが、花は夏に咲きます。白い小さな花が多数集まります。
 
・薬効   食欲増進、保温など
・薬用部位 全草
 
・春の七草の内、万葉集に記載のあるものは『芹』だけです。
あかねさす 昼は田たびて ぬばたまの
      夜の暇(いとま)に 摘(つ)める芹子(せり)これ
               葛城 王(かずらきの おおきみ)
丈夫(ますらを)と 思へるものを 大刀(たち)佩(は)きて
       
かにはの田井(たい)に 世理(せり)ぞ摘みける
         薩の妙観の命婦(さつのみょうかんのみょうふ)


ウェブニュースより
 
突然の休校要請に衝撃走る「仕方ない」「仕事休めない」 ――新型コロナウイルスの感染拡大で、全国の小中高校が3月2日から春休みまで臨時休校する見通しになった。安倍晋三首相が27日に突然表明した臨時休校の要請に、教育現場や保護者らの間に衝撃が走った。「子どもを守るためにはやむをえない」と理解を示す声の一方で、働く親らは「急に仕事を休めない……」と困惑している。
 
 
「長い春休みをどう過ごしたらいいのか」。小学生の長男(7)がいる東京都内の主婦(40)は「感染を広げないためにやむを得ない」と理解しつつも「子どもを全く外出させないわけにいかない。いつもは近くの公園で遊ばせているが、子どもが殺到すれば休校の意味がなくなる」と話す。
 
福岡県糸島市のパート女性(40)は「これだけ世界的に広がっているので妥当な対応だと思うが、もう少し早く決めてほしかった」と漏らす。高校2年と中学2年の子どもがおり、来春の受験に向けて3月上旬の学内講習を申し込んだばかり。「子どもたちも戸惑っている。今は仕方ないが、休みになった分の学習をどこで取り戻すかも検討してほしい」と語った。
 一
方、佐賀市のNPO法人で働く40代女性は「子どもが重症化するリスクがどの程度あるのかの情報がなく、一斉休校までする必要があるのか」と戸惑う。2人の子どもは小学校低学年。「仕事を休んで一緒に過ごすしかない。外出もためらわれるし子どものストレスが心配だ」と話した。
 
「感染拡大で仕事が忙しくなりそうな時に、どうしたらいいのか」と頭を抱えるのは東京都中央区の看護師で共働きの女性(45)。「連日1日独りで留守番させるのは不安だし無理」とため息をつく。遠方に住む両親には持病があり、感染が広がるなか新幹線や飛行機で東京まで来てもらうのも難しい。「家庭にどれだけの影響が出るのか、政府は分かっているのだろうか」と憤った。
 
地方には在宅勤務の制度がない中小企業も多い。小学2年の子どもを持つ福岡市の女性会社員(30)は「日中子どもが一人になってしまう。急に言われても預け先がない」と不安を口にし「休校期間中だけでも柔軟な働き方ができるよう上司に相談したい」と語った。
 
小学3年の子どもを持つ大分市の女性会社員(45)は「まだ県内で感染者が出ていないので、正直『なんで?』と思った。共働きなので仕事をどうするか、これから夫と相談しないといけない」と驚く。「在宅勤務の制度もないし、職員も少なく休めない。国はもっと働く親のことを考えてほしい」と注文した。
 
臨時休校の要請について、国際医療福祉大の和田耕治教授は「感染が広がりつつあるのは北海道など一部地域に限定されている。現段階で感染が広がっていない地域も含めて全国一律の対応をするならばその根拠について示す必要がある」と指摘。「このウイルスの流行はしばらく続く。4月にいったん収まったとしても再び海外からの流入も含めて散発的な流行は続き得る。社会への影響が大きいカードはタイミングをよく考えて切らなければならない」と話している。  (日本経済新聞 2020/2/27 22:24


 

春の七草
1.芹(せり):川辺・湿地に生える。
2.薺(なずな):ペンペン草
3.御形(ごぎょう):母子草。
4.繁縷(はこべら、はこべ):小さい白い花。
5.仏の座(ほとけのざ):正しくは、田平子(たびらこ)。
6.菘(すずな):蕪(かぶ)。
7.蘿蔔(すずしろ):大根。
 
14世紀の南北朝時代に、「四辻の左大臣(本名:四辻善成)」が源氏物語の注釈書「河海抄(かかいしょう)」の中で七草のことを記載しています。
 それが後年、よく知られる、「せりなずな 御形はこべら 仏の座 すずなすずしろ これぞ七草」
 春の七草の歌になって広まったことにより、「春の七草」の7種の草とその読み並べ方が定着したといわれます。
 
・新春の1月7日(人日(じんじつ)の節句)に、春の七草を「七草粥(ななくさがゆ)」に入れて食べる習慣があります。(食べると、災いを除け、長寿富貴を得られるようです。)

 「春の七草」が話題になると、そろそろお正月モードも終わりに近づきます。
・「君がため春の野に出でて若菜摘()
      我が衣手に 雪は降りつつ」 (若菜 = 春の七草)
             光孝天皇   古今集   百人一首(15)
・春の七草は「七草がゆ」にして食べるなど、“食”を楽しむものですが、秋の七草の方は花を“見る”ことを楽しむもののようです。

ウェブニュースより
 
春場所「通常開催は難しい」スポーツ庁から要請届く ―― 新型コロナウイルスの感染拡大で、大相撲春場所(38日初日・エディオンアリーナ大阪)の開催可否を検討している日本相撲協会にスポーツ庁からスポーツイベントの中止、延期、規模縮小を要請する文書が届いたことが26日、分かった。同協会は31日の臨時理事会で通常開催、無観客開催、中止の三つを選択肢に最終決定する。
 
 
協会関係者は一様に通常開催が困難との見通しを示した。ある理事は「(通常開催は)厳しいだろう。最悪のことを考えて判断していかないといけない」と話し、協会担当者の一人も「難しい部分。国益を考えないといけない。公益財団法人という面もある。いろいろなリスクを考えないといけない」と説明。芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「今の時点では何もお話をすることはない」と述べるにとどめた。
 
また協会は3月7日にエディオンアリーナ大阪で実施する土俵祭りに力士が出席せず、一般来場者なしで行うと発表。229日に予定されていた大阪市の住吉大社での横綱奉納土俵入り、3月3日の前夜祭は中止になった。(共同)   [日刊スポーツ 20202262111]


新型コロナウイルス 世界で感染さらに広がる ―― 中国で感染が拡大してきた新型コロナウイルスは、世界各地でさらに感染が広がっています。ヨーロッパの国々では、イタリア北部に渡航歴のある人たちの感染が相次いでいて、中南米でも初めて感染が確認されました。
 
 
中国で新型コロナウイルスに感染した人は、25日、新たに406人増えて7万8064人となり、死者も52人増えて2715人になりました。
 
一方、NHKのまとめでは、中国と日本以外で感染者が確認された国と地域は43に増え、感染者はあわせて2303人となっています。
 
このうち、北部を中心に感染が広がるイタリアでは、これまでに400人の感染が確認され、12人が亡くなっていて、北部の11の自治体が事実上、封鎖されています。
 
そしてヨーロッパ各国や南米でもイタリア北部に滞在していた人やこの地域から来たイタリア人に感染が相次いで確認されています。
 
スペイン領のカナリア諸島にあるリゾートホテルでは、イタリアからの客に感染が確認されたことから、島内での感染拡大を防ぐため、700人余りの滞在客が、14日間、ホテルに足止めとなる事態になっています。
 
また、北アフリカのアルジェリアでも、今月、入国したイタリア人の男性の感染が確認されました。
 
 
さらにブラジルでも、イタリア北部に出張し今月21日に帰国した男性が感染していることがわかり、中南米で初めて感染者が出ました。
 
国や地域をまたいだ新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからない状態が続いています。   NHK WEB NEWS 2020227 640分)


 

冬の七草(観賞用)・水仙
・彼岸花(ひがんばな)科。
・学名  Narcissus tazetta
    var. chinensis (日本水仙)
   Narcissus : スイセン属
   tazetta : 小さいコーヒー茶碗(イタリア語)
   chinensis : 中国の

 Narcissus(ナルキッサス、ナルシサス)は、ギリシャ神話の美少年の名前にちなみます。
 
・開花時期は、1215 ~ 翌 420頃。
 早咲きものは正月前頃にはすでに咲き出しています。(「日本水仙」「房咲き水仙」などの早咲き系は12月から2月頃に開花)。
 
 3月中旬頃から咲き出すものは花がひとまわり大きいものが多い。(「ラッパ水仙」や「口紅水仙」などの遅咲き系は、3月から4月頃に開花)。
 
・地中海沿岸原産。平安末期に中国から渡来しました。
・漢名の「水仙」を音読みして「すいせん」になりました。漢名は「仙人は、天にあるを天仙、地にあるを地仙、水にあるを水仙」という中国の古典から。
 
きれいな花の姿と芳香がまるで「仙人」のようなところから命名されました。
・学名でもある英名「ナルシサス」はギリシャ神話の美少年の名前で、泉に映った自分の姿に恋をして毎日見つめ続けたら いつのまにか1本の花になってしまいました。
 ”ナルシスト”の名はここからきたといいます。 イギリスの国花の一つです。
 
・いろいろな水仙の種類がある。
 「房咲(ふさざき)~」「ラッパ~」「日本~」「口紅~」「糸~」「笛吹~」「八重咲~」
 
・福井県の県花(水仙)
 
・「其(そ)のにほひ桃より白し水仙花」  松尾芭蕉
 「初雪や水仙の葉のたはむまで」     松尾芭蕉
 「水仙や白き障子のとも映り」      松尾芭蕉
 
 「水仙や寒き都のここかしこ」     与謝蕪村(よさぶそん)
 
 「水仙の花の高さの日影かな」    河合智月(かわいちげつ)
 「水仙の香やこぼれても雪の上」   加賀千代女(かがのちよじょ)
 


ウェブニュースより
徳勝龍が西前頭二枚目に躍進 十両以上の番付一覧 ―― 日本相撲協会は24日、大相撲春場所(38日初日、エディオンアリーナ大阪)の新番付を発表した。十両以上の番付は以下の通り。

[日刊スポーツ 202022461]

 
マスク姿で大阪入り 大相撲春場所 ―― 大相撲春場所(3月8日初日、エディオンアリーナ大阪)の新番付発表を翌日に控えた23日、約180人の力士が新幹線で大阪に入った。三つの車両に分かれ、午後4時半ごろJR新大阪駅に到着。降り立った大半の力士がマスクを着用していた。

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、大相撲でも一部のイベントを中止にするなど対策を講じている。   (jiji.com 202002231833分)


 

冬の七草(観賞用)・寒菊
・菊(きく)科。
・学名 Chrysanthemum morifolium(クリュサンテムム・モリフォリウム)
   Chrysanthemum : キク属
   morifolium : クワ属(Morus)のような葉の
 Chrysanthemumは、ギリシャ語の「chrysos(黄金色)+anthemon(花)」が語源です。
 
・開花時期は、1020 1220頃。
・東洋で最も古くからある鑑賞植物のようです。平安時代に中国から渡来、改良が重ねられ多くの品種があります。
 園芸品種としては「スプレーマム」や「ポットマム」などがよく知られます(「マム」=「菊」、とのこと)。
 「小菊」「スプレーマム」「ポットマム」の区別がよくわかりません。「スプレーマム」や「ポットマム」の名前の看板がついているものはその名前を、路地ものなどで看板のないものは「小菊」と表示したケースがあります。どれもきれいな、菊の花です。
 
・「きく」は漢名の「菊」を音読みしたもの。また、「菊」の漢字は、散らばった米を1ヶ所に集める、の意で、菊の花弁を米に見立てたものです。
 漢名の「菊」は “究極、最終” を意味し、一年の一番終わりに咲くことから名づけられたといいます。
 
・大輪の菊は、菊花展でよく見かけます。11月の上、中旬頃が見頃です。
 菊花展で見られるのは「厚物(あつもの)→ 大輪もの」と
           
「管物(くだもの)→ 細い花びら」とに分けられます。
 
・中国では菊は不老長寿の薬効があるとされ、陰暦の9月9日(重陽の節句)の日には、菊酒を飲み長寿の祈願をしました。
 これがしだいに日本にも伝わり、菊の花を酒に浮かべて飲み花を鑑賞する「重陽の宴」が催されるようになりました。
 のちに菊は皇室の紋章になり、日本の国花になったのです。(日本の国花は、この菊と桜の2つ)

 また、重陽の節句の日には、菊の花に綿をかぶせて、その夜露と香りを綿にうつしとり、その綿を肌にあてて若返りを図る、「菊の被綿(きくのきせわた)」の行事も行われていました。
 
・中国の「四君子(竹、梅、菊、蘭)」の一つで、水墨画の画材にもよく使われています。
 
・花の盛りは11月だが、冬になっても「残菊、晩菊」というサブネームで咲き続けます。これらはだいたい小菊のことだが、野性味の濃い小菊は寒さには強いのです。
 これらは冬になっても咲いているので「冬菊」とも、寒気の中で咲いているので「寒菊」とも呼びます。
 しかし、年を越える頃には枯れてしまいます。→ 「枯れ菊」になります。

ウェブニュースより
 
下船女性が感染、肺炎に 栃木県発表 クルーズ船、公共交通で帰宅 ―― 栃木県は二十二日、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」から下船した県在住の六十代の無職女性一人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。女性は肺炎を発症している。クルーズ船で陰性とされ、下船した乗客の感染が確認されたのは初めて。
 
 
県によると、女性は七十代の夫と、二月十九日に下船し、公共交通機関で、県内の自宅へ帰宅した。二十一日に三八・七度の発熱があり、二十二日に県内の県南健康福祉センターに相談。県内の医療機関を受診し、ウイルス検査で陽性と判明した。
 
女性は下船前の十四日に検体を提出、十五日に陰性とされたという。十九日の下船後、自宅最寄りの駅から自宅へは友人が運転する車で移動した。その日のうちに買い物にも出掛けていた。この間、移動中も含めてマスクをしていたという。
 
女性は発熱はあるが、せきなどの症状はないという。同県内の感染者は初めてで、県は女性を県内の指定医療機関に入院させる措置をとるとしている。下船した同県在住者は、女性を含めて七人で、ほかの六人に症状は確認されていない。
◆政府「安全」説明崩れる
 
<解説>潜伏期間を過ぎたとして、政府が「安全性」にお墨付きを与えたクルーズ船の下船者から初めてウイルスが検出され、政府説明の信ぴょう性は崩れた。
 
政府は新型コロナウイルスの潜伏期間を踏まえ、十四日間、乗客を船内にとどめる措置を取ってきた。起算日は今月五日で、検査で陰性だった乗客の下船を十九日から始めた。船内で集団感染が起きていたのに、隔離期間を見直さず帰宅させたことの是非を問われた厚生労働省は「なるべく個室にいてもらい、手すりなど共用部分の掃除をするなど感染防止措置は取られてきた。五日以降に感染が広がったとは考えにくい」と強調してきた。
 
だが、栃木県の女性が潜伏期間を過ぎてから発症したことで、船内の感染防止措置が取られてからも感染が広がっていた可能性が強まった。
 
他国の多くは下船日を起算日とし、陸上の施設で十四日間隔離する措置を取っている。だが、日本政府は船内隔離後の感染の可能性を頑なに否定。感染防止措置は有効だったとして、公共交通機関で帰らせた。
 
外国でも下船前の日本の検査で陰性とされながら、自国での検査で陽性となるケースも報告され始めた。
 
この日は、下船者二十三人に健康観察期間中のウイルス検査をしていなかったミスも発覚し、加藤勝信厚労相が謝罪。船内で事務作業などをした厚労省職員らの感染が相次ぎ、職員らの検査も決めた。新型コロナウイルスを巡る日本の対応は、どこまでずさんなのか。国内外から向けられつつある疑念を晴らすのは簡単でない。   (東京新聞 2020223日 朝刊)


 

プロフィール
ハンドルネーム:
目高 拙痴无
年齢:
92
誕生日:
1932/02/04
自己紹介:
くたばりかけの糞爺々です。よろしく。メールも頼むね。
 sechin@nethome.ne.jp です。


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