昨年末に行った公費の補助により行われている便潜血検査を受けたところ、2回とも陽性となり、年が明けたら、精密検査を受けるように言われていたのですが、正月早々ヘルペスに罹り延び延びになっていました。2月7日の検診で血液検査の結果、ほとんど貧血はないと言うことで、もう一度便潜血検査を受けることになりました。聞くところによると内視鏡検診は医師の技術によってはかなり苦痛を伴うとか。爺としては内視鏡検診はあまり受けたくありません。まあ、どうなることやら八十路を超えた爺とってはあまりくよくよ考えずに成り行きに任せるより外に手立てはありません。
陶淵明[365~427]中国、六朝時代の東晋の詩人で、江西の人といわれます。名は潜、字(あざな)は淵明。一説に名は淵明、字は元亮(げんりょう)だといいます。官職に就きますが、束縛を嫌い、彭沢(ほうたく)県の県令を最後に「帰去来辞(ききょらいのじ)」を作って官を辞し、故郷へ戻ったといいます。自然を愛する田園生活を送り、すぐれた詩を残しました。詩では「飲酒」、文では「桃花源記」が有名です。自伝的作品「五柳先生伝」から「五柳先生」とも呼ばれたといいます。
飲 酒 其の十一 陶淵明
顏生稱爲仁 顏生(がんせい)は仁を爲すと稱(しょう)
せられ
榮公言有道 榮公は有道と言はるるも
屡空不獲年 屡(しばしば)空(むな)しくして年を獲
(え)ず
長飢至于老 長(つね)に飢えて老に至る
雖留身後名 身後(しんご)の名を留(とど)むと雖も
一生亦枯槁 一生亦(また)枯槁(こかつ)す
死去何所知 死し去りては何の知る所ぞ
稱心固爲好 心に稱(かな)ふを固(もと)より好しと
爲す
客養千金躯 千金(せんきん)の躯(からだ)を客養
(かくよう)するも
臨化消其寶 化(か)に臨(のぞ)んでは其の寶(たから)
を消す
裸葬何必惡 裸葬(らそう)何ぞ必ずしも惡しからん
人當解意表 人當(まさ)に意表(いひょう)を解すべし
顔回は仁者であると称えられ、
栄啓期も有道の人と評されているが、
(顔回は)いつも空きっ腹を抱えて若死にし、
(栄啓期は)ひもじい日々の中で老いさらばえた。
二人とも死後に名を残したものの、一生痩せ衰えていた。
死んでしまったら何も判らないのだから、
生きている間の充足感こそ大事にしたい。
御身大切とばかりに養生したところで
死んでしまえば体そのものが消えてしまうのだ
裸で埋葬されるのも悪くはないではないか。
自然に返ることの真意を、人は解すべきである。
※顔回:孔子の弟子で、31歳で若死にした。『論語』の先進篇に「不幸、短命にして死せり」とあります。
※栄啓期:春秋時代の隠者で、鹿の毛皮に縄の帯といういでたちで「貧は士の常なり」と言って90過ぎまで何の憂いなく生きたと言います。
本日のウェブニュースより
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