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c58c784c.jpg 午前5時、川っ縁を散策。少々北風あり。長袖1枚の軽装で出掛ける。曇り空で薄ら寒かったが、歩いているうちに苦にならなくなる。スカイツリーは既に634mに達したという。ソメイヨシノはまだ3ぶざきというところか? この寒さでまた縮込んだか。帰宅して、横浜のN氏が送ってくけた「草原の風」をスキャン。

 今朝のウェブニュースより
1cc1cb86.JPG 「奇跡だ」荒れた海 3週間生き抜いた? 漂流の犬を保護 ―― 宮城県気仙沼市本吉町末ノ埼の沖合約2キロの海上で1日午後2時ごろ、漂流する屋根の上に犬がいるのを、第3管区海上保安本部(横浜)所属の特殊救難隊が見つけ、保護した。犬は2日午後5時半ごろ、宮城県動物愛護センター(富谷町)に引き渡された。震災の大津波で海に流されたとすると、過酷な環境を3週間、生き延びたことになり生命力に専門家も驚いている。/2管本部(塩釜)によると、行方不明者を捜索中の救難隊ヘリコプターが、犬を発見。潜水士が降下し、漂うがれきの上を逃げ回る犬を助けた。/犬は体長約70センチの雑種のメスで、毛は茶色。黒っぽい首輪を付けていたが、飼い主の住所などは書かれていない。2日午後、保護した巡視船「つがる」から2管本部の巡視艇に移され、夕方に塩釜港に着いた。巡視船ではビスケットやソーセージを食べ、おとなしくしていたという。/陸に上がると安心したのか、毛布にくるまれたままお漏らしも。迎えに来た県動物愛護センターの伊藤光市さん(52)は「ちょっとおどおどしていたが、思ったより元気で安心した。早く飼い主に返したい」と語った。/宮城県獣医師会の高橋勝一事務局長は「一般論だが、水さえあれば人間の倍近い約2週間は生き延びられる。生命力が強い雑種だったこともあるが、過酷な環境を3週間も生き抜いたとすれば奇跡だ」と話す。/仙台市出身の獣医師で「野宿に生きる、人と動物」の著者中野真樹子さん(東京都)は「海水は塩分が強過ぎ、人間以上に犬には向かない。降り積もった雪を食べ水分を補給していたのでは」と推測する。
 2管本部には「自分の飼い犬かもしれない」という問い合わせが2件寄せられているという。  (KOL net 2011年04月03日日曜日)

 唐の詩人項斯(こうし、815~?年)の作の五言律詩に「日東病僧」というのがある。阿倍仲麻呂のように王維や李白が描いた日本人を主題にした詩はかなり有名である。遠く異郷の地で不運の生涯を終えた日本人の学者や僧侶も多くいたことであろう。最澄や空海のように帰国して華々しい活躍した僧の影で不運にも異国の土と化した、名前も残っていない日本人を詠った詩は少ない。
 項斯は江東(江蘇省南部から浙江省へかけての地方)の人で、字は子遷(しせん)。844年の進士。丹徒(江蘇省鎭江)の尉となり、任地で死亡したという。840年ごろから詩人として名声があったという、
a1c834f6.JPG (訳)   日本の病僧
   故国へ帰る道を絶つ雲と水/来る時は風が船を送ってくれたのだが/あとあとの遺言も残さず/まだ病中の身で座禅三昧/暑い壁が燈火(ともしび)の光をかくし/人影の無い窓から艾の煙が流れ出るばかり/郷里への便りももはや書かず/寺の門前に墓を作っているとか
 

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犬の強靭さ
 あの犬のニュースはテレビで拝見しました。感動しました。さすが生命力の強い動物ですね。昔、中国の田舎における親たちが新生児によく「狗剰児」というあだ名をつけるという慣習はそれなりの理由がありますね。
 ところで、昔は文化的には中国のほうがかなり優れたので、まじめな日本の方がはるばる船に乗って勉強に行ったのですね。阿倍仲麻呂は中国の方々もよく知っている人物の一人なのです^^。
シン 2011/04/04(Mon) 編集
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目高 拙痴无
年齢:
92
誕生日:
1932/02/04
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くたばりかけの糞爺々です。よろしく。メールも頼むね。
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