瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り
1 「陰陽説」: 世界は「陰」と「陽」、「男」と「女」、「天」と「地」のように、2つのものに分かれ、それらがうまく混じりあって万物が「調和」しているのだ、という考え。
2 「五行説」: 陰と陽から「木」「火」「土」「金」「水」の五つの要素がうまれ、またその5つの要素から万物が生まれていくという考え。
これら2つを総称して「陰陽五行説」と呼ぶ。
史記 孟子・荀卿列伝 第十四 より
齊有三騶子。其前騶忌、以鼓琴干威王、因及國政、封為成侯而受相印、先孟子。其次騶衍、后孟子。騶衍睹有國者益淫侈、不能尚德、若大雅整之於身、施及黎庶矣。乃深觀陰陽消息而作怪迂之變、終始、大圣之篇十餘萬言。其語閎大不經、必先驗小物、推而大之、至於無垠。先序今以上至黃帝、學者所共術、大并世盛衰、因載其禨祥度制、推而遠之、至天地未生、窈冥不可考而原也。先列中國名山大川、通谷禽獸、水土所殖、物類所珍、因而推之、及海外人之所不能睹。稱引天地剖判以來、五德轉移、治各有宜、而符應若茲。以為儒者所謂中國者、於天下乃八十一分居其一分耳。中國名曰赤縣神州。赤縣神州內自有九州、禹之序九州是也、不得為州數。中國外如赤縣神州者九、乃所謂九州也。於是有裨海環之、人民禽獸莫能相通者、如一區中者、乃為一州。如此者九、乃有大瀛海環其外、天地之際焉。其術皆此類也。然要其歸、必止乎仁義節儉、君臣上下六親之施、始也濫耳。王公大人初見其術、懼然顧化、其后不能行之。
〈訳〉
斉に三騶子がいた。最初の騶忌〈すうき〉は琴を弾くのがうまいという理由で、威王に仕官を求め、それをきっかけにして国政にあずかり、封ぜられて成侯となり、宰相の印綬を受けた。時代は孟子より先である。
「儒者のいわゆる中国は、全天下においては八十一分の一にすぎない。中国を名付けて赤県神州という。この赤県神州の内に、おのずから九州がある。禹が整理した九州がこれで、これは州の数には入らない。中国の外に赤県神州と同様のものが九つあって、これがいわゆる九州である。小海があって九州の一つ一つを取り巻いており、人民禽獣は互いに交流することが出来ず、それぞれ一つの区域を形成しているわけで、それが一州である。そのような大きな州が九つあって、大海がその外を取り巻いている。これが天地の際限である」
騶衍の述べるところは、みなこの類である。しかし、その帰するところを要約すれば、必ず仁義・節倹を強調しているのであって、君臣・上下・六親(父母兄弟妻子)の間に施し行うべき道である。ただ、始めが虚誕でつかみどころがないだけである。王侯・貴人ははじめてその説に接すると、驚いてひきつけられるが、その後、実行することは出来なかった。
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