今日はひな祭りです。ひな祭りに食べる食べ物は? と、聞かれたら、何を思い浮かべますか?
古くから伝わる日本の風習には、その日に食べるといいとされる「行事食」と呼ばれる食べ物があります。ひな祭りにも、類に漏れず、行事食が存在します。
ひな祭りは、毎年3月3日に女の子の健やかな成長を祈る行事です。食べ物も、古くから伝わるお祝い料理があります。食材には春の旬のものが使われ、それぞれの料理や色には縁起のいい意味が込められています。
1.ちらし寿司 2、はまぐりのお吸い物 3、菱餅 4、ひなあられ 5、白酒
この5つについて調べてみました。
1、ちらし寿司
ちらし寿司そのものにいわれはありませんが、えび(長生き)、れんこん(見通しがきく)、豆(健康でまめに働ける)など縁起のいい具が祝いの席にふさわしく、三つ葉、卵、人参などの華やかな彩りが食卓に春を呼んでくれるため、ひな祭りの定番メニューとなったようです。
2、はまぐりのお吸い物
はまぐりは、平安時代には「貝合わせ」遊びなどで知られ、ひな祭りの代表的な食べ物です。はまぐりの貝殻は、対になっている貝殻でなければぴったりと合いません。このことから、仲の良い夫婦を表し、一生一人の人と添い遂げるようにという願いが込められた縁起物です。
3、菱餅
緑、白、ピンク(紅)の3色の餅を菱形に切って重ねたものを飾ります。色の意味にはいくつかの説があり、緑は「健康や長寿」、白は「清浄」、ピンクは「魔除け」を意味する説と、緑は「大地」、白は「雪」、ピンクは「桃」で「雪がとけて大地に草が芽生え、桃の花が咲く」という意味が込められているという説があります。緑餅は増血効果があると言われるよもぎを混ぜ、白餅には血圧を下げると言われるひしの実が入り、ピンク餅は解毒作用があると言われるクチナシで色をつけています。また、菱形は「心臓」を表していると言われ、災厄を除こうという気持ちや、親が娘の健康を願う気持ちが込められています。
4、ひなあられ
餅に砂糖を絡めて炒った、ひな祭りの節句の代表的な和菓子のひとつです。ピンク、緑、黄、白の4色でそれぞれ四季を表していると言われています。でんぷんが多く健康に良いことから「1年中娘が幸せに過ごせるように」という願いが込められています。
5、白酒
もともとは桃の花びらを漬けた「桃花酒」というものが飲まれていたと言われています。桃は邪気を祓い、気力や体力の充実をもたらすということで、薬酒のひとつとして中国から伝えられました。江戸時代からは、みりんに蒸した米や麹を混ぜて1カ月ほど熟成させた「白酒」の方が親しまれるようになりました。「白酒」はアルコール度数10%前後のお酒で大人しか飲めないので、子どもにはノンアルコールの「甘酒」がおすすめです。
sechin@nethome.ne.jp です。
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