ウェブニュースより
都心で雷や大雨 停電で京王線など一時運転見合わせ ―― 関東地方を中心に27日午後、大気の状態が不安定になり、局地的に雷や突風を伴った非常に激しい雨となった。落雷によって東京都内の約7700軒で停電が一時発生。京王井の頭線や京王線の全線で約1時間半にわたって運転を見合わせるなど、帰宅時間帯の足に影響が出た。
気象庁によると、27日午後8~9時にかけて、東京都練馬区で1時間に70ミリ以上、世田谷区で60ミリの非常に激しい雨が降った。さいたま市でも1時間に50ミリの雨と27.6メートルの最大瞬間風速を観測した。
東日本を南下する前線に向かって南から暖かく湿った空気が流れ込んだほか、日中は晴れて気温が上がったため大気の状態が非常に不安定となり、局地的に大雨や落雷が発生しやすくなった。
東京電力によると、午後8時50分時点で東京都や千葉県、埼玉県など1都3県で計8900軒が落雷のため停電した。
停電の影響で京王井の頭線と京王線が全線で運転を一時停止し、ほかの路線でも遅れなどが出た。首都高速道路では埼玉新都心線などで道路が冠水し、一時通行止めとなった。 〔日本経済新聞 2018/8/27 21:25 (2018/8/28 1:09更新)〕
このパソコンが障害を起こす前後のことでしたが、川崎在住のUN女史より、「真実の久女」という本が送られてきました。添え書に曰く、
「日高節夫様 炎暑のみぎりいかがお過ごしのことかとお伺い申し上げます。(中略)私の俳句の友人が上梓しました「杉田久女」の評伝をお贈りいたします。お時間のある時読んでいただければうれしく存じます。うち続く暑さ、どうぞくれぐれもご自愛のほどおいのりもうしあげます。かしこ。UN 平成三十年七月十九日」
■久女ルネサンスと女性表現
「見よ、冬すでに去り/雨もやみてもろもろの花地にあらはれ/山鳩の声もきこゆ」と、杉田久女が「花衣」創刊号に『旧約聖書』を引用して理想の境地を述べてから、八十年余がたった。天才俳人の久女が俳句を始めてほぼ百年。まだ男性の文芸といわれていた俳句に命を賭けた生涯と作品が、坂本宮尾の著書『真実の久女』(藤原書店)によって明らかになった。「ホトトギス」同人除名など、師の高濱虚子との確執から、風聞による伝説が一人歩きし、誤解されることも多かった俳人の真実の姿を著者は浮き彫りにした。二〇〇四年に俳人協会評論賞を得た評伝『杉田久女』に新資料を多く加え、大幅に手を入れた力作である。「周囲との軋轢に苦悩しながらも理想を追い、自身が信じる作句活動に打ち込んだ久女の一途な生き方は、次第に多くの人々の共感を呼ぶようになった」と著者はいい、「久女ルネサンスの到来」としている。
坂本の視線は、決して興味本位に走るのではない。久女はただ一冊の句集を生きている間に残したいと考えたのだ。いまではごく自然な情熱が、軋轢の原因となる時代だった。坂本は、当時の家父長制度と、俳句に特有な結社の師と弟子との関係の類似性を指摘する。句集出版の目途がたたなくなったとき、久女は、全句を清書し、折々の感想を付した草稿を遺した。坂本はそれを読み解き、女性俳句全盛のいま現在の俳人たちへの「遺言状ではなかったか」と問いかける。女性俳人草創期の苦しみは、当時の女性表現者すべてに共通する問題だったと思う。
悲嘆のうちに久女が没して七十年。その間に、一説によると各協会員の八割が女性といわれるまでになった。俳句にかける情熱に変りはないが、結社や師との関係も、実に多様で自由になったのはいうまでもない。
『俳壇』2017年1月号 「俳壇時評」欄 【酒井佐忠氏】より
sechin@nethome.ne.jp です。
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