紅花(くれない)を詠んだ歌1
キク科ベニバナ属の紅花(ベニバナ)のこと、また紅花で染めた鮮やかな赤い色を指しています。紅花は6~7月頃にアザミに似た黄色の花(次第に赤くなります)を咲かせます。アジア原産の一年草で、日本には飛鳥時代にやってきたと考えられています。
紅花(ベニバナ)は染色に使われ、朱華(はねず)、紅(くれない)、黄丹(おうに)などの色を作り出していました。
朱華(はねず)や紅(くれない)に染色された衣服は、灰で洗濯すると色落ちがします。そのことから、「うつろう」、「はかない」の言葉を導くようになったと考えられます。万葉集には、末摘花(すえつむはな)という呼び名でも登場します。
巻4-0683: 言ふ言の畏き国ぞ紅の色にな出でそ思ひ死ぬとも
巻6-1044: 紅に深く染みにし心かも奈良の都に年の経ぬべき
巻7-1218: 黒牛の海紅にほふももしきの大宮人しあさりすらしも
巻7-1297: 紅に衣染めまく欲しけども着てにほはばか人の知るべき
巻7-1313: 紅の深染めの衣下に着て上に取り着ば言なさむかも
巻7-1343: 言痛くはかもかもせむを紅のうつし心や妹にあらざらむ(一云、岩代ののべの下草吾し刈てば)
巻9-1672: 黒牛潟潮干の浦を紅の玉裳裾引き行くは誰が妻
ウェブニュースより
三社祭17、18日 宮神輿1基をトラックで巡行 新型コロナで延期 異例の形に ―― 新型コロナウイルスの影響で初夏から秋に延期された浅草神社(東京都台東区)の三社祭が17、18両日に行われる。東京を代表する祭りは今回、3基ある宮神輿を担がず、1基だけがトラックで巡行する。異例の形でもなお開催にこだわる主催者は、700年以上続く歴史を踏まえ「やめる理由を作るのは簡単。どうしたらやれるかを考えることが、次につながる」と語る。
◆収束見通せず100基超担ぐのは断念
例年5月の三社祭では、宮神輿をはじめ100基超の神輿に多くの担ぎ手が群がり、密集が避けられない。10月への延期発表後もコロナ禍の収束は見通せず、主催する氏子団体の浅草神社奉賛会は担ぐことを断念した。それでも「神様にまちを見てもらうのが本来の目的」と宮神輿の巡行にこだわり、行き着いたのがトラック案だった。
17日は神事のみで、巡行は無し。18日は3基の宮神輿のうち、「一之宮」のみが姿を見せる。装飾したトラックの荷台に載せ、太鼓とお囃子が先導し、宮司が乗った人力車が後に続いて、浅草の各町を巡る。行列の人数は警備など最小限にとどめる。見物客が群がらないよう、コースは公表せず、トラックは人の歩く速さの倍くらいの「人力車並み」で走る。
「終わってようやく年が明ける」と口にするほど、浅草の人たちは三社祭を心の支えとしている。界隈が焼き尽くされた戦争後も「早く祭りを」と、焼失した宮神輿の再建を待たず、1948年に再開した。
◆「もがいた跡を残したかった」
浅草神社総代の1人、冨士滋美さん(72)は「戦後と比べたら今は神輿も家もある。コロナで大変だが、やれることから始めないと、何もしないことに慣れてしまう。もがいた跡を残したかった」と話す。
観光面で落ち込む浅草にとっては期待が高まる2日間となるが、主催者は「見物の自粛」を促し、代わりに動画投稿サイトのユーチューブで生中継する。浅草観光連盟の会長でもある冨士さんは苦渋の決断を乗り越え、「無事に祭りを終えるのが一番。粛々と執り行いたい」と気を引き締める。 (東京新聞 2020年10月16日 17時16分)
sechin@nethome.ne.jp です。
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