杜若(かきつばた)を詠んだ歌
杜若(かきつばた)はアヤメ科の花で、池や川辺の湿地に生え、紫や白の花をつけます。紫色の花でも、花弁の真ん中は白です。
杜若(かきつばた)を詠んだ歌は、万葉集には7首あります。
巻7-1345: 常ならぬ人国山の秋津野のかきつはたをし夢に見しかも
巻7-1361: 住吉の浅沢小野のかきつはた衣に摺り付け着む日知らずも
巻10-1986: 我れのみやかく恋すらむかきつはた丹つらふ妹はいかにかあるらむ
巻11-2521: かきつはた丹つらふ君をいささめに思ひ出でつつ嘆きつるかも
巻11-2818: かきつはた佐紀沼の菅を笠に縫ひ着む日を待つに年ぞ経にける
巻12-3052: かきつはた左紀沢に生ふる菅の根の絶ゆとや君が見えぬこのころ
巻17-3921: かきつばた衣に摺り付け大夫の着襲ひ猟する月は来にけり
ウェブニュースより
名前の由来は「鼓が平らに響く」 筒美京平さん、実は歌謡曲好きではなかった ―― 1970、80年代の歌謡曲黄金期をリードした作曲家筒美京平さんが7日、死去した。曲を聴けば誰もが口ずさめるが、希代のヒットメーカーの素顔はあまり知られていない。「作品には聴く人それぞれに好きなところがあって、自分がこういうふうに作ったと言うのはおこがましい」と話していた筒美さん。曲を第一に考え、自らは黒子に徹した職人だった。
尾崎紀世彦さんの「また逢う日まで」、太田裕美さんの「木綿のハンカチーフ」、郷ひろみさんの「男の子女の子」、小泉今日子さんの「なんてったってアイドル」…。
◆切なさと親しみやすさ
生み出した多くの名曲からは想像もできないが、筒美さん自身は実は歌謡曲や演歌があまり好きではなかった。レコード会社に入社する際も「洋楽以外はできません」とはっきり伝えたという。
洋楽ディレクターを務めていた時に作曲家すぎやまこういちさんと出会い、同じ道へ。切なさを帯び、親しみやすくて美しいメロディーを洋楽調のサウンドで包み、人々の心をつかんだ。
◆華やかな表舞台と距離
「大ヒットした曲には、必ず過去の作品にない何か新しいものが加わっている」。流行の歌を数多く聴き、ファッション誌に目を通し、時代の潮流やニーズを探った。華やかな芸能界の表舞台とは距離を置き、誠実に曲作りに打ち込んだ。
「いつも曲が売れることを考えていた。音楽は好きだけど、ヒット曲作りは別物。そういう心構えでなければ前に進めなかったし、それが僕の職業だと思っていたから」
◆晩年も音楽業界を気に掛け
職人気質を内に秘めながら、普段は温厚で紳士的だった筒美さん。公私にわたり、約40年の親交があった作曲家の平井夏美さんは「スタイリッシュでプロに徹する立派な人。(作曲家を)引退するなんて自分で言うのはおこがましい話で、自然にやめていくのがいいという美意識を持った方でした」と悼んだ。
表だった作曲活動から遠ざかっていた晩年も筒美さんはヒット曲や人気バンドの新曲などを聴き、音楽業界を気に掛けている様子だったという。
名前の由来は「鼓が平らに響く」で、表記も最初は「鼓響平」を考えていたとされる。残した名曲の数々は時代を超え、まるで鼓動のように人々の心に響く。(共同) (東京新聞 2020年10月12日 18時47分)
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