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栂(つが)を詠んだ歌
 
(つが)はマツ科ツガ属の常緑高木です。高さは20メートルを越えるまでに成長します。2月頃に花が咲きます。
 
 
万葉集には5首に詠まれています。いずれも、「つぎづきに」を導く枕詞(まくらことば)として使われています。
 
巻1-0029: 玉たすき畝傍の山の橿原のひじりの御代ゆ.......(長歌)
 
巻3-0324: みもろの神なび山に五百枝さし.......(長歌)
 
巻6-0907: 瀧の上の三船の山に瑞枝さし繁に生ひたる.......(長歌)
 
※笠金村(かさの-かなむら、生没年不詳)
 
奈良前期の歌人。卑官に終わりましたが、山部赤人とともに、柿本人麻呂を継承する宮廷歌人として評価されていました。赤人が自然詠にすぐれるのに対し、人事詠に特徴があるとされます。天皇の行幸に従った際の作歌が多い。志貴皇子挽歌(巻二)が著名です。《万葉集》に長歌11,短歌約30首が載ります。
17-4006: かき数ふ二上山に神さびて立てる栂の木.......(長歌)
 
19-4266: あしひきの八つ峰の上の栂の木の.......(長歌)


 

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1932/02/04
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