瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り
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a08d1a73.jpeg 知恵の板の代表であるTangram(タングラム)は、中国で生まれ、中国語ではこれを七巧図と言う。それが何時頃からあったものかは、全くわかっていない。現在確認されている中国での最も古い文献は、嘉慶18(1813)年の桑下客(人物名、詳細不明)の序文のある『七巧図合璧(しちこうずごうへき)』である。しかし、「合璧」というのは合本という意味であるから、それより前にも本があったことが推測される。
タングラムの名称の由来には諸説あるが、その1つに古い英語で「がらくた」を意味する"Trangram"からという。「グラム」はギリシア語で「作品」を意味する"gram"からだという。
6bd2e142.jpeg いずれにしても、この本以降タングラムが流行して、パターン集が次々に刊行された。一方、この遊びはいち早くヨーロッパに伝えられて流行し、西洋で新しいパターンが続々と作られて、19世紀後半にはすっかり西洋に定着してしまった。今では西洋のものだと言ってもよいほどで、西洋で本もたくさん出ており、セットも絶えず売られている。Edgar Allan Poe(エドガー アラン ポー、1809~1849年)やLewis Carroll(ルイス・キャロル、1832~1898年)までが熱烈なファンで愛用したとか、流刑になったNapoléon Bonaparte(ナポレオン ボナパルト、1769~1821年)がセントヘレナ島で暇つぶしに使ったともいわれている。
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cf1a987e.jpeg Tangramのパラドックス問題と呼ばれているものがある。「2人の中国人」はいずれも7枚のtanを使いながら、一方だけ足があって他方にはない。足以外のところは一見同じに見えるので、どこかインチキがありそうである。このパラドックスはどうすれば解けるのだろうか(2人の中国人の解答の図を参照されたし)。
 「黒い電話」と「フルーツボウル」は各自で試みられたし。
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目高 拙痴无
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92
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1932/02/04
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くたばりかけの糞爺々です。よろしく。メールも頼むね。
 sechin@nethome.ne.jp です。


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