瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り
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 本日は朝から曇り空。気温も低いようなので、ジャンパーを突っ掛けて徘徊。
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8de8e720.jpg 桜橋を横目に、遊歩道を北上する。路傍には冠毛(綿毛)を付けた蒲公英(たんぽぽ)が見られるようなった。タンポポは種子の冠毛が丸く集まっているようすが「たんぽ」(練習用の槍の先などを綿を丸めて布などで包んだもの)に似ていることから「たんぽ穂」と名づけられ、「たんぽぽ」になったという。漢字の「蒲公英」は生薬の漢名から。蒲公英は大きく分けて、日本に生育していた在来種と、近世に海外から持ち込まれた外来種があり、在来種は外来種に比べ、開花時期が春の短い期間に限られ、種の数も少ない。夏場でも見られる蒲公英は概ね外来種の西洋蒲公英であり、これらは別種ではあるが、交雑が起こっているという。このような交雑はアブラナ等でも行われ、近年では雑草化されてここ遊歩道の路傍でも見られる。
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 白鬚橋東詰めにある明治通りの信号を渡ると、何となく石浜神社に向けて歩いていた。南千住のガスタンクと隣りあわせで境内に入ると、境内の所々に芝桜が植わっていたが、まだ咲き始めたばかりらしい。
 白狐祠(ほこら)は江戸後期の招来(おいで)稲荷社繁栄のころの狐の伝えはこの祠に因むものであるという。これと並んである富士遥拝所は宝暦8(1758)年の建立。当時普及を見た富士信仰・講の記念の一つである。
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 汐入公園遊歩道の下にある歩道を通って、瑞光橋に出ると此処からテラスに降りて汐入水門の前を通って、水神大橋の下に出た。汐入水門の傍の斜面には白詰草が葉っぱについた朝露の中で一面に咲いいる。和名の「ツメクサ」の由来は、江戸時代にオランダから輸入されたガラス器の梱包に、この草の乾したものが詰め物として使われていたことから「詰草」と呼ばれるようになったという。
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 瑞光橋から水神大橋にかけての親水テラスには遊歩道に沿っていろいろな種類の躑躅(つつじ)が植えられている。今まで緑一色であった土手の野草もいろいろな色の花を付けている。ところで、ツツジには躑躅(てきちょく)なんて難しい字を当てるようになったのだろうか? 中国で毒性のあるツツジを羊が誤って食べたところ、足踏みしてもがき、うずくまってしまったと伝えられ、このようになることを躑躅(てきちょく)と言う漢字で表したのだそうだ。従って、中国ではツツジの名に躑躅を当て、日本へもその中国で使われていた名称の躑躅が入って、つつじと読むようになったいう。
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 水神大橋の上流側の歩道を渡り、東京リハビリテーション病院の前を通って梅若橋を潜り、鐘ヶ淵隧道に出たが、歩道の南側を東白鬚公園まで引き返し、公園に入った。
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 木母寺前の花壇では真紅の雛罌粟が際立って咲いていた。罌粟はヨーロッパ中部原産。ケシ科の二年草。花は朱・紅・白などがあり、一重と八重がある。楚王項羽の寵姫(ちょうき)虞(ぐ)氏が死後この花になったとの伝説から、虞美人草の名があることはご存知のことじゃろ。これも躑躅と同じで、漢字の罌粟(けし)は漢名からで、実の形が罌(もたい。液体をいれる口のつぼんだ甕《瓶》)に似ていて、種子が粟(あわ)に似ているから付いた名だという。ここ木母寺の前の花壇は地元民の協力で世話されよく整理されチューリップ・シクラメン・スイセンなどが咲き誇り、今が見所というところか。
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eaee4447.jpg 明治通りを横断し、墨堤通りを少年野球場まで南下した。堤通り公園は小さな公園であるが、春紫苑(ハルジオン)か姫女菀(ヒメジョオン)かは判らないが、キク科の雑草が生い茂っている。
 言問団子の前を通って墨堤の遊歩道に出ると桜橋の傍の遊歩道に霧島躑躅が咲き誇っていた。広辞苑によれれば、霧島躑躅は常緑低木で、庭園などに栽培される。高さ1~5メートル。葉は倒卵形で互生、表面に光沢がある。4~5月頃散形花序の紅色などの花をつけるという。桜橋を渡り帰宅した。
 昨日ははっきりしない天気で、とうとう徘徊しなかったが、今日のomron万歩計は11496歩、7.4kmを示していた。
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タンポポ
  叔父さんのブログに書いてあった在来種のタンポポはとても少なくなりました。福岡では、舞鶴城の周辺にちらほらと見ることができます。携帯で撮影した関西タンポポの写真を送ります。在来種の代表的なタンポポです。小ぶりで、色が薄黄色です。花額が拡がっていないのが西洋タンポポとの違いです。友人に詳しい学者がいて、在来種がみられなくなったのは、土壌をアルカリにしてしまったからだそうです。人の手の入ったところでは、まず在来種は存在しないといっていました。
中公望 2009/04/19(Sun) 編集
Re:タンポポ
コメントありがとう。
早速、メールで送られてきた写真はブログに搭載します。
 【2009/04/19】
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