瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り
4時30分から、桜橋~水神大橋間を徘徊。微風あり、肌に心地よい。カメラの持参を忘れる。
燕の国のある男が、燕の国で生まれて楚の国で育った。彼は年老いてから生国の燕の国に帰ろうとして、その途中、晋の国に立ち寄った。ところが一緒に旅をしていた男が彼を騙し、晋の国の都城を指さして、
「これが燕の国の都城だよ」と言った。すると、その男はさっと居ずまいを正してかしこまった。さらにまた土地神を祭った社を指さして、
「これが君の郷里の社だよ」というと、かれはふうっと溜息をついて感じ入った。それからまた、ある屋舎を指さして、
「これがきみの先祖の住居だよ」と言うと、彼ははらはらと涙をこぼして泣き、小高い丘を指さして、
「これが君の先祖の墓だよ」と言うと、その男は声をあげて泣き、泣き止めることが出来なかった。
一緒に旅をしていた男が、からからと打ち笑い、「私はさっき君を騙したのだ。ここは晋の国でしかない」と言うと、その男、すっかり感じ入った。
さていよいよ燕の国について、本当の都城や社を見、本当に祖先の住居や墓を見たが、そのときには彼の悲しみの感情は、もはや一段と薄れていた。
この記事にコメントする
プロフィール
ハンドルネーム:
目高 拙痴无
年齢:
92
誕生日:
1932/02/04
自己紹介:
くたばりかけの糞爺々です。よろしく。メールも頼むね。
sechin@nethome.ne.jp です。
sechin@nethome.ne.jp です。
カレンダー
最新コメント
[EugenePum 04/29]
[m1WIN2024Saulp 04/22]
[DavidApazy 02/05]
[シン@蒲田 02/05]
[нужен разнорабочий на день москва 01/09]
[JamesZoolo 12/28]
[松村育将 11/10]
[爺の姪 11/10]
[爺の姪 11/10]
[松村育将 11/09]
最新トラックバック
ブログ内検索
カウンター