瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り
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 午後従妹のYさんから電話があり、妹のあまりさんが読売文化賞の詩歌俳句賞を受賞したことを知った。インターネットから検索の上掲載する。

a43689e9.JPG 第62回読売文学賞 詩歌俳句賞 大木あまり ◎詩歌俳句賞  句集「星涼(せいりょう)」
 命への切実な祈り: 『星涼』は大木あまりさんの八年間の三七七句を収める。句集名は「涼やかに生きたいという願いをこめて」決めたと後記にある。
 ・星涼しもの書くときも病むときも
 表題作だ。「病む」ことはもとより「もの書く」ことも決して「涼し」いことではない。それどころか魂の「涼しき方(かた)」を求めて書くプロセスは自らを逆にしばしば炎熱地獄に置くことになる。「星涼し」は実景である以上に切実な祈りであろう。その祈りが句集全体に行き渡っている。
 ・朝顔の裂けて大きく見ゆるかな
 ・身をよぢる月の柱の守宮かな
 「咲く」ことは「裂く」ことであり、「裂け」てこそ朝顔の花はより朝顔であるという一句目。月があかあかと照らす柱でこれまた「裂け」るばかりに身をよじる守宮(やもり)の二句目。大木さんにとって「もの書く」ことは何より命を見つめることだが、とりわけ「涼し」からぬ命の有り様(よう)に目差(まなざし)は向かっている。
 ・たんぽぽや鈍器のやうな波が来る
 春の句を引いた。地球上の命は人間も動植物も「鈍器」に襲われるような危機に直面している。そんないま静かに明るく咲くたんぽぽ。祈りを抱くすべての人の自画像と読んだ。(伊藤一彦)
          ◇
 ◇おおき・あまり
 俳人。1941年東京都生まれ。71年、俳句結社(河)に入り、角川源義に師事。「人」「夏至」「古志」などを経て、2008年から「星の木」同人。句集に『山の夢』『火球』など。

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無題
こんにちは。
一日遅れてしまいましたが
お誕生日おめでとうございます!
今日から少し寒さがやわらぐようですが
風邪などひかれませんように。
夏波 2011/02/04(Fri) 編集
Re:無題
kanamiちゃんかな? 先日のお節の御礼もせずにごめんなさい。
今日は亦お祝いのコメントありがとう。今日(2月4日)のプログに書いたとおり、爺の誕生日は今日なんです。
chikaちゃんと遊びにいらっしゃい。
 【2011/02/04】
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ハンドルネーム:
目高 拙痴无
年齢:
92
誕生日:
1932/02/04
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くたばりかけの糞爺々です。よろしく。メールも頼むね。
 sechin@nethome.ne.jp です。


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