大相撲またしても不祥事

　八百屋の長兵衛は通称を「八百長（やおちょう）」といい、大相撲の年寄・伊勢ノ海五太夫と囲碁仲間であった。囲碁の実力は長兵衛が優っていたが、八百屋の商品を買ってもらう商売上の打算から、わざと負けたりして伊勢ノ海五太夫の機嫌をとっていた。しかし、その後、回向院近くの碁会所開きの来賓として招かれていた本因坊秀元（1854～1917年）と互角の勝負をしたため、周囲に長兵衛の本当の実力が知れわたり、以来、真剣に争っているようにみせながら、事前に示し合わせた通りに勝負をつけることを八百長と呼ぶようになった。
　もともと八百長は相撲用語であり、隠語では「注射」というそうだ。反対語は「ガチンコ」。まあ、勝負事にはありがちな事といわねばならない。相撲協会の公益法人は初めから合点が行かない。
　今朝のウェブニュースより。
　力士ら３人八百長認める　メール記載は13人 ―― 大相撲の八百長疑惑で、日本相撲協会は二日、東京・両国国技館で、疑惑を持たれた親方や力士から事情聴取し、十両千代白鵬と三段目恵那司、初場所限りで引退した竹縄親方（元幕内春日錦）の計三人が八百長への関与を認めたことが関係者の話で分かった。／疑惑のもととなったメールには「寄り切りか、すくい投げあたりがベスト）（ダメなら20万は返してもらいたい」など、取組の詳細や現金のやりとりを示唆する表現があった。相撲協会は、八百長が明白になった場合は力士らに厳しい態度で臨む方針を示したが、協会自体も公益法人の認定などで苦しい立場に立たされることになりそうだ。／メールは野球賭博事件で警視庁が携帯電話を押収し、消去されていたデータを復元するなどして判明した。昨年三月から六月にかけ、関与を認めた千代白鵬ら三人と十両清瀬海の四人がやりとりしたもので、少なくとも四十六通あった。／関与が疑われているのは計十三人で、メールをやりとりした四人のほか、メールの中にしこ名などの記載があった九人。／相撲協会は十三人のうち、幕内翔天狼や光龍、豊桜ら十二人から聴取。一人は遠出しており、理事会に出席できなかった。／メールをやりとりした四人のうち、清瀬海は八百長を否定したという。／この日、緊急理事会後に会見した放駒理事長（元大関魁傑）は「心からおわびします。相撲界の根幹を揺るがす話で、徹底的に調査する」と謝罪する一方、八百長があったとの確証は得られなかったと説明した。また調査途中であることを理由に、聴取対象者の名前や説明内容を明らかにしなかった。／相撲協会は外部有識者七人による特別調査委員会を設置。十両以上を重点に全力士を調査する方針で、三月の春場所までに結論を出したい考え。
◆公益法人認定の取り消しも検討：大相撲の八百長疑惑を受け、高木義明文部科学相は二日、日本相撲協会の公益法人認定を取り消す可能性を記者団に聞かれ「報道が事実なら、そういうことも含めて厳しい対応を検討しなければならない」と述べた。　　　（東京新聞、2011年2月3日 06時57分）

　頭の体操11の解答）　△ＢＣＥと△ＥＣＡにおいて、　ＢＣ：ＣＥ＝１：√2＝√２：２＝ＥＣ：ＣＡ
　　∠ＢＣＥ＝∠ＥＣＡ（∵　共通角）　　△ＢＣＥ∽△ＥＣＡ　　∴　∠ＢＥＣ＝∠ＥＡＣ＝ｘ　　∴　ｘ＋ｙ＝∠ＢＥＣ＋∠ＥＢＣ＝∠ＥＣＤ＝ｚ　（下図左参照）
　別解）HEに対するＡの対応点をＡ’とすると、　△ＢＤＥ≡△Ａ’ＡＢ
∠Ａ’ＢＥ＝180°－∠ＥＢＤ－∠Ａ’ＢＡ＝180°－∠ＢＡ’Ａ－∠Ａ’ＢＡ＝∠Ａ’ＡＢ＝90°
　　∴　△ＡＢＥは直角二等辺三角形。　よって　ｘ＋ｙ＝∠Ａ’ＥＨ＋∠ＨＥＢ＝∠ＢＥＡ’＝45°
　　一方　ｚ＝45°　であるから　　ｘ＋ｙ＝ｚ　とできる。（上図右参照）

　頭の体操12）　12本のマッチ棒で左図のような十字架の形を作ることができる。その面積は5平方《マッチ棒》である。このマッチ棒12本の配置を変えて面積が4平方《マッチ棒》に等しくなるような形にせよ。