朝4時30分、まだ薄暗くどうやら曇り空。少々風が強かったが桜橋からテラスを南下、吾妻橋を渡り、向島テラスを白鬚橋まで北上。白鬚橋を渡って帰宅した。
向島のテラスにはヒメジョオン(姫女菀)やエノコログサが所狭しと繁茂している。
エノコログサの由来は「いぬころ草」の意味であり、穂の形が子犬の尻尾に似ているからであるという。ネコジャラシと呼ばれることも多く、この穂で猫をじゃれさして遊んだことに由来するのだろう。
躑躅の生けこみの向こうに白鬚橋が見え、吹く風は生暖かい。もう夏の兆しが見える。
白鬚橋をわたり、橋場の遊歩道に入ったところに薔薇がが咲いている。近寄ってカメラを向けるとなんともいえぬ香りが漂ってくる。
古代ギリシア・ローマでは、バラは愛の女神アプロディテもしくはウェヌス(ヴィーナス)と関係づけられた。また香りを愛好され、香油も作られた。プトレマイオス朝エジプトの女王クレオパトラはバラを愛好し、ユリウス・カエサルを歓待したときもふんだんにバラの花や香油を使用したと伝えられている。
「薔薇」という漢字は、音読みで「そうび」「しょうび」と読まれてた。漢字の「薔薇」は墻靡(垣根にまとわりつくという意味)の当て字といわれている。
山荘の夏 高駢
緑の木々が濃い陰を作って夏の昼は長い
楼台はさかさまに池の上へと影を落としている
水晶の簾を動かして微風(そよかぜ)が起こるとき
垣一面の薔薇の花 香りが庭に満ち渡る
高駢(こうべん):晩唐の詩人。字は千里。幽州(現・河北省)の人。武術に優れた軍事指導者でもあり、184年、黄巾(こうきん)の賊を討って功を挙げたが、後、部下に殺されたという。
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