瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り
[1769] [1768] [1767] [1766] [1765] [1764] [1763] [1762] [1761] [1760] [1759]

 ウェブニュースより
 口永良部島噴火、なぜ予知できなかったのか 火山列島ニッポンに必要な「戦略」 ―― 鹿児島県の口永良部島で5月29日、爆発的な噴火があった。人的被害はけが人1人にとどまっているが、地元の屋久島町は住民の全島避難を指示、気象庁は噴火警戒レベルを運用後初の「5」まで引き上げ、最大級の警戒を呼び掛ける。戦後最大の被害を出した昨年の御嶽山噴火に続き、今年は蔵王山や箱根山などにも噴火の可能性が示される「火山列島」に、一層の戦略が求められている。

・直前予知の難しさ
 口永良部島は同じ鹿児島県の桜島を中心とした九州、南西諸島の活動的な火山群の一つに数えられる。
 その形は直径3キロメートルほどの島の北西側に、一回り小さな島がくっついているように見える。小さな方が古い火山体で、大きな方が新しく、今回噴火した「新岳」を含む活火山エリアだ。
 1933(昭和8)年や1966(昭和41)年に大規模な噴火を観測。1980年代以降は小康状態だったが、京都大学防災研究所の井口正人教授によれば、1999年ごろからマグマの上昇を推定させる地下の温度変化などが観測されていた。火山性地震は2006年や2012年には400回を超える月も。それでも警報を出すに至る変化とは認められないまま、2014年8月3日の噴火が発生した。
 井口教授は「15年間にわたる長期の準備過程があった。しかし火口が隆起するような明らかな兆候は、噴火の1時間前ぐらいからしか分からなかった」と、昨年10月に名古屋大学であった研究集会で報告していた。
 昨年の噴火以降は火山ガスの放出量が多い状態が続き、今年3月には赤熱した溶岩や高温のガスが噴煙などに映って明るく見える「火映」を観測。5月に入ると震度3の有感地震が発生するなど明らかな変化はあり、警戒が強められていた。
 一方で、今回の噴火直前の火山性地震は29日午前9時台にわずか1回。10時台に77回と急増しているが、この間の9時59分に噴火が起きている。気象庁によれば「10分前にも明らかな変化は観測されなかった」という。
 口永良部島は直前の予知が極めて難しい火山であると、あらためて示されたと言えるのだろう。
 御嶽山では、昨年9月27日の2週間ほど前から火山性地震の「やや多い」状態が続き、噴火10分前にはマグマの動きを示す火山性微動も観測されていた。「御嶽ではその情報の伝え方が不十分だった」と名古屋大学地震火山研究センターの山岡耕春教授は認める。
・火山はそれぞれに個性がある
 火山はそれぞれに「個性」があり、避難誘導や地域の対応も個々に考えられなければならない。例えば富士山は知られている限り、山頂からよりもむしろ山腹(側火口)から噴火する。ならば山頂にいる登山者と麓にいる人たちでは、避難の仕方がまったく違ってくる。こうしたきめ細かな対応を地元や登山者、観光客を巻き込んで詰めていかなければならない。
 御嶽山の噴火被害を受け、国は法改正で「常時監視火山」を現行の47から50に拡大、合わせて火山周辺約130の市町村に関係機関と対策を協議する「火山防災協議会」の設置を求める。ちょうど今国会での成立を目指し、改正案が閣議決定された29日に口永良部島が噴火したというタイミングだ。
 すでに協議会がある自治体でも防災体制の見直しは進んでおり、箱根山の地元は「昨年末に避難誘導マニュアルを作っていたため、迅速な対応ができた」と山岡教授は評価する。しかし、問題はその「戦略性」だ。ただ協議会を立ち上げ、画一的なマニュアルを作っていても仕方ない。
 「今は個々の火山の地元で戦略的な防災体制を推進したくても、予算も人材もない。国として火山防災を戦略的に進める組織や、調査研究から監視、防災までの全体を見渡した戦略的なコーディネート機能、長期的な人材育成が必要だ」と山岡教授。火山との戦いは長く、誰も避けられない課題として国全体で考えていくしかないだろう。   (東洋経済 2015年05月29日)


 横浜のN氏よりメールが届いていました。曰く、
 退院後せっせと歩いているね
 日高節夫様/元気に、体力を取り戻しているかい? お伺いします。/ブログも復活して、状況がよく分かるようになって、うれしい限りです。/当面の心配は、少しづつ日に6回食べる食養生が順調に進むこと。ウオーキングも、あまり一気呵成に歩くと悪い影響が出るといけないから、十分に気を付けてください。/はやる気持ちはわかるけど、まあ回復は気長に、体力と相談しながらやってください。/わたしの脛痛もそろそろ発症一周年記念日が6月末には到来しそうですが、目下のところは、鍼灸マッサージ師にもんでもらって、事なきを得ています。/君が少し気分がよくなったら、顔を見に行こうかと思い、MY君に、「一緒に行こうよ」と言っています。/なにより、君の気分と体調がよくなって、「会ってもいいよ」という心境になってからのことだが、早くその日が来て欲しい。/我が家は、今年の半年くらいは、10年に一回のマンションの大型修繕に入っていて、まるで地下室にある、ビルの警備会社見たいの雰囲気、外壁のひび割れ点検、塗装、洗い流し、バルコニー出入り禁止、窓という窓の、ビニール養生、などなど鬱陶しいことおびただしい。/これが今年の秋まで続く見通し。マンションは、この大型修繕の期間が一番憂鬱です。/でもこれをやっておかないと、お化け屋敷になるので住民も、管理組合の指示通りに動いている。/そんなわけで、君の体調が青信号になったら、顔を見に行くよ。/完全回復を願っております。どうぞお大事になさってください。

 昨夜は長い揺れの地震がありました。今朝の新聞によると小笠原沖でM8.5の地震があったということです。
 
今朝もお決まりのコースを徘徊 ―― 終わりに近づいて、待乳山聖天の真ん前にある隅田公園の入口に「平成中村座発祥の地」という碑が建っていることに気付きました。4月10日に建立されたそうですが、ちょうど爺の入院騒ぎの真直中で今日まで気付かずにいたのでしょう。

 ウェブニュースより
 
日本全国で揺れ、「異常震域」か…小笠原沖地震 ――  30日夜に小笠原諸島西方沖で起きた地震で、全国の広い範囲が揺れたのは、規模が大きかったことに加え、震源が極端に深かったのが主な原因だ。
 中でも関東地方の揺れが強かったのは、海底下のプレート(岩板)を伝わって地震波が減衰せずに届きやすい場所にあったためだとみられる。気象庁は、遠い地域に強い揺れが伝わる「異常震域」と呼ばれる現象だと説明している。
 気象庁によると、震源は深さ約590kmで、太平洋プレートと呼ばれる巨大な岩板の内部だった。東京大地震研究所の古村孝志教授によると、日本列島やその周辺の海では、複数のプレートが複雑に重なり合っている。太平洋プレートは最も深い位置にあり、フィリピン海プレートなどの下に沈み込んで、日本列島の地下深くまで続く。

  谷岡勇市郎・北海道大教授(地震学)は「海のプレートは陸のプレートに比べて固く、プレートの中を伝わる地震波が弱まりにくい」と指摘する。関東へ達した地震波は、震源からまず太平洋プレートに沿って、より沖合の浅い方へ向かった後、このプレートと接する別のプレートに伝わるという経路をたどり、あまり減衰しなかったとみられる。
 
過去には、2013年9月に東京都の鳥島近海の深さ約450kmでマグニチュード(M)6.8の地震が発生、北海道から関東にかけて広い範囲で最大震度4の揺れを記録した。また、07年7月に京都府沖の深さ約370kmで発生したM6.7の地震でも広い範囲で揺れ、震源から離れた北海道で最大震度4が観測された。 (20150531 0118 Copyright © The Yomiuri Shimbun

この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
URL
コメント
パスワード Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
プロフィール
ハンドルネーム:
目高 拙痴无
年齢:
92
誕生日:
1932/02/04
自己紹介:
くたばりかけの糞爺々です。よろしく。メールも頼むね。
 sechin@nethome.ne.jp です。


小冊子の紹介
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
最新コメント
[m.m 10/12]
[爺の姪 10/01]
[あは♡ 09/20]
[Mr.サタン 09/20]
[Mr.サタン 09/20]
[ままだいちゅき 09/20]
[ままだいちゅき 09/20]
[ままだいちゅき 09/20]
[爺 09/20]
[ままだいちゅき 09/20]
最新トラックバック
ブログ内検索
カウンター
Powered by ニンジャブログ  Designed by ゆきぱんだ
Copyright © 瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り All Rights Reserved
/