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 ウェブニュースより
cc2f2969.JPG 中国全人代が開幕、温首相「インフレ抑制が11年の最優先事項」 ―― [北京 5日 ロイター] 中国の第11期全国人民代表大会(全人代)が5日開幕し、温家宝首相は政府活動報告で、インフレが社会の安定を脅かしており、インフレ抑制が今年の最優先事項との見解を示した。/温首相は5カ年計画における経済成長率目標を7%とし、2011年の成長率は約8%を目指す、と表明した。/また、インフレ率を約4%、赤字を対GDP比で2%にそれぞれ抑制することを目標とするとした。   2011年 03月 5日 10:05 JS

0c70536e.JPG 昨日の午後、shinさんから郵便が届いた。風梨酥というパイナップル味の餡が入ったソフトクッキーであった。先週中国に出張した時のお土産だという。中国語が分からないので、名前も何と読むのか判らないが、日本人好みの美味しいお菓子だった。

326c648e.JPG 王安石、字は介甫(かいほ)、号は半算老人、江西省臨川の出身。北宋の政治家・文人。22歳で進士試験に合格し、47歳のとき神宗皇帝の下で宰相を勤め、いわゆる「新法」を施行して国政改革に乗り出し、保守派である旧法党(司馬光ら)と争った。詩人としても高名で、散文家としては剛毅簡潔な議論文や墓誌銘などにすぐれ、唐宋八大家の1人に数えられる。
 ここに掲げる一文は『史記』孟嘗君伝の読後感である。孟嘗君は戦国時代の斉の王族田文(でんぶん)。多数の食客を養っていた人物として有名。秦に囚われの身となったとき、犬のように家に忍び込むのがうまい家来によって窮地を脱し、さらに国境脱出のとき、鶏の鳴き声のうまい家来によって危機を切り抜けたエピソードはいわゆる「鶏鳴狗盗(けいめいくとう)」の話として有名である。

f0ff0cbe.JPG    「孟嘗君伝」読後感  王安石
 世間では「孟嘗君は人材を得る能力があった。だから人は孟嘗君のもとに集まった。そして結局その力によって、猛獣のような秦から脱出したのだ。」と、みんなが褒めている。
 ああ、孟嘗君は、鶏や犬の無き真似上手な連中の英雄でしかないのだ。人材を得たなどといえようか。そうでなければ、祖国斉の国威を充分伸ばして、一人の立派な人物を得、その力で王となり、秦を抑え付けたことだろう。その上に、鳴き真似上手の力など借りることはあるまい。そもそも鳴き真似上手が配下から出るのは、それこそ人物が寄り付かなかった証拠なのだ。

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鳳梨酥
 中国のお菓子をご賞味いただき、ありがとうございます。お菓子の読みは「フェンリーソ」です。

 中国は過熱な経済発展がみられる一方、インフレや不動産投資が引き起こす住宅問題が生じております。これらをめぐる一連の社会問題に警鐘を鳴らす意味では、今回の全国人民代表大会は十分評価できるだろうと思っております。

 孟嘗君は「戦国四君子」の一人ですネ。そのたに趙の平原君、魏の信陵君、楚の春申君がありました。どちらにかんしても面白い物語があるようです。
シン 2011/03/06(Sun) 編集
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目高 拙痴无
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1932/02/04
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