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瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り
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 昨日はK・D君から、東のセッチンの所に西のセッチャンの関門マラソン出場の写真が送られてきた。西のセッチャンは同じセツオでも、医者になるほどの秀才であり、少年時代から同輩や後輩から尊敬されていたから「セッチン」などと呼ばれたことはあるまい。西のセッチンは小学校の頃からヘルニアで、小柳式の脱腸帯をあてがわれ、体操は殆んどお休み、その上成績も下の下、クラスでは虐めの対象にされ、「セッチン」「セッチンムシ」「ダッチョ」その上「ヘッタカ ヘッタカ 屁を日高(ヒッタカ)」と馬鹿にされどおし。
 そも、雪隠(せっちん)とは「その昔、雪竇禅師(せっちょうぜんし)が中国浙江省の雪竇山霊隠寺で便所の掃除をつかさどった」という故事から便所のこと云う様になったといい、鎌倉時代に禅宗とともに日本に入ってきた言葉だという。
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4d0ee697.JPG 今朝は吾妻橋の際の公衆便所でひと垂らしすると、妙に雪隠に取り付かれ、駒形の公衆便所や枕橋際の公衆便所までデジカメに納める始末。雪隠考を書いてみる気になった。
 厠(かわや)とは「川屋」でいわば、自然の水洗トイレということ。弥生時代の遺跡には下水道のような構造が見られることから遅くともこの辺りには便所を造り使われ始めていたとされる。
2ad33c79.JPG 文献に現れるのは古事記の中つ巻の五、景行天皇・成務天皇「倭健の命の西征」の項が初見であるという。平安貴族は樋箱というおまるを使用していた。また 平安時代の草紙などには野外で糞便する光景が描かれているというから庶民には便所というものがなかったのだう。
 「手水(ちょうず)」とは手や顔を洗う手水(てみず)がなまったもので、「手水場(ちょうずば)」という。「手水所(ちょうずどころ)」となると、神仏を拝むときに手や顔を清め口をすすぐ所。
 「御手洗(おてあらい)」は今では一番よく用いられている語で「トイレ(もともとは化粧室の意)」とトップを争っているようだ。何々「御手洗団子(おてあらいだんご)」とは、いかにも不味そうな団子のように思えるが、これは「みたらしだんご」と読むのだそうだ。「御手洗(みたらし)」とは、「手水所(ちょうずどころ)」と同じく、神社で手や口を清める所で、京都の下鴨神社の境内には御手洗川が流れている。そしてここ糺の森で売っている団子が御手洗(みたらし)団子なのである。今は全国的に行き渡り、1串に3~5個の団子が刺してあり、醤油で味付けした葛餡がまぶしてあるもので、元々は下鴨神社の御手洗池の水泡を模して作られたものだという。
 禅寺のトイレが僧堂の後ろに後ろに設けた洗面所のそばにあったことから、トイレを「後架」と呼ぶようになった。「総後架」とは共同トイレのことである。
559a6195.JPG 共同トイレといえば江戸時代の長屋では戸別にトイレがあったわけではなく、長屋の中央に「総後架」が設けられていたという。京橋は柳町の39戸の長屋には6つのトイレしかなかったというから随分とふべんなことであったろう。北斎漫画にも厠ユーモラスに描かれている。
 「御不浄(ごふじょう)」「憚(はばかり)」については、今や爺婆が知っているだけで、若者にとっては死語になりつつある。
 われわれも時にトイレを「哲学の部屋」など称して、トイレで思考を凝らすことがあるが、戦国の武将かの武田信玄は「山」に行ってくるといって、小半刻(こはんどき)もトイレで作戦を練ることがあったそうな。何ゆえトイレを「山」といったのだろう。その心は「草木(臭き)多き所」という訳。
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 sechin@nethome.ne.jp です。


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