瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り
今日から3月、震災の地にも春が来る。今朝のウェブニュースより
復興、春待つ古里 震災間もなく1年、陸前高田を空撮 ―― 今日から3月。東日本大震災から間もなく1年となる。県内沿岸の津波被災地では、仮設店舗の開設など復興に向けた動きが出ているが、今もがれき処理が続き、居住地や働く場の確保など課題は多い。29日、県内最大となる1800人超が犠牲になった陸前高田市を本社特別機から撮影。市街地には真っ白な空き地が広がり、復興が本格化する前の静けさを強調していた。被災者が震災前の生活を取り戻すにはまだ時間がかかりそうだ。/市内は通行車両を除いて人けがなく、幹線道以外の細い路地は除雪されていない。無数にあった建物の土台は撤去が進み、例年にないほどの雪で覆われた更地が広がっていた。/同市内のがれきは推計約92万トン。生活の場からはほぼ撤去され、仮置き場への搬入が98%となったが、隣接する大船渡市の太平洋セメントでの焼却やリサイクルなどに回った処理済みの量は9%にとどまっている。/街の名残をとどめる市民体育館や市役所、キャピタルホテル1000などの施設は今後解体する予定。浸水した市街地は海抜5メートルまでかさ上げした上で再生するが、5年程度と見込まれる高田松原防潮堤の整備終了が条件となる。今はようやく防潮堤を仮復旧した段階だ。/津波の爪痕の深刻さに比例して長期化する復興に対し、市民からは人口流出を懸念する声も上がる。市は2012年度にかけて、災害公営住宅の建設や被災市街地の区画整理、高台移転先の確保、雇用の確保などを急ぐ。/
(岩手日報Webnews 2012/03/01)
夢渓筆談 巻21より 虹
世傳虹能入溪澗飲水、信然。熙寧中、余使契丹、至其極北黑水境永安山下卓帳。是時新雨霽、見虹下帳前澗中。余與同職扣澗觀之、虹兩頭皆笄澗中。使人過澗、隔虹對立、相去數丈、中間如隔綃穀。自西望東則見;蓋夕虹也。立澗之東西望、則為日所鑠、都無所睹。久之稍稍正東、逾山而去。次日行一程、又復見之。孫彥先雲:「虹、雨中日影也、日照雨即有之。」
〔訳〕虹は谷川に入って水を飲むと言われるが、まことにその通りである。煕寧年間〔宋、神宗の1068~77年〕に、わたしが契丹(きたい)に使者として赴いた時、最北方の黒水の境にある永安山の下に幕舎を張った。この時新雨が晴れ、虹が出て幕者の前の谷川に入った。わたしと同僚とが谷川のところにとまってこれを見ると、虹の両端がみな谷川の中に入っている。人に谷川を渡らせて、虹をへだてて向かい合って見たところ。、その間隔は数丈だったが薄絹を隔てているようであった。〔その虹は〕西側から東に向かって望めば見え、谷川の東側から西に向かって望んでも全然見えない。やがてしだいに真東の方向を山を越えて消え去った。つぎの日の一行程で、またまた同様な虹を見た。孫彦先〔そんげんせん、孫思恭といい、彦先は字。暦学・天文学にすぐれていたという〕がいうには、虹とは雨中の太陽光であり、日が雨を照らすとあらわれるのである、と。
※虹は必ず太陽と反対方向に現れるから、これは夕方に見たにじである。虹が谷川や池・井戸の水を飲むとか、水にゆかりの深い竜蛇の化身と考える習俗は東アジアに伝わっている。沖縄でアミヌミャー〔雨を飲むもの〕、ティンパプ〔天蛇〕などと称して、川や井戸・海の水を飲むものと信じられていた。漢字の「虹」も天を貫く虫〔蛇〕の形に似たものの意という。日本語の「にじ」も古く『万葉集』に見られるように「ぬじ」であり、現在でも方言で「のーぎり〔奄美大島〕」などと言うことがあるが、これらは沖縄で青大将を「アウナジ」「オーナギ」など、青い長いものの意味の名称で呼ぶのと同じ系統であるとされる。
復興、春待つ古里 震災間もなく1年、陸前高田を空撮 ―― 今日から3月。東日本大震災から間もなく1年となる。県内沿岸の津波被災地では、仮設店舗の開設など復興に向けた動きが出ているが、今もがれき処理が続き、居住地や働く場の確保など課題は多い。29日、県内最大となる1800人超が犠牲になった陸前高田市を本社特別機から撮影。市街地には真っ白な空き地が広がり、復興が本格化する前の静けさを強調していた。被災者が震災前の生活を取り戻すにはまだ時間がかかりそうだ。/市内は通行車両を除いて人けがなく、幹線道以外の細い路地は除雪されていない。無数にあった建物の土台は撤去が進み、例年にないほどの雪で覆われた更地が広がっていた。/同市内のがれきは推計約92万トン。生活の場からはほぼ撤去され、仮置き場への搬入が98%となったが、隣接する大船渡市の太平洋セメントでの焼却やリサイクルなどに回った処理済みの量は9%にとどまっている。/街の名残をとどめる市民体育館や市役所、キャピタルホテル1000などの施設は今後解体する予定。浸水した市街地は海抜5メートルまでかさ上げした上で再生するが、5年程度と見込まれる高田松原防潮堤の整備終了が条件となる。今はようやく防潮堤を仮復旧した段階だ。/津波の爪痕の深刻さに比例して長期化する復興に対し、市民からは人口流出を懸念する声も上がる。市は2012年度にかけて、災害公営住宅の建設や被災市街地の区画整理、高台移転先の確保、雇用の確保などを急ぐ。/
(岩手日報Webnews 2012/03/01)
夢渓筆談 巻21より 虹
世傳虹能入溪澗飲水、信然。熙寧中、余使契丹、至其極北黑水境永安山下卓帳。是時新雨霽、見虹下帳前澗中。余與同職扣澗觀之、虹兩頭皆笄澗中。使人過澗、隔虹對立、相去數丈、中間如隔綃穀。自西望東則見;蓋夕虹也。立澗之東西望、則為日所鑠、都無所睹。久之稍稍正東、逾山而去。次日行一程、又復見之。孫彥先雲:「虹、雨中日影也、日照雨即有之。」
〔訳〕虹は谷川に入って水を飲むと言われるが、まことにその通りである。煕寧年間〔宋、神宗の1068~77年〕に、わたしが契丹(きたい)に使者として赴いた時、最北方の黒水の境にある永安山の下に幕舎を張った。この時新雨が晴れ、虹が出て幕者の前の谷川に入った。わたしと同僚とが谷川のところにとまってこれを見ると、虹の両端がみな谷川の中に入っている。人に谷川を渡らせて、虹をへだてて向かい合って見たところ。、その間隔は数丈だったが薄絹を隔てているようであった。〔その虹は〕西側から東に向かって望めば見え、谷川の東側から西に向かって望んでも全然見えない。やがてしだいに真東の方向を山を越えて消え去った。つぎの日の一行程で、またまた同様な虹を見た。孫彦先〔そんげんせん、孫思恭といい、彦先は字。暦学・天文学にすぐれていたという〕がいうには、虹とは雨中の太陽光であり、日が雨を照らすとあらわれるのである、と。
※虹は必ず太陽と反対方向に現れるから、これは夕方に見たにじである。虹が谷川や池・井戸の水を飲むとか、水にゆかりの深い竜蛇の化身と考える習俗は東アジアに伝わっている。沖縄でアミヌミャー〔雨を飲むもの〕、ティンパプ〔天蛇〕などと称して、川や井戸・海の水を飲むものと信じられていた。漢字の「虹」も天を貫く虫〔蛇〕の形に似たものの意という。日本語の「にじ」も古く『万葉集』に見られるように「ぬじ」であり、現在でも方言で「のーぎり〔奄美大島〕」などと言うことがあるが、これらは沖縄で青大将を「アウナジ」「オーナギ」など、青い長いものの意味の名称で呼ぶのと同じ系統であるとされる。
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