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【王位戦】藤井聡太王位3連勝で防衛王手!佐々木大地七段下し21歳初対局白星 7番勝負第3局 ―― 藤井聡太王位(竜王・名人・叡王・棋王・王将・棋聖=21)が挑戦者の佐々木大地七段(28)に連勝した、将棋の伊藤園お~いお茶杯第64期王位戦7番勝負第3局が26日、北海道小樽市「料亭湯宿 銀鱗荘」で行われた。25日午前9時からの2日制で始まった対局は、26日午後7時1分、先手の藤井が131手で佐々木を下した。21歳初対局を白星で飾り、シリーズ3戦3勝とした。第4局は8月15、16日、佐賀県嬉野市「和多屋別荘」で行われる。
藤井が鋭い終盤力を発揮して、佐々木を投了に追い込んだ。得意とする角換わり腰掛け銀から、初日午前中は約3時間で53手も進むハイペース。昼食休憩から再開された2日目にかけては一転、長考合戦となった。角を成られて苦しい展開ながら、敵陣攻略への手掛かりを求める。
https://www.youtube.com/watch?v=kdfBXazu7LU
「攻め駒が少なく、手を作るのが難しい形でどうなっているのか分からなかったです」。構想の難しい将棋が2016年(平28)12月のデビュー戦以来、通算400局目となったが、鮮やかにまとめて334勝66敗とした。
棋聖戦5番勝負と合わせ、佐々木の挑戦を受ける「真夏の12番勝負」。21歳の誕生日前日の18日、新潟市で行われた棋聖戦第4局で勝って3勝1敗として、4連覇を果たしてこちらは収束した。続けて迎えた21歳初対局もいい形で決めた。
全国を転戦する王位戦番7勝負で、北海道対局は必ずある。3年前の初登場以来、これで4戦4勝だ。この時期はうだるような暑さの地元名古屋と違い、涼しい気候の快適な環境から弾みをつけ、王位を³3年連続で獲得している。今回もそのパターンになりそうだ。
来月になれば王位の防衛戦の前に、「8冠ロード」への大きな関門となる、王座戦挑戦者決定戦(4日、大阪市)の豊島将之九段戦がある。「これまで以上にしっかり準備して、良いコンディションで臨みたいと思います」。 [日刊スポーツ 2023年7月26日19時4分]
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札幌の切断遺体 父娘でのこぎり購入、事件に使用か ―― 札幌市の繁華街ススキノのホテルで男性(62)の切断された遺体が見つかった事件で、死体損壊などの疑いで逮捕された職業不詳、田村瑠奈容疑者(29)と父親で精神科医の修容疑者(59)が事件前、市内の店舗で、2人でのこぎりを購入していたことが25日、捜査関係者への取材で分かった。凶器として使われた可能性もあるとみている。
修容疑者は事件現場に瑠奈容疑者の送迎をしていただけでなく、計画段階から積極的に関与していた疑いがある。札幌・中央署捜査本部は25日、共謀した疑いで瑠奈容疑者の母親でパート従業員の浩子容疑者(60)を逮捕しており、親子3人の役割分担などを慎重に調べている。
男性の死因は刺されたことによる出血性ショックで、首は刃物のようなもので切断されていた。捜査本部は3人が暮らしていた同市厚別区の自宅の家宅捜索で男性の頭部を発見した。司法解剖し、殺人容疑も視野に捜査する。
捜査本部によると、瑠奈容疑者と修容疑者が同じ店舗でスーツケースを購入していたことも判明。男性の遺体が発見されたホテルの防犯カメラには、瑠奈容疑者とみられる人物がスーツケースを引きながら立ち去る様子が映っていた。
捜査本部は25日も家宅捜索を続行。自宅からスーツケースを押収しており、事件に使われたものかどうか確認作業を進めている。同日午後には3人を送検した。〔共同〕 【日本經濟新聞 2023年7月25日 19:02 (2023年7月25日 22:52更新)】
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作家森村誠一さん死去、90歳 「人間の証明」「棟居刑事シリーズ」や時代小説など幅広く活躍 ―― 「人間の証明」やノンフィクション「悪魔の飽食」など、幅広いジャンルの作品で知られるベストセラー作家の森村誠一さん(もりむら・せいいち)が24日、死去した。90歳だった。
森村さんは1933年(昭8)、埼玉県熊谷市生まれ。日本で最後の空襲となった「熊谷空襲」を体験し、「反戦平和」の原体験となった。地元の高校を卒業後、会社勤めを経て、青学大文学部英米文学科に進んだ。その後は得意の英語を生かしてホテルマンとなり、都内のホテルに勤務している時、作家になりたいとの思いを強くした。
目の前に大手出版社の社屋が完成して梶山季之、黒岩重吾、笹沢左保、阿川弘之と言った作家が定宿としていた。このうち梶山と親しくなって原稿を預けるようになった。その原稿を読んだのが原点となった。
65年にホテルニューオータニのフロント時代に執筆したエッセー「サラリーマン悪徳セミナー」でデビュー。69年、ホテルを舞台にしたミステリー小説「高層の死角」で江戸川乱歩賞を受賞した。翌年に刊行した「新幹線殺人事件」、73年に日本推理作家協会賞を受賞した「腐蝕の構造」などの話題作を続々と発表した。
76年には西条八十の詩をモチーフにした「人間の証明」を発表。松田優作さんが主演した映画とのメディアミックスで大ブームを呼んだ。映画の中では、ホテルマン時代の経験を生かして、殺人事件が起きた付近のホテルのフロント役として出演もし、警察に対応するシーンを演じた。
77年に刊行された「野性の証明」も故高倉健さんや故松方弘樹さん、薬師丸ひろ子らの主演で映画化もされた。
81年のノンフィクション「悪魔の飽食」は旧日本軍が中国で行ってきた人体実験について告発し、大きな反響を呼んだ。このほか、「棟居刑事シリーズ」をはじめ多くの作品がテレビ化された。
また、歴史の中での人間ドラマを描きたいと「忠臣蔵」「新選組」といった時代小説も書くなど、幅広い活躍を見せていた。 [日刊スポーツ 2023年7月24日16時27分]
無着成恭さん死去 96歳 「山びこ学校」編者 僧侶、教育評論家 ―― 中学生たちの生活記録集でベストセラーとなった「山びこ学校」の編者で、僧侶、教育評論家の無着成恭(むちゃく・せいきょう)さんが21日午前8時58分、敗血症性ショックのため死去した。96歳。山形市出身。自宅は千葉県多古町一鍬田292の福泉寺。葬儀・告別式は27日午前11時から福泉寺で。喪主は長男成融(せいゆう)氏。
1948年に教師として赴任した山形県内の中学校で、生徒に生活の「なぜ」を考えさせる「生活つづり方運動」に取り組み、クラス文集をまとめた「山びこ学校」を51年に出版。大きな反響を呼び、映画化もされた。
その後上京し、明星学園で教諭や教頭を務めた。64年からは、TBSラジオ「全国こども電話相談室」の回答者として長年出演。大分県国東市の泉福寺の住職も務めた。 [Sponichi Anex 2023年7月25日 05:30 ]
土俵上で行司に先だち、控えにいる力士を呼び出す役を『呼び出し』という。古くは「名乗り上げ」、略して「名乗り」といって行司が勤め、これを言上行司または前行司といったが、1751年(宝暦1)ごろから行司と分離し、呼出し役になった。呼出しはこのほか土俵の構築、触れ太鼓、櫓(やぐら)太鼓、木戸口の雑用、幟(のぼり)の世話をするほか、地方巡業では小屋づくり、旅館の手配などの準備から跡始末までいっさいの雑務を引き受ける。相撲(すもう)協会から給金を支給されるが各相撲部屋に所属している。1994年(平成6)から立(たて)呼出しを最高位に副立呼出し、三役呼出し、幕内呼出し、十両呼出し、幕下呼出し、三段目呼出し、序二段呼出し、序ノ口呼出しの9階級制となり、定員は45人。
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新入幕伯桜鵬、偉業逃す 一歩届かず「情けない」―大相撲名古屋場所 ―― 伯桜鵬は11勝で並んでいた豊昇龍に敗れ、開口一番「悔しいです」。新入幕で優勝すれば109年ぶりだったが、その偉業達成は逃した。「優勝は狙っていなかった。勝つための準備をして勝てなかったのが悔しい」。19歳の新鋭は力の差を痛感し、唇を震わせた。
この日の朝、師匠の宮城野親方(元横綱白鵬)から、投げ技に対応するための助言を得ていた。それでも、得意の左四つから上手投げを食い、裏返しにされた。
師匠が新入幕場所で挙げた12勝が目標だった。13、14日目にトップを破るなど快進撃を見せたものの、あと一歩届かず「情けない」。昭和以降で最速タイの初土俵から所要3場所で入幕した逸材は、「稽古して強くなるしかない」。感情を押し殺すように決意を語った。 【JIJI.COM 2023年07月23日21時01分】
豊昇龍が初優勝、北勝富士との決定戦制し大関手中…元横綱朝青龍のおい ―― 大相撲名古屋場所は23日、愛知県体育館(ドルフィンズアリーナ)で千秋楽を迎え、東関脇の豊昇龍(24)(本名スガラグチャー・ビャンバスレン、モンゴル出身、立浪部屋)が12勝3敗で初優勝し、大関昇進も確実にした。豊昇龍は本割で新入幕の 伯桜鵬はくおうほう との3敗同士の対決に勝ち、北勝富士との優勝決定戦も制した。
元横綱朝青龍のおいの豊昇龍は、三役で直近3場所の勝ち星合計が、大関昇進の目安とされる33勝に到達。日本相撲協会は、大関昇進を審議する臨時理事会を26日に開催することを決めた。理事会で昇進が見送られた例はなく、夏場所後に昇進した霧島に続く新大関誕生となる。豊昇龍は、優勝インタビューで「(大関は)夢のところなので、すごくうれしい」と喜びを語った。 【読売新聞オンライン 2023/07/24 00:15】
相撲の勝負判定役を行司という。土俵上で力士を立ち合わせ,勝負を見定めて勝方に軍配団扇をかざし,勝負検査役から異議の申立て(ものいい)がなければ勝ち名のりをあげる。平安時代の〈相撲節会〉には勝負を裁定する中立の行司はなく,織田信長のころ初めて勝負を判定する〈行事〉(=〈行司〉のはじまり)の役ができて,相撲の催しを監督する奉行役を務めた。江戸中期の勧進相撲の隆盛とともに勝負判定のための行司が専門職として成立,分派をつくって権威を争った。現在木村,式守両家があり,軍配団扇の房の色により階級が分けられる。最高位(横綱格)は総紫,次位(大関格)は紫白で,前者は木村庄之助,後者は式守伊之助に限られ,両者を立行司という。
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新入幕の19歳伯桜鵬が優勝王手 新入幕Vなら109年、10代Vなら貴花田以来31年ぶり快挙 ―― <大相撲名古屋場所>◇14日目◇22日◇ドルフィンズアリーナ
昭和以降最速タイの所要3場所で新入幕の西前頭17枚目・伯桜鵬(19=宮城野)が優勝に王手をかけた。優勝争いで単独トップだった北勝富士と対戦。土俵際の突き落としで勝ち、自力で引きずり下ろした。
千秋楽は同じ3敗で並ぶ関脇豊昇龍との対戦が組まれた。優勝すれば19歳11カ月で92年初場所を19歳5カ月で制した貴花田(のちの横綱貴乃花)以来となる10代での快挙。新入幕の優勝は1914年(大3)5月場所の両国以来109年ぶり。所要4場所は幕下付け出しでは、元横綱輪島が72年夏場所で記録した15場所を大幅に更新する。まさに記録ずくめの優勝となる。
朝の稽古場で師匠の宮城野親方(元横綱白鵬)から「(北勝富士は)左おっつけが強い。そこにはまるな」とアドバイスされた。しかし、思った立ち合いができず、左四つで胸を合わせる形となった。最後も攻め込まれたが「土俵際は残せると思ったので、あせりはなかった」。物言いはついたが、右足のかかとはしっかり浮かして残していた。
幕内前半戦で異様ともいえる雰囲気だった。「歓声が大きい中で、しっかりそれを力にして集中できたのがよかった」という大物ぶり。「(優勝争いを)意識するというか注目されている。自分は今日の相手に準備して結果的に勝った。そういう(優勝を争う)思いはないです」。
幕内は全員が化け物というか怪物」と表現していた。その怪物たちと渡り合い、トップで千秋楽を迎える。「自分は優勝できるレベルじゃない。明日の相手に勝つ準備をしていくだけです」。恐るべし19歳は表情ひとつ変えずに言った。 [日刊スポーツ 2023年7月22日16時43分]
土俵が出現するのは17世紀末。それ以前の相撲に土俵はなかった。最初の土俵は,土を入れた五斗俵を四角形に並べ,これを境界線として,この中で勝負を決めるようになった。元禄時代(1688年−1704年)になると円形の土俵に統一され,盛土の上に土俵を設けるこんにちの土俵の原型ができあがった。以後,土俵の外へ押し出したり寄り切ったりという決り手が生まれ,競技としての興味を増した。時代により形式は異なるが,現在は一辺545cm(18尺)の正方形に土を盛り,内径が455cm(15尺)になるように土俵(つちだわら)(米俵を3分して土を詰めたもの)を円形に埋め込む。かつては土俵の四隅に四本柱(しほんばしら)を設けたが,1952年秋場所以後,房(ふさ)に代わった。
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大関とり豊昇龍が2桁白星「体がしっかり動いた」ライバル霧島を下し直近3場所33勝に望み ―― <大相撲名古屋場所>◇13日目◇21日◇ドルフィンズアリーナ
大関とりに挑む豊昇龍(24=立浪)が、新大関霧島(陸奥)に寄り切りで勝利して10勝目を挙げた。2桁白星は3場所連続。大関昇進の目安となる直近3場所33勝に望みをつないだ。
残り3日間で全勝が条件と、昇進へ後がない状況で、豊昇龍が意地を見せた。新大関霧島を力強く寄り切り10勝目を挙げた。「先にまわしを取ってつかまえたかった。体がしっかり動いた」という納得の攻め。場所前には同じモンゴル出身の霧島が先に出世したことについて悔しさをあらわにしていた。稽古場でも競い合うライバルを寄せ付けず、3場所連続で2桁白星を達成。1差で平幕の北勝富士を追い、初優勝への望みをつないだ。
12日目には過去5戦負けなしだった北勝富士にまさかの不覚。立ち合いから強烈な突き押しで体を起こされ、まわしを手にかけても取れなかった。横にいなして体勢を立て直そうと試みた際に左足が土俵外に飛び出して痛恨の黒星。険しい表情で支度部屋に引き揚げ、報道陣の取材を手で制して無言を貫いた。
連敗は免れたが、窮地であることは変わりない。大関とりへは残り2番も落とせない状況だ。看板力士の階段を着々と上りつつある24歳。21歳9カ月で大関昇進を果たした憧れのおじの背中を追いかけ、残り2日間も「1日一番」を全うする。
◆豊昇龍智勝(ほうしょうりゅう・ともかつ)本名・スガラグチャー・ビャンバスレン。1999年5月22日、モンゴル・ウランバートル市生まれ。千葉・日体大柏高から立浪部屋に入門し、18年初場所で初土俵。19年九州場所で新十両、20年秋場所で新入幕、22年春場所で新小結、同秋場所で新関脇。得意は右四つ、寄り、投げ。188センチ、142キロ。 [日刊スポーツ 2023年7月21日17時58分]
大相撲の決まり手はかつて、投げ、掛け、ひねり、反りの4分類を基本に48手といわれた。現在、相撲協会が制定しているのは82手(ほかに非技の5手)。決まり手は寄り切り、押し出しが大半を占め、近年は叩(はた)き込み、引き落とし、送り出しといった、力士の大型化に伴いバランスを崩して決まる技が増える一方で、吊り出しや、うっちゃりなどポピュラーだった決まり手が減少の傾向にある。
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大関とり挑む大栄翔3敗目、取組後ショック隠せず「切り替えて」3場所33勝へ残り4日間で3勝 ―― <大相撲名古屋場所>◇11日目◇19日◇ドルフィンズアリーナ
今場所後の大関昇進を目指す関脇大栄翔(29=追手風)が、結びの一番で大関霧島に敗れ、8勝3敗となった。今場所で大関とりの3関脇の中では、1番手で組まれた大関戦だったが敗れ、連敗が許されない12日目は玉鷲戦が組まれた。2場所前は小結で優勝同点の12勝、先場所は関脇で10勝を挙げた。大関昇進目安の三役で3場所33勝までは、今場所の8勝を加えて30勝で、残り4日間で3勝が求められる。
霧島には、千秋楽を単独トップで迎えながら本割、優勝決定戦と連敗し、優勝を逃した春場所の苦い経験がある。霧島にはさらに、先場所も敗れており、この日の黒星と合わせて4連敗という天敵。雪辱を期して臨んだが、返り討ちに遭った格好だ。
取組後はショックの大きさを示すように、支度部屋で肩を落として報道陣に対応した。前日までの10日間よりも小声で「立ち合いから良くなかったですね。しっかりと切り替えて、明日(12日目)の一番に集中したい」と、絞り出すように話した。霧島戦ということで、これまで以上に気持ちの高ぶりがあったかを問われても「特にない」や「変わらず」などと、落胆ぶりとは対照的な答えだった。
これで大関昇進目安には、あと3勝が必要となったが、あくまでも目標はその上にある。今場所前には「11番勝とうとしたらダメ。優勝を目指す」と断言。まだ可能性の残る2度目の賜杯と大関昇進、どちらも追い求めていくつもりだ。 [日刊スポーツ 2023年7月19日18時0分]
大相撲には日本相撲協会が力士の育成を委託している相撲部屋があり、年寄(親方)が運営している。力士は相撲協会員であると同時に、いずれかの部屋の所属となる。原則として力士は、部屋の移籍はできない。本場所では同部屋力士同士の対戦はない(部屋別総当たり制)。部屋がいくつか集まって形成しているのが一門で、現在の角界は5系統に分かれている。一門はもともと、地方巡業を一緒に行っていた仲間が起源で、師弟関係や本家・分家関係で結び付いている。現在の一門に固定化したのは1946年で、出羽海部屋を中心とした出羽一門、時津風部屋と伊勢ノ海部屋などで形成している時津風一門、高砂部屋を中心とした高砂一門、二所ノ関部屋や佐渡ケ嶽部屋を中心とした二所ノ関一門、立浪部屋、宮城野部屋などが集まった立浪・伊勢ケ浜連合(2007年から立浪一門に改称)がある。冠婚葬祭での付き合いや、2年に一度改選される相撲協会の役員選挙では、理事・監事の選出母体として票の割り振りをする。
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初の大関とりに挑む若元春がもう負けられない3敗目も「あと5番あるんで思い切っていきたい」 ―― <大相撲名古屋場所>◇10日目◇18日◇ドルフィンズアリーナ
三役で2場所連続2桁勝利をあげて初の大関とりに挑む関脇若元春(29=荒汐)がもう負けられない3敗目を喫した。過去1勝0敗の阿武咲と対戦し、押し出されて敗れた。
若元春は前2場所の合計が21勝。大関昇進の目安、3場所合計33勝に今場所は12勝が必要な計算で、残り5日は全勝が求められる。
立ち合いで左差しを狙ったが、差し込めなかった。「ちょっと立ち遅れたが、それよりはたきにいってしまったところ。相手が(左差しを)警戒してくるのは当然なんで、そこで対応できるかが大事。自分のダメなところが全面に出た」と厳しい表情で振り返った。
場所前から大関とりへの意欲は極力消していた。「番付を1つ上げるより、自分の実力を上げたい」。場所中も勝った相撲でも、反省材料を並べ、強い力士を目指す高い意識を示してきた。
それだけに黒星以上に引いてしまった相撲に悔いが残った。「あと5番あるんで、思い切っていきたい」。可能性はまだ消えておらず、思い切った相撲で終盤5日間に臨む。 [日刊スポーツ 2023年7月18日17時36分]
【棋聖戦】藤井聡太棋聖が4連覇で7冠堅持「詰めろ」解消で「勝てそうと」佐々木大地七段下す ―― 藤井聡太棋聖(竜王・名人・王位・叡王・棋王・王将=20)が挑戦者の佐々木大地七段(28)に2勝1敗とした、将棋の第94期ヒューリック杯棋聖戦5番勝負第4局が18日、新潟市西蒲区岩室温泉の「高志の宿 高島屋」で行われた。午前9時から始まった対局は、午後6時39分、84手で後手の藤井が勝ち、シリーズ3勝1敗で4連覇を果たした。これで16期連続タイトル獲得とし、羽生善治九段(52)が1997~00年に達成した15期を抜いて2位(1位は大山康晴十五世名人の63~66年の19期)となった。
19日の21歳の誕生日の前祝いだ。「意識はせず、集中して指せたかなと思います」。かど番佐々木が得意とする相掛かりで挑むが、妥協せずに渡り合う。二転三転した終盤戦で、藤井が抜け出す。「後手6八と(82手目)と寄って勝てそうと思いました」と振り返った。一呼吸置いて手を渡したかと思うと、積極的に踏み込む。一枚上の勝負術を披露した。
https://www.youtube.com/watch?v=QWc_NJaxK0k
来期勝てばV5で「永世棋聖」の称号を得る。「今期、防衛できたことをうれしく思っています。永世称号は初めてのチャンスなので、来期までに少しでも実力を高めて臨めるようにしたいです」。終局後の会見ではこう話した。
3年前に初タイトルとなる棋聖を獲得して以降、誕生日直前の対局はすべて勝っている。20年は「藤井棋聖」として初めて対戦した7月18日のJT将棋日本シリーズで菅井竜也八段を下した。21年は王位戦第2局(7月13、14日、北海道旭川市)で豊島将之九段に勝って1勝1敗とし、初防衛への足掛かりとした。昨年は7月17日に棋聖戦第4局(名古屋市)で永瀬拓矢王座の挑戦を退け、3連覇を達成している。
今回は7冠を堅持し、8冠ロードへまた一歩、前進した。「王位戦は続いていますし、王座戦の挑戦者決定戦も来月(8月4日)あります。(8冠を)期待していただくのはうれしいが、それほど意識していない。王座のタイトルに挑戦する機会が作れなかったので、そこを目指したい」。全冠制覇へぬかりはない。 [日刊スポーツ 2023年7月18日18時43分]
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自己最速勝ち越しに錦木「良いですねぇ~」所要103場所と歴代3位のスロー新三役に大きく前進 ―― <大相撲名古屋場所>◇9日目◇17日◇ドルフィンズアリーナ
東前頭筆頭の錦木(32=伊勢ノ海)が、自己最速となる9日目での勝ち越しを決めた。大関経験者の御嶽海に逆転の寄り切りで1敗を守り、関脇豊昇龍、平幕の北勝富士とともにトップを堅持した。上位力士の成績次第だが、初土俵から所要103場所と歴代3位のスロー新三役に大きく前進した。1差で関脇の若元春と大栄翔、平幕の遠藤の3人が追う展開となった。
押し込まれても慌てなかった。錦木は立ち合いで御嶽海にもろ差しを許したが、左上手を離さず食らいつく。土俵際に追い込まれても「残る体勢だった」と膝を曲げてじっくり耐えると一気に逆襲。寄って土俵を割らせ、自己最速となる9日目での勝ち越しを決めた。「勝ち越しって良いですねぇ~。チャンスをものにしました」とご満悦の笑みを浮かべた。
32歳のベテラン。自己最高位の東前頭筆頭で臨む今場所は、序盤戦から快進撃が続く。初日の大関霧島戦こそ不戦勝も、横綱照ノ富士を撃破し、豊昇龍、大栄翔、若元春と大関とりの3関脇を総なめ。上位陣との対戦は終えて優勝争いの先頭で並ぶも、「みんな紙一重ですよ」と油断はない。
兄弟子の春日山親方(元関脇勢)は下半身の力が十分に使えていることを好調の要因に挙げた。「今は膝が伸びないですよね。相手をしっかり受け止め、そこからまわしを取って、前に出られている」と指摘。現役時代は稽古仲間、引退後は親方として、ずっと一番近くで見守ってきた。「コツコツタイプ。急に変わったわけではない。今までやってきたことが実を結んでいるんじゃないでしょうか」と続けた。
8月25日には33歳を迎える。初土俵より所要103場所での新三役となれば、玉龍(同107場所)、琴稲妻(同106場所)に続く歴代3位のスロー記録となる。このまま順調に白星を重ねれば、伊勢ノ海部屋としては1967年名古屋場所を制した横綱柏戸以来、56年ぶりの優勝に期待がかかる。
同親方は「伊勢ノ海部屋に勢という名の力士はいなくなったけど、錦木の『勢』いで部屋が盛り上がれれば」。残り6日。白星を積み重ね、兄弟子の願いに応えたい。 [日刊スポーツ 2023年7月17日21時53分]
相撲は千数百年も前に始まり、今のような形になったのが江戸時代(1603年〜1867年)です。力士は頭にまげ(江戸時代の一般(ぱん)的な髪(かみ)型)を結っていますし、審(しん)判役の行司(ぎょうじ)は約600年前の侍(さむらい)と同じ服装をしています。力士は取り組み前に土俵で塩をまきますが、そこには神聖な土俵を清める意味などもあり、日本の伝統文化が残っています。相撲は歴史あるスポーツとして日本の国技とも呼ばれています。野球やサッカーなど、たくさんのプロスポーツがありますが、日本で最も古くからあるプロスポーツは相撲です。
テレビ中けいが行われる「大相撲」は、プロの力士による興行(こうぎょう)です。きたえあげられた平均体重150キログラム(約330ポンド)もの大男同士が素手でぶつかり合うので、はく力十分。ひいきの力士を応えんする声も大きくなります。
力士は全部で652人(2021年3月現在)います。1年に6回、本場所と呼ばれる15日間の取組が行われます。取組の成績で順位が変わり、順位表は番付と呼ばれ、次の場所前に発表されます。一番強いのが横綱(よこづな)で、続いて大関、関脇(せきわけ)、小結、前頭までが幕内と呼ばれる上位クラスです。この下に十両、幕下、三段目、序二段、序の口と続きますが、十両以上が一人前の力士とされ、関取と呼ばれます。
近年は外国人力士が増えています。通算勝ち星歴代1位のモンゴル出身の横綱、白鵬を始め、ジョージア出身の栃ノ心ら幕内42力士中11人が外国勢。全体では24人に上ります。国別ではモンゴルが18人、ジョージア1人、ブルガリア1人、ブラジル1人、ロシア1人、ハンガリー1人、ウクライナ1人です。(2021年3月現在)
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まわし待った&下がり蹴り上げに沸く会場!翠富士が1分58秒の熱戦制し霧島破る ―― <大相撲名古屋場所>◇8日目◇16日◇ドルフィンズアリーナ
優勝争いにも、昇進にも絡まないけど、これぞ結びの一番! の熱戦が館内を沸かせた。
結びの一番は、新大関の霧島(27=陸奥)と、東前頭3枚目の翠富士(26=伊勢ケ浜)との対戦。霧島は途中出場でここまで2勝3敗2休で、翠富士は1勝6敗と精彩を欠いていた。その前の3番は、大関とりの3関脇がいずれも勝って迎えた結びの一番。右四つで潜り込んだ翠富士に対し、霧島は左から抱えて応戦した。打開しようと左から小手投げで振り、右はのど輪で押し込もうとした霧島だが、ここをしのいだ翠富士が再び、頭をつけて右差しの体勢を取った。
両者の動きが止まった時、立行司の式守伊之助が、まわし待った。両者を静止させ、緩んだ霧島のまわしを、力いっぱい腕力を使って締め直そうとする。だが、これがなかなかうまく行かず、呼び出しの手を借りて何とかしのいだ。館内からは、どよめきとも歓声ともつかない声が沸き上がって、笑いも渦まいた。
何とかまわしを締め直した後、待った前の体勢を、土俵下の佐渡ケ嶽審判長(元関脇琴ノ若)に入念に確認。ほどなくして再開された。
再開後、今度は土俵に落ちた霧島の黒い下がりを、翠富士が右足で蹴り上げ、ここでも館内はどっと沸いた。力のこもったせめぎ合いの後、正面土俵で翠富士の右下手と、霧島の左小手の、投げの打ち合い。両者、強靱(きょうじん)な足腰で残したが、最後は霧島の右足が俵を踏み越し、翠富士が2勝目を挙げた。
座布団が館内を舞う、いろいろあった熱戦は、1分58秒の、これぞ大相撲。まわしの締め直しに時間がかかったこともあり、ネット上では「結構時間かかってたから霧島も翠富士も辛そうだった」「伊之助さんの補助で颯爽と飛び込んできた呼出しさんかっこいい」「今の伊之助批判されがちだけど個人的には良い行司だと思う」「1人で頑張る伊之助の姿が切なかった」…などの声が飛び交っていた。 [日刊スポーツ 2023年7月16日18時52分]
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