今夜は、隅田川花火大会です。
花火の起源には諸説ありますが、紀元前の古代インドやギリシャ・ローマなどで使われていた「狼煙」と言うのが有力な説です。その後、中国の練丹術師が皇帝に命じられた薬を作る過程で、偶然、火薬を発明し、軍事技術者によって武器として使われるようになったとのことです。
日本に伝わったのは16世紀。戦国時代に火薬を使う火縄銃と共に火薬が広まり、合戦の合図である狼煙にも使われていました。その火薬が戦のためだけでなく、鑑賞用として使われるようになったのは、江戸時代に入ってからで、徳川家康が中国人によって打ち上げられた花火を見たことによって、花火が広まっていったそうです。
そしてその後、本格的に花火大会が行われるようになったのは8代目将軍の徳川吉宗の時代。享保18年に起こった大飢饉をきっかけに、悪疫退散祈願と飢饉の犠牲者の供養のために行った水神祭で花火を打ち上げたのが始まりだと言われています。
ウェブニュースより
4年ぶり開催の花火大会に警戒 29日に隅田川、人出増も ―― 新型コロナウイルスの影響で中止や縮小開催を迫られてきた各地の花火大会は今年、コロナ禍以前の規模に戻りつつある。29日には東京の夏の風物詩、隅田川花火大会が4年ぶりに開かれる。しばらく経験がない主催者は事故防止に神経をとがらせる。警備に当たる警視庁幹部は「久しぶりの開催で人出が各地で増えている印象だ。楽しんでもらいたいが、事故防止のため現場での誘導に従って」と話している。
22日、東京・荒川の河川敷で開かれた「足立の花火」大会には過去最多の約74万人が訪れた。足立区などの主催者は「久しぶりの臨場感を楽しみに来る人が増えるだろう」と過去の実績を上回る70万人超の人出を予想。交通規制の範囲や時間を拡大し、配置する警備員の数も増やした。担当者は「警備は大変だったが事故がなくて良かった」。
29日夜に開かれる隅田川花火大会は1978年に始まり、例年約2万発の花火が打ち上がる。コロナの影響で2020年以降中止が続いてきたが、5類移行とイベント規制緩和に伴い、今年の開催が決定した。 【東京新聞 2023年7月28日 08時15分 (共同通信)】
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